1. トップ
  2. コラム
  3. 古民家リノベーションのビフォーアフター5選!築50年以上の古い家を快適にするコツ
古民家リノベーションのビフォーアフター5選!築50年以上の古い家を快適にするコツ

古民家リノベーションのビフォーアフター実例を画像で詳しくご紹介!弊社ユニテが、築50年以上の築古物件を、おしゃれかつ快適にリノベーションした事例を5つ厳選し、施工箇所ごとに解説していきます。古民家リフォームを検討している方は必見です!

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

古い家のリフォーム・リノベーションを検討している方の中には、古民家リノベーションのビフォーアフターを見比べたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

「古民家でも本当に綺麗な家になるの?」
「 古民家の間取りビフォーアフターが見たい」
「古民家リノベのビフォーアフターにかかる値段は?」

 

そこでこの記事では、弊社ユニテが担当した古民家リノベーションの事例を5つ厳選してご紹介し、ビフォーアフターや施工費用などを解説していきます。

 

この記事を読むとわかること
  • 古民家リノベーションのビフォーアフター
  • 古民家リノベーションのポイント
  • 古民家リノベーションの注意点

 

この記事を読んで、古民家を見違えるような素敵な家にリノベーションしましょう!

【築40年以上】和モダンで暮らしやすい住まいに

1人暮らしの施主様宅へ、小さな子どものいる娘さん家族が遊びに来やすいようリノベーションさせていただいた事例です。伝統的な日本家屋の趣を残しつつ、暖かく快適な住まいを実現いたしました。

 

2階建ての古民家ですが、費用面を考慮して生活に必要なスペースを1階部分に集約。寒さに悩んでいるという悩みをお聞きし、全面的に断熱工事をおこなっています。

 

間取り(施工前) 6LDK
間取り(施工後) 3LDK
費用 1800万円
築年数 40年以上

 

ここでは、以下の施工箇所におけるビフォーアフターを紹介していきます。

 

施工箇所のビフォーアフター
  • 玄関のビフォーアフター
  • リビングのビフォーアフター
  • 水回りのビフォーアフター

詳しい施工内容については、以下で詳しく解説しています。

趣ある和モダンな住まい

また、築40年の家に必要な施工内容については、以下の記事もご覧ください。

【築40年の家】戸建てリノベーションのコツ!必要なリフォーム内容や費用相場を実例付きで紹介

玄関のビフォーアフター

Before

After

After

玄関は、既存の各天井が非常に趣がある良いものであったため、そちらを活かしつつ輪の雰囲気に仕上げました。施主様がご近所さんと玄関先で立ち話されることが多いというのをお聞きし、より快適に過ごせるよう腰掛けを設置しています。
 

リビングのビフォーアフター

Before

After

After

広縁と和室、キッチンを隔てていた壁をなくし、広々としたLDKの間取りにリノベーションいたしました。筋交いは目隠しせずあえてそのまま見せる形にして、腰掛け兼収納棚として活用できるよう工夫しています。

 

和モダンな雰囲気にするため、リビングには和紙畳を使用。ごちゃごちゃさせず広々と使いたいとのご要望でしたので、随所に棚を造作いたしました。窓を広く取っているため自然光が差し込み、より温かみのある雰囲気に仕上がっています。

水回りのビフォーアフター

Before

After

一般的な奥行きのあるトイレから、手洗い付きの広々とした間取りに変更いたしました。カウンターと手すりのついた手洗い場を設置することで、非常に使い勝手がよくなっています。

 

また浴室にはヒートショック対策も施しており、ご高齢で1人暮らしの施主様が安心して暮らせるよう、バリアフリーにもしっかりと配慮いたしました。
 

【築60年】車いすでも快適な住まいに

築60年の古民家において、生活スペースである1階のリノベーションをおこなった事例です。お母様と娘さんの2人暮らしのお家を、お母様が生活しやすいような動線にこだわり施工いたしました。

 

間取り(施工前) 3DK
間取り(施工後) 2LDK
工期 96日
築年数 60年

 

この事例では、以下の施工についてのビフォーアフターを紹介していきます。

 

