1. トップ
  2. コラム
  3. 建て替え費用はどのくらい?知って得する内訳やお得に進める方法を解説
建て替え費用はどのくらい?知って得する内訳やお得に進める方法を解説

建て替えしたいけど費用相場が分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間の様々な経験から、建て替えの費用の内訳や条件別の費用相場・節約のコツをまとめてみました。

家を建て替えたいものの、

「費用はどれくらい?」

「どうやって費用を抑えるの?」

などといった疑問を持っていませんか?

 

戸建ての建て替えは1坪60万円から始められますが、具体的な金額は家の大きさや状態などによって変わります。

建て替えにかかる費用について知らないと、予想外の費用がかかることも。

 

そこでこの記事では家を新しくする「建て替え」の費用について、どうすればコストを抑えられるか、リノベーションとの比較も含めて簡単に理解できるように解説します。

 

この記事を読めば、建て替えやリノベーションについて、より良い選択ができるようになります。

あなたの家を予算内で理想に一歩近づけましょう!

建て替え費用の全国相場を確認

家を新しく建て替えるためにかかる1坪あたりの費用相場は以下の通りです。

解体費用 4万円/坪(外構解体等別途)
建築費用 60万円/坪(付帯工事・諸経費別)

 

では建て替え費用の全国的な平均相場は、どのようになっているでしょうか。 以下は、国土交通省が調査した結果について、建て替え部分を抽出して表にまとめたものです。

建て替えにかかる総額費用の目安(全国平均額) 4,487万円
自己資金の平均金額 2,093万円
ローン借り入れ金の平均金額 2,394万円
自己資金率平均 46.7%

出典:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書

 

この調査によれば、住宅を建て替えた時にかかる費用は平均で約4,487万円です。

しかしこの費用相場には、家を建てる以外にも他の工事や書類の申請など、さまざまな追加費用が発生します。

特にデザインや機能にどれだけこだわるかによって、最終的な費用は変わってきます。

そのため家の本体価格だけ見ていると、予算オーバーする可能性もあるのです。

全国平均相場は大体の「目安」と考えてくださいね。

以下の表は、家の建て替え工事の流れと、必要になる費用をまとめたものです。

 

【家の建て替え工事の流れと、その時に必要になる費用】

建て替えの流れ 必要になる費用
1.建て替え計画と建築会社の選定 特になし
2.設計プランの打ち合わせと見積もり 特になし
3.工事請負契約の締結 印紙税
契約金
4.ローンの本審査申し込み 住宅ローン手数料
5.仮住まいに引っ越し 仮住まい費用
引っ越し費用
6.解体工事と地盤調査 地盤改良工事費用
建物滅失登記費用
7.建て替え(新築)工事開始 着手金・中間金
地鎮祭
上棟式
8.引き渡しと引っ越し、登記手続き 最終金
登記手続き費用
登録免許税
不動産取得税
火災・地震保険料
引っ越し費用

 

それぞれの工事にどのようなものが含まれているのか、工事と費用の概要とともに確認しましょう。

1.建築工事費用

建築主体工事は家の建築に直接かかわる工事で、全体の工事費の75~80%程度を占めます。

新築工事にかかる費用は家の構造やメーカーの種類などによっても変動しますが、内容ごとの費用相場は以下の通りです。

 

工事名 概要 総費用に占める割合 30坪の場合 35坪 40坪
仮設工事

家を建てるための足場の組み立て、建材や部材を守る養生、現場用仮設トイレの設置などの工事。

2% 44万円 51万円 58万円
基礎工事 家の基礎部分である土台を作る工事。 7% 154万円 179万円

205万円

躯体工事

柱や壁、床、梁といった家の骨組みを作る工事。

22% 483万円 563万円 644万円
下地・仕上げ建材

住宅の基礎や下地に使われ、建物を強固に支える建材や仕上げに使われる左官仕上げ材、塗り壁など。

7% 154万円 179万円 205万円
断熱工事  

壁や床の内部に断熱材を貼り込む工事。

使用する断熱材により差額が生じる。

3% 66万円 77万円 88万円

屋根工事

 

