戸建てをリノベーションしたいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間様々な経験から、戸建てのリノベーションの費用相場や施工事例・安くするコツをまとめてみました。
目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「一戸建てのリノベーションにかかる費用が知りたい」
「築年数で費用は変わるものなの?」
「リノベーション以外の選択肢はあるの?」
戸建てのリノベーションを検討中で、上記のような悩みを抱えている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、一戸建てのリノベーションに焦点を当て、費用相場や実際の施工事例についてご紹介します。
失敗しないためのポイントや費用の抑え方、リノベーション以外の選択肢についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
戸建てリノベーションにおける工事の種類
既存の建物を改修して新たな価値や性能をつけるために行われるリノベーション工事ですが、戸建ての場合は、主に以下の工事内容で施工されます。
- 改装による方法
- 内部のみスケルトンにする方法
- 内外部をスケルトンにする方法
1番の「改装による方法」は最も工事規模が小さく、3番の「内外部をスケルトンにする方法」が最も工事規模が大きくなります。
それぞれの工事に関する詳細は、以下の記事でご確認ください。
「戸建てリノベーション大全│最初に知っておくべき基礎知識とは?」
戸建てリノベーションの費用相場
一戸建てのリノベーションにかかる費用は、リノベーションの目的や建物の劣化具合・設備投資の度合いによって大きく変動します。
まずは以下に、リノベーション工事の目的別費用相場を表にしたものをご覧ください。
目的 | 費用相場 |
原状回復がメイン (水回り設備交換・内装外装の塗り替えなど) |
200〜500万円 |
新築レベルに造り替え (耐震や断熱補強・間取り変更など) |
1,000万円〜 |
予算が500万円以下であれば、部分的な修繕がメインとなる傾向にあります。
広範囲の間取り変更や床下配管の変更など、規模の大きい工事をおこなうためには、おおよそ1,000万円ほどの予算組みが必要です。
予算1,000万円でできるリノベーションについては、別記事「費用1000万円で家を建て替える!必要な費用と事例をご紹介事」をチェックしてみてください。
続いて、戸建てのリノベーション工事内容を確認しましょう。主に以下の3種類があります。
- フルリフォーム
- 戸建て・マンション共通でできるリノベーション
- 戸建てならではのリノベーション
それぞれの工事内容について、詳しく見てみましょう。
1. フルリフォーム
フルリフォームにかかる費用は施工範囲や建物の劣化具合によって変動するため、坪単価としては10~75万円程度が目安になります。 上記をもとに、一戸建てをフルリフォームする場合の費用相場を以下の表でご紹介します。
施工内容 | 費用相場 |
フルリフォーム (フルリノベーション) |
350〜2,000万円 |
工事する場所が多いほど、解体して出た廃材を処理する費用や、運搬費・人件費などが必要になるため、費用がかかる傾向です。
2. 戸建て・マンション共通でできるリノベーション
主に部屋の内部に関係するリノベーション工事は、戸建てだけでなくマンションとも共通する部分があります。
【戸建て・マンション共通でできるリノベーション工事内容例】
- 間取り
- 内装
- 水回り
- リビング
- 廊下
- 玄関
- 断熱
それぞれの施行内容と費用相場を表にまとめました。
施工場所 | 施工内容 | 費用相場 |
間取り | 間取り変更 | 20〜350万円 |
間仕切り壁の設置 | 1か所につき8〜25万円 | |
間仕切り壁の撤去 | 1か所につき7〜23万円 | |
内装 | 壁張り替え | 800〜1,500円/1平方メートル |
床張り替え | 3〜6万円/1畳 | |
水回り | お風呂 | 50〜100万円 (ユニットバス交換費用) 65〜150万円 (在来浴室からユニットバス) |
洗面所 | 10〜50万円 | |
トイレ | 15〜60万円 | |
キッチン | 50〜100万円 | |
