リノベーションに失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?この記事では、私たち株式会社ユニテが23年間様々なお客様のリノベーションを行ってきた経験から、よくある10の失敗とその対処法をまとめました。
目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「絶対にリノベーションで失敗したくない!」
「リノベーションをする前によくある失敗を知って回避したい!」
こんなことをお考えではないでしょうか。
リノベーションは古くなったり、住みにくくなったりした家を修繕して新しくする技術です。
しかし、残念ながら必ずしも成功するとは限りません。
実際、国土交通大臣による公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が2019年に発表している統計によると、以下の様に年々リフォーム(リノベーション含む)での相談件数が増えています。
また、私たちはこれまでリノベーションに23年の間、住宅のリノベーションを行なってきました。
その中には、以下の様な理由で私たちに相談に来られる方も多くいます。
「当初の予算の2倍を請求された...」
「スケジュール通りに進まず、いつまで経ってもリノベーションが完成しない...」
せっかくお金と時間をかけて行うリノベーションなのに、自分の思い通りにならないのは辛いですよね。
リノベーションで起こりうる失敗のほとんどは、事前に準備しておけば防げるものばかりです。
結論からお伝えすると、よくある「失敗」は以下の通りです。
失敗の種類 | 具体的な失敗例 |
---|---|
資金面での失敗 | ・リノベーション費用が予算を超えてしまう ・リノベーション費用が新築購入費用を超えてしまう |
物件選びでの失敗 | ・”見えない部分の設備”が古かった ・中古物件を購入したが、思い通りのリノベーションができない |
業者選びでの失敗 | ・担当者との相性が悪い ・複数の業者がいて連絡を取るのが大変 ・建築士の実力不足で、思うようなリノベーションができなくなってしまう |
間取り・設計での失敗 | ・収納が少ない ・家具が配置できなかった ・空気循環できておらず空気が悪い |
事前に対策していれば、無駄に費用を払う必要もなくスムーズに理想の家を作ることができます。
リノベーションは事前準備が要!しっかりと知識を学んだうえで、リノベーションにチャレンジしましょう。
この記事を読んで、理想のマイホームを手に入れましょう!
リノベーションでよくある4つの失敗タイプ
リノベーションを失敗した方を多く見てきましたが、それらの失敗は大きく分けて以下の4つのタイプに別れます。
②物件選びでの失敗
③業者選びでの失敗
④間取り・設計での失敗
今回の記事ではそれぞれのタイプ別に実際に起こった失敗とその予防策を確認していきます!
リノベーションでの失敗①:資金面での失敗
資金面での失敗は、思いがけない出費がかさんだり、予算計画中に必要な出費を見落とすことで起きるリノベーションの失敗の典型とも言えるものです。
具体的には以下の様な失敗があります。
- リノベーション費用が予算を超えてしまう
- ローンの審査に落ちて物件を購入できなかった
それぞれの失敗について詳しくみていきます。
資金面での失敗①リノベーション費用が予算を超えてしまう
〇事例
でも、妥協はしたくない..
リノベーションがこんなに費用がかかるなんて知らなかった...
多くの人がリノベーションが想像以上に費用がかかることに驚きます。
リノベーションをする際には目に見えていない部分の工事も行う必要があるケースが多く、想像していない費用が追加でかかることが多いためです。
例えば、「システムキッチン」を導入しようとした場合、キッチン自体の費用にプラスして、以下の様な工事費もかかるのです。
✔️参考:キッチンリノベーションの費用相場
システムキッチン本体 | 100万円 |
水道管工事 | 10万円~50万円 |
電気工事 | 5万円〜50万円 |
※規模によって料金は異なります。
キッチン本体料金以外に目に見えない部分の工事費が追加でかかるため、予算を超えてしまうことが多々あります。
資金面での失敗②リノベーション費用が新築購入費用を超えてしまう
〇事例
これもよくあるリノベーションの失敗例です。
リノベーション一番の魅力は新築で家を建てるよりも、はるかに安く改修工事ができることです。
そのため中古物件購入費用とリノベーションの施工費用の合計額が、新築購入費用よりも安くなると見込んで、リノベーションを行おうとしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際に購入した住宅の目に見えない部分の回収に費用がかさみ、見た目のリノベーションを行った時にはすでに新築購入費用よりも高くなっていることはよくあるケースです。
リノベーションでの失敗②物件選びでの失敗
物件を購入して、リノベーションをしようとしている場合、物件選びから失敗してしまうこともあります。
よくある失敗は以下の通りです。
- 見えない部分の設備が古かった
- 目の前に新しい建物ができて眺めが悪くなった
- (購+リ)中古物件を購入したが、思い通りのリノベーションができない
物件選びでの失敗①見えない部分の設備が古かった
リノベーションはキッチンやトイレ、リビングなど目に見える部分以外を確認せずにリノベーションを初めてしまうと高額請求、リノベーションできない、予算オーバーなどの不測の自体に陥ってしまいます。
「目に見えない部分」とは以下の様な箇所です。
〇目に見えない住宅の箇所
・換気扇の電気配線
・換気ダクト
この様な箇所は、物件探しの際には目には見えませんが、生活をする上では非常に重要な箇所になります。
具体的には以下の様な箇所をしっかりと確認する様にしましょう!