瓦や板金で屋根を葺く工事。

部材によりかかる費用が変わる。

4.5% 99万円 115万円 132万円
建具工事(外部/内部)

開口部に設けられた窓・ドア・障子・ふすま等とそれを支える枠を取り付ける工事。

外部 3%

内部 2.5%

外部 66万円

内部 55万円

外部 77万円

内部 64万円

外部 88万円

内部 73万円

外壁工事

外壁の塗装や、素材の貼り付けを行う工事。

サイディングやガルバリウム鋼板、木など素材により値段が変わる。

8% 175万円 205万円 234万円
左官工事  

下地作りや仕上げ塗りを行う工事。

モルタルなどで建物内外の隙間を埋める下地作りや、土壁や漆喰壁など、表面を塗って仕上げる。

2% 44万円 51万円 58万円
内装工事

建具の設置や、床・壁・天井の仕上げ工事。

5% 110万 128万円 146万円
電気工事 スイッチやコンセント、照明器具の配線工事。 4% 88万円 102万円 117万円
屋内給排水工事

キッチンやトイレ、浴室などの水回りの配管工事。

1.5% 33万円 38万円 44万円
換気システム工事

家の空気の対流・換気を目的とした換気システムの工事。(シックハウス法が施行されて以来、24時間換気システムの設置が義務付けられている)

2% 44万円 51万円 58万円
住宅設備工事

キッチンや浴槽、洗面化粧台などの設備を取り付ける工事。

8.5% 186万円 218万円 249万円
小計 82% 1,800万円 2,100万円 2,400万円

※上記の表は例です。住宅によって割合が大幅に変化するため、あくまでも参考程度にお考えください。

 

また、建築工事費用だけでなく「工事諸経費」も発生します。

工事諸経費とは直接工事にかかわらない必要経費のことで、 全体の工事費の5%程度が相場です。

 

  概要 総費用に占める割合 30坪の場合 35坪 40坪
確認申請等費用 確認申請や建物滅失登記の手続きなどにかかる費用。 5% 110万円 128万円 146万円
現場諸経費 現場管理などにかかる費用。
小計 5% 110万円 128万円 146万円
合計 100%(税別) 2,195万円 2,560万円 2,926万円

※上記の表は例です。住宅によって割合が大幅に変化するため、あくまでも参考程度にお考えください。 

2.付帯工事費用

付帯工事とは家の建築に付随し、全体の工事費の15~20%程度を占める工事のことを指します。

詳しい工事内容や坪数別の費用の目安については、以下の表を参考にしてみてください。

 

工事名 概要 総費用に占める割合 30坪の場合 35坪 40坪
地盤調査・改良工事

地盤の強度をはかり、地盤を改良する。

地盤改良工事には、

表層改良工事:土と強固材を混ぜ合わせて地盤を強化する

柱状改良工事:コンクリートの柱を地盤に差し込み強化する

鋼管杭改良工事:鋼管を地盤に差し込み強化する 

の3種類がある。

2% 44万円 51万円 58万円
屋外給排水工事

家の内部から水道メーターや公共マスまで汚水排水管や雨水排水管などの配管をする工事。敷地内に排水管が入っていないときは前面の道路から引き込む工事も必要になる。

1.5% 33万円 38万円 44万円
屋外電気工事

屋外のコンセントや照明器具の配線工事。

1% 22万円 26万円 29万円
インテリア工事

カーテンやブラインドなどの窓回りの設備工事などを含めたインテリアの工事。

1.2% 26万円 31万円 35万円
冷暖房工事 空調設備の工事。 1.3% 28万円 33万円 38万円
外構工事

お庭やカーポート、玄関アプローチの仕上げなどの家の周りの工事。

6% 132万円 154万円 176万円
小計 13% 285万円 332万円 380万円

※上記の表は例です。住宅によって割合が大幅に変化するため、あくまでも参考程度にお考えください。

 

