二間続きの和室をおしゃれな洋室にリフォームしたいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間の様々な経験から、和室を洋室にリフォームした事例や費用相場・注意点などをまとめてみました。
目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「使い道があまりない二間続きの和室を洋室にしたい」
「どのくらいの期間や費用でできるの?」
「実際の仕上がりはどのようになるのだろう?」
この記事を読んでいるあなたは、このような疑問をお持ちではないでしょうか。
和室から洋室に使いやすくリフォームしたいという需要が増え、二間続きの和室を洋室に変更する方が増えつつあります。
- 部屋数を減らして広い空間で過ごしたい方
- 和室の使い道があまりない方
- 仏間を特に必要としない方
- 一番日当たりの良い場所に和室がある方
- 畳によりダニやノミのアレルギーに悩まされている方
- バリアフリーリフォームを検討している方
- 和室のメンテナンスが面倒だと感じている方
二間続きの和室から洋室に間取りを変更することでどのような部屋に生まれ変わるのかがわかると、以下の疑問・不安点を解消できます。
今回は、二間続きの和室を洋室に変更した事例や費用感についてご紹介します。
二間続きの和室を洋室に!ユニテのおしゃれなリフォーム例4選
当社では、二間続きの和室を洋室に変更したいというご相談を数多くお受けしてきました。
実際に二間続きの和室を洋室にリフォームされたお客様の事例を写真付きで4件ご紹介します。
事例①暮らしやすさにこだわるシックな和室リノベーション
娘さんご家族とのご同居をきっかけに二世帯住宅にリフォームされたK様邸です。
リフォームの難しい特殊な構造の住宅でしたが、間取りをできる範囲で変更し、広々とした空間へのリフォームを実現しました。
共有スペースのメインになるのがLDK。日当たりの良い客間だった3つの部屋はひとつづきにし、約20帖の広々としたLDKにしました。
【リフォーム概要】
きっかけ | 娘さん家族と同居するため |
要望 | 二世帯にしたい |
施工箇所 | 家全体(築30年・60㎡) |
費用目安 | 2,500万円〜(家全体の施工費用) |
ポイント |
プレキャスコンクリート造で特殊だったものの、間取りをできる範囲で変更 |
K様邸のリフォーム事例は、以下よりご覧ください。
https://school.yunite.co.jp/works/4
事例②おしゃれなブルックリン風の和室リノベーション
和風のコンクリート住宅をお孫さん夫婦へ受け継ぐためにリフォームを行った富山市のT様邸です。
ヴィンテージを用いた上質なブルックリンスタイルがお好きな施主様に合わせ、至るところにそのテイストを散りばめています。
【リフォーム概要】
きっかけ | 祖母から受け継いだ家を改装したい |
要望 | ・暖かく過ごしやすいリビングにしたい ・ブルックリンスタイルを取り入れたい |
施工箇所 | 家全体 |
施工費用 | 1,500万円〜2,000万円(家全体の施工費用) |
ポイント | ・収納スペースを多く設けた ・インテリアのイメージにあわせた存在感のあるドア |
T様邸のリフォーム事例は、以下よりご覧ください。
事例③二間続きの洋室へリフォームしたマンションリノベーション
A様邸は、生活の変化から水回りを一新した二間続きの洋室へリフォーム。
親子が集うリビングをというご要望に応え、対面式キッチンも導入させていただきました。
【リフォーム概要】
きっかけ | 生活の変化 |
要望 | ・水回りを一新 ・親子が集うリビング |
施工箇所 | マンション全体(築40年以上・3LDK) |
施工費用 | 500〜1,000万円(マンション全体の施工費用) |
ポイント | 親子の会話がしやすい対面キッチン |
A様邸のリフォーム事例は、以下よりご覧ください。
事例④広々としたLDKにしたマンション和室二間リフォーム
最後にご紹介するのは、広いLDKをというご要望があったマンションにお住まいのY様邸です。
家事動線を考慮しつつ、広いLDKで快適に生活できるご提案を行っています。
【リフォーム概要】
きっかけ | ・広いLDKがほしい |
要望 | ・使い勝手がよいフローリングの部屋をご希望 |
施工箇所 | ・マンション全体 |
施工費用 | 約700万円(マンション全体の施工費用) |
ポイント | ・家事導線を考慮した快適に過ごせる広いLDKを提案 |
【施工費用】二間続きの和室を洋室にリノベーションする値段は?
