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トイレをリノベーションしておしゃれで機能的な空間に!費用・工期・実例を紹介

トイレをリノベーションすれば、来客時も自慢できる素敵な空間になります。本記事では、トイレをリノベーションする方法・費用・工期を解説!トイレリノベーションの注意点や実例も紹介するので、トイレをグレードアップするためのヒントをお伝えします。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

トイレは毎日必ず使う空間なのに、寂しい印象になりがちですよね。「古くなってきたし、快適で使いやすいトイレにしたい」と、トイレのリノベーションを検討している方も多いでしょう。トイレをリノベーションすれば、家族だけでなく来客時も自慢できる素敵な空間になります。

 

この記事では、トイレのリノベーションについて以下のポイントを解説します。

 

  • トイレをリノベーションするメリット

  • トイレをリノベーションする方法・費用・工期

  • トイレリノベーションの注意点


 

ユニテでトイレをリノベーションした実例も紹介します。トイレをグレードアップするためのヒントを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

トイレはリノベーションがおすすめ

「リフォーム」と「リノベーション」には明確な違いがあります。トイレ本体を交換するならリフォームで十分かもしれませんが、おしゃれで機能的な空間にするなら、リノベーションがおすすめです。

 

  • リフォーム:今ある設備を直す・交換する→今の状態を保つための改修
  • リノベーション:空間の使い方や構造を変更し、新たな価値をつくる→付加価値を生み出す改修

 

リノベーションは、床や壁の素材変更・照明位置の見直し・新しい収納スペース・窓の設置・空間の拡張などが可能になります。
毎日使うトイレだからこそ、リノベーションを行い心地よい空間に仕上げましょう。

トイレの寿命とリノベーションするタイミング

トイレの便器本体は陶磁器でできているため、亀裂などが生じない限り長期間使用できますが、ほかの部分は寿命があります。

 

  • タンク内などに使用されている部品:約10年

  • 部品配管や部品のパッキン:約20年

  • シャワートイレ(電化製品):10年


 

また、以下のような症状が現れたら、リノベーションするタイミングかもしれません。

 

  • 便器のひび割れや水漏れがある
  • 便器の水が流れにくい

  • 床や壁に目立つ汚れやカビが付着し、清掃では落ちない

  • 臭いが気になる

  • 動作が不安定


 

最新の節水型便器に交換すれば、水道代の節約になるため、コスト面から見てもトイレのリノベーションはおすすめです。

トイレをリノベーションする3つの方法

トイレをリノベーションするといっても、目的によってさまざまですが、大きくわけて3つの方法があります。

 

  • トイレ本体を交換
  • トイレの内装工事
  • トイレの位置を移動

 

トイレの内装工事については、扉や壁などおすすめの素材も解説します。

トイレリノベーション:本体を交換

トイレ本体を交換すると、使い勝手が格段に良くなります。

最新の便器は節水性能が大幅に向上しているので、1日の排水量を削減でき、節約に。自動開閉フタや消臭機能がついているタイプもあります。

 

従来のタンク付きタイプから、すっきりとしたタンクレスタイプに変えれば、トイレ空間が広く感じます。汚れが付きにくい加工などが施されているので、掃除がしやすく、清潔を保ちやすいです。

 

便座はそのままで、温水洗浄便座(ビデ機能・除菌機能付き)の設置もできます。費用やコストを抑えられますが、トイレ内にコンセントがない場合は電気配線の工事が必要です。

 

また、タンク付きトイレで手洗い器が付いているタイプから、タンクレストイレにする場合、新たに手洗いのスペースのスペースや設置費用がかかるので注意しましょう。

トイレリノベーション:内装工事

トイレの内装工事は、使いやすさや清潔さなどの価値を高めます。それぞれ詳しく解説します。

 

トイレリノベーションのポイント1.扉

トイレの扉に交換すると、空間全体の雰囲気が変わるのでおすすめです。トイレの扉は開き戸・引き戸・折れ戸から選べます。トイレの周りの間取りを考慮して選びましょう。

 

 

タイプ

特徴

注意点

引き戸

・横にスライドして開閉

・介護や車椅子が必要な方におすすめ

・開口部が若干狭くなる

・壁面に扉を収納するスペースが必要

折れ戸

・扉が中心で折れて左右に開く

・経年劣化で動きが悪くなる

・小さな子どもや高齢者には開閉しにくい

開き戸

・片開きと両開きがある

・気密性が高い

・低コスト

・開閉に大きなスペースが必要

・廊下が狭いと邪魔になる

 