地盤調査・改良費用

古い家を解体したら、新しく家を建てる前に「地盤調査」をおこないます。

その際、敷地に問題があるという場合は「地盤改良工事」が必要となり、追加費用が発生するため注意が必要です。

工事内容によっては数百万のコストがかかりますが、地盤調査をするまでは工事の必要性が判断できないため、当初の見積もりには計上されません。

 

「地盤改良工事」が予想外の出費になる可能性もあるため、特に築年数が経過している家を建て替える場合は、頭に入れておくと安心です。

3.諸費用

家の建て替え時には工事関連費用以外にも、以下の諸費用を把握しておくと安心です。

 

【家の建て替えに必要な諸費用と相場】

諸費用 内容 費用相場
印紙税 請負契約時に必要 5,000~3万円
(契約金額によって変動)
登録免許税 所有権保存登記
抵当権抹消登記
抵当権設定登記など
所有権保存登記:固定資産税評価額×0.15%
抵当権抹消登記:1件につき1,000円
抵当権設定登記:ローン借入額×0.1%
※軽減税率適用時(手続き内容によって変動)
不動産取得税 新しい家にかかる税金 新しく建てた家の評価額で変動
住宅ローン手数料 ローンを借りる場合のみ必要 数万~数十万円
(金融機関によって変動)
火災・地震保険料 新しく建てた家の保険内容による 木造:15~25万円
鉄骨造・鉄筋コンクリート造:8~13万円
引越し費用
仮住まい費用
2回分の引越し費用
賃貸物件の家賃
引越し費用:30万円程度
賃貸料:100~150万円
地鎮祭費用 建て替え工事前に行われる神事 【富山県の場合】
宮司さまへの玉串料:30,000円
(宮司さまへお供えの用意をお願いする場合:35,000円)
お供えの準備費用:5,000円程度
上棟式費用 基礎工事完了後、塔上げの際に行われる神事 【富山県の場合】
大工さんへの差し入れ、お弁当、手土産など:10,000〜20,000円

 

上記の費用には、必ず必要になる費用と、環境や状況によって発生する費用があります。

ここからは上記の各種税金やその他の費用について詳しく見てみましょう。

【必ず必要】各種税金

 

各種税金は、建て替え時に必ず必要になる費用です。主に印紙税や登録免許税、不動産取得税などの支払い義務が発生します。

「印紙税」とは、課税文書である「工事請負契約書」の締結時に必要になる税金です。

契約書に記載された取引金額によって、以下のように税額が算出されます。

 

【印紙税の費用相場】

取引額 本則税率 軽減税率
1,000万円以下 1万円 5,000円
5,000万円以下 2万円 1万円
1億円以下 6万円 3万円

 

「登録免許税」は、不動産の登記手続き時に発生する税金です。

建て替え時に必要な登記手続きについては、以下をご覧ください。

 

【登記手続きと費用の目安】

登記 内容 税額
建物滅失登記 解体時に必要 特になし
所有権保存登記 新しい家を建てた際に必要 固定資産税評価額×0.15%
※軽減税率適用時
抵当権抹消登記 住宅ローン完済時に必要 1件につき1,000円
抵当権設定登記 住宅ローンを組んだ際に必要 ローン借入額×0.1%
※軽減税率適用時

 

さらに不動産取得時には「不動産取得税」の支払いが必要になります。

本則税率では「固定資産税評価額の4%」が課税額となりますが、軽減税率が適用される場合は3%の税率です。

軽減税率については国税庁の公式ホームページをご覧ください。

【必要性が高い】引っ越し・仮住まい費用

 

諸経費 内容 費用相場
引っ越し費用
仮住まい費用
2回分の引っ越し費用
賃貸物件の家賃
引っ越し費用:30万円程度
賃貸料:100〜150万円

 

家の建て替えをおこなう場合、同じ場所に住み続けることが基本的にできないため、仮住まいを用意の上引越ししなければなりません。

実家などに身を寄せる場合は引越し費用のみかかりますが、賃貸物件を借りるケースでは、仮住まい先の家賃の支払いも発生します。

 

