1. トップ
  2. コラム
  3. 【簡単】誰でもおしゃれな北欧リビングを再現できる!北欧スタイルの特徴・ポイントを解説
【簡単】誰でもおしゃれな北欧リビングを再現できる!北欧スタイルの特徴・ポイントを解説

おしゃれな北欧リビングがしたいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間様々な経験から、北欧リビングの再現の仕方や特徴・ポイントをまとめてみました。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「北欧風とよく聞くけど、実際はどういうスタイルなのかよく分かっていない」
「ナチュラルテイストと似ていると感じるけど、何が違うの?」
「北欧リビングを自分で再現する方法が知りたい」

 

おしゃれな北欧リビングに憧れている人の中には、上記のような悩みを抱えている人も多いかもしれません。どのように再現したらいいか分からず、結局憧れで終わってしまってはもったいないものです。

 

この記事を読めば、誰でも簡単に理想に近い北欧リビングが再現できます。

北欧リビングコーディネートのコツを5つ紹介していきますので、実際のインテリア選びに役立ててください。

【そもそも北欧とは?】北欧スタイルの基礎知識

まずは北欧の風土や特徴について解説していきます。北欧についての理解が深まれば、自然と「北欧風」とは何かも把握できるようになるでしょう。

 

北欧とは、主にフィンランド・デンマーク・ノルウェー・スウェーデンなどの地域を指します。

北欧スタイルの特徴は以下の通りです。

 

北欧スタイルの特徴
  • 木を贅沢に使った家具・インテリア
  • 白(薄い色・寒色)を基調とした配色
  • 差し色にビビッドカラーや柄物
  • 花・植物を模したデザイン(柄)

 

北欧は寒さが厳しく、日照時間が少ないという風土の特徴があります。

そのため、北欧の暮らしは外出するよりも自宅で過ごす時間が多いのです。

誰かと会う場合も、自宅へ招きリビングや応接間でくつろいでもらう習慣があります。

つまり、室内をいかに快適にするかというこだわりが北欧風の原点にあるのです。

 

一般的に、室内に閉じこもりがちな暮らしは「鬱になりやすい」と言われています。

それゆえに、気持ちが明るく穏やかになるよう、室内は「暖かさ・明るさ」を人工的に再現する工夫が施されているのです。

北欧テイストとナチュラルテイストの違い

「北欧テイスト」「ナチュラルテイスト」は、どちらも自然を意識した柔らかでシンプルな印象を持っています。

さらに、アースカラーや木目のインテリアなどをメインにしている点が似ているため、混同されることも多いようです。

 

しかし、2つのテイストのコンセプトには明確な違いがあります。両者の違いは以下の通りです。

 

北欧テイスト ナチュラルテイスト
  • 白を基調としたテイスト
    (白い木肌の木材がメイン)
  • 人工的な温かみを意識
    (温かみのある照明色・ビビッドカラー)
  • ブラウンを基調としたテイスト
    (茶色の木目が際立つデザイン)
  • 自然の風合いを意識
    (太陽光を意識した照明・観葉植物)

 

北欧テイストが「人工的な自然」であるのに対し、ナチュラルテイストは「自然そのものの飾り気のなさ」を再現しています。

ナチュラルテイストには派手なカラーリングはなく、北欧テイストと比べると少々地味で落ち着いた印象です。

また、北欧は寒さが厳しく日照時間が短いという特徴を持っています。

室内で長時間リラックスして過ごすために「自然の温かみや明るさを味わえるデザイン」がコンセプトです。

 

シンプルに言うと、光や色などの視覚から温かみが感じられるような工夫が散りばめられています。

暖色の光である「電球色」や、ビビットカラーの鮮やかなラグなどを採用しているのが特徴です。

なおかつ、インテリアデザインは「丸みを帯びている柔らかな印象のもの」が多い傾向があります。

 

