新築を建てたいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間様々な経験から、新築の一戸建ての失敗例から学ぶ対処法をまとめてみました。
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「快適な家作りをしたいけど、新築の一戸建ては初めてで不安が多い」
「理想の住宅を実現したいけど、後悔している人もいるみたいだし、失敗したくない」
など、新築の一戸建てに対して不安や心配を抱えている方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、後悔しない新築の一戸建てを得るためには、事前の情報収集とじっくり検討することが大切なポイントです。
そのためには、以下をあらかじめ把握することが近道になります。
- 新築の一戸建てのよくある失敗事例を把握する
- 新築の一戸建てで失敗しないための事前確認を入念にする
そこで今回は、新築一戸建てにおいてよくある失敗事例と対処方法についてご紹介します。
新築で後悔ばかり…よくある失敗事例
せっかく新築の一戸建てを購入したにもかかわらず、後悔して悩んでしまう事例はインターネット上に散見されます。
特に以下の項目はよく見受けられる失敗例です。
- 土地の特性を事前にしっかり調査しなかった
- 急いで契約してしまった
- 想定以上の費用が掛かった
- 業者選びで失敗してしまった
- コンセントの位置が不便
- 間取りを妥協してしまった
- 不要なものを取り付けてしまった
- 外壁がイメージと違っていた
- 庭の外構を妥協してしまう
詳しくご紹介します。
1.土地の特性を事前にしっかり調査しなかった
新築一戸建てを建築する土地について、その特性を事前に調べなかったことにより後悔してしまったという声は多く見受けられます。
後悔するポイント | 具体例 |
購入エリアの問題 | ・小学校などの教育施設から遠い ・スーパーから遠い ・最寄り駅から遠い ・医療機関から遠い ・車がないと生活できない |
土地の形状の問題 | ・細長い間取りになってしまった ・日当たりの悪い土地形状だった ・希望する間取りが実現できない土地形状だった |
建築条件の問題 | ・施工会社を自由に選べなかった ・決められた期間内でないと間取りや仕様を決められなかった |
2.急いで契約してしまった
何らかの事情により家の建築を急ぐあまり、充分な事前調査や業者の比較検討をすることなく契約してしまい、完成した自宅に対して後悔の念を抱くケースです。
事情はご家庭によってさまざまあるでしょう。インターネット上の声を見ていくと、主に以下のような事例があります。
- 精神面でも不安定になりやすい奥様の臨月、産後に急いで契約をしてしまった
- 複数の会社の見積をとらず、比較しなかった
- 赤ちゃんや小さい子どもを抱えての家づくりになってしまった
- 転職により私生活そのものがバタついていたので、家づくりとの同時進行が大変
当初は「建てるなら早いほうがよいのでは」という考えていたものの「いざ新築住宅に引っ越してみたら後悔ばかりしてしまっている」という声が多いのも、このパターンの特徴です。
3.想定以上の費用が掛かった
「思った以上にお金がかかってしまった……」という点も後悔してしまう事例のひとつでしょう。
- 理想を叶えるために費用をかけすぎてしまった
- ローンを借りなければならなかった
- 思っていた以上の税金がかかってしまった
自己資金では足りずに思いがけないところでローンを支払うことになってしまった場合、ローンの支払いが思うように行かず、後悔するという点も考えられます。
また、固定資産税が思った以上に発生してしまい、賃貸のほうが良かったと後悔の念を吐露する声もありました。
4.業者選びで失敗してしまった
業者を選ぶ段階で失敗してしまったという声もよく見受けられます。
中でも多いのは複数社の見積もりを依頼せず、1社だけで即決してしまうというケースです。
- 「この機会を逃すと契約できないのでは?」と考えてしまう
- 業者の得意、不得意を理解できなかった など
中には、「営業担当者に仮契約を促されていたが、実は本契約だった」などのように、不適切な対応をする業者を見抜けなかった事例もあります。
施工業者にまつわるクチコミをGoogle mapや発言小町などで確認する限り、上記の中でも「業者との意志疎通」にまつわる悪いクチコミを発見できました。
上記でご紹介したクチコミからもわかる通り、業者選びで失敗している人は一定数いるようです。
5.コンセントの位置が不便
完成後の住宅は満足しているものの、実際に家具を置いたらコンセントの位置が使いづらい場所だったという声も見受けられます。
また、完成後の新築住宅に設置されたコンセントの数が思った以上に少なく、後悔ばかりしているというケースもありました。
いずれも、住んでからのコンセントの利用シーンを想定することなく工事を任せてしまったことにより生じがちなトラブルだといえるでしょう。
6.間取りを妥協してしまった
前述の費用面での後悔事例と関係しますが、間取りを妥協してしまったことで後悔を抱き続けてしまうというケースもあります。
- リビングとキッチンの導線が不便だった
- 洗面所と脱衣所を分けなかったことで不便が生じた
- 洗濯機が置ける場所とベランダが遠すぎて家事が大変だった
- 子ども部屋をリビングや寝室の上に設置してしまい、騒音が気になる
- 家庭の変化で部屋が足りなくなってしまった
- トイレが1箇所だけで朝のトイレ渋滞が発生してしまう
中でも以下のように、リビング周囲の導線や部屋の配置・広さなどについて後悔している声がよく見受けられました。
7.不要なものを取り付けてしまった
実際の生活面では合ってもなくても良い設備を、なんとなくという気持ちや流行に流されてしまって取り付けてしまったことで後悔することも多いでしょう。
特に「ウッドデッキや和室を設置して後悔した」という声は目立ちます。
