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【自分だけの書斎を作ろう】レイアウトのヒントや完成後の活用例も紹介

書斎を作りたいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間様々な経験から、書斎のレイアウトや完成後の活用例をまとめてみました。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

最近では、「リモートワーク」「ホームオフィス」という自宅に会社の設備を導入するスタイルも浸透しつつあり、リフォームにあたっても書斎を持とうとする方が増えつつあります。
書斎を持つことで快適に仕事ができるだけでなく、書斎自体が憧れの場所だという位置づけの方もいます。
そんな空間だからこそ、納得のいくレイアウトにしたいものです。

 

この記事では、書斎のレイアウトや活用方法についてご紹介します。
書斎づくりを始める前にレイアウトや完成後の活用方法を把握して、納得のいく自分空間を設けてみましょう。

書斎とは?

書斎は元々、自宅で読書をしたり日記などの書き物をするための部屋という位置づけでした。
しかし、現代の書斎はこれまでの「読書や書きもののための部屋」として使われるだけではなく、

仕事や作業をしたり自分の趣味部屋としての使い方も増えつつあります。

書斎の需要が増えつつある

新型コロナウイルスの感染拡大による新しい生活方式のなかで、リモートワークで書斎を必要とする家庭が増加傾向にあります。
特に、夫婦ともに在宅勤務をしている方やお子さんが自宅にいるご家庭の場合は、書斎を設けないと仕事に集中できないという事例も。
家庭と仕事を自宅内で上手に切り分ける方法のひとつとして、書斎を必要としている家庭が一定数います。

また、在宅勤務の普及で増えたオンライン会議も、家庭の一面が映ってしまいがちという点から、書斎の重要性が垣間見えます。

書斎を設置する場所

書斎の設置場所については、1畳から5畳以上の個室を設けるだけでなく、もともとあった部屋の一部スペースを活用する事例も見られるようになりました。

具体的には、以下の場所に設置する傾向があるようです。

 

個室タイプ 既存の部屋の一部に設けるタイプ
・専用の個室(1畳~5畳以上) ・リビングダイニング
・寝室
・廊下や階段下

 

詳しくご紹介します。

専用の個室

書斎と聞いて一番イメージしやすいのが、専用の個室を設けるタイプです。
自宅内に余った部屋や新しく書斎専用の部屋を設けるなど、さまざまなケースが考えられます。

書斎の広さは自宅の大きさによって異なりますが、個室の書斎を設ける場合は以下の例が考えられます。
 

個室に書斎を設ける場合の一例
  • 最低限の作業スペースを設ける1畳~3畳の小さなタイプ
  • 個室全てを書斎にする4~5畳の一般的なタイプ
  • 来客対応も可能な5畳以上の事務所タイプ

リビングダイニング

最近は、家族が集まるリビングダイニングの一角を書斎にする傾向があります。
本棚やパーティションなどで間仕切りすることによって、大部屋の一角に書斎を設けるケースです。
家族のいる場所にほっと一息つける書斎スペースを設けたい場合や、家族の様子を見ながら一体感を持って作業をしたい方におすすめです。

寝室

寝室の一角にスペースを設けて書斎にするケースです。
寝室は自身だけでなく家族が一番リラックスできる場なのではないでしょうか。
そんな場所に書斎としてのスペースを設けたり、書斎部屋への入り口を作ります。

ユニテでも、寝室内に書斎部屋を設ける工事を行わせていただきました。
当初はクローゼットとして利用する予定の場所でしたが、窓を活かしたいというご要望から寝室内に書斎を設けています。

 

以下の記事で紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。

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廊下や階段下

廊下の一角や階段下に空いたデッドスペースを書斎として活用する事例も増えています。
ふだんの生活動線からは見逃してしまうスペースを有効活用できるため、新しく部屋を作る必要もありません。

 

ただし、場所が限られてしまうため、市販のデスクが合わない場合はDIYで作成したり、オーダーメイド家具が必要となる可能性があります。

書斎レイアウトのタイプを知ろう

書斎に活用できる場所が個室以外にあることもわかりましたが、実際のレイアウトにはどのようなタイプがあるのでしょうか。

「物を書いたり読書をしたりする」という書斎の特徴を考慮すると、基本レイアウトはデスクと収納スペースがメインとなります。

以下は書斎レイアウトのタイプです。

 