一方で、ナチュラルテイストは「自然やありのままの雰囲気」を大切にしており、自然の風合いの再現がコンセプトです。

実際の自然の中に存在するブラウン・ベージュ・カーキなどのアースカラーを基調としています。

明かりに関しては、窓から差し込む木漏れ日・太陽の光などの自然光をイメージした「昼白色」の照明などを採用することが多いでしょう。

そのうえ「無垢材などを使った直線的なデザイン」のインテリア・家具が多い傾向もあります。

【重要度順】北欧リビングのインテリアの選び方

ここからは、北欧リビング作りに欠かせない「北欧風インテリア」の選び方のポイントをいくつか紹介していきます。

 

下記はインテリア選びのポイントを、費用のかからない順・全体の印象が出やすい順にピックアップしたものです。

 

北欧インテリア選びの着目点

①ファブリック
②色使い
③デザイン

 

北欧のデザイナーズインテリアをリビングに配置すれば、一気に北欧テイストの雰囲気を出せるかもしれません。

ですが、その1つひとつは決して安価ではないため、すべてのインテリアをブランドで揃えるにはかなりの費用が必要になるでしょう。

なるべく費用をかけずに北欧風を再現するためには、上記のポイントを押さえたインテリア選びが重要になるのです。

北欧インテリアの選び方①:ファブリック

できる限り費用をかけずに北欧風を再現したいなら、まず「ファブリック」に着目するといいでしょう。

一般的には布や織物を意味しますが、インテリアに関しては「布製品全般」のことを指します。

インテリアコーディネートにおけるファブリックは、部屋全体の印象操作ができるアイテムなので最初に着目するのがおすすめです。

ファブリックには以下のようなインテリアが該当します。
 

ファブリックの例
  • ラグ
  • カーテン
  • クッション
  • ソファーや椅子の張地・カバー
  • ウォールデコ(ファブリックパネル・アートなど)

 

特に「ラグ」や「カーテン」は部屋全体の印象を大きく変える重要なアイテムになります。この2つに北欧テイストを入れるだけでも、リビングの印象が大きく変化するはずです。

 

近代の北欧テイストでは、壁をインテリアで装飾する「ウォールデコ」も人気を集めています。

ファブリック自体をアートとして部屋に飾ることも多いようです。

 

北欧スタイルを再現するためには以下に着目するといいでしょう。

 

ファブリック選びのポイント
  • 鮮やか・カラフルな色合い
  • 北欧風の柄

 

北欧風のファブリックは鮮やかでカラフルなものが多く、見ているだけで気持ちが明るく楽しくなるようなデザインの傾向があります。

また、北欧柄は「幾何学模様」と「植物や花を模した柄」が基本です。カラフルな柄物でにぎやかにする、あるいはモノクロの幾何学柄をメインにシックにまとめるなど、イメージによって選ぶファブリックも工夫しましょう。

 

先述したように、北欧スタイルのモットーは「部屋の中でも明るい気持ちになれる」ことです。

花や植物などの自然を色やデザインで室内に取り込むとより北欧らしさが再現できるでしょう。

選び方に迷ったら、北欧発祥のファブリックブランドを参考にすることをおすすめします。

北欧インテリアの選び方②:色使い

北欧風のインテリア選びは、色使いも重要なポイントです。

北欧インテリアの基本色には以下のようなものがあります。

 

北欧インテリアに多い色使いの例
  • ホワイト
  • 薄いグレー
  • 北欧ブルー
  • ビビッドカラー(青・黄色)

北欧インテリアは「白」がベースです。

そのため、リビングの壁紙やインテリアを白基調で統一するのが1番簡単な再現方法になります。

さらに、薄いグレーや「北欧ブルー」と呼ばれるブルーグレーと組み合わせてみるのもおすすめです。

合わせて、鮮やかな青・黄色などのビビットカラーの小物や家具を差し色として配置してみるのもいいでしょう。より北欧らしくなり、理想のイメージにグッと近づけるはずです。

 

カラーコーディネートの方法については後述します。

北欧インテリアの選び方③:デザイン

①②のポイントを踏まえた上で、より北欧風を追求したいなら、インテリアのデザインにもこだわりましょう。

北欧風の家具に多く見られるデザインは以下の通りです。

 

北欧風デザインの例
  • 丸みを帯びたデザイン
  • 木のぬくもりを感じるデザイン
  • 木とファブリックを掛け合わせたもの
  • テーパードレッグ

 

