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リノベーションとはどういう意味?リフォームとの定義やメリットの違いを解説

「リノベーションって具体的にはどんな工事?」その疑問を専門家が解決します!リノベーションの定義や具体的な施工内容、さらにリフォームとの違いを詳しくご紹介。「リフォームとどう違うのか」を明確にして、自分に合った施工を選びましょう!

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「リノベーションとはどんな工事?」
「リノベーションとリフォームの違いがよく分からない…」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

 

今の住まいに手を加えて新しくしたい・今よりもっと住みやすい家を作りたいと考えている方なら、一度は感じる疑問ですよね。

 

リノベーションとは「既存の建物に対して新たな機能や価値を付け加える改装工事」のことです。一方、リフォームは「老朽化した箇所を修復し、新築時のような価値を再び取り戻す工事」のことを指します。

 

両者の違いは、「新たな機能や価値を付け加えるか否か」という点なのです。この違いによって、「工事期間」「費用」「選ぶべき業者」が変わってきます。

 

あなたが求めている「理想の住宅」を手に入れるためにも、おこなうべきなのは「リノベーションなのかリフォームなのか」をしっかりと理解しておきましょう!

【3つのポイント】リフォームとリノベーションの違い

リフォームとリノベーションの定義はしばしば混同されがちですが、主に工事の規模や目的、住宅の性能における大きな違いがあります

 

リノベーションとリフォームの具体的な違いは以下の通りです。

「リノベーション」は、建物全体の大規模な改修を指し、間取りの変更や構造的な改善を含むことが多いです。これに対して「リフォーム」は、より小規模な改修に焦点を当てています。たとえば、キッチンやバスルームの更新など、特定の部分のみを改善する工事がリフォームです。

 

つまり、リノベーションは建物全体の性能向上や再構築を目的とし、リフォームは既存の機能や外観の修復や改善を目的としています。この違いを理解することで、住宅の改修を検討する際に適切な選択ができるようになるでしょう。

 

まずは以下の3つの観点から、リノベーションとリフォームの違いについて解説していきます。

 

リノベーションとリフォームの違い
  1. 言葉や目的の違い
  2. 工事の規模の違い
  3. 居住性能の違い

リノベーションとリフォームの違い①言葉や目的

リフォームとリノベーションでは、まず言葉の意味や施工の目的が異なります。以下は英語における各単語の意味を比較したものです。

 

リフォーム(reform) リノベーション(renovation)
悪い状態からの改良 革新、刷新、修復

 

この定義を建築における用語に置き換えると、「リノベーション」は既存の建築物に改修を加え、新たな価値を生み出すことを指します。また「リフォーム」は、壊れたり老朽化したりした部分を修理・改善することです。

 

つまり、リノベーション工事は、既存の状態よりも物件の機能や魅力を向上させることを目的にしています。中古物件を購入し、間取りや設備を工夫して自分好みの家に作り変えたり、ライフスタイルの変化に合わせて住まいを再構築したりするのが特徴です。

 

一方、リフォーム工事は、「マイナスの状態をゼロに戻す機能の回復」としての意味合いが強まります。具体的には、外装の塗り替えやキッチン設備の変更、壁紙の張り替えなどの工事が該当するでしょう。

 

長期にわたり使用された住居の老朽化した箇所を修復し、新築に近い状態へと回復させるのがリフォームの役割です。

リノベーションとリフォームの違い②工事の規模

リノベーションとリフォームの主な違いの1つは「工事の規模」です。

 

リノベーションは、間取りの変更や水道管・排水管の交換、冷暖房換気設備の改善など、より大規模な工事を含みます。建物を「フルスケルトン」状態に解体し、躯体構造だけを残して全面的な改修をおこなうことも可能です。

 

一方リフォームは、システムキッチンやユニットバスの交換、壁紙の貼り替えなど、比較的小規模な工事に分類されます。これは、既存の建物の一部分を更新することを重視しており、特定の機能や外観の修復・改善に焦点を当てているためです。

 

このように、リノベーションは部分的な修復にとどまらず、建物全体の性能向上や機能の刷新を目指す点がリフォームとは異なります

リノベーションとリフォームの違い③居住性能

リノベーションとリフォームには「居住性能」の違いもあります。

 

