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キッチンリノベーションの費用と失敗しないポイント|事例&ビフォーアフターも

「もっと家事を時短したい」と感じている方は、キッチンをリノベーションすると日々の生活が大きく変わります。本記事では、キッチンをリノベーションするメリットや流れ、費用相場を解説。ユニテでキッチンをリノベーションした事例も紹介します。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「もっと家事を時短したい」「狭くても使いやすいキッチンにしたい」と、キッチンのリノベーションを検討している方も多いでしょう。家の中でも使用頻度の高いキッチンをリノベーションすると、日々の生活が大きく変わります

 

この記事では、キッチンのリノベーションについて以下のポイントを解説します。
 

  • キッチンをリノベーションするメリット
  • キッチンリノベーションの流れや費用相場
  • キッチンリノベーションの費用を抑える方法

 

ユニテでキッチンをリノベーションした事例も紹介します。リノベーションしておしゃれで使いやすいキッチンにしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

キッチンをリノベーションすると

キッチンをリノベーションすると、古いキッチンが新しくなるだけでなく、暮らしやすい空間になります。LIXILが行ったアンケートによると、キッチンリフォームの満足度は90%を超え、約半数の方が「ライフスタイルが変わった」と回答しました。

 

キッチンに食洗機などを導入すれば、家事効率が上がり、家族と過ごす時間が増えます。お手入れしやすい素材を選べば、掃除が楽になり、気持ちにゆとりが生まれるでしょう。

 

キッチンは毎日使う場所です。キッチンをリノベーションして、ライフスタイルを変えるきっかけにしましょう。

リノベーションして理想のキッチンを作るには

キッチンのリノベーションは、家の中でも費用やデザインなど慎重な計画が求められます。理想のキッチンを作るには、以下のポイントを大切にしましょう。

 

  • キッチンの種類や特徴を理解する
  • ライフスタイルに合ったキッチンを選ぶ
  • 失敗しやすいポイントを理解する

キッチンの種類や特徴を理解する

キッチンは毎日使う場所であり、一度リノベーションすると10年以上使い続けます。キッチンの特徴を理解して、何年たっても快適に使い続けられるキッチンを選びましょう

 

 

タイプ

特徴

メリット

デメリット

I型キッチン

・壁に沿って直線的に配

・シンプルな配置

・コンパクトで省スペース

・シンプルな動線

・コストを抑えられる

・作業スペースが限られる

・収納量が少なめ

・家族との会話がしにくい

L型キッチン

・コーナーを利用した直角配置

・作業効率が良い

・コーナーを有効活用できる

・調理スペースが広い

・収納力が高い

・角が使いにくい

・設置スペースが必要

・複数人での作業がしにくい

U型キッチン

・三方を囲む配置

・プロのような作業環境

・広い作業スペース

・大量の収納力

・無駄のない動線が可能

・広いスペースが必要

・コストがかかる

・閉鎖感を感じることも

アイランドキッチン

・独立した作業台を中央に配置<・開放的で動きやすい

・開放感◎

・大人数での調理がしやすい

・デザイン性が高い

・広いスペースが必要

・コストがかかる

・収納スペースが少ない

ペニンシュラキッチン

・壁から突き出した作業台

・対面性で収納力が良い

・適度な対面性がある

・収納力と作業性のバランスがよい

・空間を区切れる

・動線が複雑になる可能性も

・中途半端な印象になることも

ライフスタイルに合ったキッチンを選ぶ

リノベーションするなら、ライフスタイルに合ったキッチンを選びましょう。料理の頻度・家族構成・料理する人数などによって、最適なレイアウトや設備が異なります。生活に合わないキッチンは、使うたびにストレスを感じることも。毎日使う場所だからこそ、長く快適に使えるキッチンを選びましょう。

 

例えば、料理に専念したい方はI型キッチンがおすすめですが、複数人で調理する機会が多い方はアイランドキッチンがおすすめです。
小さいお子さまがいるご家庭ならアイランドキッチンがおすすめですが、手元が丸見えになるデメリットもあります。散らかりがちなキッチンを隠したいならペニンシュラキッチンがおすすめです。

 

それぞれのライフスタイルやニーズに合ったキッチンタイプを選べば、リノベーション後の満足度が大きく変わります。

失敗しやすいポイントを理解する

キッチンのリノベーションで、失敗しやすいポイントを紹介します。以下のポイントをチェックして、理想のキッチンを作りましょう。

 

 

失敗例

改善するには

大きいシンクを設置したが、調理スペースが少なく使い勝手が悪い

調理・洗い物・盛り付けなどキッチンの作業効率をトータルで考える

キッチンの床が滑る、汚れやすい

キッチンの床は汚れに強く、滑りにくい素材を選ぶ(クッションフロアなど)