外側に開くタイプの開き戸は、扉が邪魔になることがあります。内側に開くタイプは、トイレ内で急な体調不良などで人が倒れた場合に、救助が難しくなる危険性があるのを考慮しましょう。

 

トイレリノベーションのポイント2.壁

トイレの壁の素材は、耐久性・デザイン性・掃除のしやすさを考慮して選びましょう。トイレは比較的省スペースなので、アクセントになる壁紙を選んだり、カビや臭いの抑制が期待できるLIXILの「エコカラットプラス」などを採用したりすれば、快適でおしゃれな空間になります。

さらに、ご高齢のご家族がいるなら、手すりを設置すれば安心して使いやすいトイレになります。
 

壁材の素材

特徴

メリット・デメリット

壁紙(クロス)

・最も一般的な壁材

・張り替えが比較的簡単

・防汚

・抗菌・消臭機能付きも選べる

・耐久性がやや低い

タイル

・高級感のある仕上がり

・ デザイン・サイズが豊富

・費用が比較的高い

・冬場は冷たさを感じる

パネル・ボード

・木目調や石目調などがある

・ 大判サイズで施工が比較的容易

・クロスよりコスト高

・選べるデザインに限りがある

エコカラットプラス

・タイル状の壁材

・デザイン性が高い

・高い調湿・消臭機能

・汚れにくい


 

トイレリノベーションのポイント3.床

トイレの床は、耐水性や耐久性が高く、掃除しやすい素材を選びましょう。冬場のトイレは冷たくなりやすいので、断熱性が高い素材がおすすめです。高齢者がいるご家庭では、滑りにくい素材や表面加工がされたものを選びましょう。
壁や便器との調和を考えて選べば、統一感のある空間になります。

 

床材の種類

特徴

メリット・デメリット

クッションフロア

・塩ビ素材の柔らかい床材

・豊富なデザインパターン

・価格が安い

・傷がつきやすい

タイル

・セラミック素材

・耐用年数が長い

・高級感がある

・冬は冷たく感じる

フローリング

・木質系の床材

・温かみのある見た目

・足触りが良い

・ お手入れに注意が必要

 

トイレリノベーションのポイント4.手洗い

タンクレストイレは手洗い器が付いていないため、トイレ内に手洗いを設置しましょう。手洗い器はトイレの広さに合ったサイズを選ぶことが大切です。給排水管の位置によっては、手洗い器を設置する場所が限られる場合があるので、確認しましょう。


スペースが限られているなら、トイレのコーナーに取り付けるタイプの手洗いキャビネットがおすすめです。洗面ボウルとカウンターが一体になったタイプは、収納スペースがあるものが多く、トイレットペーパーや洗剤などをすっきり収納できます。
 

トイレリノベーションのポイント5.収納

トイレの収納は、生活スタイルや家族構成によって最適な形が異なります。収納しやすい高さに設置しましょう。トイレ内で収納に使えるスペースを考えて収納設備を選ぶと良いです。

 

収納タイプ

特徴

メリット・デメリット

壁付け収納

・壁面に取り付ける棚やキャビネット

・オープンタイプと扉付きがある

・床をすっきり見せられる

・壁の強度が必要

吊戸棚

・トイレタンク上部の空間を活用

・ 扉付きで中身が見えない

・余った空間を有効活用できる

・身長が低い人は手が届きにくい

ニッチ収納

・壁を凹ませて作る収納スペース

・壁面と一体化したデザイン

・空間を圧迫しない

・収納量に限りがある

 

トイレリノベーションのポイント6.照明

トイレはあまり明るさを必要とする場所ではありません。トイレの照明は、リラックスできる明るさにすると、より快適なトイレ空間になります。
トイレの落ち着く明るさは、40〜60ワットといわれています。LED電球だと485〜810ルーメンです。

 

デザイン性の高いペンダントライトを取り付けたり、足元に間接照明を置いたりすれば、インテリア性の高いトイレになります。深夜のトイレを使ったときや電気の消し忘れを防止するには、人の動きを検知して点灯・消灯する「人感センサー機能」がついた照明が便利です。

