
予算200万円でもマンションリフォームは実現できます!ただし、施工範囲はかなり限定されるため、しっかりとした計画と下準備が必要です。この記事では、200万円のマンションリフォームを成功させるためのコツや、実際の施工事例をご紹介していきます。
目次

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「200万円でマンションはリフォームできる?」
「予算200万円だとマンションのリフォームはどこまでできる?」
「200万円でマンションをリフォームした場合の完成度は?」
こんなことをお考えではないでしょうか?
結論から言いますと、200万円の費用でマンションのリフォームは可能です!ただし部屋全体をリフォームするフルリフォームは厳しく、場所や素材をできるだけ絞って工事しなければなりません。
もしくは水まわりや電気、ガス関係は業者に依頼し、そのほか内装はできる限り自分でセルフリフォームするという方法もあります。
200万円でマンションをリフォームする際の具体的な工夫ポイントは次の通りです。
- リフォームする範囲を絞る
- 単純な工事はセルフリフォームしてみる
- 使用する建材や部品を安価なものに変更する
また、本記事では以下についてまとめています。
- マンションリフォームの工事箇所と費用
- 200万円の予算でできるマンションリフォームの実例
この記事を読めば、200万円でマンションをリフォームする具体像が掴めるようになりますよ!
マンションのリフォームは200万円でどこまでできる?

予算200万円でも、マンションのリフォームをおこなうこと自体は可能です。ただし、予算の中でやりくりする必要があるため、できる施工範囲は限られてしまいます。
業者に全てを依頼してフルリフォームをするには、最低でも350万円以上が必要です。
マンションのリノベーション費用については、こちらの記事もご覧ください。
「【坪単価25万円】マンションリノベーションの費用相場!予算内に抑える秘訣と施工事例」
【ニーズ別】200万円でできるマンションのリフォーム内容
200万円の予算でも、施工したい場所と目的を明確にすれば、納得のいくリフォームを叶えやすくなります。
以下は、ニーズに対して200万円でできる施工範囲の一例です。
目的 | 200万円の予算でできるリフォーム例 |
---|---|
古い水回り設備の交換 | ローグレードに抑えれば一式交換も可能 |
水回りにこだわったリフォーム | 数カ所のみならこだわった施工が可能 ・壁付きのキッチンを対面式にする ・トイレまたは洗面所のリフォーム |
和室を撤去して広いLDKに | ・キッチンの設備交換 ・和室とリビングの間の壁撤去 ・フローリングの張り替え |
内装をきれいにリフォーム | ・全部屋のフローリングの張り替え ・全部屋のクロス張り替え ・和室×2を洋室に変更 (クローゼット設置と床・壁の張り替え) |
ワンルームマンションのフルリフォーム | ・水回りの設備の交換 (ミニキッチン・ユニットバス・トイレ・洗面所) ・内装全面張り替え |
上記はおおまかなリフォーム例になります。詳しい内容については、のちに紹介するユニテの実例をご覧ください。
3LDKマンションのリフォームを200万円でする場合
3LDKのマンションを200万円でリフォームする場合、実現できる工事は以下の通りです。
- 全居室のクロス張り替え
- リビングのフローリング張り替え
- 和室の畳と襖を新調
- キッチン設備を交換
- トイレ設備の交換
- 洗面化粧台の交換
- キッチンの床にクッションフロアを採用 など
詳しい内容については、以下の記事も参考にしてください。
「3LDKのマンションのリノベーション費用を大解剖!【予算別の事例も紹介】」
200万円ではできないマンションのリフォーム内容
200万円でできないマンションリフォームの代表的な例としては「スケルトンリフォーム」が挙げられます。スケルトンリフォームとは、ワンルームの内装や壁などをすべて撤去して、基礎部分まで解体する大規模な工事のことです。
マンションのワンルームをスケルトンリフォームする場合は、50〜60㎡ほどのLDKで500万円以上の費用が必要になります。また、グレードや建材にこだわりたい場合や、広範囲のリノベーションを検討している場合も、300万円〜600万円の予算が必要です。
そのため、マンションのフルリフォームを200万円でするのは難しいと考えておくといいでしょう。
【工事箇所別】マンションリフォームにかかる費用相場