引越し費用は仮住まい先へ移動する費用と、仮住まい先から建て替え後の家に戻ってくるための費用の、計2回分が必要です。

距離や荷物の量にもよりますが、1回にかかる引越し費用はおおよそ15万円ほどですので、2回分の30万円ほどの予算を組んでおくとよいでしょう。

 

建て替えにかかる工期は、4〜6か月ほどです。

仮住まいを借りる期間と家賃の計算を明確にして、可能な限りコストカットするよう努めましょう。

【必要性が高い】保険料

 

諸経費 内容 費用相場
火災・地震保険料 新しく建てた家の保険内容による 木造:15〜25万円
鉄骨造・鉄筋コンクリート造:8〜13万円

 

建て替えるときは前の家を壊して新しい家を建てることから契約している物件が変わるため、保険契約も改めなければなりません。

そのため家にかけている火災保険や地震保険を一度解約して、新しく入り直すことが一般的です。

 

火災保険や地震保険は家そのものを守るもので、家の大きさや作り、どのような補償を受けるかによって、支払う保険料が変わってきます。

 

また建て替えている間の保険は、作業をしている会社が入ることが多くありますが、必ずしもそうとは限りません。工務店とよく確認することをおすすめします。

なお住宅ローンを組む場合は、必ず一定額以上の保険をかけなければならないため、プラン等に十分注意しましょう。

【任意】ローン

 

諸経費 内容 費用相場
住宅ローン手数料 ローンを借りる場合のみ必要 数万〜数十万
(金融機関によって変動)

 

建て替えの際に住宅ローンを契約する場合は、以下の諸費用も必要です。

 

【住宅ローン契約時に発生する費用】
  • 事務手数料
  • 保証料
  • 抵当権抹消・設定登記費用
  • 印紙税
  • 火災保険料

 

上記の費用は、融資が実行される物件の引き渡し時に発生する費用ですので、漏れなく準備しておきましょう。

【任意】地鎮祭・上棟式費用

 

諸費用 内容 費用相場
地鎮祭費用 建て替え工事前に行われる神事 宮司さまへの玉串料:30,000円
(宮司さまへお供えの用意をお願いする場合は35,000円)
お供えの準備費用:5,000円程度
上棟式費用 基礎工事完了後、棟上げの際に行われる神事 大工さんへの差し入れ、お弁当、手土産などで10,000円〜20,000円

※富山県の場合

 

家を建てる際、施主の希望により地鎮祭や上棟式といった、伝統的な儀式を執り行うことがあります。

地鎮祭とは工事開始前に土地の神様に安全と繁栄を祈るもので、上棟式は建物の骨組みが完成した時に工事関係者とともに安全を願いお祝いする儀式です。

内容や規模はさまざまで、地域や参加人数によっても異なります。

 

地鎮祭も上棟式も絶対に必要というわけではなく、執り行うかどうかは施主が決めます。

具体的な費用は、地域やご家庭の伝統によって異なるため、施工を行う工務店への相談がおすすめです。

なお富山県で地鎮祭を行う場合、費用は玉串料で約30,000円、準備費用で5,000円程度発生します。

上棟式では、大工さんへの差し入れなどで10,000〜20,000円を目安にすると安心です。

 

【条件別】建て替え費用の相場

ここからは以下の条件別に、建て替え工事にかかる費用のみ概算から相場感を把握していきましょう。

 

条件別の建て替え費用相場
  1. 坪数別
  2. 階数別
  3. 構造別

 

具体的な例を交えて解説しますので、実際の建て替え後に当てはめて、検討してみてください。

なお実際に建て替え時にかかる予算を組む際は、ご紹介する費用に加えて、先述した諸経費なども組み込みましょう。

1.坪数別の建て替え費用相場

坪数ごとの建て替え費用の相場については、以下を参考にしてみてください。

 

【35坪の家を建て替えるケースにかかる費用相場】

建て替え後の家の坪数 費用相場
30坪 1,940万円
35坪 2,240万円
40坪 2,540万円

 

