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地方在住者が防音室付きマンションを探すのは困難?後から設置する方法も解説

防音室付きマンションを探したいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間様々な経験から、防音室付きマンションの探し方・後から設置する方法をまとめてみました。

地方で防音室付きマンションを探しているものの、選択肢が少なく困り果てているという方もいるのではないでしょうか?

全てのマンションに防音室が必ず備わっているわけではありません。

そのため、防音室対応の特殊なマンションを選ぶ必要があると言えます。

 

一方で、防音室は一般的なマンションをリフォームすることで後付けも可能です。

しかし、防音室付きのマンションを見つけたり、一般的なマンションを防音対応にしたとしても、以下のような問題に出くわすこともあるかもしれません。

 

  • 想像以上の音漏れ
  • 演奏時間や楽器の種類に制限がある
  • 他の住民からの苦情がある場合も
  • 他の住民の音で自分が苦痛になる可能性
  • 大型楽器の搬入が出来ない可能性
  • 湿気が溜まりやすい
  • 家賃が高い
  • 防音設備の重さによっては2階以上に住めない場合がある

 

防音対応を施したマンションに生じる問題点を早めに知っておくことで、想定外の失敗を回避できます。

そこで今回は、地方にいながら防音対応のマンションを探している方向けに、最初に知っておくべき落とし穴や、一般のマンションに防音室を後付けする方法についてご紹介します。

この記事を読めば、以下のことが明確になります。

 

・地方在住者の防音室付きマンションの探し方
・防音室付きマンションの落とし穴
・マンションに防音設備を後付けする3つの方法

 

数少ない防音室付きマンションを探すときに見落としてしまいがちなポイントと、一般のマンションに後付けする方法を把握し、自身の現状に合うマンション探しの参考にしてみてください。

地方在住者の防音室付きマンションの探し方

地方在住者が「防音室付きマンション」を探す場合、以下の方法が考えられます。

 

防音室付きマンションの探し方
  • 不動産屋へ行く
  • 賃貸マンションサイトで探す
  • 防音室付きマンションシリーズから探す

 

それぞれについて詳しくご紹介します。

不動産屋へ行く

まず、どなたでも思い浮かぶ可能性があるのが不動産屋へ行き、担当者に質問して探してもらうという方法です。

不動産屋では、表立って紹介されていない非公開の物件もありますので、要望を的確に伝えることにより、案内してくれる可能性があります。

 

ただし、不動産屋にも防音対応の物件が常にストックされているわけではありません。

自身の納得いく防音室付きマンションと出会えない場合は、複数の不動産屋を訪問することになるでしょう。

賃貸マンションサイトで探す

賃貸マンションサイトは、手っ取り早く希望物件を探す手段のひとつです。

不動産屋に行く時間が取れない場合は、賃貸マンションサイトで探すこともあるでしょう。

賃貸マンションサイトの場合も不動産屋へ訪問することと同様、サイトによって掲載されている物件数が異なることを覚えておかなければなりません。

そのため、サイトを利用したからと言って確実に希望の防音室マンションと出会える保証がないのです。

特に地方に住んでいると、防音室どころか掲載物件の数も限られてしまうため、注意が必要です。

防音室付きマンションシリーズから探す

最近では、楽器演奏者だけでなく、道路の騒音や子どもが出す音・ペットの鳴き声などが発生しても周囲を気にせず過ごせるような全室が防音対応されている「防音室マンションシリーズ」も登場しはじめています。

「防音室マンションシリーズ」とは、プロの楽器演奏でも静かに過ごせる最高品質の防音コンセプトを持つマンションのことで、現状以下の5ブランドが存在します。

 

防音マンションのブランド一覧

 

ただし、「防音室マンションシリーズ」は関東・関西圏といった都心部に行かないと出会えないことから、地方に住んでいる人には難しい選択肢だと言って良いでしょう。

防音室付きマンションの落とし穴!

地方に住みながらでも、根気強く探せば防音室付きマンションに出会える可能性があります。

しかし、せっかく見つけた防音対応のマンションだとしても、思わぬところに落とし穴があるものです。

防音室付きマンションを借りる前に考慮したい代表的な落とし穴を以下にご紹介します。

 

代表的な落とし穴
  1. 想像以上の音漏れ
  2. 演奏時間や楽器の種類に制限がある
  3. 他の住民からの苦情がある場合も
  4. 他の住民の音で自分が苦痛になる可能性
  5. 大型楽器の搬入が出来ない可能性
  6. 湿気が溜まりやすい
  7. 家賃が高い

 