ここからはマンションリフォームの代表的な工事箇所と、工事箇所ごとにかかる費用相場をご紹介します。ぜひリフォームの際に参考にしてみてください。
▽マンションリフォームの工事箇所ごとにかかる費用一覧
工事箇所 | 費用 |
玄関 | 230万円 ※全体的なリフォーム含む |
部屋 | 130万円 ※全体的なリフォーム含む |
キッチン | 50~300万円 ※導入するキッチンや形式による |
トイレ | 3万円~30万円 ※工事範囲とリフォーム前のトイレ、採用するグレードによる |
浴室 | 50万円~ 標準グレード:30〜50万円 ミドルクラス:50〜80万円 プレミアムクラス:100万円以上 |
洗面所 | 20万円~ 標準グレード:9〜15万円 ミドルクラス:10〜15万円 プレミアムクラス:15〜25万円以上 サイズによって変動 |
工事箇所ごとにかかる費用①:玄関

玄関のリフォームはドアの表面変更から、間取り変更まで幅広くリフォーム可能です。
玄関のリフォームには、以下のような工事の種類があります。
工事方法 | 費用 |
既存のドア枠の上に新しくドア枠を取り付ける (カバー工法) |
25万~45万円 |
カバー工法より費用と工程を削減できる (カバー工法 一体枠) |
20万~40万円 |
ドアの幅を変えずに枠を取り付ける (持ち出し工法) |
25万円~45万円 |
扉のみ交換 | 18万円~38万円 |
扉シート貼り付け | 片面6万円~ |
収納棚取り付け | 15万~45万円 |
照明工事 | 1.5万円~ |
玄関の間取り変更(広くする) | 40万~100万円 |
ただし注意したいのが、お住まいのマンションによってはドアの変更が禁止されている可能性がある点。マンションの中でリフォームできるのは、個人管理の専用部分のみです。
エントランスやエレベーター、部屋前の廊下は無許可でリフォームできないので注意してください。
工事箇所ごとにかかる費用②:部屋

間取り変更

押入れをクローゼットに変更
部屋のリフォーム工事には、壁紙や床、天井の張替えだけでなく、間取り変更や押入れからクローゼットへの変更などがあります。
費用は次の通りです。
工事方法 | 費用 |
間取り変更 ※内装込み |
40万~60万円 |
押入れをクローゼットに変更 | 20万~40万円 |
クロスの張り替え | 50〜90万円 |
部屋は構造が大きく変わる難しい工事でなければ、セルフリフォームができる箇所です。ただし、間取り変更や新しく収納スペースを付ける場合は、耐久性に問題がないかの確認が必要です。
工事箇所ごとにかかる費用③:キッチン
キッチンのリフォームは、キッチンの形式や部品のグレードによって大きく変わります。
工事方法 | 費用 |
I型キッチン(壁付け・対面) | 50万~150万円 |
L型キッチン(壁付け・対面) | 55万~200万円 |
ペニンシュラ(対面) | 60万~200万円 |
アイランド(対面) | 150万~300万円 |
ミニキッチン/セパレートキッチン (壁付け) |
10万~50万円 |
壁付けできるのはI型、L型のキッチンですが、こちらの2種類は対面も可能です。一方、対面式のキッチンには、ペニンシュラキッチンやアイランドキッチンが挙げられます。
加えて一人暮らし用のワンルームでよく見かける、最も安価なミニキッチンやセパレートキッチンなら、より安い金額で施工可能です。
I型キッチン

I型キッチンはその名の通り、アルファベットの『I』のように真っすぐに伸びたキッチンを指します。
L型キッチン

L型キッチンもアルファベットの『L』のように、曲がったキッチンを指します。作業スペースを確保しやすいのが特徴です。
ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンは一部だけが壁に接しているキッチンです。対面式のキッチンなので、壁の作りによってはLDKのリビングをより広く見せる効果があります。
アイランドキッチン

アイランドキッチンは壁から完全に独立したキッチンを指します。グレードの高いキッチンが多く、生活感のないオシャレさが魅力です。
アイランドキッチンの場合は、設備変更のみなら200万円でも実現できる可能性があります。ただし、キッチンスペース全体の施工や間取り変更を含めると難しいでしょう。このほか、壁材・床材の変更や、間取りの変更をおこなう場合はさらに金額が高くなります。
対面キッチンのメリット・デメリットについては以下の記事をご覧ください。
「対面キッチンのメリット・デメリットとは?レイアウト例や後悔しないコツを紹介」
工事箇所ごとにかかる費用④:トイレ