施工箇所のビフォーアフター
  • 玄関のビフォーアフター
  • リビングのビフォーアフター
  • キッチンのビフォーアフター
  • トイレのビフォーアフター
  • 寝室のビフォーアフター

 

その他の詳しい施工内容については、以下をご覧ください。

 「車いすで移動できる家事動線を考えた家

玄関のビフォーアフター

Before

After

玄関先・外壁のビフォーアフターです。板金を重ね張りした外壁で断熱性を向上させ、築60年の古民家でも快適に暮らせる住宅性能にいたしました。レトロなすりガラスの横開きの玄関から、スタイリッシュでクールな印象の玄関ドアにリフォームしています。

Before

After

ご高齢のご家族のために、将来を見据えてバリアフリーの広々とした玄関を採用。車いすでも移動しやすい動線を意識しています。玄関の隣には大容量のシューズクロークを新設し、コートや雨具などもすっきり収納できるよう工夫しました。

リビングのビフォーアフター

Before

After

リビングには大きな窓を設置し、光を多く取り入れて明るさを確保。いつでも庭を眺められる家族団らんの明るいリビングにリノベーションいたしました。構造上取れない柱には壁と同じクロスを巻き、空間に馴染むよう工夫しています。

キッチンのビフォーアフター

Before

After

壁付けタイプのキッチンから、家族と触れあえる対面式のものに設備を変更。施主様の身長に合わせて、やや低めに設計しています。キッチンの横にも大きな窓を設置しているので、庭を眺めながらリラックスして料理ができるよう工夫しました。

トイレのビフォーアフター

Before

After

一般的な広さのトイレから、車いすのままで出入りできる広々としたトイレにリフォームしています。タイル調のクッションフロアを採用することで、安全性とおしゃれさの両方にこだわりました。

寝室のビフォーアフター

Before

After

和室だった寝室を全面フローリングにし、つまずきやすい敷居をなくして広々とした空間に仕上げました。ダークな色合いで落ち着いた空間を演出し、リラックスして眠りにつけるよう工夫しています。リビングとの動線も意識しているので、スムーズに移動できるよう設計いたしました。
 

【築55年】こだわりのキッチンがある住まいに

和風だった家をカフェ風のこだわりの詰まった家にリノベーションしました。和室や玄関は既存のものを上手く利用しながら内装を整えています。

 

間取り(施工前) 8DK
間取り(施工後) 4LDK(5LDK)
費用 2000万円
工期 130日
築年数 55年

 

ここでは、以下の箇所のビフォーアフターについて紹介していきます。

 

施工箇所のビフォーアフター
  • リビングのビフォーアフター
  • キッチンのビフォーアフター
  • 和室のビフォーアフター
  • お風呂のビフォーアフター

 

より詳しい施工内容については、以下をご覧ください。 
カフェ風×オールドアメリカン風な家【ユニテ】富山のリフォーム

リビングのビフォーアフター

Before

After

元々和室だった部分を、広いLDKへとリノベーションいたしました。天井までの掃き出し窓と淡い色合いで、開放感のある明るいリビングに仕上げています。窓にはペアガラスを採用し、断熱性にもこだわりました。

キッチンのビフォーアフター

Before

After

元々壁付け式だったキッチンを、こだわりの照明とレンガ調のタイルで、カフェのようなおしゃれな空間にリノベーションいたしました。床には店舗用のクッションフロアを採用し、耐久性にも配慮しています。

和室のビフォーアフター

Before

After

和室は、既存の天井や襖を再利用し、きれいに内装を整えるリフォームをおこないました。リビングとの仕切りには半透明のスクリーンパーテーションを採用。リビングの光を取り込みつつ、プライバシーも確保できるので、来客対応にも活用できます。

お風呂のビフォーアフター

Before

After

狭かった浴室を、1.25坪の広々とした浴室にリノベーションいたしました。横長の鏡と黒で統一したエプロン・カウンターが、ホテルのような高級感を演出してくれます。

【築50年以上】趣ある一軒家へリノベーション

築50年以上の古民家を、歴史ある街並みに合わせて趣ある一軒家へリノベーションした事例です。隣の住宅に住まわれていたものの、急な段差や狭い間取りに住みにくさを感じ、一軒家として住みやすいお家にして欲しいというご依頼でした。