冷蔵庫が使いにくくなった

冷蔵庫と作業台の導線、扉の開き方向などを確認する

ゴミ箱を置くスペースがない

収納スペースとゴミ箱を置く位置を考慮する

キッチンリノベーションの流れと費用相場

キッチンのリノベーションを考えているなら、進め方や予算について理解しましょう。

キッチンリノベーションの流れ

工事期間は、キッチン交換のみの場合は約3日〜1週間、レイアウトの変更などを行うと1ヶ月ほどかかることがあります。工事中はキッチンが使えないため、食事の準備や片付けの方法を事前に考えておきましょう。

 

キッチンリノベーションの流れ

1.ショールームなどでキッチンのイメージを固める
2.施工業者を決める:現地調査を実施し最終プランを決定してから契約する
3.工事前の準備:キッチンを片付ける(マンションの場合は管理組合へ申請する)
4.リフォーム工事:養生作業ののち、古いキッチンの解体・撤去する。設備工事を行い、新しいキッチンの取り付け、仕上げる
5.完成・引き渡し

キッチンリノベーションの費用

キッチンのリノベーション費用は、100〜300万円が最も多いですが、工事内容やグレードによって大きく変動します
キッチンの本体価格の目安は以下の通りです。

 

  • I型:50万円〜
  • L型:55万円〜
  • ペニンシュラ型:60万円〜
  • アイランド型:150万円〜

 

キッチン本体価格のほかにも、工事内容によっては以下の費用がかかることがあります。

 

  • インフラ工事(電気・ガス・水道など)
  • 既存キッチンの解体・撤去費
  • 周辺工事(床の張替えなど)
  • 諸経費

予算別でできること

キッチンリノベーションは、予算によって実現できる内容が大きく変わります。どのくらいの費用で、どこまでできるのか、予算別にできることの目安を紹介します。

 

 

予算

リフォーム内容

~100万円

間取りはそのままでキッチンを取り換える

キッチン本体価格を抑えて、壁付けを対面キッチンに

100~200万円

LDKの間仕切り収納を撤去して空間を広くする

キッチンの色や機能のグレードを上げられる

I型・L型をペニンシュラキッチンに変える

200万円~

壁・床・タイルなどキッチンまわりの装飾を変更

 

キッチンと背面収納をリフォーム

300万円~

壁付けから対面式キッチンへ

キッチンをリノベーションする際に費用を抑える方法

リノベーションは高額になりがちですが、限られた予算でも理想のキッチンに近づけるために、以下のポイントが大切です。

 

  • キッチンの種類に注目する
  • キッチンの位置を動かさない
  • 補助金を利用する

キッチンの種類やグレードに注目する

キッチンの種類によって価格や設置費用が異なります。同じタイプのキッチンでもメーカーや素材によって価格が変わるからです。

 

LIXILのリシェルを例にあげると、基本プランの価格は約87万円ですが、セラミックトップ・タッチレス水栓・よごれんフードなどを採用したプレミアムプランは、同じサイズでも約210万円となっています。

 

アイランドキッチンやU型キッチンは工事範囲が広く、周辺工事などの費用がかかるケースが多いです。I型キッチンやL型キッチンなら、シンプルな配置で比較的費用を抑えられます。アイランドキッチンをペニンシュラキッチンにすれば、同じ機能性を保ちつつ費用を抑えることも可能です。

 

キッチンの種類やグレードに注目すれば、予算内でも満足できるリノベーションができます。

キッチンの位置を動かさない

キッチンの場所をそのまま活かして、リノベーション費用を抑えましょう。キッチンの位置を動かすと追加費用がかかるからです。

 

キッチンの位置を動かすと、給排水管・換気ダクト・電気配線などの移動が必要になります。また、キッチンの位置を動かすと、壁や床の解体などキッチンまわりの工事も必要です。工事期間が長くなるため、一時的な住居費用も発生するので注意しましょう。

 

キッチンのリノベーションは、見た目や使い勝手を改善するだけでも、満足感が得られます。費用を抑えたいなら、今の位置を活かして、使い勝手の良いキッチンにしましょう。

補助金を利用する

国や地方自治体の補助金制度を利用すれば、キッチンをリノベーションした工事費用の一部を補助してもらえる可能性があります。

 

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン住宅支援事業は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、省エネ性能の高い住宅の新築やリフォームを支援する補助金制度です。2024年の「子育てエコホーム支援事業」の後継事業として始まりました。

 

 

対象

必須 エコ住宅設備の設置

  • 節湯水栓の設置
 

任意 子育て対応改修

  • ビルトイン自動調理対応コンロの設置
  • 掃除しやすいレンジフードの設置
  • ビルトイン食器洗機の設置
  • キッチンセットの交換を伴う対面化改修工事

