1. トップ
  2. コラム
  3. 改築とは?増築・改修・建て替えとの違いや費用相場を解説
改築とは?増築・改修・建て替えとの違いや費用相場を解説

改築とはどのような工事?増築・改修・建て替えとの違いや費用相場、工事の流れ、注意点をわかりやすく解説します。改築を検討している方は、住まいに合った工事を選ぶ際にぜひご参考ください。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「改築とはどのような工事?」「増築や改修、建て替えとは何が違うの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

 

改築とは、一般的に建物の全部または一部を取り壊し、用途・規模・構造が著しく異ならない建物を建て直すことを指します。ただし、建築基準法上の定義と日常的なリフォーム用語としての使い方には違いがあるため、注意が必要です。

 

本記事では、改築の意味や増築・改修・建て替えとの違い、費用相場、工事の流れ、注意点を解説します。自宅の状態や希望する工事に合った方法を検討する際にお役立てください。

【改築とは?】他の用語との違い

改築・新築・改修・増築は、いずれも住まいを新しくしたり、使いやすくしたりする工事に関係する言葉です。ただし、それぞれ工事の内容や目的が異なります。

 

特に「改築」と「増築」は「増改築」とまとめて呼ばれることもあり、違いがわかりにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。

 

まずは、それぞれの特徴を比較してみましょう。

 

【改築とその他の工事】

工事の種類 主な工事内容 延べ床面積の変化
改築 建物の全部または一部を取り壊し、従前の建物と用途・規模・構造が著しく異ならない建物を建てる 従前と同程度が基本だが、工事内容による
新築 新たに建物を建てる 新たに建てる建物による
改修 建物の不具合を直したり、性能や機能を改善したりする 基本的に変わらない
増築 既存の建物に部屋や階を追加するなど、床面積を増やす 増える

 

このように、改築・新築・改修・増築は、建物をどのように変更するかによって区別されます。ここからは、それぞれの意味や特徴を詳しく解説します。また、改築と混同されやすい「建て替え」や「リフォーム」との違いも確認していきましょう。

「改築」とは建物を建て直す工事

改築とは、一般的に、既存の建物の全部または一部を取り壊し、従前の建物と用途・規模・構造が著しく異ならない建物を建てることを指します。なお、「建築基準法」上も「改築」は建築行為の一つとして扱われます。

 

ただし、日常会話やリフォーム業界で使われる「改築」と、法令上の「改築」では、意味や判断基準が異なる場合があるため注意が必要です。

 

例えば、災害によって建物が失われた後、もともとの建物と用途や規模、構造が大きく異ならない建物を再建する場合などが法令上の改築に該当することがあります。

 

一方、間取りの変更や設備の交換など、建物の一部を変更する工事が、すべて法令上の改築に当たるわけではありません。実際の工事内容に応じて判断する必要があります。

 

改築を検討する際は、希望する工事がどのような扱いになるのか、リフォーム会社や建築士などの専門家に確認すると安心です。

「新築」は新しく家を建てる工事

新築とは、一般的に、新たに建物を建てることを指します。建物がなかった土地に家を建てる場合だけでなく、既存の建物を取り壊した後に新しい建物を建てる場合もあります。

 

改築との違いは、建てる建物が従前の建物とどの程度異なるかという点です。例えば、既存の建物を取り壊したうえで用途や規模、構造などが従前と大きく異なる建物を建てる場合は、法令上改築ではなく新築に該当する可能性があります。

 

ただし、実際の区分は工事内容や建築基準法上の要件によって判断されます。既存の建物を取り壊すかどうかだけで、新築と改築を区別できるわけではありません。

「改修」は建物の性能や機能を改善する工事

改修とは、既存の建物に手を加え、不具合を直したり、性能や機能を改善したりする工事を指します。

例えば、次のような工事が改修に当たります。

 

【改修に該当する工事の例】
  • 古くなったキッチンや浴室などの設備を新しくする
  • 壁紙や床材を張り替える
  • 外壁を補修・塗装する
  • 断熱性能や耐震性能を高める

 

改修は、建物の構造部分を残したまま行う工事だけでなく、工事内容によっては構造部分に手を加える場合もあります。そのため、「建物を壊すかどうか」だけで改築と改修を区別することはできません。

 

改築が建物の全部または一部を取り壊して建て直すことを指すのに対し、改修は建物の不具合の解消や性能・機能の改善に着目した言葉です。

 

なお、改修と似た言葉に「修繕」があります。修繕は、劣化や故障した部分を直し、建物を本来の状態に近づける工事を指すのが一般的です。一方、改修は、修繕に加えて性能や機能を向上させる工事にも使われます。