北欧家具やインテリアは、温もりを感じるデザインが多い特徴があります。

曲線的な柔らかいデザイン・木材をメインに使ったデザインのものを選ぶのがおすすめです。

北欧は木材に恵まれた地域であることから、木を贅沢に使った家具やインテリアが多い特徴もあります。

 

スチール・革などのクールなイメージの素材よりも、ファブリック・木材を組み合わせて作られているものを選ぶと雰囲気を作りやすいでしょう。光沢感のある塗装や、無機質なインテリアは不向きです。

 

なおかつ、脚のデザインにもこだわると、より北欧っぽい雰囲気を演出できます。

テーブルやチェストなど、脚のある家具を選ぶときは、先端にむかうほど細くなる「テーパードレッグ」のものをチョイスしましょう。

北欧リビングを左右する!4つのメインインテリア

ここからは、インテリアごとの選び方のポイントについてみていきましょう。

北欧風リビングに欠かせない以下の4つのインテリアについて紹介していきます。

 

リビングの主なインテリア
  • ラグ・カーテン(ファブリック)
  • 照明
  • テーブル
  • チェスト・キャビネット(収納家具)

 

どのようなインテリアを配置するかによって、リビングの雰囲気は大きく左右されます。

インテリアごとの着目点を詳しく解説しますので、実際の家具選びのヒントにしてください。

ラグ・カーテン

出典:KLIPPAN公式サイト


北欧リビングを実現するためには、まず空間の印象をガラッと変えるラグやカーテン選びが重要になります。

以下の例を参考にしたデザイン・カラーのものをチョイスしてください。

北欧の雰囲気を出すラグ・カーテンのデザイン
  • ベージュなどのアースカラー
  • グリーン・イエロー・ブルー
  • モノトーン・モノトーン柄
  • 北欧柄

 

アースカラーのラグなら簡単に北欧ナチュラルな雰囲気を再現できるので、特にカラーコーディネートが難しいと感じる人におすすめです。

 

ただし、その場合は地味になりすぎないよう、インテリアやクッションなどにカラフルな差し色・柄物をプラスするのがポイントになります。

また、ラグを差し色にしたいなら、ビビッドカラーよりも自然を連想させる色を取り入れるとまとまりやすいでしょう。森をイメージしたグリーン・明かりのような温かなイエロー・空や水を連想させるブルーなどが最適です。

 

スタイリッシュな印象にしたい場合は、モノトーン色やモノトーン柄のファブリックを取り入れるといいでしょう。幾何学柄も、モノトーンなら大人っぽくまとまります。

 

さらに、ほかのインテリアの雰囲気を白で統一しているなら、鮮やかな北欧柄のラグやカーテンに挑戦してみるのもいいでしょう。

少々上級者向けにはなりますが、全体の配色をシンプルにまとめている場合は、ファブリックを主役にしたコーディネートもおすすめです。

照明

出典:IKEA公式サイト

 

北欧には有名な照明デザイナーが多いため、リビングにもおしゃれで目を惹く照明が使われている特徴があります。

そのため、北欧リビングを追求するなら照明にこだわることも大切でしょう。

北欧テイストにマッチするおしゃれな照明の種類には、以下のようなものがあります。

 

【北欧リビングにぴったりな照明の例】

種類 木材基調 ホワイト調 ペーパークラフト風 ホーロー 裸電球
目的 雰囲気に馴染ませたい 雰囲気に馴染ませたい 個性的なデザインにしたい アクセントにしたい レトロな雰囲気を出したい
イメージ




 

北欧デザイナーの作る照明デザインは個性的な物が多いのが特徴です。個性の強いものは木目・ホワイト調のものを選ぶと、雰囲気に馴染みやすくなります。

 

加えて、ホーローで作られたランプシェードも北欧スタイルに馴染みやすい照明の1つです。アクセントにしたいならカラフルな色合いのもの、落ち着いた雰囲気ならモノトーン・スモーキーカラーのものをチョイスするといいでしょう。

