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キッチン選びは素材が重要! 天板・シンク・壁材の選び方を解説

キッチンの素材は、掃除のしやすさや劣化のしづらさを決める重要な要素です。素材なしに使いやすい調理スペースを作るのは難しいでしょう。本記事では各素材の特徴を紹介します。

「キッチンの素材って、何がある?」

「使い勝手のいい素材って何だろう?」

 

毎日使うキッチンだからこそ、使い勝手にはこだわりたいですよね。

結論からお伝えすると、キッチンの使いやすさは素材選びで決まります

そこで本記事では、調理も掃除もしやすいキッチンを作るために、以下のポイントをお伝えします。

 

  • 天板に使える素材5選
  • シンクに使える素材3選
  • 壁紙に使える素材5選
  • 素材選びで気をつけるポイント
  • キッチン素材のリノベーション事例

 

家事の負担を減らし料理が楽になるよう、ぜひ参考にしてください。

 

キッチン素材比較:天板

天板はワークトップとも呼ばれ、調理作業をするカウンターを指します。

 

天板は、調味料や食材で汚れやすく、鍋やフライパンを置く場所でもあります。

長期間使うためには、臭いや汚れがつきにくく、耐久性に優れた素材を選ぶようにしましょう。

 

天板で主に使われる素材は、次の5つです。

 

素材

費用

手入れの簡単さ

サビにくさ

耐久性

ステンレス

11万~15万円

メラミン

2~5万円

人工大理石

10万~15万円

セラミック

20万~30万円

クォーツストーン

20~30万

ステンレス

 

ステンレスはサビにくく加工された合金鋼のこと。

もっとも一般的に取り入れられているキッチン素材で、コスパと機能面のバランスがいい素材です。

 

メリット

・衝撃・水・熱に強い
・汚れや臭いが落ちやすい
・価格が安定している

デメリット

・シルバー以外の色を選べない
・サビや水垢が移りやすい
・細かい傷がつきやすい

普段のお手入れ

・水滴は都度タオルでふき取り、水垢やサビを防止する

落ちにくい汚れの対応

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する
・重曹・メラミン・クリームクレンザーで磨く

メラミン

メラミンとは、合成樹脂の一種でありプラスチック製のキッチン天板です。

安価で取り入れやすい一方、耐久性は劣ります

 

メリット

・デザインの種類が豊富
・汚れがふき取りやすい
・価格が抑えられる

デメリット

・衝撃や熱に弱い
・長期間の使用が難しい
・見た目が安っぽい場合がある

普段のお手入れ

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する

落ちにくい汚れの対応

・メラミンスポンジでやさしく磨く

人工大理石

人工大理石は、ポリエステル系の樹脂で作られた素材です。

高級感がありデザインが豊富なため、インテリアにこだわりがある方に人気です。

 

メリット

・好みに合わせたデザインを選べる
・高級感がある
・傷がつきにくい

デメリット

・衝撃に弱い
・サビがつきやすい
・数年使うと黄ばむ場合がある

普段のお手入れ

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する

落ちにくい汚れの対応

・メラミンスポンジでやさしく磨く
・クリームクレンザーでこする

セラミック

セラミックは加熱処理で作られる製品で、陶器のようななめらかな質感が特徴です。

熱や摩擦に強く、費用よりも耐久性を重視される方におすすめです。

 

メリット

・フライパンや鍋を置いても変色しづらい
・傷がつきにくい
・長期間使える

デメリット

・シルバー以外の色を選べない
・サビや水垢が移りやすい
・細かい傷がつきやすい

普段のお手入れ

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する

落ちにくい汚れのお手入れ

・メラミンスポンジでやさしく磨く
・クリームクレンザーでこする

クォーツストーン

クォーツストーンとは、天然水晶と樹脂で作られた高級人造大理石です。

デザイン性と耐久性の両方を重視したい方に、おすすめです。

 

メリット

・フライパンや鍋を置いても変色しづらい
・傷がつきにくい
・長期間使える

デメリット

・シルバー以外の色を選べない
・サビや水垢が移りやすい
・細かい傷がつきやすい

普段のお手入れ

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する

落ちにくい汚れのお手入れ

・メラミンスポンジでやさしく磨く
・クリームクレンザーでこする

キッチン素材比較:シンク

シンクは洗い物をする箇所のため、水垢がつきやすいです。

生ごみや空き缶などを放置すると、汚れやサビ移りが発生しやすい点も。

 

そのため、汚れを落としやすくサビに強い素材を選ぶようにしましょう。

 

