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マンション内装リフォームの事例を紹介!場所別の費用や注意点も解説

マンションの内装をリフォームすることで家の雰囲気は一気に変わり、より快適な空間に生まれ変わります。 この記事はマンション内装リフォームの施工事例を紹介します。場所ごとの費用や注意点についても解説するためぜひ参考にしてみてください。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「マンションの内装リフォームやってみたいけど、実際どんな風に変わるの?」

 

「築年数が経ってきたからそろそろリフォームしたいけど、費用や注意点が気になる…」

 

マンションの内装をリフォームすることで家の雰囲気は一気に変わり、より快適な空間に生まれ変わります。

 

これまで30年以上富山県でリフォームを手掛けてきた経験から、マンションリフォームの注意点をお伝えするので、しっかりポイントを押さえておきましょう。

 

この記事はマンション内装リフォームの施工事例を紹介します。場所ごとの費用や注意点についてもわかりやすく解説するためぜひ参考にしてみてください。

マンション内装リフォームの施工事例

まずは弊社のお客様リフォーム事例を紹介します。

 

  • 予算600万で行ったマンションフルリフォーム事例
  • 予算500万で行ったマンションフルリフォーム事例
  • 250万円のフルリフォーム事例
  • 180万で浴室・洗面脱衣所のリフォーム事例

​​​​​​​

それぞれ詳しく見ていきましょう。

予算600万で行ったマンションフルリフォーム事例

弊社で行った予算600万のマンションフルリフォームの事例は以下になります。

 

費用

598万円

間取り(施工前)

4LDK

間取り(施工後)

3LDK

リビング①Before

リビング①After

リビング②Before

リビング②After

キッチンBefore

キッチンAfter

浴室Before

浴室After

トイレBefore

トイレAfter

壁付けのキッチンから対面式のキッチンに変更し、とても開放的な間取りになりました。

 

以上の事例のように、予算を上げて考えると選択肢が増えたりこだわりをより実現できます。

 

予算を抑えることも重要なポイントですが、自分が暮らしやすく、住みたいと思えるような家にできるよう検討してみましょう。

予算500万で行ったマンションフルリフォーム事例

弊社で行った予算500万のマンションフルリフォームの事例は以下になります。

 

費用

495万円

間取り(施工前)

4LDK

間取り(施工後)

2LDK

LDK①Before

LDK①After

キッチンBefore

キッチンAfter

浴室Before

浴室After

洗面脱衣室 Before

洗面脱衣室 After

玄関①Before

玄関①After

玄関②Before

玄関②After

こだわりがあるマンションフルリフォームを行いたい場合は、予算を500~600万円程度に設定しておくとよいでしょう。

250万円のフルリフォーム事例

弊社で行った予算250万円のフルリフォーム事例は以下になります。

 

費用

250万円

間取り(施工前)

2LDK

間取り(施工後)

変更なし

キッチンBefore

キッチンAfter

和室Before

和室After

浴室Before

浴室After

予算200万円であれば部屋や水回りの雰囲気をガラッと変えるリフォームが可能です。間取りを変えるなど大きなリフォームを希望する場合は、もう少し予算が必要になるでしょう。

180万で浴室・洗面脱衣所のリフォーム事例

弊社で行った180万円で浴室・洗面脱衣所のみをリフォームした事例は以下になります。

浴室Before

浴室After

洗面脱衣所Before

洗面脱衣所After

お風呂や洗面所は水回りであるため劣化しやすいです。20年に一度はリフォームを行い、快適に過ごせるように検討してみましょう。

 

築年数が経過しているマンションでは断熱性が低く、お風呂や洗面所が寒いご家庭も多いです。ヒートショックを防ぐためにも断熱工事も同時に検討しておくとよいでしょう。

 

内装リフォームのその他事例は「【事例紹介】予算300万円でできる!マンションフルリフォームを成功させる6つのコツ」で解説しているため参考にしてみてください。

マンション内装リフォームできる場所・できない場所

マンション内装リフォームできる場所とできない場所は以下になります。

 

でない場所

できる場所

注意すべき場所

エレベーター

駐車場

ベランダ

バルコニー

キッチン

トイレ

クロス

天井

床材

玄関ドア

間取りや水回りの変更

 

マンションの内装リフォームを考えるときは、「できる場所」と「できない場所」を理解しておくことが大切です。

 

たとえば、エレベーターや駐車場・窓・ベランダ・バルコニーなどの共用部分は、原則として個人でリフォームすることはできません。マンションごとに管理規約が異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

 