トイレのリフォームはリフォーム前のトイレの構造や、位置の移動、増設によって金額が大きく変動します。
工事方法 | 費用 |
トイレそのものを交換する | 15万~30万円 |
便器のみ交換 | 3万~20万円 |
和式トイレから洋式トイレに変更 | 15万~60万円 |
内装工事(壁+床) | 3.5万~10万円 |
温水洗浄 | 5万~10万円 |
手すり設置 | 2万~15万円 |
トイレの移動 | 30万~60万円 |
トイレの新設 | 40万~100万円 |
特に和式トイレから洋式トイレにする際は、工事が大掛かりになるため注意が必要です。使用する部品のグレードが上がれば上がるほど、工事の金額も高くなっていきます。
バリアフリー対応を意識したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
「バリアフリーリフォームとは?概要やヒントなどを解説」
工事箇所ごとにかかる費用⑤:浴室

在来浴室

ユニットバス
浴室の工事は「在来浴室」と「ユニットバス」の違いがポイントです。
種類 | 工事方法 | 特徴 |
在来浴室 | 通常の部屋に防水加工を行い、タイルやコンクリートで浴室に仕上げたもの | どんな間取りも浴室として使えるが、年数が経つごとに水漏れのリスクが高くなる |
ユニットバス | 壁・天井・床を含め部品全てを工場で作り、組み立てて工事するもの | つなぎ目がなく耐久性に優れている。 工期も短い。 |
費用はどちらもあまり変わりませんが、耐久性はユニットバスの方が高く、最近の住宅はほとんどの家庭でユニットバスが採用されています。
また、施工内容別の費用相場は以下の通りです。
工事方法 | 費用 |
ユニットバス交換 | 50万~150万円 |
在来浴室からユニットバスに変更 | 60万~150万円 |
在来浴室から在来浴室に作り直し | 50万~200万円 |
広くする・移動する・増やす | 70万~250万円 |
浴室の施工のケースでも、手すりの設置やヒートショック対策など、必要に応じてバリアフリー化を検討するといいでしょう。
工事箇所ごとにかかる費用⑥:洗面所

洗面所のリフォームは、使用する部品によって金額が変動します。洗面所のみのリフォームなら予算200万円でも余裕がありますが、浴室を含む場合はかなり施工範囲が限定されるため、取捨選択が必要です。
工事方法 | 費用 |
ユニット洗面台 | ~20万円 |
スタンダード洗面台 | 20万~50万円 |
ハイグレード洗面台+収納性アップ | 50万円~ |
一番安価なユニット洗面台は収納性に劣りますが、洗面所のスペースが少ない場合におすすめ。収納性を上げたい場合は、空いている場所に棚を置けば簡単に収納スペースができます。
また、スタンダード洗面台は使い勝手がよいのが特徴です。ハイグレード洗面台は、洗面所にかなり余裕がある場合に検討するといいでしょう。
マンションリフォーム200万円事例:水回り

ここからは、わたしたちユニテが予算200万円以内で施工を担当した実例を、施工箇所ごとにご紹介していきます。まずは、以下の2つのマンション水回りリフォームの事例からみていきましょう。
- 約137万円:トイレのリフォーム事例
- 約110万円:お風呂と洗面所のリフォーム事例
古くなった水まわりのみであれば、200万円でも十分リフォームできます。ただし、給湯器を新たに付けたい場合は、およそ20万円ほどの費用が必要です。また、水まわり設備はマンションが古ければ古いほど金額が高くなります。
【約137万円】トイレのリフォーム事例

施工総額約137万円・約10日間でおこなった、トイレのバリアフリーリフォーム事例です。主な費用の内訳については、以下を参考にしてください。
間取り改修 | 約13万円 |
---|---|
トイレ改装 | 約27万円 |
カウンター造作 | 約16万円 |
建具木工 | 約23万円 |
換気扇・電気工事 | 約12万円 |
配管工事 | 約10万円 |
クロス張り替え | 約10万円 |

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以前は寝室から遠い位置にあり、特に高齢のご両親が使いにくさにお悩みでした。そのため、寝室からすぐの場所へと間取りを変更。さらに、両壁への手すりの造作・使いやすい手洗い場・段差のない入口など、バリアフリーにも配慮しています。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「部屋からの動線を考えたトイレにリフォーム」
【約110万円】お風呂と洗面所のリフォーム事例