書斎レイアウトのタイプ
  • 壁付け型
  • アイランド型
  • コーナー型

 

それぞれについて、詳しくご紹介します。

壁付け型

壁付け型とは、書斎の基本インテリアであるデスクや収納を、壁に寄せて配置するスタイルのことです。
書斎のレイアウトを考えた時に、真っ先に浮かぶ方法だという方も多いでしょう。
壁側に向かって家具の配置を行うため、狭い部屋だけでなく小スペースに書斎を設けたい場合にもおすすめです。

壁に向った書斎レイアウトは、部屋の一角にスペースを設けても手狭になりづらいスタイルです。
窓に面した配置にすれば、外を眺めながらゆったりした時間を過ごせる場所になるでしょう。
その際は気温の変化だけでなく、窓からの自然光の入り具合や照明も考慮しなければなりません。

アイランド型

アイランド型とは、部屋の真ん中に島(アイランド)のようにデスクを設置するスタイルのことを指します。

書斎スペースを広く使うことになるため、まるごと1部屋を使える場合やリビングなど広々としたスペースを書斎と一体化させたレイアウトを希望する方におすすめです。
書斎でのミーティングや来客対応もできる事務所のような使い方をしたい場合も、アイランド型のレイアウトがよいでしょう。

ただし、アイランド型は机を真ん中に設置する特徴なので、部屋が狭いと人が通りづらくなってしまう可能性があります。
部屋の広さはもちろん、動線を意識して可能かどうかを見極める必要があるでしょう。

コーナー型

コーナー型とは、部屋の角に書斎を作るレイアウトのことです。
壁付け型と似ていますが、最大の特徴は小スペースでもL字型や三角型デスクといった、特殊なレイアウトが実現できることです。
手狭な場所でもおしゃれな書斎を設けたいという方におすすめしています。

 

一方で、コーナー型の書斎に機能をふんだんに設けようと家具を配置すると、かえって圧迫感が出てしまう可能性があるため、注意しなければなりません。

自宅に書斎を設置したい!レイアウトを考える上で失敗しないためのヒント

自宅に書斎を設ける際に、以下のような失敗の声を見聞きすることでしょう。

 

レイアウトで失敗した例
  • 書斎に憧れて作ってみたけど、実際はあまり使われなかった
  • 書斎スペースを設けたけど邪魔になってしまった

 

書斎を設ける際に検討すべきことは、長居することを考慮したレイアウトです。
自身にとって長居できるレイアウトはどのようなものかをじっくり考えると、失敗しづらいでしょう。

書斎をどこに設置するかよく検討する

長居できる場所であることを念頭に置き、書斎をどこに設置するかをよく検討することで、失敗しづらくなります。

 

書斎を置く場所の検討事項
  • 現状の畳数
  • 書斎兼用なのか専用なのか
  • 書斎ではなにをするのか
  • 窓の場所
  • コンセントの場所
  • 空調完備
  • 明るさ
  • デスクの大きさ
  • 本棚の大きさ

 

書斎にしようと思っている場所が理想と程遠い場合は、リフォーム業者や住宅メーカーなどに相談する必要があるかもしれません。
部屋の現状を把握したうえで、以下のことを考慮しながら設置場所の見当をつけましょう。

配色に統一感を持たせる

書斎は長居する場所という点から壁はもちろん、家具や小物など色を統一することも重要です。


あれもこれもと好きな色を盛り込んでしまうと、かえって集中できず、書斎が落ち着けない空間になってしまうかもしれません。

書斎を仕事中心に使う場合はリラックス効果のある緑や青で統一したり、やる気を上げたい方は暖色系の色でまとめたりするなど、配色を工夫することもおすすめです。

個室の場合は生活変化も考慮する

一部屋を書斎として利用する場合は、使わなくなった時のことや、居住人数の変化について考えながらレイアウトすることも重要です。
人生では、さまざまな場面でライフスタイルが変化します。
 

書斎レイアウトを変えるタイミング
  • パートナーができたから別の用途に部屋を変更する
  • 趣味が変わったから妻に書斎を譲る
  • 子どもが大きくなったから書斎を子ども部屋に変更する
  • 子どもが家を出たからまた書斎にできるようにする

 