リビング | 床の張り替えや収納・パーテーションの設置など くつろげる空間づくり |
15〜150万円 |
洋室を和室に変更 | 40〜80万円 | |
和室を洋室に変更 | 25〜100万円 | |
廊下 | 内装リノベーション | 20〜50万円 |
玄関 | 内装リノベーション | 10〜50万円 |
断熱 | 十分な断熱材が入っていない場合に行う | 20〜120万円 |
※使用建材や素材グレードによって変動あり
※家の状況によって別の工事も発生する可能性あり
より詳しい詳細は『戸建てリノベーション大全│最初に知っておくべき基礎知識とは?』および『おうち時間を快適に!リビングリノベーションのすすめ』でも確認できます。
3. 戸建てならではのリノベーション
戸建てならではの工事内容もあります。以下におおよその費用相場を記載しますので、参考にしてみてください。
施工場所 | 施工内容 | 費用相場 |
外壁 | 外壁塗装 | 60〜180万円 |
外壁重ね張り | 150〜200万円 | |
外壁張り替え | 180〜260万円 | |
屋根 | 屋根塗装 | 15〜80万円 |
屋根重ね葺き | 60〜250万円 | |
屋根葺き替え | 70〜300万円 | |
シロアリ対策 | 駆除および発生防止 | 27万(税込)ほど/100平方メートル |
耐震補強 | 現代の耐震基準に合わせた補強工事 | 120〜300万円 |
増築 | 部屋の増築 | 25〜65万円ほど/1畳 |
減築 | 部屋の減築 | 500〜2,700万円 |
※使用建材や素材グレードによって変動あり
※家の状況によって別の工事も発生する可能性あり
【築年数別】戸建てリノベーションで優先すべき工事内容
では、一戸建ての築年数によってリノベーション工事の内容に変化はあるのでしょうか。
基本的に築年数が古くても新しめでも、ある程度壊したうえでリノベーション工事を行うことが一般的です。
築年数ごとに必要な工事内容は以下を目安にしてみてください。
築年数 | 推奨される工事内容 |
20〜30年 | 水回り設備交換・クロスや床張り替え 屋根や外壁の塗り替え |
30〜40年 | 内部のリノベーション (耐震性能・断熱性能向上) |
40年以上 | フルリノベーション (内部・外部) |
それぞれの工事内容について詳しくみていきましょう。
築20~30年
築20〜30年までの戸建てをリノベーションする場合は、以下の施工内容がおすすめです。
- 水回り設備の交換・一新(給湯器など)
- クロスや床の張り替え
- 屋根や外壁の塗装工事やリフォーム
築30年程度なら、おおよそ500万円前後でできる小規模なリフォーム工事を行う傾向にあります。
ただし築年数が浅くても、現時点で家に以下の不具合が生じている場合は、早めにリノベーション工事の相談をする必要があります。
- 外壁がひび割れている
- 屋根瓦が剥がれている
- シロアリ被害に遭っている
- 給湯器の不具合が発生している
築30~40年
築30〜40年が経過した戸建ての場合は「内部のみのスケルトン工事」がおすすめです。
この築年数の戸建ては震度6以上に耐えうる「新耐震基準」で建てられているものの、阪神淡路大震災を受けて改正された現行の「2000年基準」を満たしていない可能性があります。
「2000年基準」を満たしていない戸建ては構造の接合部の強度にバラつきがあるのが特徴で、基礎と土台を緊結する金物の規定もありませんでした。
そのため躯体の状態をチェックして、適宜補強しなければなりません。
築40年以上
築40年以上の戸建ての場合は、基礎補強工事が必須になるほか、「旧耐震基準」で建てられているため、耐震補強工事が不可欠です。
さらに外壁が傷んでいたり、サッシが木製の単板ガラスであったりするケースでは、内部スケルトン工事だけでは不十分です。
劣化具合も考慮すると、外壁も剥離して外部からも補強する必要があります。
そのため、内外部スケルトン工事がおすすめです。
当社ユニテでは築40年以上の戸建てをリノベーションした実績が多数あります。施工事例については別記事『 【実例紹介】築40年の家でもリノベーションできる!見た目と機能性を一新するコツ』もご覧ください。
なお古民家ならではの風情を残したい、バリアフリー化して今後も住み続けたいというケースなら、リノベーション工事がおすすめです。
詳細は別記事『【実例付き】古民家を再利用!古民家リノベーションの費用相場と工事のポイント』を参考にしてみてください。