シンクで主に使われる素材は、次の3つです。

 

素材

費用

手入れの簡単さ

サビにくさ

耐久性

ステンレス

6万~10万円

人工大理石

7万~10万円

ホーローシンク

13万~23万円

ステンレス

サビにくさが強みのステンレスは、シンクによく使われている素材のひとつ。

費用も比較的お手頃であるため、コストパフォーマンスを重視したい方に人気です。

 

メリット

・サビづらい
・価格がお手頃
・熱湯を流せる

デメリット

・傷がつきやすい
・水の跳ね返りが大きい
・デザイン性が低い

普段のお手入れ

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する

気をつける点

・もらいサビがつくため、缶などは放置しない

人工大理石

人工大理石のシンクは、見た目に光沢があり水音が響きにくいため人気です。

豊富なデザインからシンクの色を選びたい方におすすめです。

 

メリット

・デザイン性が高い
・高級感を演出できる
・水の跳ね返りが少なく静か

デメリット

・強い衝撃が加わると割れる
・黄ばむ場合がある
・デザイン性が低い

普段のお手入れ

・中性洗剤をつけたスポンジや布で清掃する

気をつける点

・傷防止のため、研磨剤入りスポンジの使用は避ける

ホーロー

ホーローはアルミニウムや鉄といった金属素材の表面にガラス質のコーティングを施したもの。
 

表面はつるりと滑らかで、シンプルで洗練された見た目が特徴です。

 

メリット

・高級感のある見た目
・耐久性と耐熱性が高い
・傷がつきにくい

デメリット

・衝撃に弱い
・傷がつくとサビやすい
・費用が高額になりやすい

普段のお手入れ

・水拭きする
・落ちにくい汚れはたわしで落とす

気をつける点

・傷がついた際は、コーティングをしなおす必要がある

キッチン素材比較:壁材

壁材は調理中の汚れや水が飛び散りやすい場所でもあります。

そのため、汚れを落としやすく防水性が高い素材を選ぶことがおすすめ。

 

壁材ひとつで空間の雰囲気がガラリと変わることもあるため、インテリアとの相性の良い素材を選ぶようにしましょう。

 

壁材で主に使われる素材は、次の5つです。

 

素材

費用(1㎡あたり)

汚れの落ちやすさ

防水性

デザイン性

ステンレス

13万~20万円

ホーロー

9万~17万円

メラミン

7万~15万円

タイル

15万~25万

ステンレス

ステンレスの壁材は、汚れやサビに強くコストパフォーマンスが優れている点が人気です。

シルバーで光沢があるため、スタイリッシュな印象になります。

 

メリット

・耐久性と耐熱性が高い
・お手入れがしやすい

デメリット

・デザインのバリエーションが少ない
・傷がつくとサビやすい

普段のお手入れ

・水ぶきをする
・中性洗剤を含んだタオルで汚れを落とす

デザイン

・シルバー

ホーロー

ホーローは艶がありなめらかな質感のためオシャレな雰囲気を演出します。

シンプルなため、どんなインテリアにも馴染みやすい点が特徴です。

 

メリット

・熱や汚れに強い
・マグネットを付けられる
・油も落としやすい

デメリット

・費用が高い
・傷がつくとサビやすい

普段のお手入れ

・水ぶきをする
・研磨剤で磨く

デザイン

・光沢と高級感がある
・多様な色と模様から選べる

メラミン

メラミンはデザインが豊富で、インテリアに合わせて選べます

費用を抑えながら好みのデザインを選びたい方におすすめです。

 

メリット

・豊富なデザインから選べる
・費用を抑えられる

デメリット

・やや安っぽい雰囲気になる場合がある

・耐水性や耐熱性は他より劣る

普段のお手入れ

・水ぶきをする
・研磨剤で磨く

デザイン

・マットな質感でカジュアルな雰囲気を演出する
・木目調・タイル風なども選べる

タイル

タイルは、デザイン性が高く個性的なキッチンを作りたい方に人気です。

高級感から温もりのある空間まで、多様な雰囲気を演出します。

 

メリット

・種類が豊富で好みに合わせたデザインが作れる
・耐久性が高い
・水に強くサビにくい

デメリット

・費用が高い
・タイルの隙間が汚れると掃除がしづらい

普段のお手入れ

・水ぶきをする
・隙間は歯ブラシで磨く

デザイン

・エレガントな雰囲気からカジュアルな雰囲気まで多様

・艶があり安っぽさがない

キッチンの素材選びで気をつけるポイント

 