一方、壁や天井のクロス張り替えやお風呂のリフォームなど、住居部分にあたる「専有部分」は自由に工事できる場合が多いです。

 

ただし、注意が必要なのは間取りの変更や水回りの移動です。

 

マンションの構造は柱や梁で建物を支える「ラーメン構造」と、壁そのものが建物を支えている「壁式構造」の2種類があります。壁式構造の場合、構造上重要な壁は撤去できないため、事前に確認が必要です。

 

壁式構造とラーメン構造の違いは「【事例紹介】予算300万円でできる!マンションフルリフォームを成功させる6つのコツ」で解説しているため、参考にしてみてください。

 

また、水回りのリフォームには排水管の移動が伴うことがあり、管理組合やオーナーの許可が必要になるケースもあるため必ず事前に相談しましょう。

マンションの内装リフォームの場所と費用

ここでは以下のマンション内装リフォームの場所と費用について紹介します。

 

  • 天井
  • キッチン
  • トイレ
  • お風呂
  • 洗面台
  • 間取りを変更する

 

弊社の事例とともに詳しく解説していきます。

リフォーム箇所1.壁

Before

After

上記の事例は天井・壁・床の内装リフォームを行った事例です。内装リフォームでは部屋の印象をガラッと変えることができます。

 

壁のリフォームは以下の種類があります。

 

  • 壁紙やクロスの張り替え
  • 防音や汚れ対策の工事

 

壁紙とクロスの張り替え工事の相場は40〜60万円(3LDK全面)です。壁の種類によっての相場は以下であるため参考にしてみてください。

 

壁のリノベーション相場
  • 土壁やしっくい壁:6,000〜9,000円/㎡
  • 塗装:1,300〜2,000円/㎡
  • タイル張り:2,700〜13,400円/㎡

 

​​防音や汚れ対策としては、壁の中に吸音材を入れたり、表面に汚れがつきにくい素材を貼る工事があります。

 

また、夏は涼しく、冬は暖かく過ごしたいという方には、断熱材の導入もおすすめです。外気の影響を受けにくくなり、住まいの快適さが高まります。気になる方は、リフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

リフォーム箇所2.床

床リフォームの種類は以下になります。

 

  • フローリングの張り替え
  • 防音や床暖房などの取り付け

 

床のリフォームの相場は60〜130万円(3LDK全面)であり、工法による相場は以下になります。

 

床のリフォームの相場
  • フローリングに張り替え:1.5〜3万円/畳
  • 上張り工法:2〜5万円/畳
  • 張り替え工法:3〜6万円/畳
  • 畳からフローリング:3〜4.5万円/畳

 

床下からの冷えを防ぎたい人は断熱工事も検討しましょう。

 

床材や床下に断熱材を入れることで、室内が暖かくなったり、暖房効率が上がるため省エネ効果を得られます。結露やカビを防止することで住宅の寿命も伸ばすことができるのも嬉しいポイントです。

 

床のリフォームについては「床のリフォームを徹底解説! 材木の選び方と費用を抑える方法」で解説しているためぜひ参考にしてみてください。

 

床断熱については「寒い床で悩んでいませんか?床からの冷えを解消する床断熱のメリットと費用」で解説しているため、参考にしてみてください。

リフォーム箇所3.天井

天井のリフォームでは、クロスの張り替えや塗装が主な工事内容になります。

 

また、天井を高くしたい場合には、「スケルトン天井」へのリフォームという選択肢もあります。スケルトン天井とは天井を取り外し、配管や配線をあえて見せるスタイルのことです。

 

近年は、開放感やデザイン性の高さから、カフェやオフィスでも人気のあるリフォーム手法となっており、無機質でシックな空間にしたい人におすすめといえるでしょう。

 

さらに、天井部分にも断熱材を入れることができます。冬の寒さが気になる方は、天井断熱を検討してみるとよいでしょう。


スケルトン天井については「スケルトン天井とは?メリット・デメリットや導入するときの注意点を紹介」で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

リフォーム箇所4.キッチン

Before

After

上記の事例は間取り変更とキッチンのリフォーム事例です。配管によっては和室にキッチンを移動できるため、検討してみてもよいでしょう。

 

キッチンは以下のようなリフォーム方法があります。

 

  • キッチンの交換
  • キッチンの移動

 

キッチンリフォームの費用は、選ぶ商品やグレードによって大きく変わります。キッチンにはさまざまなタイプがあるため、ライフスタイルに合わせて最適なものを選びましょう。

 