それぞれについて詳しく見てみましょう。

落とし穴1.想像以上の音漏れ

「防音対応のマンションなのに音が漏れるの?」と驚く方もいるかもしれません。

防音対応とはいえ、そのマンションがどのような設備を利用しているかによって、完全に遮断できていない場合があるのです。

低コストで造られた防音設備の場合、完全に音漏れを防ぐことは困難だと言われています。

 

特に楽器演奏を日ごろから行う場合、質の悪い防音設備を導入したマンションでのびのび演奏してしまうことがかえって騒音になることも。

防音設備の良し悪しを事前に把握するには、「日本建築学会」や「JIS規格」が建物の遮音性を表す指標として採択する「遮音等級」を確認することで解決します。

 

遮音等級 D-65 D-60 D-55 D-50 D-45 D-40 D-35 D-30
ピアノ・ステレオ等の大きい音 通常では聞こえない ほとんど聞こえない かすかに聞こえる 小さく聞こえる かなり聞こえる 曲がはっきりわかる 良く聞こえる 大変良く聞こえる
テレビ・ラジオ、会話等の一般の発生音 聞こえない 聞こえない 通常では聞こえない ほとんど聞こえない かすかに聞こえる 小さく聞こえる かなり聞こえる 話の内容がわかる
生活実感、プライベートの確保

ピアノやステレオを楽しめる。

※機器類の防振は不可欠

カラオケパーティーなどを行っても問題ない。

※機器類の防振が必要

隣戸の気配を感じない 日常生活で気兼ねなく生活できる 隣の住宅の有無が分かるがあまりきにならない 隣戸の生活がある程度わかる 隣戸の生活がかなりわかる 生活行動が分かる


この表には入っていませんが、「防音室」として利用するためには最低でもこの等級の中でも「D-70以上」を目指すべきというのが業界の基準です。

さらにドラムやトランペットなどは「D-80以上」があれば確実に音漏れの心配はなくなります。

マンションに防音室を作る際には一つの基準として持っておきましょう。

落とし穴2.演奏時間や楽器の種類に制限がある

防音対応のマンションにもかかわらず、演奏時間や楽器の種類を制限している場合もあることを覚えておかなければなりません。


「防音対応なら自分の好きな時に演奏できる」と思ってしまいがちですが、契約書面にそれとなく制限を記載している物件もあるようです。

マンション契約前に確認を怠ってしまうと、思わぬ制限に翻弄されてしまい、想像していた生活ができないと言ったトラブルが発生してしまう可能性があります。

落とし穴3.他の住民からの苦情がある場合も

防音設備の精度次第では、たとえ「防音マンション」と名がついていたとしても同じマンション内の住民や近隣から苦情があることも考慮しなければなりません。

前述でも軽く触れましたが、防音室マンションは楽器演奏者に限らず以下のような方にも需要があります。

 

苦情になりそうな例
・犬や猫などのペットを飼ってる方
・物音や騒音に敏感な方
・子どもがいる方
・大音量で映画鑑賞や音楽鑑賞を楽しみたい方 など

 

自分にとっては心地よい演奏が、音に敏感な方にとっては苦痛でしかないということも考えられます。

防音室付きマンションにコンセプトが明記されていない場合は、楽器の演奏をしない方も住んでいる可能性を考慮しなければなりません。

そのため、事前にどのような方が住んでいるかをチェックすることも大切です。

落とし穴4.他の住人の音で自分が苦痛になる可能性

他の住人の音が自分にとって苦痛になってしまう場合もあることを念頭に置きましょう。

防音室マンションということは、他にも楽器演奏をする住人がいるということです。

つまり、全員が静かに演奏するとは限らないということです。

前述でも「子どもがいる方」や「ペットを飼っている方」も防音室付きマンションを探す傾向にあることを述べましたが、楽器以外でも以下のような音で自分が苦痛になる可能性もあるかもしれません。

 

・子どもの飛び跳ねる音
・犬の吠える音
・猫が床に着地する音
・大音量の音楽や映画の音 など

落とし穴5.大型楽器の搬入が出来ない可能性

特にグランドピアノやドラムなど大型楽器を日ごろから演奏する方にとって、最大のチェックポイントが楽器を搬入できるかどうかです。

防音室マンションだとしても、大型楽器がエントランスに入れられず、運べない場合があります。

マンションの特徴として、音を極力漏らさないために窓も小さい傾向にあるため、窓からも搬入できない場合がありますので、注意が必要です。

「こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、大型楽器を所持している方は搬入できるかどうかを事前に確認したうえで契約をおすすめします。

6.湿気が溜まりやすい

防音室マンションは音を外に漏らさない建築構造であるため、窓も密閉度が高く換気しにくい場合があります。

 

