リノベーションとは?リフォームとの違いやメリットやデメリット


株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「リノベーションって何?」
「リノベーションとリフォームの違いがよく分からない」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
住宅に手を加えて新しい・住みやすい家を作りたいと考えている方なら一度は感じる疑問ですよね!
結論から言いますと、リノベーションとは「既存の建物に対して新たな機能や価値を付け加える改装工事」のことです。
一方、リフォームとは「老朽化した箇所を修復し若返らせて新築時のような価値を再び取り戻す工事」のことを指します。
両者の違いは、「新たな機能や価値を付け加えるか否か」という点なのです。

リノベーションとリフォームは、「新たな価値を加えるか否か」の違いですが、この違いによって、「工事期間」「費用」「選ぶべき業者」が変わってきます。
あなたが求めている「理想の住宅」を手に入れるためにも、あなたが行うべきなのは、リノベーションなのか、リフォームなのかをしっかりと理解しておきましょう!
そこで、今回の記事では以下について解説していきます!
✅この記事で分かること
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リノベーションとは

リノベーションとは既存の建物に対して新たな機能や価値を付け加える改装工事を意味します。
リノベーションの例としては以下の通りです。
リノベーションの事例 ✔️間取りを2DKから1LDKにすることで1部屋を大きくする ✔️生まれてくる子供を見越して見通しの良い間取りにする ✔️将来孫ができた時のために新たにキッズルームを作る |
上記の様に元々は無かった機能や価値を追加するのがこの「リノベーション」です。
ですので、以下の様な工事は「リノベーション」ではなく、リフォームという扱いになるのです。
リノベーションではない事例 ✔️壁紙を張り替える ✔️ユニットバスの入れ替え |
これらは、新築時と同様の価値に戻している「リフォーム」となります。
また、リノベーションでは新たな価値を加えるためにフルスケルトン(柱だけの状態)にすることも多いです。そのため、リフォームと比べて大規模な工事になる傾向にあります。
リノベーションとリフォームの違いに関してはこちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください!
リノベーションのメリットデメリット
リノベーションを施した方が良いように感じますが、リノベーションにもメリットとデメリットが存在します。
ここでは、リノベーションのメリットデメリットをみていきましょう。
リノベーションのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
|
それぞれのメリット・デメリットを解説していきます!
リノベーションのメリット①:自由度が高い

理想の住宅に合わせて自由な設計ができる点はリノベーションの大きなメリットの一つです。
ユニテでは、これまでに多くのお客様のリノベーションを行ってきましたが、以下の様に「それぞれのライフステージに合わせて家を自由に設計したい!」という方が多くいました。
リノベーションの理由例
✔️孫ができた時のために子どもが遊べる部屋を増築したい ✔️生まれてくる子どもが怪我をしない様に段差のない家にしたい ✔️夫婦二人暮らしになるので、部屋を減らして暮らしやすくしたい |
この様に、その時々のライフステージに合わせて自由に家を設計できることがリノベーションを行う上での大きなメリットとなります。
リノベーションのメリット②:選べる物件が豊富

中古住宅を購入してリノベーションを行うことによって、新築だけを選ばなくてもよくなるため、家選びの幅が広がります。
例えば、私たちユニテがリノベーションを行っている富山県では、新築物件と中古物件の数の差は25件もあります。
✔️中古住宅と新築住宅の物件数(マンションに限る)
新築 |
中古 |
|
富山県 |
2件 |
27件 |
東京都 |
291件 |
7,488件 |
大阪府 |
187件 |
4,318件 |
福岡県 |
128件 |
1,480件 |
中古住宅でもリノベーションをすれば新築同様の住宅を実現できる、かつ選べる住宅の数が数倍にまで広がることは大きなメリットです。
リノベーションのメリット③:新築を購入するよりも安価になる可能性がある

新築物件を購入するよりも、中古住宅を購入しリノベーションをした方がお得に理想の自宅を手に入れることができる可能性があります。
もちろん、必ずという訳ではありませんが、物件は「新築」というだけで価格が高くなることがよくあります。同じ様な条件でも、中古住宅を購入しリノベーションをできるだけ安く抑えることができれば、新築購入時よりも大幅に安く理想の住宅を手に入れられるでしょう。
リノベーションを安く済ませるコツは以下の記事にまとめています。
プロの視点で損しないためのリノベーション術をまとめていますのでぜひご覧ください。
リノベーションのデメリット①:工期が長い
リノベーションのデメリットとして、リフォームと比較して工期が長いことが挙げられます。
リフォームと比較した工期の目安は以下の通りです。
リフォーム | リノベーション | |
キッチン |
5.6日 (キッチン台の変更など) |
2.5~3週間 (キッチンの位置変更など) |
トイレ |
2.3日 (トイレの本体交換など) |
1~2週間 (配管工事を含めた大規模工事) |
浴室 |
3.4日 (浴室の取替など) |
2~3週間 (浴室の場所変更や広さの変更など) |
※上記は目安です。実際の工事期間は状況によって変化しますのでご注意ください。
リフォームは数日で本体の交換などを行うだけですが、リノベーションは壁を取り壊すなどの作業が入ることがあるため、工期が長いです。
この期間は、工事している箇所は使えないため、デメリットとなり得るでしょう。
リノベーションのデメリット②:リノベーション用のローン金利が高い

リノベーションローンは住宅ローンと比較して金利が高いという特徴があります。
リノベーションローン:リフォームやリノベーションをする際のローン 住宅ローン:住宅購入をする際のローン |
具体的な金利は以下の通りです。
住宅ローン(一体型ローン) | リフォームローン | |
概要 |
住宅を購入する際のローン。 住宅購入とリノベーションを同時に行う際に活用できる。 |
リノベーション(またはリフォーム)をする際専用のローン。 |
担保 | 有担保 | 無担保 |
金利 | 0.5%~ | 2~5% |
借入金額 | 最大35年 | 10~25年 |
審査 | (比較的)厳しい | (比較的)用意 |
メリット |
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デメリット |
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ローン例 |
フラット35 財形住宅融資 各自治体独自のローン |
各民間金融機関 |
おすすめの人 |
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住宅ローンと比較して、金利が高いリノベーションローンですが、審査が比較的容易であったり、ほとんどの金融機関での取り扱いがあったりと、メリットが多いのも事実です。
リノベーションをする際のローンは、金利を低くするコツがあります。
「【2021年最新】損をしないリノベーションローンを組むために知るべきこと」で解説していますので、ぜひご覧ください。
リノベーションの費用
リノベーションの費用は、その住宅の状況やどのような価値を追加するのかによっても異なります。
リノベーションをご検討の方は、「実例で見る!リノベーションにかかる費用と抑えるコツ」で実際の事例を基に費用を解説していますので、ぜひご覧ください!
まとめ
今回は、リノベーションについてまとめていきました。
最後におさらいをしましょう。
~リフォームとリノベーションの違い~
~リノベーションのメリット・デメリット~ メリットは以下の通り
デメリットは以下の通り
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リノベーションするべきか?リフォームするべきか?
とお悩みの方はぜひユニテにご相談ください!