壁付けタイプには「I型」や「L型」があり、これらは壁側に設置するだけでなく、対面式にもあります。開放感のある対面キッチンとしては、「ペニンシュラキッチン」や「アイランドキッチン」などを検討するとよいでしょう。

 

キッチンタイプのおおよその費用については以下の通りです。

 

工事方法

費用

I型キッチン(壁付け・対面)

50万~150万円

L型キッチン(壁付け・対面)

55万~200万円

ペニンシュラ(対面)

60万~200万円

アイランド(対面)

150万~300万円

ミニキッチン/セパレートキッチン(壁付け)

10万~50万円

 

料理をあまりしないなど生活スタイルが変わった場合は、ミニキッチンなども検討するとよいでしょう。

 

対面キッチンについては「対面キッチンのメリット・デメリットとは?レイアウト例や後悔しないコツを紹介」で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。


キッチンリノベーションの費用については「キッチンリノベーションの費用と失敗しないポイント|事例&ビフォーアフターも」で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

リフォーム箇所5.トイレ

Before

After

トイレのリフォームは以下のような方法があります。

 

トイレのリフォーム方法
  • トイレ本体の交換
  • 和式から洋式へ交換
  • ウォシュレットの設置
  • トイレ全体を交換(クロスの張り替えなど)
  • トイレの位置の変更

 

トイレの位置はマンションの配置によっては交換できないこともあるため、あらかじめ相談しておきましょう。

 

トイレのリノベーションについては「トイレをリノベーションしておしゃれで機能的な空間に!費用・工期・実例を紹介」で解説しているため、参考にしてみてください。

リフォーム箇所6.お風呂

Before

After

お風呂のリフォームの種類と費用は以下になります。

 

工事方法

費用

ユニットバスに交換

50万~150万円

在来浴室からユニットバスに変更

60万~150万円

在来浴室から在来浴室に作り直し

50万~200万円

広くする・移動する・増やす

70万~250万円

 

浴室の工事は「在来浴室」と「ユニットバス」で大きく異なります。

 

「在来浴室」とは、昔ながらの工法でつくられた浴室であり、「ユニットバス」は、あらかじめ工場でパーツを製造し、現場で組み立てて完成させる浴室です。

 

費用はどちらもあまり変わりはないですが、耐久性はユニットバスの方が高いため検討してみましょう。

 

また、お風呂はヒートショックを起こしやすい場所であるため、断熱性を高める工事も検討しておくと安心です。

リフォーム箇所7.洗面台

洗面台の内装リフォームは以下の方法があります。

 

洗面台内装リフォームの方法
  • 洗面台の交換
  • 洗面台の床・壁の張り替え
  • 洗面台の位置を変える

 

トイレと同様に排水の関係で位置を変えられないこともあるため、あらかじめ相談しておきましょう。


水回りのリフォームについては「水回りリフォームでできること。費用と流れ、実際の施工事例を紹介」で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

リフォーム箇所8.間取りを変更する

リフォームでは間取りを変更することもできます。部屋に押し入れやクローゼットを設置したり、リビングを広くする方法があります。

 

間取り変更や新しく収納スペースを付ける場合は、耐久性に問題がないかの確認をしておきましょう。

 

間取り変更の事例や費用については「マンションリノベーションで人気の間取り変更をご紹介!住みやすさのポイントと注意点」で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

マンション内装リフォームはいつすべき?

マンション内装リフォームのおすすめの時期と場所は以下になります。

 

年数

リフォームすべき場所

築5~10年

・フローリングのメンテナンス

・クロスや天井の張り替え

築10~15年

・和室の畳の張り替え

・トイレやお風呂の交換

・廊下や壁などの木材のメンテナンス

築20年以上

・タイル床のメンテナンス

・洗面台の交換

 

築10年以下は、クロスや天井などの壁材のメンテナンスがおすすめです。汚れやシミなどが出てきやすい時期であるため、好みに合わせて取り換えると部屋の雰囲気を変えることができます。

 

築10年以上経過すると水回りの劣化が目立ってくるため、お風呂やトイレのリフォームを検討してみましょう。

マンション内装リフォームの注意点

マンション内装リフォームの注意点は以下になります。

 

マンション内装リフォームの注意点
  • 大きなリフォームは仮住まいが必要
  • 予算オーバーしやすい
  • 近隣の入居者に知らせておく

 

以下から詳しくみていきましょう。

大きな工事は仮住まいが必要

大きなリフォームは仮住まいが必要になることも押さえておきましょう。仮住まいが必要になる可能性があるリフォームは以下になります。

 