リノベーションは、新築時以上の性能を目指しておこなわれる改修工事です。以下のような、居住性能を根本から改善するための大規模な工事を目的としています。

 

リノベーションで向上できる居住性能の例
  • 断熱性
  • 採光
  • 通風
  • 省エネルギー性能
  • 耐震性能

 

この過程で、オーダーメイドの素材を選択したり、収納スペースを増やしたりするなど、住宅の価値を高める改修もおこなわれるのが特徴です。リノベーションによって、居住性能が大幅に向上し、住み心地や快適性が格段に改善されます

 

一方リフォームでは、新築当時と同等か、それ以下の居住性能になる工事が主です。老朽化した設備の修理や更新に焦点を当てている工事のため、壊れた水回り設備の交換や壁紙の張り替えなどが含まれます。これらの工事は、建物を新築時の状態に戻すことが目的です。

リノベーションとは?特徴と意味

「リノベーション」の定義は、既存の建物に大規模な工事を施し、住まいの性能を新築時よりも向上させることです。わかりやすく言うと、中古住宅を現代のライフスタイルに合わせて改修し、新しい価値を生み出すことを目的にしています。

 

リノベーションの事例

✔️間取りを2DKから1LDKにすることで1部屋を大きくする

✔️生まれてくる子供を見越して見通しの良い間取りにする

✔️将来孫ができた時のために新たにキッズルームを作る

 

上記の事例からもわかるように、リノベーションは「元々は無かった機能や価値を追加する」ことを意味します。そのため、間取りの変更から内装、配管などの全面的な見直しも含まれる形です。

 

つまりリノベとは、住む人の暮らしやニーズに合わせて住宅機能を刷新し、古い建物に新たな価値や魅力を与える施工だと言えます。

 

まずは、リノベーション工事の3つの特徴について詳しくみていきましょう。

 

リノベーション工事の特徴と意味
  1. 中古住宅に付加価値をつける
  2. 資産価値の目減りが少ない
  3. ライフスタイルに合った工事

中古住宅に付加価値をつける

リノベーションの大きな特徴として、まず「中古住宅に付加価値をつける」ことが挙げられます。リノベーションは単に内装を改修するだけでなく、住む人の生活に合わせた間取りや機能の刷新を目的としている工事です。

 

特に、「フルリノベーション」や「スケルトンリノベーション」と呼ばれる方法では、住宅の価値が大幅に向上します。室内を完全に解体し、配線や配管などのインフラ部分から見直すことも可能です。

 

リノベーションをおこなうことにより、単に見た目がおしゃれになるだけでなく、機能的にも大きな改善が見込めます。スケルトン状態からリノベーションをおこなえば、住宅に新しい命を吹き込むこともできるのです。

 

スケルトン工事やフルリノベーションについては、こちらの記事をご覧ください。
スケルトンリフォームの基礎知識!費用相場・業者依頼のコツを徹底解説します
フルリノベーションの費用を徹底解説!物件タイプ別に実例やシミュレーションを紹介

資産価値の目減りが少ない

リノベーションの特徴の1つとして、「資産価値の目減りが少ない」ことも挙げられるでしょう。築年数が経過した物件でも、リノベーションによって物件の資産価値を高めたり、その減少を抑えたりすることが可能です。
 
これは長期的なライフプランを考える上で重要なポイントになります。建物の資産価値は通常築年数とともに減少していき、約20年で価値が下がり、土地の価値に近づく傾向です。特に、築25年〜30年経過した中古マンションは、資産価値が横ばいになります。

 

これらの物件にリノベーションをおこない、室内の使用状態や設備を改善することで、資産価値が高い状態を保つことができるのです。

 

そのため、築浅のマンションを購入するよりも、資産価値が落ちにくい中古物件をリノベーションしたほうが、賢い投資になるケースもあります

ライフスタイルに合った工事

リノベーションには、「ライフスタイルに合った工事」ができるという利点もあります。リノベーションとは、わかりやすく言うと「現代のライフスタイルに合わせた、より快適な住まいづくりの実現」です。

 