対象者

全世帯対象

補助金額

  • Sタイプ(必須工事3つを全て行う):上限60万円/戸
  • Aタイプ(必須工事3つのうち2つを行う):40万円/戸

条件

2024年11月22日~2025年12月31日までに工事を着手

申請方法

  • 1申請あたり合計5万円以上
  • 登録事業者を通じて申請
  • 補助金は事業者が受け取り、値引きなどで施主に還元

参照:国土交通省 子育てグリーン住宅支援事業

 

開口部の断熱改修・躯体の断熱改修・エコ住宅設備の設置にいずれかを行っていないと、補助の対象となりません。キッチン設備のリフォームだけでは、補助金が支給されないので注意しましょう。

 

ご不明な点や申請手続きのサポートなど、補助金に関するお問い合わせもユニテへお気軽にご相談ください。

ユニテでキッチンをリノベーションした事例

ここからは、ユニテでライフスタイルに合ったキッチンへとリノベーションした事例を紹介します。

【高岡市】アイランドキッチンで使いやすい空間に

壁付けキッチンをアイランドキッチンにリノベーションしました。

以前の壁付けキッチンは、作業しながらリビングの様子がわかりませんでしたが、アイランドキッチンは調理をしながらテレビを見ることも可能です。

 

収納は引き出しタイプなので、奥にしまったアイテムも見つけやすく取り出しやすいメリットがあります。カウンターを長めに設置し、簡単な食事ができるスペースになりました。

 

リフォーム期間:約5日間
リフォーム価格:約140万円

【富山市】使いやすく便利なキッチンへリフォーム

「食洗器をつけて家事効率を上げたい!」とシステムキッチンを入れ替えました。ガスコンロからIHにして、安全面にも配慮したキッチンです。

 

リフォーム費用が限られているときは、優先順位をつけて本当に必要なものを見極めます。自分にとって価値の高いものに投資したことで、全体的な満足感が高いキッチンとなりました。

 

リフォーム期間:約1ヶ月
リフォーム価格:約100万円

【富山市】自分好みの使いやすいキッチンにリフォーム

壁付けキッチンをペニンシュラキッチンへとリノベーションしました。

 

対面式キッチンの中でもアイランドキッチンは高価で設置スペースが必要ですが、ペニンシュラキッチンなら費用を抑えられます。カウンターを採用したので、手元を隠せられ、調理中のごちゃつきも気になりません

 

キッチンのサイドは物が入れられる本棚を作り、カウンターのキッチン側にはタイルを採用。費用を抑えつつ、おしゃれで機能的なキッチンとなりました。

 

リフォーム期間:約1ヶ月
リフォーム価格:約100万円

 

ユニテでリノベーションしておしゃれで使いやすいキッチンに

キッチンをリノベーションすると、古いキッチンが新しくなるだけでなく、暮らしやすい空間になります。リノベーションして理想のキッチンを作るには、キッチンの種類や特徴を理解しましょう。

 

 

タイプ

特徴

メリット

デメリット

I型キッチン

・壁に沿って直線的に配

・シンプルな配置

・コンパクトで省スペース

・シンプルな動線

・コストを抑えられる

・作業スペースが限られる

・収納量が少なめ

・家族との会話がしにくい

L型キッチン

・コーナーを利用した直角配置

・作業効率が良い

・コーナーを有効活用できる

・調理スペースが広い

・収納力が高い

・角が使いにくい

・設置スペースが必要

・複数人での作業がしにくい

U型キッチン

・三方を囲む配置

・プロのような作業環境

・広い作業スペース

・大量の収納力

・無駄のない動線が可能

・広いスペースが必要

・コストがかかる

・閉鎖感を感じることも

アイランドキッチン

・独立した作業台を中央に配置

・開放的で動きやすい

・開放感◎

・大人数での調理がしやすい

・デザイン性が高い

・広いスペースが必要

・コストがかかる

・収納スペースが少ない

ペニンシュラキッチン

・壁から突き出した作業台

・対面性で収納力が良い

・適度な対面性がある

・収納力と作業性のバランスがよい

・空間を区切れる

・動線が複雑になる可能性も

・中途半端な印象になることも

 

キッチンのリノベーション費用は100〜300万円が最も多いですが、工事内容やグレードによって大きく変動します。

 

キッチン本体価格
  • I型:50万円〜
  • L型:55万円〜
  • ペニンシュラ型:60万円〜
  • アイランド型:150万円〜

 

キッチン本体価格のほかにも、工事内容によっては以下の費用がかかることがあります。
 

  • インフラ工事(電気・ガス・水道など)
  • 既存キッチンの解体・撤去費
  • 周辺工事(床の張替えなど)
  • 諸経費

 

キッチンのリノベーションを検討しているなら、ユニテへご相談ください。リノベーション実績の豊富なリフォームアドバイザーが、ライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案します。一度お気軽にご相談ください。