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防音室マンションは本当に音が漏れない?賃貸の探し方と後付け防音室まで徹底解説

防音室マンション探しのコツや、一般的なマンションをリフォームした後付け防音室について詳しく解説。マンションの防音室に生じる問題点を早めに知っておくことで、想定外の失敗を回避できます。自身の現状に合うマンション探しの参考にしてみてください。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

地方で防音室マンションを探していても、条件に合う物件数が少なく、思うように見つからない…そんな悩みを抱えていませんか。防音室付き物件は物件数が限られているだけでなく、家賃の高さや演奏の制限、想定外の音漏れなど、さまざまな問題が生じることもあります。

 

また、一般のマンションにリフォーム・リノベーションで防音室を後付けする方法もありますが、この場合は費用や構造上の制約などを理解しておくことが重要です。

 

この記事では、防音室マンションの探し方と落とし穴、さらに後付けする方法まで分かりやすく解説します。

防音室マンションとは?「防音マンション」との違い

防音室マンションを探している人は、「防音マンション」と混同しているケースがあります。物件情報に「防音」と書かれていても、必ずしも楽器演奏や大音量での映画鑑賞などができるとは限らないのです。

 

まずは、「防音室マンション」の正しい定義と、防音マンションとの違いからしっかり理解していきましょう。

防音室マンションの定義

防音室マンションとは、室内に高い遮音性能を持つ「専用の防音室」が設けられている物件のことを指します。単に壁が厚いだけでなく、二重構造や防音ドア、防振床などが採用され、音を外に漏らしにくい設計になっているのが特徴です。

 

楽器演奏やDTM、映画鑑賞など音を出す用途を前提として設計されているため、一般的なマンションよりも高い遮音性能が確保されています。

「防音マンション」との違い

「防音マンション」は、建物全体の遮音性を高めた物件を指すことが多く、生活音が伝わりにくい設計が特徴です。そのため、必ずしも楽器演奏を想定しているわけではありません。

 

一方、「防音室マンション」は、室内に「音を出せる部屋(防音室)」がある点が大きな違いです。音楽活動やホームシアター利用を前提に設計されているため、遮音レベルや構造がより専門的になっています。

「防音」の記載に注意が必要な理由

物件情報に「防音」と記載されていても、楽器演奏が許可されているとは限りません。実際には「生活音」レベルの遮音性を差しているケースも多く、管理規約で演奏時間や楽器の種類が厳しく制限されていることもあります。

 

特に賃貸では、契約前に使用可能な楽器や時間帯を必ず確認することが重要です。表記だけで判断すると、入居後にトラブルへ発展する可能性があります。

防音室マンションで本当に音は漏れない?

防音室マンションと聞くと「どれだけ音を出しても安心」と思いがちですが、実際には遮音性能のレベルや使い方によって音漏れの程度は変わります。重要なのは、「防音=無音」ではないという点を理解することです。

 

ここからは、遮音性能の目安となる「D値」の基礎知識と、用途別に必要なレベル、そして現実的な注意点について解説していきます。

遮音性能の目安(D値)とは

防音設備の良し悪しを人前に把握するには、「日本建築学会」や「JIS規格」が定める「遮音等級」を確認するといいでしょう。

 

以下は、遮音性能の目安であるD値とその指標を一覧にしたものです。

 

  ピアノ・ステレオ等の大きい音 テレビ・ラジオ、会話 一般的な生活音
D-40 曲がはっきりわかる 小さく聞こえる 隣戸の生活がある程度わかる
D-45 かなり聞こえる かすかに聞こえる 隣の住宅の有無が分かるがあまり気にならない
D-50 小さく聞こえる ほとんど聞こえない 日常生活で気兼ねなく生活できる
D-55 かすかに聞こえる 通常では聞こえない 隣戸の気配を感じない
D-60 ほとんど聞こえない 聞こえない 聞こえない
D-65 通常では聞こえない 聞こえない 聞こえない
D-70 聞こえない 聞こえない 聞こえない