 

費用 2000万円前後
築年数 50年以上

 

以下は古民家の間取り図におけるビフォーアフターです。
 

Before

After

ここでは、以下の箇所におけるビフォーアフターを紹介していきます。

 

施工箇所のビフォーアフター
  • 外壁のビフォーアフター
  • 玄関のビフォーアフター
  • リビングのビフォーアフター

 

詳しい施工内容については、以下をご覧ください。
趣あるバリアフリーの家」 

外壁のビフォーアフター

Before

After

歴史ある街並みに合った外観に仕上げるため、雰囲気はそのままにややモダンなテイストに。ベランダの目隠しや観光客用の腰掛けスペース設置など、人通りの多い時期を考慮した設計をいたしました。

玄関のビフォーアフター

Before

After

車庫と玄関が横並びで道路に直面していた間取りを変更し、間口を広げゆとりある空間にリノベーション。車庫の奥に玄関を設置することで、車を降りてそのまま家の中に入れます。

リビングのビフォーアフター

Before

After

二間続きの和室の仕切りや襖を撤廃し、遠くまで見渡せるLDKにリノベーションいたしました。パーテーションを設置しているため、状況に合わせて空間を仕切れるよう工夫しています。パーテーションにはレール・段差のないものを採用し、バリアフリーにも配慮いたしました。

 

また、窓は風が抜けやすいよう工夫して設置しています。

【築53年】庭の景観を楽しむリビングスペースに

2025年5月に完成見学会をおこなった、築53年の純和風家屋をリノベーションした事例です。施主様の要望である「広いリビング」を重視し、古民家を開放感あふれるLDKへとリノベーションいたしました。

 

費用 約1500万円
築年数 53年

 

以下は古民家の間取り図におけるビフォーアフターです。

Before

After

ここでは、以下の箇所におけるビフォーアフターをご紹介していきます。

 

施工箇所のビフォーアフター
  • 水回りのビフォーアフター
  • リビングのビフォーアフター
  • 寝室のビフォーアフター

水回りのビフォーアフター

Before

After

トイレは掃除しにくいタイルから、目地の凹凸が目立たないCFへとリフォーム。広さと清潔さを確保しつつ、らくらく掃除できるよう配慮しました。

Before

After

キッチンは、壁付けタイプからカウンターキッチンへと設備を変更。カウンターには玄関ポーチのアクセントに使われる「スギ板材」を採用し、おしゃれなアクセントにしています。奥にはパントリーも設置し、使い勝手のよさも向上させました。

After

また、浴室・脱衣室・乾燥室・サンルームまでが一続きになる間取りもこだわりです。洗濯から乾燥までがスムーズにおこなえる家事動線を意識しました。おしゃれさと清潔感のあるカラフルなタイルは、毎日の身だしなみを楽しくしてくれます。

リビングのビフォーアフター

Before

After

こちらのお宅で最もこだわったのが、開放感のあるLDKです。間仕切りを撤去し、広々とした空間を演出しています。濃淡のあるチークの無垢材を惜しみなく床に敷き詰め、温かみと高級感のある落ち着いた雰囲気に仕上げました。

 

さらに、ソファーの奥に和室コーナーを設置し、中庭の季節の移ろいを感じられるようにしているのもこだわりです。

寝室のビフォーアフター

Before

After

押し入れや収納でやや手狭だった純和風の寝室は、ナチュラルな雰囲気の広々とした洋室へとリノベーションしています。押し入れ部分には真鍮のハンガーパイプを造作し、圧迫感の軽減と上質なアクセントを演出いたしました。

 

また、床には栗の木の無垢材を使用し、お部屋全体の雰囲気が柔らかくなるよう工夫しています。

見違える!古民家リノベーションのポイント

ここからは、古民家リノベーションのポイントを4つご紹介していきます。

 

古民家リノベーションのポイント
  1. 古民家リノベーションのイメージを明確にする
  2. 立派な梁や柱を見せる
  3. 古民家特有の趣ある箇所を活かす
  4. 水回り工事は優先的におこなう