中古住宅は、もともとその時代の生活様式に合わせて建てられたものであり、現代のライフスタイルや家族構成の変化に適応しているとは限りません。リノベーションで既存の物件における間取りや住宅性能を刷新することで、古い間取りや内装を、現代の暮らしに合わせた快適なものに変えることができます

 

たとえば、家族の増減に応じたリビングの広さの調整、耐震性や耐久性の向上、デザイン性の高い空間の創出などが可能です。

 

また、既存の仕切り壁を取り払い、光と風が通る開放的なリビングを作ることもできます。一人暮らしに適した機能的な間取りへの変更など、住む人のニーズに合わせた自由度の高いアレンジが魅力です。

リノベーションのメリット

リノベーションのメリットは以下の通りです。

 

リノベーションのメリット
  • 工事の自由度が高い
  • 選べる物件が豊富
  • 新築を購入するよりお得なケースも

 

リノベーションは、工事の自由度が高いことが大きなメリットです。既存の物件を自分たちのライフスタイルや好みに合わせて大胆に改修できるため、理想の住空間を実現できます。

 

また、市場には多様な中古物件があるため、希望に合った物件を選びやすいというのも利点です。さらに、新築物件を購入するよりも経済的にお得になるケースが多く、コストパフォーマンスの高さも魅力だと言えます。 

リノベーションのメリット①工事の自由度が高い

リノベーションの大きなメリットの1つとして、理想の住宅に合わせて自由な設計ができる点が挙げられます。

 

弊社ユニテでは、これまでに多くのお客様のリノベーションをおこなってきました。お客様の中には「ライフステージの各段階に合わせて、家を自由に設計したい!」という方が多くいらっしゃいます。

 

リノベーションの理由例

✔️孫ができた時のために子どもが遊べる部屋を増築したい

✔️生まれてくる子どもが怪我をしない様に段差のない家にしたい

✔️夫婦二人暮らしになるので、部屋を減らして暮らしやすくしたい

 

上記のように、その時々のライフステージに合わせて自由に家を設計できることがリノベーションをおこなう上での大きなメリットだと言えるでしょう。

リノベーションのメリット②選べる物件が豊富

中古住宅を購入してリノベーションをおこなうことによって、新築以外にも選択肢が出てくるため、家選びの幅が広がるメリットもあります。たとえば、弊社ユニテがリノベーションをおこなっている富山県では、新築物件数と中古物件数の差は25件もあるのです。

 

✔️中古住宅と新築住宅の物件数(マンションに限る)

 

新築

中古

富山県

2件

27件

東京都

291件

7,488件

大阪府

187件

4,318件

福岡県

128件

1,480件

 

中古住宅でも、リノベーションをすれば新築同様の住宅が実現でき、かつ選べる住宅の数が数倍にまで広がることは大きなメリットでしょう。

リノベーションのメリット③新築を購入するよりお得なケースも

新築物件を購入するよりも、中古住宅を購入しリノベーションをした方が、お得に理想の自宅を手に入れられる可能性は高いです。もちろん、必ずという訳ではありませんが、物件は「新築」というだけで価格が高くなることがよくあります。

 

同じような条件でも、中古住宅を購入しリノベーションをできるだけ安く抑えることができれば、新築購入時よりも大幅に安く理想の住宅を手に入れられるでしょう。

 

リノベーションを安く済ませるコツは以下の記事にまとめています。
リノベーション費用を抑えるには工事内容の見直しが大切!
プロの視点で損しないためのリノベーション術をまとめていますのでぜひご覧ください。

リノベーションのデメリット

リノベーションをおこなう際は、以下のデメリットに注意する必要があります。

 

リノベーションのデメリット
  1. 工期が長い
  2. 物件選びに失敗する可能性
  3. リノベーション用のローン金利が高い

 

まず工事期間が長くなることに注意しなければなりません。広範囲にわたる改修が必要な場合、工事が複雑で時間がかかり、住まいの完成まで待つ期間が長くなる可能性があります。

 

また、物件選びに失敗すると、予想外の追加工事やコストが発生し、トータルの費用が高額になるリスクも考えられるでしょう。さらに、リノベーション専用のローンを利用する際には、一般的な住宅ローンと比較して金利が高くなることが多いです。

 