天板とシンク、そして壁材で使われる素材を紹介しましたが、候補を絞り込めない方もいるかもしれません。

 

そのため、素材選びで気をつけるポイントを4つ紹介します。

 

  • 価格
  • 耐熱性
  • サビにくさ
  • 手入れのしやすさ

 

キッチンの使用頻度やお悩みと照らし合わせながら読んでみてください。

 

価格

キッチン素材は種類によって価格に大きな差があります。

しかし、安価なものが必ずしも「お得」とは限りません。

 

価格が高い素材ほど耐久性に優れ、傷や汚れがつきにくいため、長く快適に使い続けることができます。

そのため、毎日料理をする方には、価格よりも耐久性を優先して選ぶことをおすすめします。

 

一方で、自炊の頻度が少なく中食や外食が多い方であれば、コストを抑えた素材を丁寧に使うという選択肢も十分に考えられます。

 

耐久性に劣るがお手軽な素材

・メラミン
・人工大理石

価格と耐久性のバランスがいい素材

・ステンレス

高いが耐久性が優れている素材

・ホーロー
・クォーツストーン
・セラミック

耐熱性

キッチンは火やお湯を頻繁に使う場所です。

 

シンクでは湯切りの際に熱湯を流し、天板にはフライパンややかんを直接置く方もいるでしょう。

 

熱に弱い素材を使うと、変色やひび割れが起きてしまう恐れがあります。

そうしたひびからサビが生え、手入れをしても落ちない場合も避けられません。

 

コンロでの調理やお湯の使用が多い方は、耐熱性を重視するようにしましょう。

 

耐熱性が高い素材

 

  • ステンレス
  • ホーロー
  • セラミック
  • クォーツストーン

 

サビにくさ

キッチンは水回りが中心となるため、サビに強い素材を選ぶことが非常に重要です。

 

サビができると、見た目の劣化だけでなく衛生面にも好ましくありません。

放置すると広がったり落ちにくくなったりします

 

特にシンクや調理台には、サビにくい素材を使うのがおすすめです。

 

サビにくい素材

 

  • ステンレス
  • ホーロー
  • セラミック
  • クォーツストーン

 

手入れのしやすさ

毎日使うキッチンは、掃除のしやすさも素材選びの大切な基準です。

汚れがつきにくく、軽い水ぶきだけで汚れが落ちる素材であれば、日々の家事負担が減ります

 

デザイン性と手入れのしやすさを両立できる素材を選ぶと、使い勝手のよい快適なキッチンが実現できます。

 

手入れのしやすい素材

 

  • ホーロー
  • セラミック
  • クォーツストーン

 

キッチン素材のリノベーション事例

この章では、紹介した素材を用いた弊社のリノベーション事例を紹介します。

 

  • 費用を抑えた利便性抜群のキッチン
  • お手入れが楽。毎日が快適になるキッチン

費用を抑えた利便性抜群のキッチン

ステンレスと白タイルで単調だったキッチンを、温かみのある雰囲気にリノベーションしました。

 

以前はタイルの隙間の汚れが目立っていましたが、凹凸のない滑らかな素材に変更したことで、掃除がしやすくなりました

 

壁はマグネットのため収納性が抜群。

天板には人工大理石を使用することで、コストを抑えました。

 

お手入れが楽。毎日が快適になるキッチン

毎日使うキッチンだから、汚れにくくてお手入れしやすい素材を選びたいもの。そのため、天板を人造大理石からセラミック素材に変更しました。

 

セラミックは、焼き物ならではの高い耐熱性があり、熱々の鍋をそのまま置いても安心。さらに、まな板を使わず直接包丁を使えるほどの丈夫さも魅力です。

 

人造大理石と比べて、油汚れや色移りの心配が少なく、掃除の手間がグッと減りました。

 

コストは少し上がりますが、日々の快適さを考えると、セラミック天板のメリットは十分に感じられるはずです。

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毎日の料理が楽に、心地よく感じられるキッチンづくりをお手伝いします。

 

まとめ

 

今回は、キッチンの素材について以下5点をお伝えしました。

 

  • 天板に使える素材5選
  • シンクに使える素材3選
  • 壁紙に使える素材5選
  • 素材選びで気をつけるポイント
  • キッチン素材のリノベーション事例

 

キッチンの素材は、使いやすさや手入れのしやすさ、衛生面に大きく関わります。

ライフスタイルや好みに合った素材を選んで、毎日気持ちよく使えるキッチンを目指しましょう。ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。