 

 では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

古民家リノベーションのイメージを明確にする

まずは、どのような古民家リノベーションをおこないたいかのイメージを明確に持つことが大切です。なぜなら、一口に「古民家リノベーション」と言っても、以下のような種類があるからです。

 

一般的な名称 概要
古民家再生 古民家を古民家らしく元の状態に戻すリノベーションのこと。
古民家リノベーション

古民家を現代風にリノベーションすること。

古民家風リノベーション 現代の家の外観や内観を古民家"風"にリノベーションすること。

 

古民家の良さを大切にしたいのか、古民家と感じさせないようなきれいな家にしたいのかなど、大まかなイメージを固めておくようにしましょう。

 

古民家再生リノベーションについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【リフォーム・リノベーション】古民家を再生するメリットや活用事例を紹介

立派な梁や柱を見せる

古民家リノベーションでは、古い立派な梁や柱を見せたデザインにするのがおすすめです。古民家は、立派な材質の梁や柱があることが多く、それが特徴でもあります。天井を梁見せにすることでほかとは一味違う空間になりますよ。

古民家特有の趣ある箇所を活かす

古民家リノベーションでは、古民家特有の趣のある箇所を活かしましょう。

 

以下の事例では、格天井や玄関土間のタイルは以前のものをそのままに、和モダンなテイストに仕上げています。

このように、以前の家の雰囲気を保ちながら内装を整えることで新しいだけではない、奥ゆかしさを感じます。残したい雰囲気や場所がある方はぜひそれらを活かしたリノベーションをしてみてください!

水回り工事は優先的におこなう

水回りの工事は優先的におこなうことをおすすめします。築年数の古い家では、トイレやお風呂などが寒かったり使い勝手が悪かったりするからです。

 

また、バリアフリーを意識した設備・設計も重要になります。特に、ヒートショック対策はしっかりしておけると安心です。

 

バリアフリーリフォームについては、以下の記事で詳しく解説しています。
バリアフリーリフォームとは?概要やヒントなどを解説

こちらの事例では、ヒートショックが心配な寒い浴室から、冬場でもヒヤッとしない暖かい浴室へと改築しました。水回りの使い勝手は家全体の快適さに直結します。なので、水回りの工事は優先的におこないましょう。

古い家のリフォームに活用できる補助金・減税制度

古民家リノベーションを検討する際は、施工前に利用できる補助金・減税制度を確認しておきましょう。補助金・減税制度の条件に該当する場合は、費用の負担が軽減できます。

 

以下は、古民家リノベーションで利用可能な補助金・減税制度です。

 

◎補助金制度
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・既存住宅の断熱リフォーム支援事業

 

◎減税制度
・所得税の控除(投資型、ローン型)
・固定資産税の減額

 

それぞれについて詳しくご紹介していきます。

補助金制度

以下は、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の概要です。

 

補助対象

住宅の性能基準に適合させるための工事

三世代同居対応改修及び子育て世帯向け改修工事

防火性・レジリエンス性向上改修工事 のいづれか

補助額 リフォーム後の住宅性能 補助限度額

①評価標準型・提案型

評価基準には満たないが一定の性能確保が見込める

80万円/戸

②認定長期優良住宅型

長期優良住宅(増改築)認定を取得するための基準

160万円/戸

 

詳しい情報については、国立研究開発法人の案内をご覧ください。
令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業

 

また、以下は「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」の概要です。

 

  高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
概要

一定の省エネ効果(15%以上)が見込まれる高性能建材(断熱材、ガラス、窓)を用いた住宅の断熱リフォーム事業

住宅区分 戸建住宅 集合住宅
個別 全体
申請者 個人の所有者 管理組合の代表者
補助対象製品 断熱材、ガラス、窓
戸建住宅のみ
・家庭用蓄電システム
・家庭用蓄熱設備
補助限度額 120万円/戸 15万円/戸

 

詳しい情報は、以下の公式サイトをご覧ください。

公益財団法人 北海道環境財団
『【全国対象】既存住宅の断熱リフォーム支援事業』について

減税制度

要件に当てはまっていれば古民家リノベーション費用の負担を軽減することができます。利用できる減税制度がないか確認してみましょう!