楽器を配置する場合、湿度50%前後を保ち続けることが重要だと言われており、空調や換日々の換気などをきちんと行わないと楽器も傷んでしまうでしょう。

7.家賃が高い

防音室付きマンションの数が一般的なマンションと比較しても少ないことから、希少価値があり、どうしても家賃や初期費用などが高くなりがちです。

防音室という特殊な設備を導入している点から、建築時のコストも考慮した家賃や初期費用の価格が設定されていると言われています。

マンションに防音設備と後付けする3つの方法

ここまで見ていくと、防音付きマンションを借りることにハードルを高く感じてしまったという方もいるかもしれません。

しかし、防音室あるいは防音に付随する設備は、一般的なマンションにも以下の方法で後付け可能です。
 

  メリット デメリット おすすめ度
丸ごとリフォーム工事をする

・防音室マンションを選択しなくて良い

・リフォーム費用が別途掛かる
・一定期間の間仮住まいを探す必要がある
・防音設備の事例がある業者を探さなければならない
組み立て式防音室を設置 ・防音室マンションを選択しなくて良い
・自分で設置できる
・リフォームができない場合に活用できる
・部屋が狭くなる(重さ次第では2階以上のマンションで設置不可)
・音を完全に防げないものもある
壁や床に防音機能を持つ素材を入れる ・工期がリフォームより短期
・価格も安い
・結露防止も期待
・構造によっては取り付けできない場合がある
・リフォームや組み立て式防音室よりも防音効果が薄い

 

いずれもマンションを賃貸する際に生じる「原状回復義務」を考慮しながらの後付けになるため、大家さんや管理会社に相談が必要です。後付けできるのであれば無理に防音室付きマンションにこだわる必要が無いことがわかります。

詳しく見てみましょう。

作り方①:丸ごとリフォーム工事する

まず、一般のマンションを丸ごとリフォーム工事して、防音室を作ってしまうという方法が挙げられます。

リフォーム会社の中には、防音設備の後付けに詳しい業者も存在します。

そのような会社を複数見つけて、相見積もりを取ることでどのくらいの費用で防音対応ができるかどうかがわかります。

 

一般のマンション1室を防音対応にした場合、マンションの面積や工事個所にもよりますがおおよそ200万円〜600万円が費用相場です。

作り方②:組み立て式防音室を設置

一般的なマンションに防音機能のある組み立て式防音室を設置することも検討できます。

マンションに大きな箱を追加で設置するという状態なので、部屋が狭くなってしまうことを考慮しなければなりません。

 

組み立て式防音室の性能は、使用素材や大きさによって異なるため、複数社の製品を比較・検討することをおすすめします。

費用も素材や大きさ・機能性などによって変動するという点から、50万円〜300万円ほどが相場です。

 

また、マンションによっては、構造上組み立て式防音室の導入時に大家さんや管理会社からの許可が必要な場合も考えられます。

導入を検討する際は、一度マンションを管理している方に相談しましょう。

作り方③:壁や床に防音機能を持つ素材を入れる

大規模な工事が出来なかったり組み立て式防音室の設置が困難だったりする場合は、リノベーションの一環として既存の壁や床に吸音材や遮音シートを入れる方法もあります。

簡易的であることから、費用も17万円~30万円前後で着手できるリフォーム会社が多い傾向です。

前述の2つの方法と比較すると、簡易的な防音機能を施すという点において防音性は落ちることから、以下の方に向いている工事だと言えます。

 

・大音量で映画鑑賞をしたいという方
・子どもがいる方
・外からの騒音をなくしたいと考えている方 など

富山県でマンションの防音室設置を検討している際はユニテにご相談ください

特に一般のマンションに防音設備を導入する際は、マンションの構造チェックや導入の可否など、プロの判断を仰ぎながら検討したほうが安心です。
富山県でマンションに防音室や付随する設備の導入を検討していると言う場合は、ぜひ一級建築士が在籍する「ユニテ」にお気軽にご相談ください。

 

問い合わせはこちらから。

まとめ

地方在住者が防音室マンションを探す際に知っておきたいことをご紹介しました。

 

  • 地方在住者の防音室付きマンションの一般的な探し方
  • 防音室付きマンションの落とし穴
  • マンションに防音室を後付けする3つの方法

 

特に地方在住者の場合、関東・関西圏といった都心部と比較すると防音室マンションを探すことが難しいと言えます。

そのような状況で希少な防音室対応マンションが見つかったとしても、防音レベルが適切でなかったり他人の騒音に悩まされたりなどで、「思っていたものではなかった」という状況に陥るケースも少なくありません。

 

管理会社や大家さんへの許可やリフォーム会社への確認など、事前の作業は必要になりますが、一般的なマンションに後から防音設備を導入することも可能です。

 

この記事を参考に、リノベーション工事による一般的なマンションへの防音設備の導入も視野に入れながら、自身の状況にピッタリの防音室付きマンションを見つけてみてください!