「増築」は延べ床面積を増やす工事

増築とは、既存の建物に部屋や階を追加したり、同じ敷地内に新たな建物を設けたりして、建物全体の延べ床面積を増やす工事を指します。

例えば、次のような工事が増築に当たります。

 

【増築に該当する工事の例】
  • 既存の住宅に新しい部屋を追加する
  • 平屋の住宅に2階部分を設ける
  • 同じ敷地内に離れを建てる

 

一方、建物の床面積を減らす工事は「減築」と呼ばれます。

 

改築と増築の大きな違いは、工事の目的や内容、工事後の床面積にあります。増築では床面積を増やすことが主な目的となる一方、改築では既存の建物の全部または一部を取り壊し、従前と用途・規模・構造が著しく異ならない建物を建てることが中心です。

 

ただし、改築と増築を同時に行う場合もあるため、工事の種類は床面積の変化だけでなく、具体的な工事内容に応じて判断することが大切です。

 

また、増築では工事の規模や場所などによって、建築確認申請が必要になる場合があります。増築を検討している方は、以下の記事も参考にしてください。

「増築の意味や定義とは?基礎知識をわかりやすく解説」

改築とリフォームに違いはあるの?

「リフォーム」は、建築基準法上で明確に定義された用語ではありません。一般的には、古くなった建物を修繕したり設備を交換したり、間取りを変更したりする工事を幅広く指す言葉として使われています。

 

そのため、キッチンや浴室などの設備交換といった小規模な工事から、間取りの変更を伴う大規模な工事まで、さまざまな工事がリフォームと呼ばれます。

 

改築も、日常会話やリフォーム業界ではリフォームの一種として扱われることがあります。ただし、リフォームという言葉だけでは具体的な工事内容や法令上の区分は判断できません。

 

また、リフォームと似た言葉に「リノベーション」があります。リノベーションは、一般的に既存の建物に大規模な工事を行い、性能や価値を高めることを指します。

 

リノベーションとリフォームの違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

「リフォーム?リノベーション?違いを理解して最適な家づくりをしよう」

改築と建て替えの違いは?

「建て替え」とは、一般的に既存の建物を取り壊し新しい建物を建てることです。一方、建築基準法上の「改築」は、もともとの建物と用途・規模・構造が著しく異ならない建物を建てる工事を指します。そのため、建て替えと改築は必ずしも同じ意味ではありません。

 

建て替えでは、現在の住まいを取り壊して、新しい間取りや設備、性能を備えた住宅を建てることができます。ただし、建物の規模や構造などを大きく変更する場合は、法令上新築として扱われる可能性もあります。

 

どちらの工事が適しているかは、既存の建物の状態や希望する住まい、予算などによって異なるためしっかり検討しましょう。

 

例えば、現在の建物を活用しながら必要な部分を改善したい場合は、改修やリフォームを検討できます。一方、建物全体の老朽化が進んでいる場合や、間取り・性能を大きく変えたい場合は、建て替えも選択肢になります。

 

工事の内容によって費用や工期、必要な手続きも変わるため、まずは住宅の状態を確認し、希望する暮らしに合った方法を専門家と検討しましょう。

改築を行うメリットとデメリット

改築を行うことで、現在の住まいの課題を解消し、暮らしやすい住環境を目指せます。一方で、建物の状態や工事内容によっては、希望する工事ができなかったり、想定以上の費用がかかったりすることもあります。

 

改築を検討する際は、メリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。

メリット デメリット
・住み慣れた土地や住環境を活かせる
・老朽化した部分を新しくできる
・ライフスタイルの変化に対応できる
・施工内容によっては建て替えより費用・工期を抑えられる
・施工範囲が限られる場合がある
・施工内容によっては費用がかさむ
・固定資産税が上がる場合がある
・建築確認申請などの手続きが必要

 

改築のメリットは、現在の住まいの課題やライフスタイルの変化に合わせて、建物を整えられることです。例えば、家族構成の変化に合わせて間取りを見直したり、老朽化した部分を新しくしたりすることで、より暮らしやすい住環境を目指せます。

 

また、工事の範囲や内容によっては、建て替えよりも費用や工期を抑えられる可能性があります。ただし、改築の内容によっては大規模な解体や工事が必要になるため、必ずしも建て替えより安く、短期間で済むとは限りません。

「増築に確認申請は必要?10㎡以下なら不要?必要なケース・費用・流れを解説」

改築における費用相場

改築を検討する際、気になるのが工事にかかる費用ではないでしょうか。

 