これらのデメリットを踏まえた上で、リノベーションを進める計画を立てることが大切になります。

リノベーションのデメリット①工期が長い

リノベーションのデメリットとして、まずリフォームと比較すると工期が長いことが挙げられます。
 
リフォームと比較した工期の目安は以下の通りです。

 

  リフォーム リノベーション
キッチン

5.6日

(キッチン台の変更など)

2.5~3週間

(キッチンの位置変更など)

トイレ

2.3日

(トイレの本体交換など)

1~2週間

(配管工事を含めた大規模工事)

浴室

3.4日

(浴室の取替など)

2~3週間

(浴室の場所変更や広さの変更など)

※上記は目安です。実際の工事期間は状況によって変化しますのでご注意ください。

 

リフォームは一部屋のみの施工だったり、設備本体の交換をおこなうだけだったりします。そのため、長くても1週間以内には施工完了するケースがほとんどです。

 

しかし、リノベーションは壁を取り壊すなどの作業が入ることがあるため、工期が長い傾向す。施工期間は工事している箇所は使えないため、デメリットとなり得るでしょう。場合によっては仮住まいに引っ越す必要性も出てきます。

リノベーションのデメリット②物件選びに失敗する可能性

リノベーションのデメリットとして、物件選びに失敗してしまう可能性も挙げられるでしょう。

 

中古住宅は、物件の外観や表面的な部分は良好に見えることが多々あります。しかし、実際に施工に着手してみると、壁や床の内部など、目に見えない部分に想定外の損傷や劣化が見つかることがよくあるのです。

 

想定外のダメージがあると、やりたい施工以前の問題として、必須の改修工事や補修工事費用がかかってしまいます。そのため予算管理が難しくなり、場合によっては新築購入費用よりも高くなってしまうこともあるため、注意が必要です。

 

また、選ぶ物件によっては、希望する間取りができないのも懸念すべきポイントでしょう。構造上の問題やマンション規約、水回りの配管など、さまざまな問題が起こる可能性があるため、物件の見極めは非常に重要です。

リノベーションのデメリット③リノベーション用のローン金利が高い

リノベーションローンは住宅ローンと比較して金利が高いという特徴があります。一般的な住宅ローンとは違い、リフォームやリノベーションをする際に活用できるローンです。

 

以下は、具体的な金利を比較したものになります。

 

  住宅ローン(一体型ローン) リフォームローン
概要

住宅を購入する際のローン。

住宅購入とリノベーションを同時に行う際に活用できる。

リノベーション(またはリフォーム)をする際専用のローン。
担保 有担保 無担保
金利 0.5%~ 2~5%
借入金額 最大35年 10~25年
審査 (比較的)厳しい (比較的)用意
メリット

金利が低い

借入期間が長い

審査が比較的容易

ほとんどの金融機関での取り扱いがある

抵当権設定の必要がない

デメリット

審査が厳しい

抵当権を設定する必要がある

リノベーション費用を満額出してくれる金融機関が少ない

金利が高い

借入期間が短い

ローン例

各民間金融機関

以下のような公的ローン

  • フラット35
  • 財形住宅融資
  • 各自治体独自のローン
各民間金融機関
おすすめの人

住宅の購入と同時にリノベーションを行う人

長期的な借入期間が必要な人

担保として金融機関に申告できるものがある人

すでに保有している住宅のリノベーションを行う人

担保として金融機関に申告できるものがない人

 

リノベーションローンは、住宅ローンと比較すると金利は高いものの、審査が比較的容易であったり、ほとんどの金融機関での取り扱いがあったりと、メリットが多いのも事実です。

 

リノベーションをする際のローンは、金利を低くするコツがあります。詳しい内容は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
【リノベーションローン】2024年最新版|リフォームに使える住宅ローンの種類とメリット

リノベーションとリフォームのメリットデメリット比較

ここからは、リノベーションのリフォームのメリット・デメリットについてみていきましょう。また、リノベーションと比較しながら、リフォームの特性についても解説していきます。

 

自分のやりたい施工や予算と合致するのはどちらの施工か、しっかり見極めるための材料としてお役立てください。

 