築年数別でリノベーション工事費用の算出が難しい理由
費用についてはどの部分をどれだけ補強するかによっても金額がかわるため、築年数別で費用を算出しづらいというのが現状です。
一般的に、築年数が経過しているほど修繕箇所が多くなるため、費用がかさむ傾向にあり、工事内容も部分的なものではなく、フルリノベーションになりやすいといえます。
自身の家の築年数が古くなり、リノベーション工事を検討しているという場合、最善策として業者に相談し、実際に内見を経たうえで、お見積もりをとることをおすすめします。
いくらでなにができる?予算別!戸建て施工事例
実際に「戸建てのリノベーションはいくらでどの程度の工事内容になるのか」をイメージしやすくするため、当社ユニテの実際の施工事例に基づいた予算の目安をご紹介します。
金額が異なるバスルームのリノベーション事例を予算別に3つ用意しましたので、参考にしてみてください。
施工内容 | 必要な予算 |
・壁材の変更 |
100万円以下 (88万円の事例) |
・カウンターとエプロンの配色変更 ・浴槽変更 (ステンレス浴槽→FRSライン浴槽) |
100万円 |
・高級ホテルイメージのバスルームへ (肩湯・打たせ湯・オーバーヘッドシャワーの設備搭載) |
100万円以上 (280万円の事例) |
古いバスルームのタイルを貼り替えたり、設備を交換したりして綺麗にしたいのであれば、100万円程度の予算があれば充分足りるでしょう。
ただし肩湯や打たせ湯などオプション設備を搭載して、リラックスタイムを楽しみたいのであれば、100万円以上の予算組みが必要になります。
そのほかの施工事例については『実例で見る!リノベーションにかかる費用と抑えるコツこちら』も参考にしてみてください。
なおリノベーションに予算を多めに割けるという人は、別記事『【予算1000万円】どこまでできる?一戸建てリノベーションの費用相場や事例を紹介』も併せてご覧ください。
戸建てリノベーションで失敗しないためのポイント4つ
満足度の高いリノベーションを成功させるためには、失敗しないように以下の注意すべきポイントを押さえておく必要があります。
- 最低でも半年は期間を設ける
- 趣向に合った業者を選ぶ
- 築年数が古いほど改修費用がかかることを念頭に置く
- 工事以外の費用も考慮する
詳しく解説します。
1. 【工期の目安】最低でも半年は期間を設ける
リノベーションの施工自体は2〜3か月程度ですが、検討から依頼・打ち合わせなども含めると、トータルで半年はかかります。
以下の表は、リノベーションを検討してから施工完了するまでの各ステップにかかる期間の目安です。
リノベーションの流れ | 目安期間 |
業者探し〜依頼 | 1か月程度 |
現地調査〜見積もり | 2〜3週間 |
検討〜契約 | 1〜2か月 |
施工開始〜完了 | 2〜3か月 |
リノベーション後の戸建てで生活を始めたい時期が決まっている場合は、上記の表をもとに逆算したうえで準備を始める必要があります。
2. 趣向に合った業者を選ぶ
納得のいくリノベーションをするためには、施工品質や提案・接客などの業者対応だけでなく、目的に合った特色を持つ業者かどうかも見極めながら選びましょう。
特に一戸建てのリノベーションは、木造住宅での改築工事となるケースがほとんどです。
木造工事やスケルトンリフォームは難しい内容の工事となるため、木工事に強い棟梁がいる業者を見つけると、失敗する確率が低くなります。
また業者によって、施工を得意とする分野はさまざまです。
【リノベーション業者の得意分野一例】
- 水回り設備が得意
- 塗装専門業者
- バリアフリーのリノベーションに特化している
そのため、自身が目的とするリノベーションの趣向に合った業者に依頼しなければなりません。
デザインや設備にこだわりはなく「なるべくコストカットしたい」なら、地元の工務店を探すのがいいでしょう。
一方、多少金額が張っても良いから「デザインにこだわりたい」「おしゃれな内装にしたい」という場合は、デザイナーが在籍するリノベーション会社に依頼しましょう。
リノベーションの目的やイメージが固まったら、業者が公開している施工事例をチェックして、自身の希望する内容に近いものがあるか調べておきましょう。
3. 築年数が古いほど改修費用がかかることを念頭に置く
リノベーションを検討する際には、つい「室内や間取りの不便なところを解消したい」という観点に意識が向きがちです。