改築の費用は、住宅の広さだけでなく、建物の構造や劣化状況、工事する範囲によっても変わります。また、戸建てかマンションか、増築も同時に行うかによっても必要な予算は異なるため、しっかり検討するのが大切です。

 

ここでは、全面リノベーションの費用を参考に、建物の種類や増改築の内容ごとに費用の目安を紹介します。

【坪数別】改築の費用相場

改築の費用は工事内容によって大きく異なるため、坪数だけで一律に判断することはできません。

 

例えば、内装や設備を中心に改修する場合と、建物の一部を解体して間取りを大きく変更する場合では、必要な工事や費用が異なります。また、建物の劣化が進んでいる場合は、補修や耐震補強などの追加工事が必要になることもあります。

 

戸建ての全面リフォームを検討している場合、坪数別費用の目安金額は以下のとおりです。

 

坪数 費用相場
30坪 約1,350万〜1,800万円
35坪 約1,500万〜2,100万円
40坪 約1,600万〜2,400万円

出典:アイピアネット「リフォーム費用相場」

※戸建ての全面リフォームにおける費用目安です。実際の費用は、建物の劣化状況や工事範囲、設備・建材のグレードなどによって異なります。改築工事の費用は工事内容によって変わるため、具体的な金額はリフォーム会社に見積もりを依頼して確認しましょう。

 

そのため、改築に必要な予算を把握するには、住宅の広さだけでなく、どこまで工事するのかを明確にすることが大切です。具体的な費用を知りたい場合は、希望する工事内容を整理したうえで、リフォーム会社に見積もりを依頼しましょう。

 

なお、全面的なリノベーションを検討している場合は、戸建てとマンションの費用相場も参考になります。

 

以下の記事では、実際の改築事例およびかかった費用を写真付きでご紹介しています。改築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「建て替え費用はどのくらい?知って得する内訳やお得に進める方法を解説」

【建物別】改築の費用相場

改築にかかる費用は、戸建てかマンションかによっても異なります。ここでは、間取り変更を伴うフルリノベーションの費用を参考に、建物別の費用目安を紹介します。

 

建物の種類 坪単価の目安 費用の計算例
戸建て 約40万円〜 30坪:約1,200万円〜
マンション 約25万円〜 約21坪(70㎡):約525万円〜

※ユニテの施工・費用情報を参考にした目安です。設備や建材のグレード、間取り変更の範囲、建物の状態などによって費用は変動します。

 

戸建ては、工事内容によって外壁や屋根、構造部分の補修などが必要になる場合があります。一方、マンションは主に専有部分が工事の対象となり、管理規約によって工事できる範囲が制限されることもあります。

 

このように、同じ全面的な改修でも、建物の種類や工事内容によって必要な費用は異なります。希望する改築の内容を整理したうえで、施工会社に見積もりを依頼しましょう。

 

また、リノベーションの費用や工事パターンについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

「【実例あり】リノベーション費用はいくらかかる?工事パターン別で解説」

「後悔しないマンションリノベーション!おしゃれな間取りを手に入れよう」

増築と改築を同時に行うケースの費用と注意点

既存の住宅に部屋を追加するなど、増築と改築を同時に行う工事は「増改築」と呼ばれます。増改築の費用は、増築する部分の広さだけでなく、既存の建物との接続方法や内装・設備の有無、既存住宅側で行う工事の範囲によっても変動するものです。

 

例えば、設備のない居室を増築する場合と、キッチンや浴室などの設備を備えた空間を増築する場合では、必要な工事が異なるため、費用にも差が生じます。

 

増築部分の費用を検討する際は、次のような項目を確認しましょう。

 

増築する部分の広さ 面積が大きくなるほど、必要な材料や工事が増える傾向
設備や内装の内容 設備本体や配管などの費用
既存住宅との接続工事 増築部分と既存住宅をつなぐための工事が必要
既存住宅側の改築範囲 間取りの変更や内装の改修などを同時に行う場合の費用

 

なお、増築と改築を同時に行う場合、建物の規模や工事内容、地域などの条件によっては、建築確認申請が必要になることがあります。申請の要否は面積だけで一律に決まるものではないため、計画段階で専門家や行政窓口に確認しましょう。

 

増改築を検討している方は、工事実績のある会社に相談し、増築部分と既存住宅の改築部分を分けて見積もりを取ると、費用の内訳を把握しやすくなります。

 

増築の費用相場や費用を抑える方法については、以下の記事もあわせてご覧ください。

「増築にかかる費用相場はいくら?費用を抑える方法と増築の注意点もご紹介」

住宅の改築工事の流れ3ステップ

住宅の改築を検討している場合、どのような手順で工事を進めればよいのでしょうか。

 