 

D値とは、隣室との音の伝わりにくさを示す遮音性能の指標です。数値が大きいほど音が伝わりにくくなります。

 

一般的に「D-50」は日常会話がほとんど聞こえないレベル、「D-55」は大きめの音楽でも軽減される水準です。「D-60」になるとピアノ演奏にも対応しやすい性能とされており、機器類の防振は必要ですが、カラオケパーティーなどをおこなっても問題なく楽しめます。

 

この表には入っていませんが、「防音室」として利用するためには最低でもこの等級の中でも「D-70以上」を目指すべきというのが業界の基準です。さらにドラムやトランペットなどは「D-80以上」があれば確実に音漏れの心配はなくなります。

 

ただし、これはあくまでも目安であり、低音や振動音は数値以上に伝わることもあるため、用途に応じた確認が欠かせません。マンションに防音室を作る際には、この遮音等級を一つの基準として把握しておきましょう。

 

完全防音は不可能?現実ラインを解説

どれだけ高性能な防音室でも、完全に音をゼロにすることは現実的ではありません。特に、深夜帯は周囲の生活音が少なくなるため、小さな振動でも目立ちやすくなります。

 

また、低音や打撃音は壁よりも床や構造体を通じて伝わることがあります。そのため、防振対策や演奏時間への配慮が不可欠です。「防音室だから安心」と過信せず、環境に応じた使い分けをすることが大切になります。

【マンション】楽器・用途別に必要な防音性能

ここからは、以下の3つのケースに着目して、防音室に必要な性能の具体例について解説していきます。

 

目的別のマンションの防音性能
  1. 【遮音性能D-50~55】ギター・DTM
  2. 【遮音性能D-55以上】ピアノ
  3. 【遮音性能D-65以上】ドラム
  4. 【遮音性能D-60~70】大音量のオーディオ・ゲーム・シアター 

【遮音性能D-50~55】ギター・DTM

ギターやDTMは比較的ハードルが低いと思われがちですが、使用方法によって必要な遮音性能は変わります。アコースティックギターは生音でも80〜90dB程度になり、高音が壁を通じて響きやすいためD-55あると安心です。

 

エレキギターやヘッドホン中心のDTMであれば大きな問題は起きにくいものの、アンプやモニタースピーカーを鳴らす場合は低音が漏れやすいので注意しましょう。最低でもD-50以上は欲しいところです。

 

特に、キック音などの低域は振動として伝わるため、深夜利用を想定するならD-55を目安に考えるのが現実的でしょう。

【遮音性能D-55以上】ピアノ

 ピアノは音圧が高く、低音が遠くまで響きやすい楽器です。アップライトでも瞬間的に90〜100dB近い音が出ることがあり、さらに打鍵時の振動が床を通じて下階へ伝わります。

 

そのため、D-50程度では夜間の演奏は厳しく、少なくともD-55以上、できればD-60あると安心です。日中のみならD-55が一つの目安ですが、夜も弾くならD-60以上を検討しましょう。

 

D-55以上の遮音性能を実現するには、以下のような設備を用意する必要があります。

 

遮音性能D-55以上にする設備の例
  • 既存の壁の内側に固定式の遮音壁を設置する
  • 窓に防音サッシを付けて床を二重浮き構造にする
  • 壁・床・天井に厚みを持たせる
  • ユニットタイプの防音室を設置する など

 

なお、壁の遮音だけでなく床の防振対策が不十分だとトラブルになりやすいため、防振ゴムや浮き床構造の有無も必ず確認することが重要です。

 

また、グランドピアノを置きたい場合には、最低でも3畳以上のスペース確保が必要になります。ユニットタイプの防音室を設置する際は参考にしてください。

【遮音性能D-65以上】ドラム

ドラムはマンションで最も難易度が高い楽器です。演奏時は110dBを超えることも珍しくなく、低音と衝撃音が建物全体に振動として伝わります。D-60程度では不十分なケースも多く、少なくともD-65以上、場合によってはD-70以上が求められます。

