「おしゃれなリビングを手に入れたい!」というリノベーション計画のために、見た目だけでなく機能性や快適さも考えることが重要です。この記事では、実際のおしゃれなリビングの施工事例やリノベーションの失敗を避けるためのヒントを紹介します。
目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
リノベーションを計画している中で「おしゃれなリビングを手に入れたい!」と考えていませんか?
リビングは家族の時間を共有する大切な場所ですので、空間を快適かつおしゃれにすることで、毎日の生活がさらに豊かになります。
おしゃれなリビングのリノベーション計画を立てるためには、見た目を重視するだけでなく、機能性や生活上の快適さも考えなければいけません。
そこで本記事では、実際のおしゃれで実用性を兼ね備えたリビングの施工事例やリノベーションで失敗しないためのヒントをご紹介します。
【タイプ別】おしゃれなリビングの施工事例
リビングのリノベーションをおしゃれにすることで、今までにない新たな風を取り入れられます。
特に人気のあるリビングの施工事例は以下の5通りです。
【おしゃれなリビングの施工事例5つ】
- 北欧リビング
- 和モダンリビング
- 無機質(シンプル)なリビング
- 書斎のあるリビング
- リビング+階段
詳しくご紹介します。
1.北欧リビング
北欧で親しまれている室内空間を持つリビングは、リノベーションの中でも人気のあるスタイルです。
寒冷地で冬の長い北欧では人々が自宅での時間を多く過ごすという特性から、家での過ごし方が重要視されてきました。
閉じこもりがちな生活が心を重くさせるといわれる中、北欧スタイルのリビングは「暖かさ・明るさ」を再現し、心の安らぎを追求しています。
具体的には、白をベースとしたインテリアで開放感を生み出し、アクセントカラーで温もりを足しています。
2.和モダンリビング
和モダンリビングは日本古来の和と現代のモダンが絶妙に融合した空間で、日本古来の和の温かみと、現代のスタイリッシュな要素が絶妙に組み合わさって生まれました。
若者から年配の方まで幅広く支持されるのは、和室の落ち着きと洋室の洗練された雰囲気が一体となるためです。
伝統的な畳や障子にモダンな照明や家具を取り入れることで、和とスタイリッシュ、2つの魅力を最大限に引き出す、洗練された印象を持つリビングが誕生します。
3.無機質(シンプル)なリビング
シンプルで洗練されたクールな空間の印象が人気の無機質(シンプル)も忘れてはいけません。
無機質(シンプル)なリビングの特徴は空間構造や清潔感だけでなく、「住んでいる気配が感じられない」ことも特徴です。
しかし、夏は涼しげな無機質なリビングも、人によっては冬に少し寒々しく感じてしまうかもしれません。
温かみや季節感をどこで表現するかなどリビング全体のバランスを考慮したリノベーション計画を立てることで、1年を通して心地よく過ごせる空間を実現できます。
4.書斎のあるリビング
最近では、家族が集まるリビング(リビングダイニング)に、一角を書斎にする家庭が増えています。
家族の様子を見守りながらも、自分の作業をしたいという希望を持つご家庭があるためでしょう。
たとえば、本棚やパーティションを使用して、リビングの中にさりげない間仕切りを作ることで、家族の様子を見ながらの作業が可能となり、家族との一体感も保てます。
5.リビング+階段
子育て世代を中心に注目されているのが「リビング階段」です。
人気の理由として、リノベーションや新築を検討する中で、広く開放的な空間を求める方々が増えてきたことが挙げられます。
リビングに階段を設置するというスタイルは、おしゃれで抜け感のある空間演出が可能です。
おしゃれというだけでなく、上下の移動にリビングを通る流れを作ることで、家族が自然に交流できるよう促す役割も担っています。
うまく設計すれば、おしゃれで開放的な空間が誕生し、家族が一堂に会するコミュニケーションの場としてリビングが機能します。
おしゃれなリビングのリノベーションで失敗しないために
おしゃれなリビングのリノベーションに失敗しないためには、以下のポイントを押さえた全体の調和と細部への配慮が肝心です。
【おしゃれなリビングのリノベーションで重要なこと】
- 「おしゃれ」の定義を明確にする
- リビングに使う素材にこだわる
- ちぐはぐにならないように空間全体で考える
- 生活導線をよく確認する
- 収納スペースも考慮したリノベーション計画を立てる
- 既存の家具や空間との調和も考慮する
それぞれの項目について、以下より詳しくご紹介します。
「おしゃれ」の定義を明確にする
おしゃれなリビングのリノベーションを目指す際、重要なのは「おしゃれ」の定義を自分なりに明確にすることです。
「おしゃれ」と一言でいっても、人それぞれ感じ方は異なります。
一部の人は無機質(シンプル)なリビングがおしゃれだと思うかもしれませんが、他の人にとっては冷たいと感じるかもしれません。
また「子どもが自由に動き回れるリビング」を希望するなら、それに合わせて選ぶ素材やデザインが異なってきます。
自身の中の「おしゃれ」の定義を明確にするためにも、以下の方法をおすすめします。
【「おしゃれ」の定義を明確にする方法】
- 雑誌で調べて切り抜きを保管したり、写真を撮ったりしておく
- SNSで調べてお気に入り登録しておく
- 展示会へ参加する
具体的「おしゃれ」の定義とリビングに求める要望を持ちリフォーム会社にしっかり伝えることで、後から「このデザインは想像と違う」というリスクを減らせます。
リビングに使う素材にこだわる