【リフォームのメリット・デメリット】

  リフォーム リノベーション
メリット

工費が安く済む

工期が短い

完成イメージがしやすい

自由度が高い

選べる物件が豊富

新築よりも安くなる可能性

デメリット

間取り変更に制限がある

住まい全体の強度向上にはならない

デザイン性を重視しづらい

工期が長い

物件選びに失敗する可能性

リノベ用のローン金利が高い

 

リフォームは部分的な修繕や表面的な変更が多いため、リノベーションや新築に比べて工事費用を比較的安価に抑えられ、短期間で完了します。既存の状態を新築時に近い状態に回復させるため、完成後の住まいを事前にイメージしやすく、期待に沿った結果を得やすいのが特徴です。

 

ただし、リフォームでは動線設計や採光・採風などの機能改善はおこなわれません。大規模な修繕ではないため、リフォームの設計の自由度はリノベーションに比べて低く、理想が高くなると実現できないことが多いです。

 

さらに、一部分のみの改修に留まるため、住宅内部の配管や柱などの劣化状態を十分にチェックすることが難しく、隠れた問題が見過ごされることがあります。改修した箇所としていない箇所との間でデザインの統一感が失われやすく、全体の印象がバラバラになる可能性もあるでしょう。

 

全体のコンセプトを統一したい場合は、より包括的なリノベーションを検討する必要があります。

リノベーションにかかる費用相場

リノベーションの費用は、その住宅の状況やどのような価値を追加するのかによっても異なります。以下はリフォームやリノベーションの費用相場を一覧にしたものです。

 

施工箇所 施工内容 費用相場
水回り お風呂
洗面所
トイレ
キッチン
10〜400万円
内装 床や壁
間取り
6〜400万円
外装 屋根
外壁
基礎
20〜2,500万円
その他 ウッドデッキ
太陽光発電システム
オール電化など
10〜300万円

 

参考:国土交通省「事業者団体を通じた適正な住宅リフォーム事業の推進に関する検討会第1回配布資料「部位別リフォーム費用一覧

 

ここからは、施工箇所別に費用の目安を紹介していきます。リノベーションの予算組みをおこなう際などに役立ててください。

 

また、以下の記事では実際の事例を基に費用を解説しています。詳しく知りたい方はそちらもぜひご覧ください!
実例で見る!リノベーションにかかる費用と抑えるコツ

水回りのリノベーション費用相場

水回りのリノベーション費用については、以下を目安にしてください。

 

【水回りのリフォーム・リノベーション費用相場】

 

施工箇所 施工内容と費用の目安
お風呂 バスタブ交換:15〜20万円
システムバスの交換:50〜150万円
洗面所 洗面台交換:20〜50万円
洗面所改装:20〜100万円
トイレ 温水洗浄便座設置:8〜16万円
トイレ全体改装:20〜100万円
タンクレストイレへの交換:30〜50万円
キッチン IHコンロ交換:20〜80万円
システムキッチンの交換:40〜200万円
キッチン全体リフォーム:80〜400万円
アイランドキッチンへ改修:300〜450万円

 

水回り設備は、主に新しく導入する設備のグレードによって価格が変動する形です。たとえば、I型のシステムキッチンを交換する場合は最大80万円が目安金額になります。一方、壁付タイプから対面型に交換・改修する場合には、最大200万円の工費が必要です。

 

また、間取り変更や配管の再配置を含む場合は、より割高になりますので注意しましょう

内装のリノベーション費用相場

内装に関するリフォーム・リノベーション費用の目安は以下の通りです。

 

【内装のリフォーム・リノベーション費用相場】

 

施工箇所 施工内容と費用の目安
畳の交換:5〜12万円
畳からフローリングへ:15〜60万円
段差解消:8〜20万円
床暖房設置:50〜150万円
クロス交換:6〜30万円
間取り 2室を1室に改修:50〜80万円
和室から洋室へ:50〜200万円
リビング改修:200〜400万円
廊下の改修:20〜100万円

 

内装の場合は、施工する範囲や規模によって価格が変動します。1つの部屋を丸ごと施工するケースでは100万円以上かかる場合もあるので、内容の検討と予算組みはしっかりおこないましょう。

外装や増築のリノベーション費用相場

外装や増築にかかるリフォーム・リノベーション費用は以下を参考にしてください。

 

【外装・増築のリフォーム・リノベーション費用相場】

 