 

賃貸マンションで生ドラムを演奏するのは現実的に難しい場合が多く、本格的に行うなら専用防音室や地下スタジオレベルの環境を検討する必要があります。

 

D-65以上の遮音等級にする際は、以下のような設備投資を行いましょう。

 

遮音性能D-65以上にする設備の例
  • 既存壁とは切り離した下地を組み、石膏ボードを二重・三重貼り
  • 天井や床を建物構造から絶縁(ドラムの打撃振動を直接躯体へ伝えない)
  • 重量50kg以上の専用防音ドア
  • 防音合わせガラス+二重サッシ
  • 壁内に高密度吸音材を充填し、空気振動を減衰
  • 壁や床に遮音シートを追加する など

 

電子ドラムであっても安心はできず、ペダルやパッドの打撃振動が下階へ伝わるため、防振架台や二重床構造が必要です。音が外部に漏れないよう、部屋の壁・天井・窓・床などのすべての設備に防音対策をする必要があります。

【遮音性能D-60~70】大音量のオーディオ・ゲーム・シアター

映画やゲームは楽器ほどの音量でなくても、重低音が問題になります。爆発音やLFE(低域効果音)は壁を通り抜けやすく、特にサブウーファーの振動は階下へ直接伝わることがあります。

 

日中利用ならD-55程度が目安ですが、夜間に迫力ある音で楽しみたい場合はD-60以上あると安心です。

 

「テレビやゲームだから大丈夫」と考えがちですが、夜のホームシアターやオンラインゲームはクレームにつながることもあります。遮音性能だけでなく、防振マットや設置方法まで含めて対策することが重要です。

 

ただし、D-70以上は一般的な防音マンションの範囲を超えるため、本格的な防音室工事やスタジオ仕様の設計が必要になります。建物構造に大きく依存するので、賃貸ではほぼ不可能な可能性が高いです。

【賃貸】防音室マンションの家賃相場と探し方

防音室マンションは一般的な賃貸物件よりも家賃が高くなる傾向があります。専用の防音設備や構造が採用されている分、建築コストがかかっているためです。

 

ただし、エリアや間取りによって差が大きく、想像より手が届くケースもあります。そのため、相場感と初期費用の目安を把握し、無理のない予算設定をすることが重要です。

 

ここからは、防音室マンションの家賃相場と探し方についてみていきましょう。

防音室マンションの家賃相場

防音室マンションの家賃は、同じエリア・同じ間取りの一般マンションと比べて1〜3万円ほど高いのが目安です。都市部を基準にすると、ワンルームでは月8〜13万円前後、1LDKでは12〜18万円前後が一例となります。

 

地方ではもう少し抑えられる場合もありますが、物件数が少ないため選択肢は限られます。防音性能の等級や演奏可能時間によっても賃料は変わるため、「防音付き」という表記だけで判断せず、性能と条件を確認することが大切です。

 

なお、近年の賃貸物件では、全室が防音対応されている「防音室マンションシリーズ」も登場しはじめています。以下の5ブランドは、プロの楽器演奏でも静かに過ごせる最高品質の防音コンセプトを持つマンションです。

 

防音マンションのブランド一覧

物件探しのコツと不動産会社に伝えるべき条件

防音室マンションを探す際は、希望条件をできるだけ具体的に伝えましょう。以下の条件を明確にすると、紹介される物件の精度が高まります。

 

  • 楽器や音を出す機器の種類
  • 音を出す時間帯
  • 想定する音量レベル

 

「楽器が弾ける物件」と曖昧に伝えると、実際には制限が厳しい物件を紹介されることもあります。トラブルを避けるためにも、用途を正直に共有し、管理規約まで確認する姿勢が大切です。

防音室マンションが見つかりにくい理由

ただし、上記のような防音室マンションは、関東・関西圏といった都心部に集中しているため、地方に住んでいる人には難しい選択肢かもしれません。また、退去後すぐに入居が決まることも多く、情報公開期間も短い傾向です。