トイレリノベーション:位置を移動

トイレの位置を移動させるリノベーションは、使いやすい動線が確保できるメリットがあります。

 

トイレを移動させるには、設備交換するよりも複雑な工事が必要です。トイレ内部の壁や床の工事だけでなく、給排水管や電気工事なども必要になります。配管工事が必要なケースが多いため、工期や費用は通常のリノベーションより高くなるケースが多いです。
キッチンやお風呂など、ほかの水回りへの影響も考えましょう。

トイレリノベーションの費用と工期

トイレのリノベーションは工事の範囲によって費用が大きく異なり、便座のみの交換であれば数万円から、トイレの移動や新設になると数十万円かかります。ご家族のニーズと予算に合ったリノベーション計画を立てましょう。

 

 

工事内容

費用相場

工期の目安

トイレ本体の交換

(洋式から洋式)

15万~35万円

1~2日

トイレ本体の交換

(和式から洋式)

15万〜75万円

1~5日

トイレの便座のみ交換する

・温水洗浄便座の設置

5万〜15万円

数時間

床の内装リフォーム

2万〜8万円

数時間

壁・天井の内装リフォーム

1万〜6万円

1〜2日

手洗い器(カウンター)の設置

4万〜25万円

1〜2日

手すりの設置など、バリアフリー化

1万〜18万円

1時間〜半日

トイレを移動させる

30万〜60万円

2〜5日

トイレをリノベーションをしたユニテの実例

ここからは、トイレをリノベーションしたユニテの実例を見ていきましょう。

1.【富山市】清掃性のあるフロート式トイレに

収納が取りづらく、暗い印象のトイレをリノベーションしました。
便器が浮いているフロート式のトイレを採用したので、床と便器の接合部がなくなりお掃除しやすくなっています。

 

フロート式のトイレ下の照明や、天井の照明にこだわったことで、明るくおしゃれな空間に仕上がりました。

 

施工総額:約88万円
(仮設工事・クリーニング代・諸経費・税などを含む)

リノベーション期間:約1週間

2.【富山市】部屋からの動線を考えたバリアフリー仕様のトイレに

築30年以上のご自宅のトイレを、バリアフリーでご家族全員が使いやすい空間にリノベーションした実例です。

 

高齢の親御様の部屋から遠くにありましたが、トイレをリノベーションしてスムーズに移動できる動線になりました。
入口の段差をなくし、トイレ内に手すりをつけるため引き込み戸を採用。手すりを両壁に設置し、狭い手洗い器を大きく使いやすい洗面ボウルを採用しました。

 

施工総額:約137万円
(仮設工事・クリーニング代・諸経費・税などを含む)

リノベーション期間:約10日間

3.【南砺市】暖かく消臭効果にも優れたトイレに

築年数約30年のご自宅のトイレを、暖かく消臭効果にも優れたトイレにリノベーションしました。

 

タンクレストイレを使っていましたが、「限られたスペースでもトイレ内に手を洗いたい」という要望に、LIXILのオリジナル手洗い付きトイレを選びました。

 

リノベーション前のトイレは、壁も床もタイルが使われていることもあり、寒い空間でした。
壁や床をクッションフロアに変更し、温かみのある空間に。LIXILのエコカラットは、臭いや湿気を吸収します。温かみのある色を採用し、寒さを感じないトイレになりました。

 

施工総額:約25万円
リノベーション期間:約1日

トイレをリノベーションして、快適でおしゃれな空間に

毎日使用するトイレだからこそ、リノベーションすれば、おしゃれで機能性の優れた空間になります。
シャワートイレの寿命は約10年です。トイレが寿命を迎えている、または、以下のような症状が現れているなら、リノベーションを検討しましょう。

 

  • 便器のひび割れや水漏れがある

  • 便器の水が流れにくい

  • 床や壁に目立つ汚れやカビが付着し、清掃では落ちない

  • 臭いが気になる

  • 動作が不安定


 

トイレのリノベーションを検討しているなら、ユニテへご相談ください。ユニテは豊富なリノベーション実績があります。家族構成やライフスタイルに合った計画を立て、理想のトイレ空間を作るお手伝いをさせていただきます。
ぜひユニテへお気軽にお問い合わせください。