 

 

耐震

リフォーム

バリアフリー

リフォーム

省エネ

リフォーム

同居対応

リフォーム

長期優良住宅化

リフォーム

工事の

種類

現行の耐震基準に適合する耐震改修工事

①通路の拡幅

②階段の勾配緩和

③浴室改良

④便所改良

⑤手すり取り付け

⑥段差の解消

⑦出入口の戸の改良

⑧滑りにくい床材料への取り替え

①全ての居室の全ての窓の断熱工事

②床・天井・壁の断熱工事

③太陽光発電設備設置

④高効率空調機・高効率給湯器・太陽熱利用システム設置

①調理室の増設

②浴室の増設

③便所の増設

④玄関の増設

①小屋裏の換気性を高める工事

②小屋裏の状態を確認するための点検口を天井等に取り付ける工事

③外壁を通気構造等とする工事

④浴室又は脱衣室の防水制を高める工事

⑤土台の防腐又は防蟻工事 等

所得税最大控除額 62.5万円 60万円

62.5万円

67.5万円
(省エネ改修と併せて③を行った場合)

62.5万円

62.5万円
(耐震または省エネ+耐久性向上の場合)

80万円
(耐震+省エネ+耐久性向上+太陽光発電の場合)

固定資産税

減額

1/2を減額 1/3を減額 1/3を減額   2/3を減額

 

詳しい要件などは、一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」の資料をご覧ください。
知ってお得な制度!住宅リフォームの支援制度 について

忘れないで!築古リフォームの注意点

古民家リノベ―ションには、忘れてはいけない注意点が5つあります。

 

古民家リノベーションの注意点
  1. 耐震補強はしっかりとおこなう
  2. 断熱性向上を忘れない
  3. 配管・配線の劣化をチェックする
  4. 見えない部分にも留意する
  5. リノベーション会社選びは慎重におこなう

 

古い家をリフォーム・リノベーションする際は、耐震性・断熱性・配管配線に特に注意しましょう。快適性だけでなく、安全性にも関わってくるため、入念に状態をチェックし、優先的に施工するのがおすすめです。

耐震補強はしっかりとおこなう

耐震補強はしっかりとおこないましょう。なぜなら、古民家は築年数が古いことが特徴であり、その分耐震性に劣るからです。

 

耐震基準は昭和56年がボーダーラインとなっており、一般的にそれ以前に建てられたものは「旧耐震基準」、それ以降では「新耐震基準」とされています。古民家は旧耐震基準の場合がほとんどなので、現行の耐震基準に合うように補強する必要があるのです。

 

古いものが好きだからと言って、土台部分を古いままにしてはいけません。必ず耐震補強をおこなうようにしてくださいね。

 

また、要件に当てはまっていれば、補助金制度や減税制度が利用できます。そちらもぜひチェックしてみてください。

断熱性向上を忘れない

古民家などの築古物件は断熱性能が低く、想像以上に寒いのが悩みです。そのため、耐震性だけでなく断熱性能にもしっかりこだわることをおすすめします。

 

断熱性能が低いデメリットは寒さだけではありません。冷暖房効率が悪くなり、電気代がかさんでしまいます。また、温度差によるカビ・ダニの発生も懸念されるでしょう。生活の質を高めるためにも、断熱性能を向上させることを重視してください。

配管・配線の劣化をチェックする

古民家や築古住宅のリフォームでは、配管や配線の劣化状態を必ずチェックしましょう。配管は、素材によって耐用年数が異なります。

 

配管の素材ごとの目安耐用年数
  • 金属管:20~40年
  • 塩ビ管:20~25年
  • ポリエチレン管:30~40年

 

そのため、築20年以上の場合は交換を検討するのが一般的です。特に、錆・腐食・水漏れ・詰まり・パッキンゆるみなどが見られる場合は、劣化が進行しているサインになります。放置するとカビや建材の腐食などの二次災害に発展する可能性もあるため注意してください。

 