確認するべきこと | 確認しないと起こること | |
水まわり | 実際に水を流してみて、配管から水漏れしていないか? | 配管工事を追加発注することになり、予算オーバーの可能性 |
換気扇の電気配線 |
大量の電気配線が放置されていないか? | 電気配線が整理されておらず、火災の元になるため、追加工事費用がかかる |
換気ダクト | ダクトはしっかりと繋がっているか? | ダクトが繋がっていないため、天井裏などで湿気がたまり、カビや虫の原因になることも。追加工事が発生する。 |
当然、リノベーションの際に調査するため、欠陥がある状態で住み始める心配はありません。
しかし、リノベーションの見積もりを取った際に思いがけない追加費用がかかり、予算オーバーになってしまうことがあります。
物件選びでの失敗②中古物件を購入したが、思い通りのリノベーションができない
〇事例
と思っていたのに、いざリノベーション業者に話をしてみたら様々な制約のせいでほとんど何も変えられなかった...。
この様な事例は、よく調べずに中古住宅を購入してしまった場合によくある例です。
住宅は、完全自由にリノベーションできる訳ではありません。
以下の様な様々な制約の中で行うのです。
〇リノベーションの妨げになる制約例
- 動かせない配管がある
- (マンションの場合)そもそもリノベーション自体が禁止されている
- 壁が構造体(建物を支える部分)であるため、間取り変更ができない
- 防火地域であるため、耐火性能を満たせないリノベーションができない
- マンション高層階であるため設備搬入ができない、または高額になってしまう
この様な制約になる条件がある住宅ではせっかく購入してもそもそもリノベーションができないということがよく起こります。
〇対策
- 動かせない配管があるか?間取り変更にどの様に影響するのか。
- リノベーション禁止などの制約はないのか?
- 構造体となっている柱や壁はどれか。
- 防火地域であるか?そうであれば、どの様なリノベーションは禁止されているか
- リノベーションをする際に搬入の障壁になることはあるか
上記をしっかりと聞いておき、どの程度あなたが行いたいリノベーションを叶えられるのか事前確認しておくことが重要です。
リノベーションでの失敗③業者選びでの失敗
リノベーション業者選びでの失敗も多く見られます。
実際によく起こる例は以下の通りです。
- 担当者との相性が悪い複数の業者がいて連絡を取るのが大変
- 建築士の実力不足で、思うようなリノベーションができない
業者選びでの失敗①担当者との相性が悪い
〇事例
大金を払っているのだから、安心して任せられる業者に依頼をすれば良かった...。
担当者との相性が悪く、不安な状態のままリノベーションを行うわなけえれば行けないケースも多いです。
例え業者自体の評判が良くても、あなたの担当者は実際に相談するまでは分かりません。
せっかく大金を払ってリノベーションをするのですから、しっかりと頼れる担当者に依頼したいですよね。
業者選びでの失敗②複数の業者がいて連絡を取るのが大変
〇事例
リノベーションにかかる各工程を全て異なる業者に依頼してしまったがために、連絡が大変になってしまうケースがあります。
それぞれの業者は、一生懸命最高のリノベーションを目指してくれるため、何も不満はないが管理するのが大変になってしまうのです。
業者選びの失敗③建築士の実力不足で、思うようなリノベーションができなくなってしまう
〇事例
建築士が実力不足で、なかなか思い描いている様なリノベーションができないこともよくある失敗の一つです。
理想のデザインや間取りがあっても、それを上手く汲み取って貰えないまたは、その技術が無い建築士が担当となるとあなたの理想のリノベーションは実現できなくなってしまうでしょう。
建築士の実力不足で失敗してしまうとおき得ることは以下の通りです。
- 伝えたいデザイン通りの設計図が出てこない