 

そのため、条件を広げる・エリアを柔軟に検討するなど、戦略的に探す姿勢が必要になります。

防音室マンションが見つからない場合の選択肢

防音室マンションが見つからない場合は、マンションに防音室を後付けする方法も検討してみましょう。

 

ただし、防音設備をリフォーム・リノベーションで後付けする際は、マンションの大家さんや管理会社に相談する必要があります。相談した上で後付け可能なのであれば、無理に防音室付きマンションにこだわる必要はありません。

 

マンションの防音設備は、一般的に以下の方法で後付け可能です。

 

  メリット デメリット おすすめ度 費用相場 工事・設置期間
丸ごとリフォーム工事をする

・防音室マンションを選択しなくて良い

・リフォーム費用が別途掛かる
・一定期間の間、仮住まいを探す必要がある
・防音設備の事例がある業者を探さなければならない
200~600万 1~3週間
組み立て式防音室を設置 ・防音室マンションを選択しなくて良い
・自分で設置できる
・リフォームができない場合に活用できる
・部屋が狭くなる(重さ次第では2階以上のマンションで設置不可)
・音を完全に防げないものもある
50~300万円 半日
壁や床に防音機能を持つ素材を入れる ・工期がリフォームより短期
・価格も安い
・結露防止も期待
・構造によっては取り付けできない場合がある
・リフォームや組み立て式防音室よりも防音効果が薄い
17~30万 1~3日

 

ここでは、現実的に検討できる代替案を紹介していきます。

 

防音室マンションが見つからない場合の選択肢
  1. 防音マンション+簡易防音
  2. 既存のマンションに後付けで防音室を作る

1.防音マンション+簡易防音

建物自体の遮音性が高い「防音マンション」に簡易対策を組み合わせ、防音性能を確保する方法です。たとえば、防音マットを床に敷けば打撃音や振動が軽減でき、壁面に吸音材を設置すれば室内の反響を抑えられます。

 

ただし、これらはあくまでも「音を小さくする対策」であり、完全な遮音ではありません。ギターや軽いDTM用途であれば一定の効果が期待できますが、ピアノやドラムには不十分な場合が多いため、用途とのバランスを見極めることが重要です。

2.既存のマンションに後付けで防音室を作る

本格的に音楽活動や配信活動を行う場合は、リフォーム・リノベーションなどで室内に防音室を後付けする方法もあります。

 

代表的なのは、既製品のユニット防音室を設置する方法と、部屋の一角を造作して施工する方法です。

 

ユニットタイプは工期が短く、賃貸でも設置可能な場合があります。一方、造作防音室は高い遮音性能を確保しやすい反面、費用が高額になりやすく原状回復の制約もあります。建物構造や契約条件を確認したうえで、最適な方法を選ぶことが大切です。

マンションに防音室を作る際の費用相場

ここからは、マンションに防音室を後付けする場合の費用相場についてみていきましょう。

 

マンションに防音室を作る際の費用相場
  • 丸ごとリフォームする場合
  • 組み立て式防音室を設置する場合
  • 壁や床に防音機能を付与する場合

 

 上記3つのパターンの目安費用を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

丸ごとリフォームする場合の費用と施工期間の目安

一般のマンションを丸ごとリフォーム工事して、防音室を作ってしまうという方法です。部屋そのものがしっかり防音されるよう、上下左右すべて施工するので、内部で大きな音を出しても外に漏れにくくなります。

 

たとえば、振動や音が大きいドラムなどの打楽器や、ベースギターのような低音の響きやすい楽器を使ったとしても、効果的に音や振動を遮断できるのがメリットです。

 

一般のマンション1室(6畳目安)を防音対応にした場合、マンションの面積や工事個所によっても変動しますが、おおよそ200万円〜600万円の費用がかかります。また、工事には1~3週間ほどの期間が必要です。

 

以下は、6畳を目安にした目的別の費用相場になります。

 

