目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「マンションをリノベーションして間取りを変えたい!」
「今住んでいるマンションをもっと住みやすくするにはどうすればいいの?」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか?
結論として、住みやすくする人気のマンションリノベーションは以下の通りです
▼住みやすさアップ!人気のマンションリノベーション
|
しかし、マンションリノベーションをするには注意点もあります。
注意点について全く考えていなかったことで、リノベーションしてはいけない物件だった、構造的に希望のリノベーションが難しい、ということもありました。
そのような状況にならないために、本記事では以下の内容についてご紹介します。
- 間取り変更を行ったマンションリノベーション事例
- マンションリノベーションで人気の間取り
- 間取り変更だけじゃない!部屋を広くするポイント
- マンションリノベーションで間取りを変更したいときの注意点
この記事を読んで、暮らしやすく快適な部屋に大変身させましょう!
マンションリノベーションなら間取りを変えて快適にできる
マンションリノベーションの魅力は、古い間取りを現代のライフスタイルに合わせて変更することで、快適な住空間を実現できることです。
中古マンションの多くは、1990〜2000年頃に建てられた70㎡前後の3LDKが主流になります。標準的な間取りは、12畳のLDKと6畳の居室が3つ、対面キッチンとリビングダイニングです。
【居住面積の水準】
居住人数 | 最低居住面積水準 | 誘導居住面積水準(都市型) |
2人 | 30㎡ | 55㎡ |
3人 | 40㎡ | 75㎡ |
4人 | 50㎡ | 95㎡ |
引用:国土交通省「住生活基本計画における「水準」について」
上記のデータによると、70㎡のマンションは4人家族で住んでも十分暮らせる広さです。しかし、この間取りではやや狭いと感じることがあります。
その場合でも、マンションリノベーションをおこなえば、家族のニーズに合わせた間取りが実現可能です。お子様の多い家庭が部屋数を増やす、空間を広げて開放的なリビングにする、小さなワークスペースを設けるなど、多種多様なニーズが叶えられます。
収納も部屋ごとの用途に応じて計画すれば、限られたスペースの有効活用が可能です。間取りの工夫次第で、70㎡のコンパクトな面積でも快適に暮らせるようになります。
【まずはチェック!】マンションリノベーションで人気の間取り
住みやすさをアップさせる人気のマンションリノベーションは以下のようなものがあります。
▼住みやすさアップ!人気の間取り変更マンションリノベーション
|
それぞれについて詳しくご説明していきます!
人気の間取り①部屋をつなげて広々としたリビングに
マンションリノベーションにおける間取り変更で最も人気なのが、部屋をつなげて家族みんなで団らんできる広いリビングです。
マンションは部屋全体の広さが限られており、戸建住宅と比較するとリビングが狭い傾向があります。広いリビングスペースを確保したいという人が多く、よくあるのが「リビング横にある和室とつなげて広い空間を作る」という施工内容です。
リビング横の部屋を活用して、広々としたリビングにリノベーションしましょう!
人気の間取り②暮らしに合わせた生活動線
暮らしに合わせた生活動線にするリノベーションも人気です。
【暮らしに合わせた生活導線の例】
- 水回りの間取りを変更し、家事効率を上げる
- 忙しい時間帯に家族がぶつからないように工夫する
- 寝室をキッチンやトイレから離れた場所に配置する
- 玄関から手洗い場までの動線、キッチンまでの動線を意識する
家事の効率を上げるためには、間取りの工夫が重要です。料理と洗濯を同時におこなう場合は、洗面脱衣所やバルコニーへの動線を短くすることが望ましいです。この間取りの工夫により、洗濯物干し・取り込みの労力が軽減されます。
また、朝の忙しい時間に家族が頻繁に行き来するトイレ・洗面所・キッチン・リビングダイニングの配置を考慮することも大切です。部屋や収納のドアを開けた際に、廊下を歩く人と衝突しないような設計を心がけるといいでしょう。
さらに、キッチンに食器洗い乾燥機やディスポーザーを導入する場合は、寝室から離して設計すると、機械の動作音が気にならなくなります。
このように間取りを暮らしに合わせることは日々の過ごしやすさや満足度にもつながるので、ぜひ検討してみてください!