上記は35坪の家を30坪に縮小・同程度で建て替え・40坪に拡張する場合の最低料金です。

付帯工事や諸経費等を除いた「建て替え」にかかる費用相場のみ、算出しています。

家のデザインをどこまでこだわるかによって費用は変化するため、あくまで「目安」として捉えることが大切です。


一般的に20〜30坪は比較的コンパクトな工事内容になるため、3,000万円以内で建てられることが多いです。

40坪だと、3,500~4,000万円程度が費用の目安となる場合が多くあります。

2.階層別の建て替え費用相場

1階建ての家である「平屋」に建て替える場合は、通常の2階建ての戸建てを建てる費用の1.2倍程度が相場だといわれています。

平屋は2階建てよりも動線がシンプルで維持費が抑えられるメリットがありますが、平屋専用の建材が必要になるため、その分費用がかかる傾向です。

坪数ごとの費用相場については、以下をご覧ください。

 

【平屋に建て替える場合の費用相場】

坪数 建て替え相場
30坪 1,500~2,500万円
40坪 2,000~2,800万円

 

また2階建ての2世帯住宅に建て替える場合は、通常の戸建ての1.5〜1.8倍程度の費用が必要です。

坪数ごとの建て替え費用は以下を参考にしてみてください。

 

【2世帯住宅に建て替える場合の費用相場】

坪数 建て替え相場
30坪 2,000~3,000万円
40坪 2,600~3,800万円

3.家の構造別の建て替え費用相場

家を新しく建て替える際は、工法によっても費用が変動するため注意が必要です。

ここでは、主な工法ごとの坪単価についてご紹介します。

 

【家の構造別の建て替え費用相場】

構造 坪単価の目安
木造(在来工法) 50~70万円
2×4工法 30~60万円
鉄筋コンクリート造 100~120万円
鉄骨造 50~70万円

 

上記の費用は地域・施工業者によっても変動するため、あくまでも目安として把握しておくと安心です。

【坪別数】ユニテの紹介する建て替え実例3選【費用感も紹介】

ここでは、当社ユニテが実際に担当した建て替え事例をもとに、坪数別で厳選した3つの費用感をご紹介します。

 

【坪数別、建て替え事例3選】

 事例1:2,400万円|38坪

 事例2:3,150万円|42坪

 事例3:4,700万円|62坪

事例1. 費用2,400万円|38坪

生活動線に配慮した快適な暮らしを実現し、二世帯家族がほどよい距離感で過ごせるお家になりました。

〈before〉

〈リビング〉

  • あえて建具を設けずオープンな空間に
  • 段差なく畳スペースとつながるバリアフリーなリビング

〈キッチン〉

〈洗面化粧台〉

  • 料理をしながらリビングや畳スペースを見渡せる
  • 既製品の洗面台と造作のカウンターを組み合わせた洗面化粧スペース
  • 壁面に貼られた色とりどりのタイルがアクセントに