しかし築年数が古い建物は、建物の性能が寿命を迎えている可能性や国の定める基準に則られていない可能性が高いため、付加価値をつけるよりも先に改修工事を優先しなければならないことが多いです。
特に築年数が10年以上の戸建ては、室内よりも外壁や屋根の痛みなどの修復を優先すべきケースも存在します。
屋根や外壁の修復を放置すると内部の劣化・腐食を引き起こし、戸建て全体の寿命が縮む原因になります。
加えて水回り設備や塗装、壁材などは10〜20年程度で劣化が始まるため、築年数30年が経過するころまでに交換・塗り替えなどが必要です。
耐震面においては築年数が30年以上の場合、1981年施行の「新耐震基準」を満たしているかどうか確認しましょう。
「旧耐震基準」で建てられた物件の場合は、内部を骨組みまで解体する「スケルトンリフォーム」をおこない、基礎・土台の補強や耐震壁の配置などの工事が発生する可能性があります。
なお築年数40年以上の戸建てはすべて「旧耐震基準」で建てられたものであるため、基礎の補強は必須です。外壁の痛みが進行している可能性も高いので、一度剥がして内部の状態を確認する必要もあります。
4. 工事以外にかかる費用考慮する
マンションと同じように、戸建てのリノベーションでも工事以外にかかる費用を考慮して予算を立てなければなりません。
具体的には以下の費用が発生する傾向にあります。
【戸建てリノベーション工事以外にかかる可能性がある費用】
- 工事車両の駐車場代
- 仮住まいへの引っ越し費用と家賃
- トランクルームの利用料
詳しくは『3LDKのマンションのリノベーション費用を大解剖!』の記事でもご紹介しています。
戸建てリノベーションの費用を抑えるには?
戸建てのリノベーションは自由度の高い工事であるため、施工内容によって費用も大きく左右される特徴があります。
一方で耐久性や機能性、暮らしやすさにつながる部分は「節約したいから」という理由での費用カットは、残念ながらおすすめできません。
費用が気になるものの納得のいくリノベーション工事をしたいという人は、以下の方法を実行してみましょう。
【戸建てリノベーションの費用を削減する効果的な方法】
- リノベーションが短期的か長期的かを決定する
- 複数社に見積を取り、値下げ交渉してみる
- 工事内容の最優先順位を決める
- 減税制度や補助金制度を活用する
詳細は『リノベーション費用を抑えたい!効果的な方法とコストダウンした事例を紹介』記事にて施工事例とともにご紹介しています。
【戸建て】リノベーション・建て替えどっちがお得なの?
戸建てのリノベーションを検討している人の多くは、リノベーションと建て替えではどちらがお得なのか悩んでいるかもしれません。
実は現在住んでいる戸建ての条件や状態によって、適している方法は異なります。
適していない方法で工事をおこなうと、場合によっては費用がかさんでしまったり、失敗してしまったりするため注意が必要です。
ここからは、リノベーションが適しているケース・建て替えが適しているケースの条件について詳しく解説していきます。
リノベーションが適しているケース
リノベーションが適している戸建の条件は以下の通りです。
- 建て替えよりも費用が安くなる場合
- 耐震・断熱などの機能向上が目的の場合
- 以前の雰囲気を残したい場合
詳しく見てみましょう。
1. 建て替えよりも費用が安くなる場合
基礎や柱などの骨組みの部分に問題がなければ、原則リノベーションは適用可能です。
リノベーションの費用を同規模・内容の建て替え工事と比較すると、多くの場合はおよそ3分の2まで抑えられます。
以下はリノベーションと建て替え費用の相場を比較したものです。
リノベーション | 建て替え | |
建築費(1坪あたり) | 40万円〜 | 60万円〜 |
諸経費(申請費) | 0円 | 30万円程度 |
リノベーションの場合は、建物の土台・躯体をそのまま使い回す形で工事するため、その分費用が安くなります。
また建て替えの場合は行政書士に支払う申請費用が必要になりますが、リノベーション工事はその必要がないため、経費が抑えられるのです。
2. 耐震・断熱などの機能向上が目的の場合
リノベーションには、建物の面積を変えずに耐震・断熱性能の向上が可能であるというメリットもあります。
特に築30年以上の戸建ては、現行の耐震基準・断熱基準をクリアしていないものがほとんどです。