【マンション1室を丸ごとリフォームする場合の費用相場】

防音目的 費用相場
一般的な防音性
(ピアノの音やステレオの音)
200~300万円
大きな音や重低音
(ドラムやギターなど)
400~600万円

 

また元々マンションの構造上、防音性が低かった場合は強固な防音工事をしなければならないため、壁を厚くしたり性能の良い防音素材を採用したりする必要があります。

 

防音性の高い鉄骨鉄筋コンクリートなどのマンションと比較すると、費用相場は50万円ほどかさむ傾向です。

 

リフォーム会社の中には、防音設備の後付けに詳しい業者も存在します。リフォーム会社のホームページなどで実績をチェックして、信頼できる業者を選定するよう心掛けましょう。

組み立て式防音室を設置する場合の費用と施工期間の目安

大がかりな工事が難しい場合は、防音機能のある「組み立て式防音室を設置する」ことも検討してみましょう。

 

組み立て式の防音室は、およそ半日程度で設置できるものが一般的です。組み立て式防音室の性能は、使用素材や大きさによって異なり、費用もそれに比例します。

 

メーカーの製品相場は50万円〜300万円ほどとピンキリなので、複数社の製品を比較・検討するのがおすすめです。ただし、組み立て式の防音室は、部屋の中に大きな箱を設置するようなものなので、部屋が狭くなってしまうことを考慮しなければなりません。

 

また、マンションによっては、構造上組み立て式防音室の導入時に大家さんや管理会社からの許可が必要なケースもあります。導入を検討する際は、一度マンションを管理している方に相談しておくと安心です。

壁や床に防音機能を付与する場合の費用と施工期間の目安

大規模な工事が出来なかったり組み立て式防音室の設置が困難だったりする場合は、リノベーションの一環として既存の壁や床に吸音材や遮音シートを入れる方法を検討するといいでしょう。

 

簡易的な施工内容であることから、17万円〜30万円前後の費用相場・1〜3日程度の施工期間で着手できます。主な施工内容は以下の通りです。

 

簡易的な防音対策の例
  • 壁内部の石膏ボードを2重にする
  • ダクトに吸音材を設置する
  • 換気口経由で音漏れしないよう部品を交換する

 

施工する範囲や内容によっても変動しますが、一般的に壁のリフォームだと15~25万円、換気口なら2~5万円程度で施工できます。ただし、前述の2つの方法と比較すると、簡易的な防音機能を施すという点において防音性は落ちるため注意が必要です。

 

主に以下の目的で防音対策したい人におすすめします。

 

・大音量で映画鑑賞をしたい方
・子どもがいる方
・外からの騒音をなくしたいと考えている方 など

マンションに防音室を作る時の注意点

最後に、マンションに防音室をリフォームする際に気を付けることを3つ紹介していきます。

 

マンションに防音室を作る時の注意点3つ
  1. 正しい防音対策を取る
  2. 【賃貸・分譲】マンションの管理規約に注意する
  3. 耐荷重に注意する

 

上記の注意点は、トラブルを引き起こさないために必ずチェックしておくべきポイントです。スムーズに防音室を作るためにも、しっかり把握しておいてください。 

正しい防音対策を取る

マンションの防音室を作る際は「目的をはっきりさせて正しい対策を取る」ことが大切です。「ピアノを演奏したい」「ボイストレーニングしたい」など、まずは防音室を作る目的を明確にする必要があります。

 

また、目的の騒音レベルに見合った防音設備を作ることもポイントです。床だけ・壁だけなど、部分的な工事では十分な防音効果を期待するのは難しいでしょう。施工していない箇所から音が漏れてしまう可能性が高いためです。

 

高い遮音性が必要な場合は、部屋を全面的にリフォームしなければなりません。

【賃貸・分譲】マンションの管理規約に注意する

賃貸マンションに防音室を作りたい場合は、まず借り主の同意や許可を得る必要があります。ただし「原状回復義務」を全うできないレベルのリフォームをすることは原則できないため、注意が必要です。退去時にはそのコストがかかることに留意しておいてください。

 