〈ウォークインクローゼット〉

  • 玄関とキッチンからつながるファミリークローゼット

〈玄関ホール〉

  • 二世帯家族でも問題なく使えるゆとりのある玄関ホール

事例2. 費用3,150万円|42坪

こちらの事例では、開放的な空間づくりを重視しています。

吹き抜けや大きな窓を採用することで、開放感ある明るいお家に仕上がりました。

〈Before〉

〈after〉

〈リビング1〉

〈リビング2〉

  • 明るい光が差し込む、吹き抜けのあるリビング
  • スケルトン階段を採用し、開放感ある軽やかな印象に

〈ダイニングキッチン1〉

〈ダイニングキッチン2〉

  • キッチンと一体ある、造作のダイニングテーブル
  • モノトーンでスタイリッシュな印象のキッチン

〈畳スペース〉

〈造作洗面化粧台〉

  • 引き戸を閉めれば個室にもなる畳スペース
  • 玄関から直接お客様を迎える動線も備えている
  • 壁の一部分にタイルを使った造作洗面化粧台

〈リラクゼーションスペース1〉

〈リラクゼーションスペース2〉

  • 吹き抜けに面した開放感のあるリラクゼーションスペース
  • 合板をそのまま使い素材感を生かしている

事例3.費用4,700万円|62坪

暗めの印象でしたが、家全体を通して白と木の色合いを活かし、やわらかい雰囲気を演出しています。

〈Before リビング〉

〈Before キッチン〉

〈after リビング1〉

〈after リビング2〉

  • 梁をあえて見せるデザイン
  • ダイニング上を吹き抜けにし、広々とした空間を感じることができる
  • やわらかなオークの風合い

〈キッチン〉

〈和室〉

  • リビングを見渡せる対面式のシステムキッチン
  • 床材や柱と同じ色味のキッチンで統一感を
  • やわらかな色合いの和紙畳で安らげる空間に

〈玄関1〉

〈玄関2〉

  • 玄関から光を取り込み、お家に明るさをプラス

建て替え費用を抑えるコツ5つ

建て替えによって、こだわりのお家を、できるだけ低価格で完成させたいという方も多いでしょう。

ここでは、建て替え費用を抑えるコツを5つご紹介します。

 

【建て替え費用を抑えるコツ】
  1. 業者依頼時に工夫をする
  2. 外観や間取りをシンプルにする
  3. 住宅設備や素材のグレードを見直す
  4. 建て替え時期を検討する
  5. リノベーションの選択肢も考える

 

詳しく見てみましょう。

1.業者依頼時に工夫をする

建て替え費用は、依頼先の工務店によって大きく左右されます。

自身の要望を汲み取りながら提案してくれる優良業者を見極めるためにも、ここまでご紹介してきた費用相場を元に複数社から見積もりを取る「相見積もり」を活用しましょう。

また、なるべくコストを削減したいなら、解体工事と新築工事をまとめて1社に依頼するのがおすすめです。

解体工事をおこなう専門業者も存在しますが、ワンストップで依頼するとスムーズに工程が進んだり、解体費用もあわせてローン適用になったりします。

工事を別々に依頼するよりもメリットが大きいので、解体もあわせて依頼できる工務店を探しましょう。

2.設計をコンパクト外観や間取りをシンプルにする

費用を抑えるため、家をコンパクトに設計したり外観や間取りをシンプルにすることもおすすめです。

たとえば床面積を減らすことで、施工にかかる費用や材料費などを抑えやすくなります。

生活動線が短くなり、暮らしやすいという利点もあります。

 

また、外観や間取りをシンプルにする方法もおすすめです。

ここでいう「シンプル」とは、外観の凹凸をなくしたり部屋数を減らしたりすることを指します。

具体的には「総二階」にする方法と、オープンな間取りにする方法です。

それぞれについて解説します。

 

「総二階」にする

「総二階」とは、1階と2階の面積がほぼ等しい家のことです。

総二階を採用することによって、凹凸のないすっきりとした外観になります。同じ床面積であれば凹凸のある家より、ない家のほうが外壁面積が少なくなるため、使用する材料が最小限で済むほか、材料費や施工費などのコストを抑えやすいです。

また総二階は通し柱や梁などの構造が単純なため、複雑な構造の建物と比べて耐震面で優れるという利点もあります。

 

オープンな間取りにする

部屋数や仕切りの少ないオープンな間取りにすれば、骨組みや壁、建具の施工費やクロスなどの材料費を抑えやすくなります。

開放感のあるお家になるというメリットもありますので、ぜひ建て替えの際に検討してみてくださいね。

3.住宅設備や素材のグレードを見直す

住宅設備や素材のグレードを下げると、費用を抑えやすくなります。

設備や素材、全てグレードの高いものを選んでいくと、その分費用が高くなってしまいますが、少しずつ見直していくことでコスト削減につながります。

 

以下の表のように見直すことが可能です。

 

こだわり 費用を抑える工夫 実際の費用変化
グレードの高いシステムキッチンやバスルームにこだわりたい
  • トイレや洗面台にはこだわらないから最低限基本性能が備わっているものにする

本体価格での比較

トイレ:20~70万円

洗面台:15~100万円

  • 家の内部にこだわる代わりに外観のデザインをシンプルにする。
同等の坪数・総費用でも外観のデザインや素材によって100万円近くの費用の違いが出る。
無垢の床に憧れる
  • 家全体ではなくLDKや寝室など、よく使用するお部屋のみを無垢材で仕上げる