人気の間取り③和室はリビング横か小上がりに注目
リビングの隣接空間として和室を活用するマンションリノベーションも近年人気です。
【和室に関する間取りのマンションリノベーション】
- 既存の和室をリビングとつなげる
- リビング横に和室を新設する
- リビングの奥に小上がりの和室を設置する
また、襖や引き戸を全開にすることで、和室をリビングの延長スペースとして使用できるように設計すると便利です。このような和室は、家事の合間の休憩スペースとしても活用できます。
詳しい内容については「小上がり和室のメリットデメリット|設置する前に知っておきたい実例と最適な使い方」もご覧ください。
人気の間取り④部屋の間仕切りを可動式に
次は、部屋同士の間仕切りを壁ではなく可動式のパーテーションなどにするリノベーションです。閉め切れば個室に、開け放てば広いワンルームなどの様々な用途があり、間取りに汎用性があるため人気があります。
こちらの事例では、リビングと寝室の間仕切りに半透明のパーテーションを採用しています。個室を作ることもできますが、半透明であることで採光性も取れているのが魅力です。全体的に明るい印象の部屋になっています。
部屋の使い方を広げるためにも、可動式の間仕切りを取り入れてみましょう!
人気の間取り⑤キッチンを壁付けから対面式へ
キッチンを壁付けタイプから対面式にするリノベーションも人気があります。
対面式のキッチンには、以下のようなメリットがあるからです。
- キッチンからリビングを見渡せる
- 家族とコミュニケーションを楽しみながら料理をすることができる
- リビングから手元が隠れる
- 壁面収納などで収納スペースを増やすことができる 等
以上の理由から壁付けタイプから対面式キッチンに変更される方が増えてきています。
ただし、もちろん壁付けキッチンにもメリットがあるため、よく検討することが大切です。
壁付けキッチンと対面式キッチンについてまとめたので、キッチンの間取りを考えている方はどちらが自分に適しているかをぜひ考えてみてください!
壁付けキッチン | 対面式キッチン | |
メリット |
・集中して料理ができる ・料理→配膳 の動線が短いことが多い |
・家族と会話を楽しみながら料理ができる ・リビングから手元を隠せる ・収納スペースを確保できる |
デメリット |
・リビングからキッチンや手元が見える ・収納スペースが限られる |
・においや油はねが気になる ・ある程度の広さが必要 |
通路幅と冷蔵庫の位置に注意
キッチンの通路幅は狭すぎると動きづらく、広すぎると無駄な動きが増え、家事に疲れやすくなります。主に女性1人で使う場合通路幅は80〜90cmが理想的です。
また、リビング・ダイニングの広さにも配慮が必要になります。効率的なキッチンレイアウトのためには、「シンク・コンロ・冷蔵庫」を正三角形に配置する「ワークトライアングル」を意識しましょう。3辺の合計が3.6〜6.0mの範囲であれば、家事効率が向上します。
人気の間取り⑥使わない部屋を収納専用部屋に
普段あまり使っていない部屋を「収納専用部屋にしてしまう」というリノベーション方法もあります。
特にマンションは収納スペースが限られているという特徴があるため、収納スペースを増やすリノベーションも人気です。例えば、あまり使わない部屋を丸々収納部屋にしたり、広い部屋の半分をウォークインクローゼットにするなどのリノベーションがあります。
使っていない部屋を収納スペースとして活用できないか考えてみましょう!
人気の間取り⑦浴室スペースの拡大
古いマンションの間取りでは、お風呂で足を伸ばせなかったり、落ち着くには少し手狭であったりすることが多いですよね。その場合は、浴室スペースを広くするリノベーションも検討するといいでしょう。
中古マンションにお住まいの方の中には、このようなお風呂をお使いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?上の浴室をリノベーションした例が以下の通りです。
お風呂の間取り変更をおこなうことで、印象も広さも全く異なる空間になりました。
毎日使う場所は特に使い勝手よく、落ち着ける空間にリノベーションするのがおすすめです!