施工費用約110万円・10日間でおこなったお風呂と洗面所のリフォーム事例です。浴室に約100万円・洗面台に約10万円がそれぞれかかっています。

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もとの間取りでは、浴室と洗面台が別々の場所にありました。リフォームを機に間取り変更をおこない、同じ空間に隣接するよう配慮しています。洗面台の隣には棚や洗濯機置き場を造作し、使い勝手を向上いたしました。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「浴室と洗面台を使いやすく快適にリフォーム」
マンションリフォーム200万円事例:キッチン

キッチンのリフォームはキッチンそのものを交換するだけでなく、壁材・床材の交換や収納スペースの増築など多岐にわたります。たとえば、以下の施工を概算すると、合計は130万円程度です。
- ペニンシュラキッチン:70万円
- 床材変更:10万円~
- 壁材変更:10万円~
- カップボード(背面収納):40万円~
キッチンは機能性が重要なので、食洗器を付ける・新しいキッチン家電を導入する・高性能のキッチンを取り入れるなど、こだわりのキッチンが作れるようによく検討してみてください。
【約100万円】システムキッチン入れ替え

壁付け型のシステムキッチンを、対面キッチンへと入れ替えた事例です。施工費用約100万円で、約1ヵ月の期間で対応いたしました。

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吊り戸棚付きの壁付けキッチンを対面キッチンにするため、一からカウンターを造作。おしゃれなタイルやカウンターサイドの本棚など、施主様のこだわりもしっかり詰め込ませて頂きました。
また、床材にはフロアタイルをご提案。クッションフロアよりも堅牢性があり、フローリングにするよりもコスパ良く施工できます。デザイン性だけでなく、機能性にもしっかり配慮いたしました。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「自分好みの使いやすいキッチンにリフォーム」
【約90万円】間取り変更とキッチン新設

築50年のご実家のキッチンを入れ替え、施主様好みの雰囲気にした施工事例です。約90万円の施工費用で、1ヵ月かけて対応いたしました。

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壁付けキッチンをリフォームするにあたって、間取りを変更し新設いたしました。壁・天井クロス・床板の張り替えもおこない、雰囲気や使い勝手も一新しています。
壁付けタイプのキッチンですが、窓のように壁が開いているため、リビングの様子をいつでも把握できるよう工夫いたしました。キッチンの奥には収納棚も設置し、使い勝手も向上させています。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「ご実家のキッチンを自分好みのキッチンへ」
マンションリフォーム200万円事例:間取り変更

間取り変更には、以下の施工が含まれます。
- 壁の解体費用
- 壁紙・床材・天井の装飾変更
- 天井の高さを合わせる
業者に依頼する場合、壁の解体のみという事例はあまりなく、1室あたり費用40万円から内装の変更も工事内容に含まれる形です。
ただし、間取り変更だけでなく他の部分の工事をする場合は、壁の解体のみを依頼し、そのほかの内装はセルフリフォームで費用を抑える形にするといいかもしれません。
【約30万】LDK間仕切りの増設

施工総額約30万円、約5日間で対応した間取り変更の事例です。間仕切り壁の造作自体は20万円程度、その他10万円は仮設工事・クリーニング代などの諸費用が含まれています。

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手前側に間仕切りの壁を造作し、お子様が集中して勉強できる子供部屋を増設。元々白系のクロスだったのをグレーに変えることにより、統一感のある落ち着いた雰囲気にイメージチェンジしています。
さらに、間仕切り壁に設置する建具には、上吊りの引き戸を採用。移動がスムーズになるよう、フラットな床を維持しているのもこだわりです。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「LDK間仕切り壁造作リフォーム」
マンションリフォーム200万円事例:内装リフォーム

水まわりや間取りは一切変更せず、壁紙、床材、天井の見た目のみを変更する場合は、目安として以下の費用がかかります。
- 壁紙貼り替え:50万円
- フローリング貼り替え:70万円
- 天井のクロス貼り替え:20万円
※6畳の部屋×3を目安として算出
業者に依頼すると金額が高くなってしまいますが、そのぶん難易度の高い工事ができたり、クオリティが高くなったりというメリットもあります。ユニテが施工した内装リフォームの事例を2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【約60万円】和寝室を洋室にリフォーム

寝室として利用していた二間続きの和室を、広々とした洋室へとリノベーションした事例です。施工費用は約60万円、2週間程度で対応いたしました。

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2部屋分の和室と床の間を撤去、間取りを変えるため壁や床もすべて無くし、部分的なスケルトンリフォームをおこないました。畳からフローリングへ変更し、壁のクロスを張り替えて収納棚も造作して、広々とした洋室へとリノベーションしています。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「収納力抜群の寝室にリフォーム」
【約100万円】仏間を無くして広々とした空間に