そのうえ、ランプシェードのない裸電球のペンダントライトは、おしゃれなレトロ感を出したい人におすすめです。

テーブル

出典:Boconcept公式サイト

 

テーブルはリビングのメインインテリアです。特にダイニングは存在感があるだけでなく、毎日使うものになるのでお気に入りのものを選ぶのがいいでしょう。

 

北欧リビングの王道は「木目調のダイニングテーブル」です。

出典:カールハンセン&ソン公式サイト

 

より雰囲気にこだわるなら、天然木を使ったダイニングテーブルをチョイスしましょう。木の温もりだけでなく、経年とともに風合いが変化していくのを感じられるので、使えば使うほど愛着が沸くはずです。

ローテーブルで北欧リビングを極めたいなら、ナチュラルな木製のもの・木目調のものを選択するのがいいでしょう。

 

ガラステーブルにしたい場合も、ホワイトオークや白い塗装をしたものなら北欧リビングに馴染みやすくなります。その際は、クールな印象になりすぎないよう、ファブリックに明るさ・温かさをプラスするのがおすすめです。

チェスト・キャビネット

出典:IKEA公式サイト

 

リビングのメインはテーブルやソファーになるため、収納家具にはメインを引き立てるシンプルなデザインのものをチョイスしましょう。

 

おすすめは白を基調としたチェスト・キャビネットです。周りのインテリアの邪魔をせず、北欧テイストにも自然と馴染むので、コーディネートしやすい特徴があります。

 

さらに、白い家具は部屋を広く感じさせる効果があるので、大きめの収納家具を置いたとしても圧迫感が出にくくおすすめです。

シンプルすぎて物足りないと感じるなら、白い塗装に天然木をプラスしたデザイン性の高い収納家具を選ぶといいでしょう。

北欧リビングに欠かせない!コーディネートの5つのコツ

北欧リビングを再現する際には、以下のコツを押さえてコーディネートすることをおすすめします。

 

【北欧リビングコーディネートのコツ】

コツ 優先度 難易度

1.コーディネートの方向性決め

★★★ ★☆☆

2.リビング全体の配色決め

★★★ ★★☆
3.周りの家具との色味合わせ ★★☆ ★★☆
4.自然色を取り入れる ★★☆ ★★★
5.差し色を取り入れる ★☆☆ ★★★

 

北欧リビングのコツは「明るくシンプルで自然の中にいるようなリラックス感を演出する」ことです。

そのためには、インテリアの配色・バランスが重要になります。

 

特に、1〜3までの基本の手順を押さえておけば、初心者でもスムーズに北欧リビングを再現できるでしょう。

4〜5は上級者テクニックになりますが、北欧リビングを極めたい人はぜひ挑戦してみてください。

1.コーディネートの方向性を決める

一口に北欧リビングといっても、さまざまなテイストがあるものです。

理想の北欧リビングを実現するためには、インテリア選びの前に必ずコーディネートの方向性を決めておく必要があります。
 

以下は北欧リビングテイストの参考例です。

 

北欧リビングテイストの例
  1. ナチュラルなテイスト(リラックス感を出す)
  2. シックなテイスト(おしゃれ感を出す)
  3. ヴィンテージテイスト(高級感を出す)

 

王道の北欧テイストにリラックス感をプラスしたければ、ナチュラル感を強めにする「北欧ナチュラル」がおすすめです。北欧カラーを基調にしつつ揃えるインテリアを木目調にしたり、観葉植物を置いたりしてみましょう。

合わせて、北欧ブルー・グレーでカラーを統一して、涼し気な印象を作れば、生活感のないおしゃれなリビングが再現できます。

彩色を抑えてモノトーンで統一するなら、より落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。

どんなリビングにしたいのかを明確にしておくことが大切です。

2.リビング全体の配色にこだわる

リビングのインテリアを決める際には、リビング全体の配色を意識しましょう。デザインの配色決めに用いられる「配色比率」の黄金比は以下の通りです。

 

ベースカラー7割:メインカラー2.5割:アクセントカラー0.5割

リビングでのベースカラーは「壁や床」の色、メインカラーは「メインとなるインテリアの色」と捉えると上手くいくでしょう。

また、北欧リビングの王道はホワイト基調の配色です。薄いグレーや北欧ブルーなど、白っぽい寒色のカラーリングをベースに持ってくると、雰囲気が出やすくなります。

 