人気の間取り⑧クローゼットへのこだわり
マンションの間取り変更時には、「ウォークインクローゼット」の設置を検討する人も多いです。2人暮らしの場合は2畳、4人家族なら3〜3.5畳のスペースがあれば、かさばる物の出し入れもスムーズな収納空間が作れます。スペースが狭い場合には引き戸を利用すると有効です。
また、靴が多い人や来客が多い家庭では、靴やスポーツ用品、除菌グッズの収納スペースである「シューズクローゼット」があると便利に使えます。家族構成やライフスタイルの変化に対応できるよう、棚は取り外し可能なものを選ぶといいでしょう。
人気の間取り⑨防音性へのこだわり
在宅勤務が増えたご家庭や、幼いお子さんやペットがいるご家庭では、防音性を高める間取り変更のリノベーションを検討するといいでしょう。床材を「防音フローリング」や「防音カーペット」に張り替える、既存の窓に「内窓」を設置するなどのプランが有効です。
これらの工事により、生活音の軽減が期待でき、静かな環境が作れます。特に子供やペットのいる家庭には効果的なリノベーション手法です。
ユニテが提案する!マンションリノベーションのおすすめ間取り変更事例
ここでは、過去にユニテが担当した、間取り変更に関するマンションリノベーションの5つの事例を紹介していきます。
ユニテが提案するマンションリノベーションでは、フルリノベーションでおおよそ700〜800万円程度の費用が目安です。1,000万円までかかるケースはほとんどありませんが、内容によって施工費用は変動します。
実際の図面を比較したビフォーアフターで、間取りの変化について見ていきましょう。
マンションリノベーションの間取り変更事例①4LDK⇒2LDK
✅間取り変更のポイント
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マンションリノベーションの間取り変更事例②4LDK⇒3LDK
✅間取り変更のポイント
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マンションリノベーションの間取り変更事例③4LDK⇒3LDK
✅間取り変更のポイント
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マンションリノベーションの間取り変更事例④5LDK⇒3LDK
✅間取り変更のポイント
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マンションリノベーションの間取り変更事例⑤3LDK⇒1LDK
【施工内容別】マンションの間取り変更にかかる費用相場
ここからは、マンションリノベーションの間取り変更にかかる費用の相場についてみていきましょう。
【マンションの間取り変更にかかる費用相場】
施工内容 | 費用の目安 |
フルリノベーション | 250〜900万円 (1㎡あたりおおよそ8〜22万円) |
間仕切りの追加や撤去 | 5〜90万円 |
水回りの移動 | 20〜200万円 |
内装の変更 | 5〜50万円 |
建具や収納・コンセントの追加 | 5〜80万円 |
中古マンションを骨組みの状態まで解体しておこなう「スケルトンリフォーム(フルリノベーション)」の場合は、1㎡あたりおおよそ8〜22万円が相場です。ただし、設備や建材のグレードや施工範囲によっては、総額が1,000万円以上になるケースもあるため、注意しましょう。
間仕切りの追加や撤去
間仕切りの追加や撤去に関する費用相場は以下の通りです。
【間仕切りの追加や撤去にかかるリノベーション費用】
施工箇所 | 費用の目安 |
間仕切り壁の設置または撤去 | 1箇所あたり8〜25万円 |
間仕切り撤去+リビング拡張 | 40〜90万円 |
2部屋をつなげて床を張り替え | 35〜50万円 |
間仕切りを撤去してリビングや部屋を拡張する場合は、100万円程度の費用が必要になります。この金額は内装のリフォームとは別に必要になる金額なので、注意が必要です。
水回りの移動
水回りの移動に関するリノベーション費用相場については、以下を参考にしてください。
【水回りの移動にかかるリノベーション費用】
施工箇所 | 費用の目安 |
システムキッチンの移動 | 100〜200万円 |
浴室やユニットバスの移動 | 75〜250万円 |
トイレの移動 | 20〜60万円 |