ここからは、和室リノベーションの施工費用の目安について詳しくみていきましょう。和室リノベーションにおける施工内容別の費用については、以下を参考にしてください。
【和室を洋室にリノベーションする際の費用相場】
施工内容 | 費用相場 |
和室を洋室にフルリフォーム(6〜8畳) | 25〜100万円 |
二間の和室を洋室にフルリフォーム(6〜8畳×2) | 100万円〜 |
畳をフローリングに | 10〜35万円 |
壁や天井を洋風に | 10〜20万円 |
押し入れをクローゼットに | 10〜25万円 |
間仕切りを洋風建具に | 3〜22万円 |
和室リノベーションの工期は、施工内容の部位や規模によって変動します。たとえば、床を畳からフローリングにする場合はおおよそ3〜5日、内装をすべて変更する場合は1〜2週間程度必要です。
ただし、和室とリビングを一体化するケースや、二間続きの和室を洋室に変更する工事は間取り変更を含むため、施工に時間がかかります。数か月は見込んでおく必要があるでしょう。
ここからは、二間続きの大がかりな和室リノベーションと、壁や床の施工のない簡易的な和室リノベーションについて詳しく解説していきます。
二間続きの和室を洋室にリフォームする際の費用相場
二間続きの和室を洋室にリフォームする場合 | 下限として100万円弱ほど ※基本的な壁・床のリフォームのみ |
内装や断熱をどこまで行うかで金額は変わるため一概に言いにくい点ではありますが、二間続きの和室を洋室にリフォームする場合、基本的な床および壁の工事の下限目安金額が100万円弱であることを覚えておくと役立ちます。
また、施工箇所別の費用相場については、以下を参考にしてください。
【和室リノベーションの施工箇所別費用相場】
施工内容 | 費用相場 | ユニテの施工費用の目安 |
壁の撤去 | 4〜20万円 | 20万円〜 |
床の段差を解消する (和室と洋室をリノベーションする場合) |
20〜40万円 | 50万円〜 |
天井の工事 | 5〜15万円 | 要相談 |
建具取付けなど | 15〜20万円 | 要相談 |
ユニテで施工する場合、壁の撤去に関する施工は20万円〜、床の段差解消に関する施工は50万円〜が相場です。
実際に間仕切り撤去をする場合は、撤去の施工に伴いフローリングとクロスの張り替えが必須になります。床の段差を解消する場合は、和室の床を解体して洋室と揃える作業が必要です。
さらに、部屋の大きさだけでなく、断熱材を入れる、押入をクローゼットにする、床の間・仏間を解体するなどによって費用が変動しますので、費用を考える際はよく施工業者に確認しましょう。
ユニテで施工した場合のリフォーム・リノベーション費用については、以下の記事も参考にしてみてください。
簡易的な和室リフォームをする際の費用相場
壁や床の施工がない、簡易的な和室リフォームの場合は50万円以下で施工できるケースも多いです。施工内容ごとの費用相場については、以下を参考にしてください。
【簡易的な和室リフォームの費用相場】
施工内容 | 費用相場 | ユニテの施工費用の目安 |
モダンな琉球畳にする | 5〜10万円 | 10万円〜 |
壁紙クロスを貼る | 10〜15万円 | 10万円〜 |
押し入れをクローゼットにする | 10〜25万円 | 15万円〜 |
押し入れをウォークインクローゼットにする | 15〜40万円 | 18万円〜 |
「予算の関係で大々的なリフォーム・リノベーションが難しい」という方や、「もう少し見栄えや使い勝手を良くしたい」という方は、上記の相場を参考にしてみてください。
ただし、押し入れをウォークインクローゼットにする場合は、通常よりも価格が高くなる傾向です。
「希望するリフォーム内容は予算いくらで実現できるのか」「現状の予算でどのくらいのことが実現できるのか」など、気になることや疑問などがございましたら、ぜひ一度ユニテまでご相談ください。
【和室を洋室に】和室二間をリフォームするメリット
ここからは、和室二間のリフォームをおこなうことによるメリットや、具体的な使い方について紹介していきます。和室二間をリフォーム・リノベーションするメリットは以下の通りです。