また、分譲マンションの場合であっても好き勝手に工事できるわけではありません。マンションでリフォームなどをおこなう場合は、マンションの「管理規約」に基づいた工事が求められます。さらに、事前にマンションの管理組合への届け出も必要です。

耐荷重に注意する

防音室に使われる建材は、非常に重い物が多い傾向があります。音を伝えないためには、空気の振動を遮断するため厚みが必要になるのです。そのため、遮音性能を高めれば高めるほど、床や壁の建材が重くなってしまうでしょう。

 

一般的な住宅の床の耐荷重はおおよそ180㎏/㎡だといわれています。それ以上の重さの負荷がかかると床が抜けてしまう事態になりかねないため、十分注意してください。

マンション防音室に関するよくある質問

ここでは、マンションの防音室に関するよくある質問を紹介していきます。

 

マンションの防音室に関するよくある質問
  • 賃貸で防音室マンションを借りる場合の初期費用はどれくらい?
  • 防音室マンションが向いている人は?
  • 後付けの防音室が向いている人は?
  • 賃貸の防音室マンションを借りる際の注意点は?

賃貸で防音室マンションを借りる場合の初期費用はどれくらい?

一般的に家賃の4〜6か月分が目安です。敷金が2〜3か月分と高めに設定されることもあり、礼金や保証料を含めると負担は大きくなります。楽器利用による損耗リスクを考慮した条件が多いため、契約前に費用内訳を確認しましょう。

防音室マンションが向いている人は?

防音室マンションがおすすめの人は以下の通りです。

 

防音室マンションがおすすめの人
  • 引っ越し前提で音楽・配信活動を続けたい人
  • ピアノなど中〜大音量の楽器を日常的に演奏する人
  • 初期費用や家賃が高くても、工事不要で高い遮音性能を確保したい人 など

後付けの防音室が向いている人は?

後付けの防音室は、希望エリアに防音室マンションがない人や、長期間住む予定がある人に向いています。費用はかかりますが、用途に合わせて遮音性能を選べるのがメリットです。分譲や戸建てでは特に検討価値があります。

賃貸の防音室マンションを借りる際の注意点は?

防音室付きマンションを借りる前には、以下の7つの落とし穴に注意しましょう。

 

防音室付きマンションを借りる際に気を付けること
  1. 音漏れがまったくないわけではない
  2. 演奏時間や楽器の種類に制限がある
  3. 他の住民とトラブルになる可能性がある
  4. 他の住民の音を自分が苦痛に感じる可能性もある
  5. 大型楽器の搬入が出来ない可能性がある
  6. 湿気が溜まりやすい
  7. 家賃が高い

富山県でマンションの防音室設置を検討している際はユニテにご相談ください

特に一般のマンションに防音設備を導入する際は、マンションの構造チェックや導入の可否など、プロの判断を仰ぎながら検討したほうが安心です。

 

富山県でマンションに防音室や付随する設備の導入を検討しているという場合は、ぜひ一級建築士が在籍する「ユニテ」にお気軽にご相談ください。

 

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まとめ

地方在住者が防音室マンションを探す際に知っておきたいことをご紹介しました。

 

  • 地方在住者の防音室付きマンションの一般的な探し方
  • 防音室付きマンションの落とし穴
  • マンションに防音室を後付けする3つの方法

 

特に地方在住者の場合、関東・関西圏といった都心部と比較すると防音室マンションを探すことが難しいと言えます。

 

そのような状況で希少な防音室対応マンションが見つかったとしても、防音レベルが適切でなかったり他人の騒音に悩まされたりなどで、「思っていたものではなかった」という状況に陥るケースも少なくありません。

 

管理会社や大家さんへの許可やリフォーム会社への確認など、事前の作業は必要になりますが、一般的なマンションに後から防音設備を導入することも可能です。

 

この記事を参考に、リノベーション工事による一般的なマンションへの防音設備の導入も視野に入れながら、自身の状況にピッタリの防音室付きマンションを見つけてみてください!