6畳のお部屋

無垢材で仕上げた場合:約20万円

複合フローリングで仕上げた場合:約10万円

より具体的な例として、トイレ設備を挙げてみましょう。

最近のトイレには様々な機能が搭載されており、その分サイズが大きいことも多いです。

機能を重視して大きなトイレを選んでも、トイレ空間が狭いと圧迫感を感じてしまいますよね。

「考えてみれば温水便座みたいに、全く使っていない機能がある」などということもあるかもしれません。

空間の広さに合った設備の大きさや必要な機能を考え、不要なものを削っていきましょう。

 

優先順位の決め方

 

なかには「どうやって優先順位を考えたらいいの?」という方もいるかもしれません。

こだわる優先順位は、断熱性や家事動線、見た目のおしゃれさなど、人それぞれですよね。

そんな時は、「今の家のどこに不満を感じているか」に注目して考えてみましょう。

 

例として、以下のような点を考えることができます。

 

【優先順位の例】
  • 現在家事をするのに家の中を行ったり来たりしていて非効率的だと感じている

 ⇒一方向で最短の家事動線にすることを考える

 

  • 冬場の窓からの冷気や隙間風が気になりとても寒い

 ⇒二重サッシや断熱材に予算をかけ、断熱性能を高める

 

このように「今の不満」を解消していくことで、満足のいく家を建てるヒントになりますよ!

4.建て替え時期を検討する

費用を抑えるために、引越し費用が安い時期に建て替えをおこなうという方法もあります。

引越し費用は同一県内に引っ越す場合でも繁忙期と閑散期では以下の違いがあるためです。

 

【時期ごとの引っ越し費用の差】

時期 単身者 2~3人家族
通常期(5~2月) 3~4万円 6~8万円
繁忙期(3・4月) 4~6万円 8~12万円

※あくまでも目安です。

 

家財道具の量や引っ越し業者によって引っ越し費用は変動するため、建て替え着工までに余裕があれば、相見積もりを取って依頼先を決めると安心です。

また土日料金は平日より高くなるケースが多いため、可能な限り避けるよう心掛けましょう。

5.リノベーションの選択肢も考える

家をキレイに生まれ変わらせる方法は、建て替えだけではありません。

建て替えにこだわらず「リノベーション」という選択肢も考えてみましょう。

リノベーションは建て替えよりも安い場合が多く、できるだけ費用を抑えて家をキレイにしたい場合におすすめです。

リノベーションについては、以下の記事よりご覧いただけます。

【基礎知識】リノベーションとは?リフォームとの違いやメリットやデメリットについて解説

建て替えとリノベーション、どちらが向いている?

家の状況によっては、建て替えが向いている場合と、リノベーションが向いている場合があります。

あなたの家は、どちらが向いているのでしょうか。

ここでは建て替えとリノベーションに分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

建て替えが向いている場合

建て替えのほうが向いているのは「基礎や地盤の強度が不安」または「間取りの自由度を優先したい」場合です。

 

1.基礎や地盤の強度が不安な場合

土台となる部分が軟弱だと、長期的に見て家の強度に不安が残りますよね。

リノベーションでは一般的に基礎と地盤は直すことはせず、基礎から上を改修することが多いです。

一方の建て替え工事では、家を解体して新築することから「地盤改良」や「地盤改良工事」が行えます。

たとえば家そのものが傾いてしまったり、地盤沈下を起こしてしまったりすることがあります。

そのため基礎や地盤が心配な場合はリノベーションではなく、建て替え工事がおすすめです。

 

2.間取りの自由度を優先したい場合

建て替えは1からの設計、建築となり、間取りの自由度がぐっと上がります。間取りにこだわりたい場合におすすめです。

建て替えでは、間取りの選択肢を無限に考えられます。

一方のリノベーションでは「取り壊せない壁・柱」が存在し、それによって間取りの自由度が制限されてしまうことがあります。

リノベーションが向いている場合

「現在の家の思い出を残したい」「費用を抑えることを優先したい」という場合は、建て替えよりもリノベーションのほうが向いています。

 