「書斎専用としてしか使わない」とかたくなに決めてしまうと、ライフスタイルの変化にあわせたレイアウトが変更しづらくなるかもしれません。
一緒に住む人の人数や変化はもちろん、自身の興味関心が変化することにも考慮して、レイアウト変更しやすくしておくと困りません。

書斎でやりたいことを考慮して家具を設置

長時間いることを前提としたうえで、書斎で何をするかを考えて家具を配置しましょう。
仕事をしたいのか、本を読みたいのか、書斎でやりたいことは人それぞれです。

 

例えば、仕事をしたいと考えるのであれば、以下のことを考慮した家具が考えられます。

書斎で仕事したい人が考える家具の配置例
  • 仕事の内容に応じてデスクの大きさを決める
  • 運動不足が気になる場合はスタンディングデスクを取り入れる
  • 本を使う場合は本棚が必要になる

 

長い時間その場にいることを前提としたうえで、目的に合った家具を見つけましょう。

気分を高める小物を設置

書斎は自分だけの空間です。自分が居心地よく過ごすためには、気分を高めてくれるような小物を設置することも忘れてはいけません。

書斎に配置する小物の例
  • お気に入りの雑貨
  • 家族の写真

 

中には、あえて装飾なしで集中力を高めたい方もいるかもしれません。
書斎の内容や家具の配色をもとに、小物がなじむ書斎レイアウトを検討してみましょう。

書斎完成後の活用方法

現代の書斎はこれまでのように仕事をするだけにとどまりません。
自分だけの時間を思いのままに過ごす「隠れ家」のような位置づけが成されています。

「かっこいいから書斎を取り入れてみたけど、使わなくなっちゃった」とならないよう、書斎完成後の活用方法もイメージしながら、レイアウトを考えましょう。

本項目では、書斎完成後の活用方法として、以下の事例をご紹介します。

 

完成後の活用例
  1. 読書にふける
  2. 趣味を楽しむ
  3. 思いにふける場

 

詳しく見てみましょう。

1.読書にふける

書斎の中に本棚をたくさん設けて読書にふける使い方です。
書斎本来の使い方をしていると言ってもよいでしょう。

リラックスして読書ができるよう、座卓にしたりソファを配置したりなど、レイアウトもさまざま考えられます。

本好きの方にとっては、まるで自分だけの図書館となりそうな活用方法です。

2.趣味を楽しむ

趣味を凝縮させた趣味部屋として書斎を活用する方もいます。
好きな物をデコレーションして観賞したり浸ったりすることで、自分だけの時間を確保するものです。
レイアウトも凝ったものとなること間違いありません。

自分のコレクションを眺めながらひとりの時間を過ごすことも、現代における書斎の活用方法としておすすめです。

3.思いにふける場

ひとりで物思いにふける場として、書斎を活用する事例もあるようです。
家族と過ごす時間も大切ですが、時にはひとりきりで自分の時間を過ごしたいもの。

考えにふけるために、あえてシンプルにデスクと椅子だけ配置することもできます。
自身が落ち着く書斎レイアウトにすることで、自分時間をじっくり過ごす場所になるでしょう。

富山県で書斎のレイアウトを検討している際はユニテにご相談ください

富山県内で書斎のレイアウトを検討中の方は、年間10件以上の依頼があるユニテにご相談ください。
ユニテには一級建築士が在籍しておりますので、書斎のレイアウトや完成後の活用方法など、じっくりご相談いただけます。


気になるレイアウトがある場合も、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

現代の書斎は個室のみならず、部屋の一角や廊下・階段下などのちょっとしたスペースに設ける方も広がっています。
狭くてもお気に入りの場所に自分だけの空間を確保できれば、趣味や仕事に没頭できるでしょう。

また、リビングの一角に書斎スペースを設けることで、家族の様子を見ながら一体感を感じられるレイアウトも好まれています。

以下のポイントを押さえれば、書斎に長居したくなるようなレイアウトをイメージしやすくなるでしょう。

 

  • 書斎をどこに設置するかよく検討する
  • 配色に統一感を持たせる
  • 個室の場合は生活変化も考慮する
  • 書斎でやりたいことを考慮した家具を設置する
  • 自身の気分を高める小物を設置する

 

本記事を参考に、ぜひ長く居られる理想の書斎レイアウトを検討してみてください。