【和室二間をリフォーム・リノベーションするメリット】
- 空間の利用効率がUPする
- 掃除効率がUPする
- 空調効率がUPする
- リフォームの幅が広がる
- バリアフリーにできる
和室二間を洋室へリフォームすることには多くのメリットがあります。
まず、洋室は壁や家具の配置が自由で、空間をより効率的に利用できる点がメリットです
インテリアの選択肢も広がり、掃除もしやすくなります。畳より掃除が簡単で汚れにくく、断熱性が高いため空調効率も向上するでしょう。
さらに、リフォームがしやすく、バリアフリー仕様にも対応しやすいので、高齢者や小さな子どもがいる家庭にも適しています。これらの変更によって、リビングスペースや寝室など、部屋の機能と快適さが大幅に向上します。
詳しいメリットの内容について知りたい方は、「【プロ監修】和室を洋室にする際のポイントは?リフォームの相場と費用を抑えるコツ」もチェックしてみてください。
和室二間続きのリフォーム後の使い方
リフォーム・リノベーションをおこなう際は、部屋の使用用途をハッキリさせてから施工することが大切です。せっかくきれいにリフォームしても、使わなければ「無駄だった」と後悔する原因になってしまいます。
二間続きの和室をリフォームした後の利用例をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【二間続きの和室をリフォームした後の使用例】
- 広いLDKにする
- フローリングの寝室として活用する
- コーナーに畳を残し、バリアフリーな多目的室へ
- 2世帯住宅用の間取り変更に役立てる
最も多いのは二間続きの和室をそのまま広いLDKに変更するリフォームです。また、フローリングの寝室として活用する例や、畳を一部のみ残して多目的に使える和モダンな空間へとリノベーションする例もあります。
また、増築せずに間取り変更をしたいときにも大いに活用できるでしょう。子ども部屋の増設や2世帯住宅用の世帯別寝室・リビングなどの用途でリフォームするのも画期的です。
和室リノベーションの費用を抑えるコツ
二間続きの和室を洋室に繋げるだけでも高額な費用が発生することから、できるだけ費用を抑えてリフォームを検討したい方もいるでしょう。
理想通りに施工できるかどうかは、予算や建物の構造などが大きく影響します。予算内で可能な限り理想に近付けるには工夫が必要です。
費用を抑えながら理想通りのリフォームをするためには、以下の点に気を付けることをおすすめします。
- 素材のグレードを下げる
- 複数の業者に見積もりをお願いする
- 家全体のリフォームになる場合は補助金制度を利用する
詳しく見てみましょう。
1.素材のグレードを下げる
費用を抑えるコツとして最初にあげられるのは、リフォーム時に採用する素材のグレードを下げることです。
以下の通りさまざまな場所が考えられます。
- 床材
- 壁紙
- 天井素材
- 洋室建具
- 洋室クローゼット
採用できる床素材は多種多様です。強度はもちろん、防音性などにこだわることで材料費が10万円前後も変動します。和室を洋室にリフォームする際は、床材をフローリング材ではなくクッションフロアにすることで、グレード次第では費用が抑えられるでしょう。
フローリング材も無垢素材を選べば高価になりますが、カラーフロアのようなものだと比較的安価になります。
その他の床材としてはフロアタイルなども挙げられますが、こちらもグレードによって金額の幅があり、柄などがあると高価になりがちです。
素材グレードや機能性にこだわることも大切ですが、リフォームに捻出できる予算を考慮したうえで床材を選択することが大切になります。
また、壁に関しては、珪藻土などの自然素材を使うよりも、ビニールクロスを採用した方がコストカットできるでしょう。
しかし、マンションにお住まいの場合は、素材グレードを下げてしまうと防音性が下がってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
リフォーム業者とよく相談の上で、検討してみてください。
2.複数の業者に見積もりをお願いする
二間続きの和室を洋室に変更する場合に限らず、リフォームの際は複数業者の見積もりをとっておくこともコスト削減のポイントです。