1.現在の家の思い出を残したい場合

「今のお家も気に入っている」「愛着もあり解体してしまうのは寂しい」と感じる場合は、リノベーションがおすすめです。

建て替えでは家を全て解体してしまいますが、リノベーションではお気に入りのお部屋、忘れたくないお家の雰囲気などを残しながら、キレイにすることができます。

さらに現在の家で使えるものを活用しながらリノベーションを行えば、費用削減にもつながります。

当社ユニテの施主様の中にも、気に入っていたレンガ調の壁を残して内装を全体的に整えた事例や、玄関の雰囲気が好きだから照明と式台をそのままにした事例などがあります。

 

2.費用を抑えることを優先したい場合

費用を抑えることにこだわりたい場合は、リノベーションのほうが向いています。

リノベーションではすべてを解体せずに再利用できるものを活用するほか、残すべきところは残していくため、建て替えよりも低価格で行える場合が多いです。

 

リノベーションの施工事例を見てみたいという方は、ぜひ以下の記事をご覧ください!

叶えたいリノベーションが見つかる!6つの事例と成功させるポイント

建て替え費用について良くある質問

ここでは建て替え工事の費用について、良くある質問をまとめてご紹介します。

建て替えは1,000万円、2,000万円などの低予算でもできる?

予算が1,000万円、2,000万円などの場合でも建て替え工事は可能です。

低予算で建て替えを実現するためには、それぞれの予算ごとに、費用を抑えるためのコツを把握する必要があります。

 

以下の記事で、事例とともに詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。

費用1000万円で家を建て替える!必要な費用と事例をご紹介

費用2000万でできる家の建て替え!ローコストで理想に近い家を実現させるためのコツ

家の築年数が経過しているとやっぱり建て替えになる?

築年数が経っているからといって、必ずしも建て替えが必要とは限りませんが、家が古くなると耐震性などを考え直す必要が出てきます。

特に築25年以上の家では、ほぼ全面的にリノベーションが必要になることが多いです。

一方で建材や設備グレード、デザインにもこだわるとなると、リノベーションよりも建て替えたほうが費用を抑えられる可能性があります。

ただし古民家の場合はリノベーションのほうが税金面でメリットとなる場合もあるため、建て替えを考える前に、一度工務店と相談してみるのがおすすめです。

 

【実例紹介】築40年の家でもリノベーションできる!見た目と機能性を一新するコツ

古民家再生リフォームとは?メリットや活用方法まとめ

補助金や減税制度は建て替えにも適用されますか?

時期によって変動はあるものの、建て替え工事でも補助金や減税制度が適用されることがあります。

以下に2024年2月時点で確認できる富山県内でのサポートをご紹介しますので、参考にしてみてください。

富山県で行われている支援内容一覧

富山県/木造住宅の耐震診断・耐震改修の支援制度

富山県/地球温暖化対策に関する支援制度(補助金など)

建て替えかリノベーションか迷っている方はユニテにご相談ください!

富山県にお住まいで建て替えとリノベーションどちらにすればいいのか迷っている方は、ぜひ当社ユニテにご相談ください。

ユニテには一級建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家が在籍し、年間1,000件以上の実績を誇ります。

お客様一人ひとりの夢を叶えるために、徹底したヒアリングと無料相談会を提供するほか、補助金の活用方法についてもご案内しております。

お客様と一緒に悩み、最適なご提案をさせていただきますので、小さなことでもご相談ください!

お問い合わせはコチラ

まとめ

この記事では建て替えの費用とその内訳について、実際の工事の流れや家の条件、施工事例をもとにご紹介しました。

建て替えの費用には建築に直接かかるものだけでなく、それに付随する工事費用や諸経費も含まれています。

どんな工事に、どれくらい費用がかかるかを知ることで、何にお金をかけるべきか、節約できるポイントはどこかが明確になります。

この記事をもとに、理想の家づくりに向けて賢く建て替え工事計画を立てましょう!