そのため基準を満たすために建て直ししようとすると、敷地面積が狭くなる「セットバック*」が起こってしまう可能性があります。
*セットバック:現在の建築基準法の接道義務が適用されることで、敷地面積の後退が起こること
自宅がセットバックの対象となる場合、建て直すと以前より小さい面積で建築することが求められますが、リノベーションならその必要はありません。
3. 以前の雰囲気を残したい場合
リノベーションでは、住み慣れた自宅の雰囲気や思い出を残しつつ、機能や性能だけ新しくすることも可能です。
たとえば「住み心地だけ良くしたい」なら、内装のみのリノベーションが適しています。
また古民家ならではの雰囲気を残したいときも、リノベーションはおすすめです。梁や柱などを残し、設備だけをグレードアップさせることも夢ではありません。
建て替えが適しているケース
戸建ての状態などによっては、リノベーションを適用できないケースも存在します。
以下の条件に該当する場合は、建て替えが推奨される傾向です。
- リノベーションを適用しにくい工法の戸建て住宅の場合
- 基礎・躯体がボロボロの場合
- 施主支給を検討している場合
詳しく見てみましょう。
1. リノベーションを適用しにくい工法の戸建て住宅の場合
間取り変更に制限がある「ツーバイフォー住宅」や多くの部材を工場生産したうえで加工・組み立てを行う「プレハブ住宅」などの場合は、希望通りのリノベーションができない可能性があります。
ツーバイフォー(2×4)住宅とは、床や壁などを面で組み立てて住宅を支える「面構造」を採用した工法のことです。 建物を支えているのは骨組みではなく壁や間取りの仕切りなので、抜けない柱や壊せない壁が存在します。
リノベーションを検討する場合は「どこまで間取り変更ができる構造なのか」について見積りを取る際に業者と一緒に確認するのがおすすめです。
2. 基礎・躯体がボロボロの場合
リノベーションは建物の基礎を残しておこなう改修工事です。
骨組みとなる部分が劣化していたり、シロアリ被害を受けていたりしてボロボロであれば、一度すべて撤去して建て替えるのがおすすめです。
建物の骨組みは普段目に見えない部分であるため、解体してみないと分からないことが多いものです。
素人では判断が難しいため、築年数が経過していて躯体の状態が不安な場合や躯体の状態そのものが不明という人は、見積もりを取る際に一度、業者に見てもらうことをおすすめします。
3. 施主支給の場合
施主支給とは、リフォームを依頼する「施主」自身が事前に使いたい建材・設備を買い揃えておき、業者に使ってもらう方法のことで、近年注目されているリノベーションです。
実際にはうまく設置できなかったり、追加料金がかかってしまったりする可能性が高いことから難易度が高く、失敗しやすい傾向があります。
どうしてもリノベーションで施主支給をしたい人は、あらかじめ施工業者と綿密に打ち合わせをしておきましょう。
リノベーションは建て替えよりも費用相場が安くなる傾向がありますが、施主支給で設備や建材にこだわりすぎると、費用は割高になりやすいです。
設備や建材にこだわりたい人や、絶対に使いたいメーカーがある人は、建て替えが適しているかもしれません。
建て替えについては、以下の記事もご覧ください。
富山県周辺で戸建てのリノベーションをお考えの方はユニテにご相談ください
富山県周辺で戸建てのリノベーションを検討していると言う場合は、ぜひ一級建築士が在籍する「ユニテ」にご相談ください。
戸建てのリノベーションに関する施工経験も豊富ですので、プロの判断を仰ぎながら自身の要望に適う案を検討しやすい環境が整っています。
施主様向けのイベントや相談会も随時開催しておりますので、気になる人はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
この記事では、戸建てのリノベーションにかかる費用相場や事例、注意点についてご紹介しました。
戸建てリノベーションにかかる費用は、リノベーションの目的によって変動します。自由度が高い工事内容のため、予算内でやりくりするためには、さまざまな工夫が必要です。
満足するリノベーションを叶えるためには、工事の優先順位やリノベーションの目的を明確にしたうえで、内容を決定することをおすすめします。
この記事を参考に、戸建ての状態にあった最適なリノベーションが選択ができるよう、業者と綿密な打ち合わせを重ねていきましょう!