リフォームを請け負う業者はそれぞれ得意・不得意があることから、見積金額も異なる場合が考えられます。
住宅の構造や工事内容によっては、実現できる工事かどうかも考慮しなければなりません。
できれば2~3社に工事見積を依頼し、比較・検討するとよいでしょう。
また、複数の業者に見積もりをお願いすることで、担当者との相性も計ることができます。
3.家全体のリフォームになる場合は補助金制度を利用する
二間続きの和室を洋室にするリフォームをきっかけに、家全体の工事を検討される場合は、補助金の対象になる可能性があります。
和室の改修だけでは補助金の対象にはなりません。ただし、家全体をリフォームしたいという場合には適用できる制度もあるため、規模の大きいリフォーム・リノベーションを行う際は業者に質問することをおすすめします。
二間続きの和室リノベーションをおしゃれなテイストにするコツ
ここからは、二間続きの和室リノベーションをおしゃれに仕上げるコツについて詳しく解説していきます。おしゃれな和室リノベーションのコツは、以下の3つです。
【和室リノベーションをモダンでおしゃれなテイストにするコツ】
- 内装のテイストを統一する
- 壁や建具のテイストにこだわる
- 間接照明やフローティング収納を取り入れる
1.内装のテイストを統一する
和室から洋室へリノベーションする際は、内装のテイストを統一するとおしゃれに仕上がります。内装のテイストは大きく分けて以下の3つです。
【和室から洋室へのリノベーションテイスト例】
- 完全に洋室にする
- 和室の要素を残しつつ洋室にする
- 和モダンテイストに仕上げる
完全に洋室にするのではなく、和室の要素を残して洋室にするテイストもあります。以下は和室を寝室にリフォームしたケースです。
内装はほぼ洋室ですが、和室だったときの窓と障子を残してナチュラルに和と洋を馴染ませています。押し入れをクローゼットへと変更、さらに掃き出し窓を増設し光を取り込む工夫をして、寝室としての快適さをプラスしているのが特徴です。
また、上記よりもさらにおしゃれに仕上げたテイストは「和モダンテイスト」と呼ばれます。
古き良き和の魅力と現代風のスタイリッシュさを、さまざまな工夫でおしゃれに融合されているのが特徴です。
和モダンリビングの事例や、おしゃれなリノベーションのコツについては「かっこいい和モダンリビングの実例3選|理想を叶えるインテリアコーディネートのコツも伝授」を参考にしてください。
2. 壁や建具のテイストにこだわる
和室リノベーションをおしゃれなテイストにしたいなら、部屋の印象を左右する壁や建具のテイストにこだわると効果的です。
【壁や建具のテイストにこだわった施工の例】
- 壁紙クロスではなく塗り壁やエコカラットを採用する
- 和室ならではの真壁を洋風の大壁に変更する
- 日本の伝統色を部分的に取り入れる
- スリット格子を目隠しに採用する
- 障子風の内窓をつける
- 襖や障子を洋風に変更する
和室を残し、リビングと馴染ませたい場合は、自然素材を採用したり和洋折衷なテイストの建具をチョイスするとマッチしやすくなるでしょう。
特に、襖や障子などは和室の象徴的な建具なので、洋風の部屋にしたい場合は建具を変更するだけでも雰囲気が変わります。
3. 間接照明やフローティング収納を取り入れる
間接照明やフローティング収納を取り入れることにより、モダンなテイストに仕上げることも可能です。
洋室は柱や梁を隠して壁や床をフラットにする「大壁」が一般的ですが、和室は柱や床が露出した「真壁」や床の間など、段差や凹凸がある構造になっています。
その凹凸や隙間を活かしたリノベーションを取り入れれば、空間がマッチしやすくなり、おしゃれな雰囲気も演出できるのです。
「フローティング収納」とは、床から浮いているように見える収納設備のことを指します。フローティング収納を取り入れるメリットは以下の通りです。
【フローティング収納のメリット】
- 空間が広く見える
- 床の掃除がしやすくなる
- 使いやすい高さに調節できる
- 間接照明をプラスして枕元の灯りにできる
【ケース別】和室リノベーションの注意点