いずれも、必要な人にとってはあると便利で使い勝手がよいものの、人によっては扱いづらい設備や部屋となってしまう場合があります。
8.外壁がイメージと違っていた
実際の外壁の色がイメージと違っていたという声もあるので、覚えておくと便利です。
カタログでの見え方と、実際に壁に塗料を塗ったときとの色の差が生じることを知らないために起こってしまう後悔ポイントだといってもよいでしょう。
また、塗料の色が天候によって変化することを想定できず、晴れの日と曇り・雨天時の見え方の違いにガッカリしてしまったという事例もあります。
9.庭の外構を妥協してしまう
庭の外構のことを考慮せず費用を節約しようと簡易的な外構で済ませた結果、後悔してしまうケースです。
庭付きの新築の一戸建てを建築した場合、庭がつきものとなることが多くあります。
- 土だけ、砂利だけで依頼したら想像以上に殺風景になってしまった
- 雑草取りに苦慮している
- 水たまりが乾かない
- 垣根のことを考慮しておらず、庭や家が丸見えになってしまった など
新築で後悔しないために最初できること
新築一戸建ての後悔は、以下を初めに行うことである程度回避できます。
- 念入りな情報収集
- 情報を精査する
- 複数業者の相見積もりを徹底する
- 利用シーンを明確にする
- 急いで契約しない
詳しく解説します。
念入りな情報収集
何よりも、念入りな情報収集を心がけましょう。
展示会へ足を運んだり業者からの資料を取り寄せるほか、SNSなども活用して住んでみたい住宅のイメージを膨らませることも大切です。
①InstagramやPinterestを活用する
②業者にイメージを提示しながら相談する
③問い合わせ業者に施工事例を見せてもらう
④ホームページやブログを参考に業者の印象やイメージを下調べしておく
情報収集は、自身の理想とする住宅のイメージを膨らませるだけでなく、それぞれの業者が持つ得意・不得意を把握するために役立ちます。
情報を精査する
情報収集をした後は、集めた情報を冷静に精査する時間を設けましょう。
インターネットやSNSの普及により、誰でも簡単に情報発信ができるようになりました。良い情報や役立つ情報もある一方で、不安をかき立てる情報や悪い情報・ニセの情報があることも考慮しなければなりません。
特に、新築の家づくりを経て後悔ばかりしているという人たちの声が、インターネットを中心に散見されていることにも注目です。
ネガティブな意見に流されてしまうと、自分の判断力も鈍ってしまいがちです。集めた情報の精査を冷静に行う時間も、新築で公開しないための一助となるでしょう。
もし心配である場合は、家族で情報共有・精査をすることも視野に入れることをおすすめします。
複数業者の相見積もりを徹底する
施工事例や価格などを考慮して気になった業者は、最低でも2社に対して相見積もりを取るようにしましょう。理想は3社前後です。
情報収集・精査を経ることで、ある程度業者も絞れてきます。
自身の希望や理想・予算を複数の業者に提示することで、価格やイメージ実現の可否だけでなく営業担当者の対応も比較できるため、おすすめです。
営業担当者が自分たちの理想を叶えるためにどんな提案をしてくれるのか注目しながら、予算も含めて検討するとよいでしょう。
利用シーンを明確にする
間取りはもちろん、コンセントなどの取り入れるべきパーツやアイテムは利用シーンを明確にしておくと失敗しづらいといえます。
特に前述の失敗事例でも紹介した以下の項目は、利用シーンの想定が上手くできていなかったために生じた後悔です。
- 間取りを妥協した
- ウッドデッキいらなかった
- 和室いらなかった
- コンセントの数が足りなかった
また、建物が平屋なのか2階建て以上なのかも同様です。
「本当に自分の家庭には平屋/2階建て以上が必要なのか」も併せて検討することで、より満足の行く住宅を得られるでしょう。
急いで契約しない
何よりも急いで契約しないことが大切です。
特に以下のような状況においては、重要な決断に焦ってしまいがちです。
- 子どもが生まれる前後
- 転職、転勤、退職
- ライフスタイルの変化に関わるストレス
- 子どもの進学
- 身近な人の死去 など
ライフスタイルの変化やストレスは、焦りを助長させる傾向にあります。
その時こそじっくり家族と話し合い、時には第三者の意見も取り入れながら建築計画を立てたり、契約書にサインしたりすることが大切です。
自信が無いという場合は、新築を立てる際に計画書を作成すると考えや理想を可視化できるのでオススメします。
富山県で新築を検討している際はユニテにご相談ください
富山県周辺で新築を検討していると言う場合は、ぜひ一級建築士が在籍する「ユニテ」にお気軽にご相談ください。
ユニテの新築ブランドMagHausでは、新築住宅の施工経験も豊富というだけでなく、理想の実現をプロとともに二人三脚ですすめられます。
まずは、施工実績豊富な弊社にお問い合わせください。
まとめ
新築の一戸建てで後悔してしまった方のクチコミをもとに、失敗事例と契約前にできる対処法についてご紹介しました。
せっかくの新築の一戸建てにもかかわらず後悔してしまう人の多くは、以下のような内容で悩む傾向にあります。
- 土地の特性を事前にしっかり調査しなかった
- 急いで契約してしまった
- 想定以上の費用が掛かった
- 業者選びで失敗してしまった
- コンセントの位置が不便
- 間取りを妥協してしまった
- 不要なものを取り付けてしまった
- 外壁がイメージと違っていた
- 庭の外構を妥協してしまう
上記の事例は、新築戸建てを契約する前の行動で、ある程度回避できます。
新築の一戸建ても、きちんと手順を踏めば後悔することはないでしょう。
新築戸建てで後悔している人がいる一方で、自分の建てた住宅に満足している方がいることも忘れてはいけません。
この記事を参考に、後悔のない理想の新築の一戸建てが建てられるよう、勢いに任せることなくじっくり建築計画を立ててみてください!