洗面台・洗面所の移動 | 20〜50万円 |
水回りの設備を移動して間取りを変更する場合は、配管・電気工事も発生します。そのため、間取り変更をせず設備を刷新するだけのリフォームに比べると、規模や金額が大きくなる傾向です。
たとえば、キッチンを壁付けから対面式に移動する場合は、65〜200万円程度の費用が必要になります。費用相場は設備のグレードによって大幅に変動するため、予算をしっかり組んでおきましょう。
内装の変更
内装の変更に関するリノベーション費用相場については、以下を参考にしてください。
【内装の変更にかかるリノベーション費用】
施工箇所 | 費用の目安 |
クロスの張り替え | 1㎡あたり1,000〜1,500円 |
フローリングの交換(6〜8畳) | 6〜20万円 |
小上がり和室の新設(4.5畳) | 20万円〜 |
和室または洋室のリフォーム(1部屋) | 20〜50万円 |
和室から洋室など、内装をトータルでリフォームする場合は、20〜50万円ほど必要になります。床材や壁材、収納・建具など、施工内容によって変動する形です。
たとえば、6〜8畳の部屋を畳からフローリングに変更する場合は10~35万円、カーペットに張り替えする場合は5〜15万円ほどかかります。
建具や収納・コンセントの追加
建具や収納・コンセントに関するリノベーション費用相場は以下の通りです。
【建具や収納・コンセントにかかるリノベーション費用】
施工箇所 | 費用の目安 |
ドアの増設 | 1枚につき6〜25万円 |
室内窓の設置 | 1箇所につき10〜20万円 |
クローゼットの増設 | 10〜80万円 |
コンセント増設 | 1箇所につき5千〜2万円 |
クローゼットは設置箇所やグレード、方法によってかなり価格が変動します。たとえば、壁付けの場合だと10〜50万円、ウォークインだと20~80万円必要です。また、シューズクローゼットを新設する場合は、40~75万円ほどかかります。
間取り変更だけじゃない!部屋を広くするリフォームのポイント
できることなら、後悔しない間取り変更リフォームをしたいものです。ここからは、より部屋を広く見せるコツや、快適な暮らしを作るためのポイントについて解説していきます。
▼部屋を広くする・快適な空間を作るポイント
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収納スペースを新たに作る
部屋を広くしたい場合は、収納スペースを新たに作ることを考えてみましょう。
マンションは収納スペースが限られていることが多く、リビングやキッチン、寝室などに物や洋服を収納しきれないことがあるからです。リビングに壁面収納を造作したり、部屋の一部を収納専用スペースとして使ったりすることで、部屋が雑多になることも解消されて部屋を広く使うことができます。
ただし、たっぷり収納を用意したことで居住空間が狭くなってしまっては本末転倒です。いらないものを減らす努力をして収納量を減らしたり、居住空間とのバランスを意識したりして、ジャストな収納スペースを設置しましょう。
動線効率を考える
生活導線や家事動線は、暮らしやすさに大きく影響します。見直すべきポイントをしっかり検討して、効率のいい動線の間取りにすることが大切です。
長い間同じ場所に住んでいると、不便な動線に慣れてしまっているケースもあるでしょう。リノベーションを機に動線効率の見直しをおこなうことをおすすめします。
採光性の高い建具を取り入れる
採光性の高い建具を取り入れることで部屋を広く見せてくれます。
採光性のない建具では空間が完全に仕切られてしまいますが、採光性の高い建具では隣の部屋とのつながりが生まれるからです。
以下の事例写真をご覧ください。
他の部屋の光を取り込むことで明るく広い空間が生まれるので、採光性の高い建具を取り入れてみましょう!
内装材や照明器具を利用して空間を広く見せる
内装材や照明器具を利用して空間を広く見せることで暮らしやすさもアップします。
内装が暗い色で統一されていると、部屋が暗い印象になったり圧迫感を感じたりしてしまいますが、明るい色の内装にすると、明るい開放的な印象の部屋になります。
具体的には、
・明るい色の壁紙を選択する
・内装の一部に「後退色」を取り入れて奥行きを出す
・シーリングライトをダウンライトに変更する
などがあります。
このような工夫を取り入れて快適な空間を作りましょう!