また、古い配線は絶縁被膜の劣化や、容量不足によるショート・火災のリスクがあります。古い配線は電気容量が不足している可能性が高く、ブレーカーが頻繁に落ちてしまうトラブルも起こりやすくなるので、リフォーム・リノベーション時にあわせて見直しましょう。

古民家リノベーションのビフォーアフターに関するよくある質問

最後に、古民家リノベーションのビフォーアフターに関するよくある質問に、弊社ユニテがお答えしていきます。以下のような疑問や不安を抱えている方は、ぜひあわせて参考にしてみてください。

 

古民家リノベーションのビフォーアフターに関するよくある質問
  • 古民家リノベーションにかかる費用は?
  • 古民家リノベーションの優先順位は?
  • 古民家をリノベーションすると何年住める?
  • 古い家のリフォームは自分でできる?
  • 古民家リノベーションの後悔で多いのは?

古民家リノベーションにかかる費用は?

古民家リノベーションにかかる費用は、おおよそ1,500万円〜2,000万円程度です。使用する素材・間取り変更の規模・施工日数によって左右されます。

 

詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
【実例付き】古民家を再利用!古民家リノベーションの費用相場と工事のポイント

古民家リノベーションの優先順位は?

予算が限られている場合は、優先順位をつけてリノベーションすることが求められます。古民家リノベーションで重視すべき内容は、耐震・屋根や外壁・断熱の工事です。これらは家の安全性や快適性に直結する部分なので、放っておくと倒壊・腐食の原因になります。

 

余裕があればぜひあわせて修繕したいのが、水回り・間取り内装・バリアフリー対策です。これらの施工をおこなうことで、より暮らしやすくなるでしょう。

古民家をリノベーションすると何年住める?

古民家リノベーションをおこなえば、最長80〜100年程度住み続けられます。古民家は現代の建築よりも堅牢な造りをしているため、100年以上寿命を保つことも可能です。ただし、定期的な修繕・改修を適切におこなうことが前提となるでしょう。

古い家のリフォームは自分でできる?

古民家リノベーションの後悔で多いのは?

古民家リノベーションをして後悔している人の声には、以下のようなものがあります。

 

古民家再生に失敗した人の声
  • イメージが湧かないまま物件を買った
  • 購入した家が広すぎて予算を超えた
  • 想像以上に家の劣化が酷かった
  • 業者選びに失敗した
  • 莫大な追加費用がかかった
  • 建材が再利用できなかった
  • 補助金制度を利用できるのを知らなかった
  • イメージと違う仕上がりになった
  • 実際に暮らしてみると生活が大変 など

 

上記のような後悔をしないためには、事前にしっかり調査をしたり、十分な予算と計画を立てることが求められます。類似した失敗内容は以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

新築平屋の失敗を避けるための実例とポイント|間取り・外観・採光で後悔しない家づくり
新築の一戸建ては後悔ばかりってホント?失敗事例と対処法を解説

富山県で古民家リノベーションをお考えの方はユニテにご相談ください!

古民家リノベーションのビフォーアフターを満足いく仕上がりにするなら、築古物件のリノベーションが得意な業者に依頼することが大切です。古民家リノベーションは、どの会社にもできることではありません。

 

古民家についての知識がない業者や、古民家のリノベーションをおこなったことがない業者に工事を依頼すると、自分の思い描くリノベーションが実現できない可能性があるのです。

 

弊社ユニテでは、年間1,000件以上のリフォームをおこなっており、部分リフォームからフルリノベーションまで幅広く対応しています。古民家のリフォーム・リノベーションに関しても豊富な実績がありますので、お客様のご要望に寄り添った提案が可能です。

 

富山県で古民家リノベーションをお考えの方は、ぜひユニテにおまかせください。

 【お問合わせはこちら

まとめ

古民家リノベーションの魅力は、古民家の良さを活かしたテイストにも、現代風の装いにもできることです。

 

しかし、会社選びやどのようなイメージにしたいかなど、気を付けるべきポイントを押さえていないと、思い描いていたものとは違う仕上がりになってしまうことがあります。

 

紹介した施工事例のビフォーアフター、リノベーションのポイントなどを参考にして、ぜひ後悔のない古民家リノベーションを実現してください。