最後に、和室リノベーションの注意点について解説していきます。和室リノベーションでは、大きく分けて以下の2つに注意してください。
【和室リノベーションの注意点】
- 和室とリビングを一体化する際の注意点
- マンションで二間続きの和室を洋室にリフォームする際の注意点
上記2つのケースでは、それぞれ留意すべきポイントが異なります。それぞれ詳しくみていきましょう。
和室とリビングを一体化するケース
和室を洋風のリビングと一体化する際には、以下の2点に注意しましょう。
【和室とリビングを一体化する際の注意点】
- 床の高さを合わせる
- 天井の高さを合わせる
リビングと隣接する和室を一体化して広いLDKを作りたい場合は、和室と洋室の構造の差をなくす施工が必要になります。それぞれみていきましょう。
1.床の高さを合わせる
洋室と和室を一体化する際に注意すべきなのが「床の高さ」です。畳を洋風のフローリングに変更する際は、適切な床下処理が必要になります。床材の構造や厚みが異なるため、床との段差を調整しなければならないのです。
築年数が経過している建物の場合は、断熱性や遮音性を向上させるための追加工事が発生する可能性もあるため、よく検討してください。
2.天井の高さを合わせる
洋室と和室の「天井の高さを合わせる」ことも大切です。間仕切りを撤去して空間を繋げても、天井の高さが異なると一体感が出にくいため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
また、照明にダウンライトを採用したい場合は、天井の内側に照明を取付けなければならないため、下地が入っている天井でなければ設置できません。場合によっては照明が入る分だけ天井を下げる必要も出てくるでしょう。
そのため、天井を施工する前に希望する照明の種類についてもよく検討しておかなければなりません。
マンションで和室を洋室にリフォームするケース
マンションにお住まいで二間続きの和室を洋室にリフォームする場合、一戸建てと異なり以下の点に気をつけなければなりません。
- リフォーム可能かどうかを必ず確認する
- 畳からフローリングに変更すると防音性が下がるため注意
マンションの和室リノベーションに関しては「【マンション】和室リフォームのポイント!費用相場とコーディネートのコツ」もチェックしてみてください。
1.リフォーム可能かどうかを必ず確認する
和室のリノベーションやリフォームを計画する前に、お住まいのマンションの管理規約などを確認し、理想とするリフォーム可能な物件かどうかを前もって把握しておきましょう。
マンションの和室リフォームでは、一般的なリフォームと同様、管理会社へリフォームの可否確認が必要です。
管理会社ごとに規約が決まっており、内容に則らないとご近所トラブルや訴訟にまで発展する恐れがあります。
また、マンションの構造によっては撤去できない壁や間仕切りが存在するため、希望する間取りが実現できないケースもあるのです。
以下の記事ではマンションのリノベーション工事に関わる内容について詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
2.畳からフローリングに変更すると防音性が下がるため注意
費用を抑えるコツでも触れましたが、畳からフローリング材にしたことで遮音性が下がり、騒音トラブルになる場合があるため慎重に検討しましょう。
費用を抑えようと遮音性の低い素材を使用することで、下の階の方へ振動がより伝わる可能性があります。
使用するフローリング材や住環境次第では、防音工事も視野に入れると安心です。
地方在住者が防音室付きマンションを探すのは困難?後から設置する方法も解説
また、畳とフローリングのメリット・デメリットについては「【事例紹介】和室リノベーションの基本!施工費用の相場や失敗しないためのポイントも紹介」も参考にしてみてください。
「二間続きの和室を洋室にするリフォーム」に関する質問にユニテが答えます
ここからは、「二間続きの和室を洋室にするリフォーム」に関するよくある質問に、リノベーション業に約30年間携わってきたユニテがお答えしていきます。
【二間続きの和室を洋室にするリフォームに関するよくある質問】
- 二間続きの和室を洋室にDIYできる?