マンションリノベーションで間取りを変更したいときの注意点
マンションリノベーションで間取り変更をするには以下の3つに気を付ける必要があります。
▼マンションで間取り変更をするときの注意点
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中古マンションの場合は、一戸建ての場合よりもさまざまな制約があるため、「必ずしも好みの間取りにできるわけではない」ということに留意しておく必要があります。ここからは、マンションリノベーションで間取り変更する場合の注意点についてみていきましょう。
リノベーションできるのは「専有部分」のみ
マンションでリノベーションをすることができるのは「専有部分」のみです。
マンションには「共用部分」と「専有部分」と呼ばれる箇所があるので、それぞれについてご説明します。
共用部分 | 専有部分 | |
具体的箇所 |
・玄関ドア ・バルコニー ・窓ガラス ・パイプスペース(PS) ・インターホン ・支柱などの躯体 等 |
・マンションの部屋内部分 (躯体部分を除いた壁、床、天井など) 一般的に玄関扉の内側からベランダの手前までとされる。 |
リノベーション | ✕ | ○ |
一般的には以上のように分けられます。
後にも出てきますが、リノベーションの許可範囲は管理規約によってさまざまです。バルコニーなどの共用部分もリノベーションが許されている場合や、反対に壁や床のリノベーションが許可されていない場合もあるため、管理規約はしっかり確認しましょう。
「管理規約」に沿ったリノベーションを行う必要がある
マンションのリノベーションは、「管理規約」に則っておこなう必要があります。
管理規約に違反すると、専有部分(部屋)の使用を禁じられたりマンションの管理組合から訴えられたりするケースもあるからです。
そもそも「管理規約」とはどのようなものなのでしょうか?
◆管理規約とは? マンションの管理組合がマンションで快適に暮らす為のルールや、建物の使用などについて定めたもの。リフォーム工事についての事前の届け出や隣戸の承認の義務付け、使用できる床材など、工事に関する制限を設けている場合もある。 |
お住まいのマンションごとに管理規約は存在し、それぞれ内容は異なります。必ずリノベーションをおこなう前に確認しておきましょう!
水回りを移動できないケースもある
キッチンや洗面台など水回りの位置を移動したい場合、建物の構造によっては実現できないことがあります。特に「直床・直天井」という構造のマンションでは、給排水管の移動スペースがないため、希望の場所に水回りを設置するのが難しいです。
一方、「二重床・二重天井」の構造を持つ建物なら、配管を移動しやすいため水回りの位置変更もしやすいでしょう。水回りの移動を検討している場合は、事前にリフォーム業者に現地調査を依頼し、構造を確認してもらうと安心できます。
壁式構造・ラーメン構造に注意
間取り変更をしやすいのは「ラーメン構造」と呼ばれる構造です。反対に「壁式構造」は間取り変更がしにくいとされています。
それぞれの特徴についてまとめたので以下の表をご覧ください。
構造 | ラーメン構造 | 壁式構造 |
特徴 |
・柱と梁で建物を支える |
・床、天井、壁✕4の計6枚の壁で建物を構成する ・「耐力壁」と呼ばれる強固な鉄筋コンクリートの壁を使用する |
メリット |
・間取り変更の自由度が高い ⇒建物の構造に影響しない壁であれば基本的に取り外しや移動が可能なため。 |
・室内への柱などの出っ張りがない ・耐震性に優れる |
デメリット | ・室内に柱や梁の出っ張りができる |
・間取り変更の自由度が低い ⇒壁が建物を支える重要な構造であり、取り払うことができないため。 |
見分け方の一例 | 間取り図を見て、室内への出っ張りがある。 | 間取り図を見て、室内への出っ張りが見られない。 |
このように、構造によって間取り変更のしやすさが異なることを覚えておいてくださいね。
特に、これからマンションの購入を考えている方は、ラーメン構造の物件を選ぶようにしましょう!
マンションのリノベーションをお考えの方はぜひユニテへ!
富山県でマンションのリノベーションをお考えの方はぜひユニテへご相談ください。
トイレ交換などの部分的なリフォームからフルリノベーションまで幅広く対応しているので、お客様のご要望に適したご提案ができます。
どんな小さなことでも気になることやお悩みのことがある方はぜひご相談ください!
まとめ
マンションリノベーションにおける間取り変更では、まず理想とする間取りが実現可能かしっかり把握しておく必要があります。また、自分や家族の生活スタイルを考慮して、暮らしやすく快適な間取りを検討することが大切です。
間取り変更なしで今の部屋を暮らしやすくする方法もあるので、どんなリノベーションが向いているのか悩んでしまう方は、ぜひユニテへ一度ご相談ください。