施工総額約100万円で、和の空間を洋の空間へとリフォームした事例です。約2週間のリフォーム期間で施工いたしました。

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和室特有の真壁を洋室の大壁にするため、柱の高さにあわせて抜きを打ち、ボードを貼って凹凸を無くしました。床の間のあった部分にはクローゼットを造作。白い壁紙で明るく広々とした空間に仕上げています。
詳しい施工内容については、以下の記事をご覧ください。
「和の空間のお部屋を洋室にリフォーム」
予算200万円でマンションリフォームを実現するコツ

本章では、200万円でマンションをリフォームする際のコツをご紹介していきます。
- 工事する箇所を絞る
- 設備や建材のグレードを下げる
- 和室リフォームは洋風ではなく和モダンに
- 業者選びに工夫する
- 管理規約を確認しておく
- 補助金や減税制度を活用する
上記6つのコツは、マンションリフォームに失敗しないために必要なポイントです。事前にしっかり把握しておいてください!
コツ1:工事する箇所を絞る

リフォーム費用を抑える一番のコツは、工事箇所を絞ることでしょう。リフォーム工事のなかで一番費用がかかるのが、水まわりやキッチン、ガス、電気など家の機能面に関する工事です。
これらの施工は、専門の知識がいるだけでなく、部品全体を取り換えるコストがかかります。生活の質にも直結する部分なので多くの費用がかかってしまうのです。
そのため、機能面は削らずに内装の工事箇所を削ることで、費用を削減する方法を検討しましょう。内装工事は、ホームセンターや100円ショップに販売している道具を使って「セルフリフォーム」できる部分もあります。情報を集めつつ、施工可能な部分はセルフリフォームに挑戦してみるのもよいでしょう。
コツ2:設備や建材のグレードを下げる
使用する床材や塗料、新しく導入する設備などのグレードを下げることで、200万円の予算内に収める方法もあります。これらは施工費用を大きく左右する要素です。素材をできるだけ安価なものに抑えることは、リフォーム費用の削減につながります。
内装だけでなく機能面の工事でも安価な部品を選択すれば、費用は大幅に削減できるでしょう。
ただし、機能面の素材を安価にしすぎると、故障しやすかったり、使いにくかったりとさまざまな問題が発生するかもしれません。リフォームに満足できる範囲で、素材を工夫してみましょう。
コツ3:和室リフォームは洋風ではなく和モダンに
和室と洋室では構造が異なるので、和室を完全に洋室へとリフォームしようとすると、費用がかさんでしまいます。床の高さや天井の高さを揃えたり、壁を解体したりと規模の大きい工事になってしまうためです。
200万円という限られたコストの中で施工する場合は、洋室ではなく「和モダン」な部屋へとリフォームすることをおすすめします。和室の構造を活かし、洋室やリビングとも親和性のある和洋折衷の空間にすることで施工費用を抑えることが可能です。
和モダンに関する詳しい内容については「かっこいい和モダンリビングの実例3選|理想を叶えるインテリアコーディネートのコツも伝授」をご覧ください。
コツ4:業者選びに工夫をする
リフォームを依頼する業者を選ぶ段階で工夫をすることも大切です。施工業者を選ぶ際は、以下のコツを意識しましょう。
- 複数の業者に見積もりを出して安いところを探す
- 相見積もりで施工内容の適正価格を把握する
- やりたいリフォーム内容に近い実例がある業者に依頼する
- 地域密着型の業者に依頼する
業者に依頼したとしても、職人の腕が無ければ雑な工事になります。実際、家を新築で建てた際に、壁紙の張り方が甘く凹凸がある残念な状態に仕上がってしまったというケースもあるため、業者選びには注意しましょう。
施工相場を見極めるためにも、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を活用するのがおすすめです。適正価格の中から安く施工してくれる業者や、親身に対応してくれる業者を探し、後悔の無いリフォームを実現してください。
コツ5:管理規約を確認しておく
マンションのリフォームに着手する前に、必ず住んでいるマンションの「管理規約」を確認しておきましょう。
管理規約には、施工できる範囲や規定が定められています。使用できる建材や工事申請の方法なども掲載されており、確認を怠った場合は規約違反に該当してしまうのです。
たとえ工事後であっても元の状態に戻すよう求められるので、事前にやりたいリフォーム内容が可能かどうかしっかり確認しておきましょう。
コツ6:補助金や減税制度を活用する
マンションのリフォームをおこなう前に、公的なサポートが受けられるかどうかも把握しておくといいでしょう。リフォームで利用できる補助金制度の対象としては、以下の工事が該当します。
- 省エネリフォーム(断熱対策・節水設備など)
- バリアフリーリフォーム(手すりの取付け・段差の解消など)
詳しい内容については、住んでいる自治体のHPをチェックしたり、窓口に問い合わせたりしてみるといいでしょう。また、施工業者が手続き代行や資金相談をおこなっているケースもあるため、大いに活用するようにしてください。
費用200万円ならマンションのセルフリフォームもおすすめ!