この涼しげなカラーに対し、インテリアで温もり感を出すのが北欧スタイルの特徴です。

あるいは、木目などのナチュラルカラーや、グレー・北欧ブルー・ブラックなどをベースやメインカラーに配置する方法もあります。 

 

アクセントカラーには、ビビッドカラーや柄物などの、存在感のある色を採用しましょう。多すぎると雑多な印象になってしまうため、あくまでもワンポイントとして配置することを心掛けてください。

アクセントカラーは、小さな雑貨や小物・クッションなどで再現するとバランスよくまとまるのでおすすめです。

3.周りの家具と色味を合わせる

リビング全体の配色が決まったら、配置するインテリアの配色決めをおこないます。インテリアの色味にも統一感を持たせることがコーディネートのコツです。

以下は色味の合わせ方の一例になります。

 

カラーコーディネートの例
  • 木目・ブラウンなどのアースカラー(ナチュラル)
  • 木目・ブラウン・ブラックなどシックなカラー(ヴィンテージ)

 

配置する大型家具をすべて「白または木目調」で揃えれば、簡単に統一感が出せるのでおすすめです。

さらに、再現したいテイストによってカラーリングを変更するのもいいでしょう。先述した配色比率を参考にする際には、使いたいカラーを3色に絞ってみると作りやすくなります。

もちろんプロではないので、比率を完璧に再現する必要はありません。可能な範囲で意識してみるだけでも完成度に違いが出ますので、ぜひチャレンジしてみてください。

4.自然感を取り入れる

室内にいても自然の温もりを感じられるよう工夫されているのが北欧スタイルの特徴です。

そのため、自然を取り入れることを意識するとより完成度が高くなります。

自然感の取り入れ方の例は以下の通りです。

 

自然感を再現する方法
  • 木目調・ブラウンカラーを意識
  • 観葉植物を配置する

 

自然感を再現する際には、ナチュラル感が強くなってしまわないように注意しなければなりません。

北欧テイストをより強く意識するなら「冬の森」を意識した小物やインテリアを取り入れるのがいいでしょう。北欧は花の種類が少なく物価が高いことから、生花は嗜好品に該当することもあります。

 

生花以外だと、枝や葉っぱをメインにしたものや、白樺・コケ(フィンランドモス)を使った「グリーンインテリア」がおすすめです。

5.差し色にビビットカラーや柄物を取り入れる

北欧テイストのベースは、全体的に淡い色合い・落ち着いた雰囲気で統一されています。コーディネートによってはどこか物足りなく感じる人もいるでしょう。

「北欧風ではなくナチュラルっぽい印象になってしまった」という場合や「寒色でクールな印象を柔らかくしたい」というケースなども考えられます。

その場合は、差し色を追加してみると印象がガラッと変わるはずです。

ただし、可愛いからといってカラフルなものをたくさん配置してしまうと、ごちゃついた印象になってしまいます。

あくまでもビビッドカラーやカラフルな柄物はスパイス程度にとどめておくと、失敗しにくくなるでしょう。

北欧リビングにおすすめ!有名ブランドとデザイナー家具

最後に、北欧リビングにおすすめの「北欧発祥ブランド・有名デザイナー家具」について紹介していきます。

ブランドの中には、日本国内に店舗があるものも少なくありません。国内で運用しているECサイトも多いので、比較的簡単に購入できます。

また、サイトに掲載されているインテリアは、北欧を代表するデザインばかりです。実際に北欧風インテリアをチョイスする時に大いに役立つ資料になるでしょう。

 

気になるブランドがあったら、ぜひ一度チェックしてみることをおすすめします。

北欧発祥ファブリックブランド

北欧風と聞くと、花や植物柄や幾何学模様を思い浮かべる人が多いかもしれません。

 

以下は北欧発祥のファブリックブランドの一例です。

北欧のおすすめファブリックブランド
  • マリメッコ
  • アルメダール
  • ヨセフフランク
  • クリッパン
  • フィンレイソン

 