改築工事は、リフォーム会社への相談から始まり、工事内容や費用を決めたうえで着工するのが一般的です。また、工事の内容によっては、建築確認申請などの手続きが必要になる場合もあります。

 

ここでは、住宅の改築工事を進める際の流れを3つのステップに分けて紹介します。

 

【改築工事の流れ3ステップ】
  1.  リフォーム会社を探す
  2.  リフォーム会社とプランを詰める
  3.   必要な手続きを済ませて改築工事に着工する

1. リフォーム会社を探す

まずは、改築工事の実績があるリフォーム会社を2〜3社ほど選び、相談や見積もりを依頼しましょう。

リフォーム会社を選ぶ際は、次のポイントを確認することが大切です。

 

【リフォーム会社を選ぶポイント】
  1. 改築工事の実績があるか
  2. 建築士などの専門家が在籍しているか
  3. 見積もりや説明がわかりやすいか

 

まず、ホームページの施工事例などを確認し、希望する工事に近い実績があるかをチェックします。工事内容によっては、建築士による設計や工事監理が必要になる場合があります。工事の範囲や費用、工期について具体的に説明してくれる会社を選びましょう。

 

依頼先を選ぶ際は、複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」も有効です。費用だけでなく、見積もりに含まれる工事内容や使用する設備・建材、保証やアフターサービスなども比較しましょう。

 

また、住宅の状態や希望する暮らしによっては、改築以外の工事が適している場合もあります。要望を丁寧に聞き取り、状況に合った工事方法を提案してくれる会社を選ぶことが大切です。

2. リフォーム会社とプランを詰める

依頼するリフォーム会社を決めたら、希望する間取りや設備、工事の範囲などを相談し、具体的なプランを検討します。

この段階では、次の項目を確認しておきましょう。

 

プラン検討時に確認すべきこと
  • 工事の範囲と具体的な内容
  • 工事にかかる費用と追加費用が発生する条件
  • 着工から完成までのスケジュール
  • 建築確認申請などの手続きが必要かどうか
  • 工事期間中の住まいや荷物の保管方法

 

プランや見積もりの内容に納得できたら契約を締結します。契約前に工事内容や金額、工期、支払い条件などを確認し、不明点を解消しておくことが重要です。

 

また、改築工事の規模によっては、工事中に自宅で生活するのが難しくなることもあります。仮住まいが必要な場合は、引っ越しの手配や費用も含めて早めに準備を進めましょう。

 

なお、建物の種類や工事内容によっては、着工前に建築確認申請などの手続きが必要になる場合があります。申請の要否や必要な準備については、リフォーム会社や建築士に確認しましょう。

 

 詳しい内容については、以下の記事で解説しています。

「家の建て替え費用の相場と流れを徹底解説!お金がない場合の選択肢やコスト削減のコツ」

3. 必要な手続きを済ませて改築工事に着工する

工事内容やスケジュールが決まり、必要な手続きが完了したら改築工事に着工します。

 

建築確認申請が必要な工事では、原則として確認済証の交付を受けてから着工します。申請の要否は工事内容や建物の条件などによって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

 

工事中は、リフォーム会社と進捗状況を共有し、予定どおりに進んでいるか、変更点が生じていないかなどを確認しましょう。工事内容に変更が生じた場合は、費用や工期への影響についても説明を受けておくと安心です。

 

工事が完了したら、契約内容や仕様書に沿って施工されているか、設備が正常に使えるかなどを確認します。建築確認申請を行った工事では、建築基準法上の完了検査が必要になる場合もあります。完了検査と施主が行う仕上がりの確認は別のものなので、それぞれの必要性を確認しましょう。

 

また、工事によって建物の登記事項に変更が生じた場合は、建物の表題部の変更登記などが必要になることがあります。変更内容によっては、変更が生じた日から1か月以内に申請しなければならないため、登記が必要かどうかを事前に確認しておくと安心です。

 

登記が必要な場合は、土地家屋調査士などの専門家に相談すると、必要な手続きや書類を確認しながら進められます。

改築時の注意点!スムーズに進めるための3つのコツ

改築工事を行う際は、費用やデザインだけでなく、法令上の制限や建物の安全性にも注意する必要があります。また、予算内で希望する工事を実現するためには、費用を抑える工夫も大切です。

 

改築工事をスムーズに進めるために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

【改築工事の失敗を避けるためのコツ】
  1. 法令制限や建築確認申請に注意する
  2. 耐震補強にも着目する
  3. コストダウンの工夫をする

1.法令制限や建築確認申請に注意する

改築を行う際は、建築基準法や自治体の条例などに基づき、希望する工事が可能かどうかを確認する必要があります。

 