200万円でのマンションリフォームは少し厳しいですが、工夫次第で十分リフォームできます。
例えば、以下のような工夫を検討してみるのがおすすめです。
- 水まわりや照明など機能面だけにこだわる
- 材料費を抑えながら機能面+内装をリフォームする
- 一部をセルフリフォームでまかなう
リフォームやリノベーションにかかる費用は状況や人によって大きく異なるので、より具体的な金額が気になる方は、お近くのリフォーム店に見積もりを頼んでみてください。
また、先ほどもご紹介した「セルフリフォーム」を採用して、リフォーム費用を大幅に削減する方法もあります。
壁紙の張替えを業者に依頼した場合は、6畳の部屋(壁40㎡)で4〜6万円は必要です。壁紙の質にこだわらなければ、セルフリフォームなら1万円程度で施工できる可能性が高いでしょう。
現在は、ブログやセルフリフォームに関する各種Webサイト、YouTubeなどで基本的な知識が得られるため、素人でも簡単にコツを掴めます。ただし、クオリティを重視する場合は、信頼できるプロに依頼するのが一番です。
詳し内容については、以下の記事を参考にしてみてください。
「DIYでどこまでできる?初心者がセルフリノベーションで失敗しないためのコツと費用相場をご紹介」
マンションリフォーム200万円に関するよくある質問

最後に、200万円のマンションリフォームに関するよくある質問をご紹介します。
- ワンルームマンションは200万円でフルリフォームできますか?
- リフォーム200万円パックでどんなことができる?
- 200万円のリフォームパックを活用するメリットは?
ワンルームマンションは200万円でフルリフォームできますか?
ワンルームマンションに限り、水まわりと内装含め200万円でのリフォームは実現可能です。費用はギリギリになってしまいますが、ワンルームマンションは工事範囲が狭く、さらに取り入れられる部品のサイズにも限界があります。
そのため、費用が相場よりも安くなる傾向があるのです。
リフォーム200万円パックでどんなことができる?
施工会社によっては、予算200万円以内でリフォーム内容がパッケージ化されているところもあります。水回り設備の複数箇所交換や内装リフォームなど、住まいにおける「気になる部分」をまとめて施工したいときに最適です。
リフォーム200万円パックを活用するメリットは?
リフォーム200万円パックのメリットは大きく3つあります。
- 費用が明確なので追加費用がかかりにくい
- 標準仕様であればコスパが高い
- 複数個所をまとめて施工できるので工期短縮・割安感がある
ただし、グレードや施工範囲によっては追加費用がかかります。また、マンションの管理規約による制約にも注意しなければならないでしょう。
マンションのリフォーム・リノベーションをお考えの方はぜひユニテへ!

富山県でマンションのリフォーム・リノベーションをお考えの方は、ぜひユニテにご相談ください。ユニテでは部分的なリフォームからフルリフォームまで、さまざまなリフォームにおける豊富な実績がございます。
家の状況や予算に最適なプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
200万円でマンションをリフォームする際は、気になる部分を中心に施工するのが基本です。費用はもちろん、仕上がりにもこだわりたい場合は、限られた予算内で理想の住まいに近付けるよう、さまざまな工夫が必要になるでしょう。
またリフォームを業者に依頼する場合は、数社で相見積もりを取るのがおすすめです。相見積もりをとることで、より具体的な金額が明確になるだけでなく、費用を抑えるためのコツが多く取り入れられていることが分かります。
予算内で実現できるようなプランを提案してくれる施工会社を選ぶことで、理想の住まいに一歩近付きますよ。