仮住まいが必要になる可能性があるリフォーム
  • 全面リフォーム
  • スケルトンリフォーム(建物の骨格の状態まで撤去し解体するリフォーム)

 

クロスの交換やお風呂・トイレ・キッチンの交換は1~3日程で完成できるため仮住まいは不要なことが多いです。

 

また、工事期間中は工具や木材が家に置かれているため小さなお子様がいる家庭は特に注意しましょう。

 

仮住まいとしては契約期間が短いマンスリーマンションや、解約金が発生しない賃貸がおすすめです。旧宅と同じ広さと求めず、必要最低限の広さの賃貸を選ぶとコストを押さえながら生活できるため検討してみましょう。

予算オーバーしやすい

内装リフォームをたくさんリサーチすると、要望が膨らみやすいため予算オーバーに注意しましょう。

 

まずは要望の優先順位を定め、業者と相談すると予算を抑えることができます。どうしてもオーバーする場合は以下を検討するのもよいでしょう。

 

予算オーバーする時に検討すること
  • 使用する建材のグレードを見直す
  • まとめてリフォームし値引きしてもらう
  • 他社と見積もりをとり最適な業者を選ぶ
  • 適応がある場合は国の制度を活用する

 

リフォームは値段だけで判断しないことが大切です。価格に加えて、業者の実績や施工内容などもチェックし、自分に合ったリフォームを提案してくれる業者を選びましょう。


マンションリノベーションの費用については「3LDKのマンションのリノベーション費用を大解剖!【予算別の事例も紹介】」で解説しているため、参考にしてみてください。

近隣の入居者に知らせておく

リフォームをする際は近隣の入居者に工事期間を伝えておくと安心です。

 

リフォームは大きな音や振動を伴うだけでなく、においやトラックなどの出入りもあるため伝えておくとトラブル回避に繋がるでしょう。

 

遅くてもリフォーム1週間前に済ませておくことが理想です。平日は仕事、休日はゆっくり過ごしている人が多いため休日の夕方の挨拶がおすすめです。挨拶が必要かどうか悩む場合は施工業者に相談するとよいでしょう。

 

大がかりな工事は500~1,000円の粗品があるとより丁寧です。粗品は誰でも使用できる洗剤やタオル、ラップなどの日用品がよく選ばれています。

 

マンションフルリフォームのコツについては【事例紹介】予算300万円でできる!マンションフルリフォームを成功させる6つのコツで解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

マンション内装リフォームでよくある質問

マンション内装リフォームでよくある質問について回答していきます。

 

マンション内装リフォームでよくある質問
  • マンション内装リフォームはどのくらいの期間必要?
  • 最もすべきマンション内装リフォームはどこ?

 

それぞれ詳しくみていきましょう。​​​​​​​

マンション内装リフォームはどのくらいの期間必要?

マンション内装リフォームのめやす期間は以下になります。

 

内装リフォームの期間
  • 1~3日:トイレ・キッチン・床・壁・天井
  • 4~7日:お風呂
  • 1週間~1ヵ月:間取り変更・全面リフォーム

 

商品やリフォーム内容によって大きく差はありますが、大がかりな工事期間が必要になるため仮住まいなどを検討しておきましょう。​​​​​​​

最もすべきマンション内装リフォームはどこ?

マンションの内装リフォームで最も優先すべき項目は築年数によって変わりますが、一般的には以下の場所がおすすめです。

 

マンションリフォームで優先すべき項目
  1. 破損・故障している場所:日常生活に直接影響を与えるため、早急に対処する必要がある
  2. 水回りの設備更新:築20年を迎えると、水回り設備に不具合が出始めることが多くなる
  3. 内装の刷新:築30年程度になると、クロスや床など内装全体の汚れが目立つようになる

 

お風呂・キッチン・洗面台・トイレ・給湯器などの更新は、機能性と快適性を大きく向上させるため生活の質に特に直結します。

 

予算に余裕があったり、ライフスタイルや家族の変化によっては間取りを変更することでより住みやすい家となるでしょう。

マンション内装リフォームのまとめ

マンション内装リフォームは壁紙や床の張り替え・水回りの更新・間取り変更などで住まいの印象を新しくすることができます。ただし、大規模な工事には仮住まいが必要であったり、予算オーバーのリスクがあるため、優先順位を明確にしておきましょう。

 

マンション内装リフォームはコストもかかりますが、値段だけでなく実績や提案力のある信頼できる業者に依頼することが成功のカギです。

 

ユニテではマンション内装リフォームの実績も豊富であるため、ぜひ気軽にご相談ください。