特に注意したいのが、建築確認申請の要否です。増築や改築を行う場合、工事する部分の床面積や建物の所在地などの条件によって、建築確認申請が必要になることがあります。

 

また、2025年4月からは、一定の木造戸建て住宅で大規模なリフォームを行う場合にも、建築確認手続きが必要になりました。そのため、床面積の増加を伴わない工事でも、工事内容によっては申請が必要になる場合があります。

 

マンションを改築する場合は、建築関係の法令だけでなく、管理規約や工事に関するルールも確認しましょう。工事内容によっては管理組合への事前申請や届出が必要です。

 

これらの確認を着工直前に行うと、計画の変更や工期の延長につながるおそれがあります。リフォーム会社や建築士に相談し、プランを検討する段階から必要な手続きを確認しておきましょう。

2.耐震補強にも着目する

築年数が古い住宅を改築する場合は、建物の耐震性にも着目しましょう。

 

特に、1981年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた住宅は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。ただし、築年数だけで実際の耐震性能を判断することはできません。

 

旧耐震基準の住宅が「震度5程度までしか耐えられない」と一律に判断するのは適切ではなく、建物の構造や劣化状況などによって耐震性能は異なります。

 

そのため、築年数が古い住宅の改築を検討する際は、建築士などの専門家に耐震診断を依頼し、必要に応じて耐震補強工事を検討することが大切です。

 

改築と同時に耐震補強を行えば、間取りや設備を見直すだけでなく、住まいの安全性を高めることも目指せます。工事の範囲や費用については、専門家と相談しながら検討しましょう。

3.コストダウンの工夫をする

改築工事では、希望する住まいを実現しながら、予算内に費用を収めることも重要です。次のような工夫を取り入れ、無理のない資金計画を立てましょう。

【改築工事をコストダウンするコツ】
  • 工事範囲を絞る:優先順位を決め、必要な箇所から工事する
  • 設備・建材のグレードを見直す:希望する性能と予算のバランスを考えて選ぶ
  • 複数社から見積もりを取る:工事内容や保証も含めて比較する
  • 工事の進め方を相談する:工事をまとめることで費用を抑えられるか確認する
  • 補助金・減税制度を調べる:工事内容や住宅の条件に合う制度を確認する

 

また、大手企業だけでなく、地域密着型のリフォーム会社にも相談すると、選択肢を広げられます。ただし、会社の規模だけで費用や品質が決まるわけではないため、施工実績や見積もり内容を比較して判断しましょう。

 

耐震改修や省エネ改修など、一定の要件を満たす工事では、補助金や減税制度を利用できる場合があります。制度ごとに対象となる工事や申請条件、申請期限などが異なるため、着工前に確認することが大切です。

 

費用を抑えることだけを優先すると、必要な補修や安全対策を後回しにしてしまう可能性もあります。信頼できるリフォーム会社に相談し、工事の優先順位を整理しながら納得できるプランを立てましょう。

富山県で改築工事を検討している際はユニテにご相談ください

富山県で改築工事を検討している方は、ぜひ「ユニテ」にご相談ください。

 

ユニテは、120件以上の増改築の施工実績を持ち、一級建築士も在籍しています。建築の専門知識とこれまでの施工経験を活かし、ご自宅の状態やお客様のご希望を踏まえた改築プランをご提案します。

 

「今の住まいをもっと暮らしやすくしたい」「古くなった家を改築したいけれど、どこまで工事できるかわからない」「費用を抑えながら必要な部分を改善したい」など、お悩みはありませんか?

 

改築が適しているのか、どのような工事が必要なのかは、建物の状態やご希望によって異なります。まずは住まいのお悩みやご要望をお聞かせください。

 

改築に関するご相談やご質問など、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせはコチラから】

 

まとめ

本記事では、改築の意味や新築・改修・増築との違い、費用相場、工事の流れ、注意点について解説しました。

 

改築は、一般的に既存の建物の全部または一部を取り壊し、建て直す工事を指します。ただし、建築基準法上の意味と一般的な使い方には違いがあるため、希望する工事の内容を踏まえて判断することが大切です。

 

また、改築にかかる費用は、建物の種類や状態、工事の範囲によって異なります。建築確認申請などの手続きが必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

 

改築を検討する際は、建物の状態や希望する暮らしに合った工事方法を選ぶためにも、改築の施工実績があるリフォーム会社や建築士などの専門家に相談することをおすすめします。

 

本記事を参考に、改築とほかの工事との違いや注意点を理解し、ご自宅に合ったリフォーム計画を立ててみてください。