- 賃貸で二間続きの和室を洋室にしたい場合は?
- 8畳間を2部屋に分ける費用はどのくらい?
上記のような疑問を持っている方は、あわせて参考にしてみてくださいね。
二間続きの和室を洋室にDIYできる?
セルフリノベーションで二間続きの和室を洋室にしたい場合、フローリングカーペットやクッションフロア、ウッドパネルを敷くなどの手軽な内容ならDIYも可能です。
また、ベニヤ板を壁に固定し、その上から壁紙を貼るなど工夫すれば、和室全体を洋室のように雰囲気を変えることもできます。ただし敷物を活用する場合は、長期に渡って使用すると湿気のもとになってしまうため注意しましょう。
また、床の張り替えは可能な限りプロに任せるのがおすすめです。下地材の設置作業が発生するだけでなく、防音への配慮や断熱材の追加なども必要になります。素人がDIYでおこなうのは難しいでしょう。壁の撤去など、間取り変更もおすすめしません。
賃貸で二間続きの和室を洋室にしたい場合は?
賃貸の場合は、退去時に原状回復義務があるため、規模の大きいリフォームなどはできません。先ほど紹介したような、セルフリノベーション程度の小規模なものがおすすめです。
畳が気になるようであれば、ウッドカーペットを敷くのがいいでしょう。ウッドカーペットは6畳用で15,000〜20,000円程度が相場です。特殊加工やヴィンテージ加工が施されているものだと、相場よりも高くなる可能性があります。
8畳間を2部屋に分ける費用はどのくらい?
8畳間を2部屋に分ける場合は、おおよそ35〜45万円程度の費用がかかります。壁や扉の造作だけでなく、エアコン・照明を取り付けるための電気工事・配管工事が必要なためです。
さらに別の施工が発生する場合は、上記費用よりも高くなる可能性があります。あくまでも目安程度にお考えください。
二間続きの和室を洋室にリフォームしたい方はユニテにご相談ください!
富山県内で二間続きの和室を洋室にリフォームの検討をしている方は、100件以上の施工事例を持つユニテへお気軽にご相談ください。
当社には一級建築士が在籍しておりますので、建築のプロがご自宅の状態を確認したうえでお客様にもっとも適したリフォームのご提案をさせていただいています。
些細な事でも構いませんので、二間続きの和室を洋室に変更する際にお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は二間続きの和室を洋室にリフォームする際に知っておきたい費用や注意点について、実際の施工事例を交えながらご紹介しました。
二間続きの和室を洋室にリフォームする際の費用感は、基本的な壁・床のリフォームのみの場合、下限として100万円弱ほどを指標にしてください。
素材・リフォームを希望する箇所などによって料金が上乗せになるため、見積もりを取ったうえで検討しましょう。
どうしても費用を抑えてリフォームしたいという場合は、以下のポイントに注意しながら業者選びをすることをおすすめします。
- 素材のグレードを下げる
- 複数の業者に見積もりをお願いする
- 家全体のリフォームとなる場合は補助金制度を利用する
一般的なリフォームと同様、戸建てに住んでいるかマンションに住んでいるかによって、気を付けるべき点が異なります。
特にマンションの場合は、以下の点をクリアしているかどうかを業者と一緒に確認しながらリフォーム計画を立てることがおすすめです。
二間続きの和室をリフォームして納得のいくお部屋を作るためにも、この記事を参考に費用やイメージに具体性を持たせながら、実際にどのようなリフォームを行うかを決める指標にしてみてください。