- 説明されていない工事が発生していて追加費用を請求される
- 作業が遅く、いつまで経ってもリノベーションが完成しない
- 依頼していない設計がいつの間にか設計図に入れられている
この様に、建築士の実力不足によって起きる失敗があるのです。
リノベーションでの失敗④間取り・設計での失敗
最後の失敗は、設計段階では気づかないリノベーションを行った後に気づく「間取り・設計での失敗」です。
具体的には以下の通りです。
- 収納が少ない
- 家具が配置できなかった
- 空気循環できておらず空気が悪い
間取り・設計での失敗①収納が少ない
〇事例
この様に、収納スペースのことをしっかりと考えておらず、実際に引越しをしてから収納の少なさに気が付くのもよくある失敗です。
設計段階では、こだわりのデザインや間取りなどを考えることに集中してしまい、機能面をないがしろにしてしまう人も少なくありません。
間取り・設計の失敗②家具が配置できなかった
〇事例
設計段階では現在の家具家電の大きさを踏まえていたが、将来家族が増えより大きな家具を配置する必要が出てきた際に置くスペースが無いということもよくある失敗例です。
間取り・設計での失敗③空気循環できておらず空気が悪い
〇事例
子供ができたので、できるだけ綺麗な空気にしてあげたかったのに...。
空気循環や換気について、リノベーションをした後に後悔するケースもある様です。
設計図面などでは、分からない部分であるため設計段階ではあまり気にしていない人が多いのが現状です。
実際、私たちユニテにリノベーションの相談をしにこられる方のほとんどが、「設計図」からは分からない空気循環・換気性について気にされている方は少ないのが現状です。
リノベーションで失敗しないためのチェックリスト
リノベーションで絶対に失敗したくないあなたのために、私たちユニテがこれまで23年、計〇〇件のリノベーション事例から導き出し「リノベーションで失敗しないためのチェックリスト」を作成しました。
このチェックリストをダウンロードして、実際にリノベーションをする際に一つ一つを確認する様にしましょう!
リノベーションに失敗した人で最も多いのは「業者選び」
ここまでリノベーションで起こるよくある失敗を紹介してきましたが、実はリノベーションにおける最大の失敗は「業者選び」に対するものです。
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの2018年の調査によると、リノベーションやリフォームの苦情割合で最も多いのが「業者について」の相談でした。
これによると、リフォームに関する相談のうち93.3%がリフォーム業者(リノベーション業者含む)に関する相談ということがわかります。
このことから分かる様に、リフォームやリノベーションにおいて特に注意しなければ行けないのが、「業者選び」です。
「リノベーションでの失敗③業者選びでの失敗」ですでに紹介した通り、以下のポイントはからなず確認しておくことが重要です。
- 必ず3社以上に相談をする
- ワンストップリノベーション会社に依頼する
- 「質問をあまりしてこない建築士」は選ばない
建築業界に縁がないと、業者の良し悪しが難しいと思います。
上記のポイントをしっかりと抑えることで、理想の住宅へとリノベーションをしてくれる業者を選ぶことができるでしょう。
富山県でリノベーションをするならユニテにまずは無料相談!
当社では納得のいくリノベーションを行ってもらうために、ご契約までを無料で提供しております!
見積もりはもちろん、工事のための現地調査、設計など、実際に着工するまでは費用を頂きません。初めてのリノベーションは不安なことばかりだと思いますので、ぜひ何度でもご相談ください。
また、ワンストップリノベーションですので、あなたの理想のリノベーションを実現する全ての工程をおまかせ頂けます。
ぜひ、一度無料相談へお越しください。