リビングのリノベーションを考える際、おしゃれな空間を手に入れるために「素材にこだわる」ことも大切です。
選択した素材は、リビングの大部分を占める以下の印象を大きく変えます。
【リビングの印象を決定づける要素】
- 床
- 壁
- 天井
しかし、何を選べばよいのか迷うことも多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、リフォーム会社の担当者との打ち合わせや相談です。
特に、インテリアやカラーコーディネーションに詳しい資格を持った担当者がいる施工会社は、目指す空間を具現化する強い味方となります。
ついデザインに目が行きやすいですが、素材選びも考慮してリビングリノベーションの成功を目指しましょう。
ちぐはぐにならないように空間全体で考える
リノベーションは部屋ごとではなく、空間全体を考えた「トータルデザイン」を意識しましょう。
リビングだけでなく、隣接するキッチンやダイニングも同時に手を加えるケースが増えているのはそのためです。
特にLDKの場合、リビングとダイニングの境界をどこに設定するかが重要だといえます。
例えば、異なる素材やカラーを取り入れすぎると、家具やカーテン選びで後悔する可能性も高まります。
また、部分的にしか手を加えられない時は、既存の空間と新しい部分との一貫性を保つために、色や素材でのつながりを考えることがポイントです。
リノベーション予算の制限がある場合でも、色や素材を統一することで、空間全体をまとめやすくできます。
生活導線をよく確認する
リビングは日々の生活の中心となる場所ですのでデザインだけでなく、生活動線も欠かせない要素です。
例えば、リビングとダイニングの間に家具やソファを配置する際、人が通るためのスペースとして60センチメートル以上の幅を確保することが推奨されています。
またソファ周辺にテレビを設置する場合は、必要なスペースと視聴位置の確保も重要です。 以下にソファ周辺で推奨されるスペースをまとめましたので参考にしてみてください。
【ソファ周辺で確保したいスペース】
ソファからローテーブルまで | 約30センチメートル以上 |
ローテーブルからTVボードまで | 約60センチメートル以上 |
目線からテレビまでの距離 | テレビの画面高の3倍 |
収納スペースも考慮したリノベーション計画を立てる
生活に欠かせない収納スペースは、後々の生活の質を大きく左右します。
収納スペースの中でも造作収納は空間専用にデザインされることから、部屋の雰囲気を損なわず、かつ効率的に物を収納できます。
ただしリビング内の収納スペースを採用する際は、以下の点において十分な配慮が必要です。
【収納スペース検討時に確認すること】
- 配置
- サイズ
- 素材選び
以下を明確にすることで、最適なリノベーシ計画が生まれます。
【収納スペースの用途確認例】
- リビングに何を収納するのか
- 収納するアイテムを見せるのか
- 収納するアイテムを隠すのかを
既存の家具や空間との調和も考慮する
リノベーションは、新しいものを追加するだけでなく、既存の家具や空間との調和も重視しましょう。
リノベーション後に既存の家具が合わなくなり、新しいものを購入する必要が生じたり、リビングが広すぎて冷暖房の効率が悪くなることもあるためです。
また、家具の大きさや置き場所のバランスを考慮しないと、空間が野暮ったく感じる可能性もあります。
必要であれば、コンセントの位置の見直ししましょう。
コンセントの場所次第では、希望通りのレイアウトにならず、テレビや照明の位置を変えなければなりません。
おしゃれなリビングのリノベーションに必要な費用は?
おしゃれなリビングは内装もこだわる傾向にあるため、リビング単体で考えた場合100万円以上の費用を想定しておくと安心です。
もしLDK全体のリノベーションを希望する場合、200〜500万円ほどの予算で施工が可能ですが、おしゃれを重視するとキッチン設備の機能が若干制限されることが考えられます。
リノベーションの際には、自身の中で何を重視するか明確にし、施工業者と話し合ったうえで適切なプランを立てることが大切です。
なお、リノベーションの相場は、全体的な変更を望む場合、以下が相場です。
- マンション:250〜1,000万円
- 一戸建て:400〜2,000万円
ただし、一戸建てのリノベーションの場合、400万円の場合は主に水廻りの交換に限られてしまいますので注意しましょう。
富山県周辺でおしゃれなリビングのリノベーションをするならユニテにお任せ!
富山県周辺でおしゃれなリビングのリノベーションを考えるなら、リビングと和室を一体にして、開放的な空間を演出するリフォームを得意とする弊社「ユニテ」にご相談ください。
弊社ユニテには、理想を実現するリノベーション計画のお手伝いする多彩な有資格者が在籍しております。
【ユニテに在籍する有資格者一覧】
- 一級建築士
- インテリアコーディネーター
- 二級インテリア設計士
さらに年間1000件以上のリフォーム実績がありますので、安心してご依頼いただけます。 まずは、弊社ユニテにお気軽にお問い合わせください。
まとめ
おしゃれなリビングリノベーションは、デザイン変更だけでなく、家具との調和や収納考慮が不可欠です。
リノベーションの費用は、リビングだけやLDK全体での工事かなど、希望する内容によって大きく異なります。
リノベーションの際には自身の中で「おしゃれ」の定義を明確にし、予算とのバランスを上手く取りながら、空間全体に合う素材や内装を選ぶことが大切です。
本記事を参考に、自分たちだけの「おしゃれ」を見つけ、施工会社の担当者の方と一緒に理想のリノベーションを実現しましょう。