施工箇所 施工内容と費用の目安
屋根 塗り替え(ストレート屋根):20〜80万円
重ね葺き(金属屋根):90〜250万円
瓦屋根交換:70〜120万円
外壁 外壁材重ね塗り:50〜150万円
サイディング上貼り:80〜200万円
基礎 耐震補強(金物):20〜60万円
基礎からの耐震工事:100〜200万円
増築 300〜2,000万円
その他 シロアリ防止処理:15〜30万円
ウッドデッキ新設:10〜80万円
太陽光発電システム導入:200〜300万円
オール電化移行:100〜200万円

 

エコに関連するリフォーム、たとえば太陽光発電や高効率給湯システムの設置には、特定の条件を満たせば補助金を利用できます。設備導入には大きな費用が必要なため、補助金やローンを活用して賢く予算計画を立てることも検討しましょう。

【スケジュール】リノベーション工事の流れ

最後に、実際にリノベーション工事がおこなわれる際の簡単な流れを紹介していきます。

 

【リノベーション工事の流れ】

  1. ヒアリングや住まい探し
  2. 現地調査
  3. 概算見積もり(ファーストプランニング)
  4. リノベーション工事正式申し込み
  5. 構造調査や耐震診断
  6. 素材や設備選びと詳細見積もり
  7. リノベーション工事請負契約
  8. 着工
  9. 完工・引き渡し
  10. 引っ越し

 

中古住宅を探してリノベーションする場合は、まず物件探しからスタートします。物件選びと住宅ローンの事前審査をおこない、問題なければ「物件売買契約」を締結して中古住宅を購入する形です。

 

物件購入後は住宅ローンの本審査とローンの契約まで完了させ、その後リノベーションプランの打ち合わせに移行していきます。

 

上記の一連の流れには、おおよそ4〜6か月ほどの期間が必要です。さらに、物件探しには約1〜2か月ほどかかります。そのため、入居したい日がある場合は、1年前を目安に動き始めることを意識するといいでしょう。

リノベーションに関するよくある質問

ここからは、リノベーションに関するよくある質問をご紹介していきます。

 

リノベーションに関するよくある質問
  • マンションのリノベーションとは?
  • スケルトンリノベーションとは?
  • 古民家のリノベーションとは?

マンションのリノベーションとは?

マンションのリノベーションについては、以下の記事で詳しく解説しています。
マンションリノベーションで人気の間取り変更をご紹介!住みやすさのポイントと注意点

 

また、リノベーション向きの中古マンションを見極める方法については、以下の記事もご覧ください。
【実例付き】中古マンションをおしゃれにリノベーションする3つのコツ!

スケルトンリノベーションとは?

スケルトンリノベーションは、スケルトンリフォームとほぼ同義で使われる言葉です。どちらも建物を骨組みまで解体してスケルトン状態にし、躯体から強化しつつ施工します。詳しい内容については以下の記事をご覧ください。


【基礎知識】スケルトンリフォームのメリットデメリット!費用相場と後悔しないためのコツ

古民家のリノベーションとは?

古民家は一般的な中古物件よりも築年数が経過している物件が多いため、性能や耐震性などの懸念を払拭するための改修工事が必要です。間取りや断熱性なども今の暮らしに合ったものにアップデートすることも大切になるでしょう。

 

詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
【古民家リノベーション完全バイブル】まず知るべきことを把握しよう
【実例付き】古民家を再利用!古民家リノベーションの費用相場と工事のポイント

まとめ

リノベーションは、建物をただ元の状態に戻すのではなく、性能や付加価値をつける工事です。そのため、自分だけの特別な住まいを手に入れる手段として非常に注目されています。

 

リノベーションのメリット・デメリットを以下にまとめました。

メリット

自由度が高い

選べる物件が豊富

新築を購入するよりも安価になる可能性がある

デメリット

工期が長い

リノベーション用のローン金利が高い

 

紹介した内容と上記を比較しながら、「リノベーションするべきか?リフォームするべきか?」をよく検討してみてください。

 

また、弊社ユニテでは、リフォーム・リノベーションにお悩みの方のご相談も受け付けております。富山県で改修工事にお悩みの方は、ぜひお気軽にユニテまでご相談ください。