特に「マリメッコ」は、バッグや衣服などのファッションの分野でも根強い人気を誇るブランドで、鮮やかで大胆な花柄の「ウニッコ」が有名です。上記のブランド以外にも、北欧風のファブリックブランドは多数存在しています。

 

また、リビングに可愛い雰囲気をプラスしたい場合は、北欧発祥のキャラクターアイテムを置くのもおすすめです。

フィンランド作家トーベ・ヤンソンの「ムーミン」や、スウェーデンの有名デザイナー「リサ・ラーソン」は、北欧好きなら誰もが知っています。

キャラクターアイテムは、ファブリックだけでなくインテリア小物に採用してもいいでしょう。

北欧リビングによく馴染むアクセントになるはずです。

北欧家具の有名ブランド

北欧リビングを極めるなら、北欧家具で有名なブランドを知っておいて損はないでしょう。

 

北欧家具でおすすめする有名ブランドは以下の通りです。

北欧家具のおすすめ有名ブランド
  • カールハンセン&サン
  • アイラーセン
  • ヘイ
  • フリッツハンセン
  • アルテック
  • PPモブラー

 

北欧家具のルーツは、装飾美にこだわって作られた「デコラティブ」なデザインだと言われています。

かつては、貴族が好んで使っていたデザイン性の高いものが主流でした。

その高品質・高いデザイン性に機能性や実用性を追加し、より買いやすい価格で提供する方向にシフトすることで、家具産業が発展したのです。

 

しかし、現代の北欧家具は「ナチュラルでシンプルなデザイン」が主流となっています。良質な素材と機能性はそのままに、より「普遍的で飽きのこないデザイン」で長く愛されるよう工夫されているのです。

もちろん、素材にこだわって作られているため決して安い買い物ではないでしょう。一生使うつもりなら購入を検討してみてもいいかもしれません。

 

日本で購入できる家具ブランドも多いので、気になった人はチェックしてみてください。

北欧照明の有名ブランド

優れたインテリアデザイナーが多いのも北欧インテリアの特徴です。

 

以下は北欧照明の有名ブランドの一例になります。

北欧照明のおすすめ有名ブランド
  • ルイス・ポールセン
  • ノーマン・コペンハーゲン
  • レ・クリエント
  • イケア

 

「ルイス・ポールセン」は、伝統的な北欧デザインを現代インテリアに実践しているデンマークの照明ブランドです。PHランプシリーズの「PH 5」は、現在も世界中から愛されています。

 

また「ノーマン・コペンハーゲン」の「norm69」も有名です。69枚の薄い板を組み立てると松ぼっくりのような立体的なペンダントライトになります。薄い素材が光を透過することで、ふんわり優しい明かりが再現できるのが特徴です。

 

さらに、「レ・クリエント」のランプシェードは、日本の折り紙から着想した美しいデザインをしているため、日本の暮らしの風景に良く馴染むブランドです。

 

ただし、費用を抑えて北欧風照明を再現したいなら「イケア」を利用することをおすすめします。イケアは、北欧風インテリアがリーズナブルな価格で購入できる、スウェーデン発祥の家具量販店です。

イケアの作る照明は、伝統的な北欧デザインを取り入れている良質なものが多いので、コストを抑えつつ雰囲気のある照明が調達できるでしょう。

北欧の有名なデザイナー家具

お金をかけてもいいなら、北欧の有名なデザイナー家具を1つ置くだけでも十分雰囲気作りができるでしょう。

北欧のデザイナー家具には、世界中で愛されている名作チェアが数多く存在しています。

 

以下はその一部を一覧にしたものです。

デザイナー 作品
アルネ・ヤコブセン セブンチェア
アントチェア
スワンチェア
ヴェルナー・パントン パントンチェア
ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー PP501 ザ・チェア
コーア・クリント サファリチェア
プロペラスツール
エーロ・アールニオ ボールチェア
フィン・ユール ペリカンチェア
45 チェア

 

北欧を代表するデザイナーといえば、まず最初に「アルネ・ヤコブセン」の名前が挙がるでしょう。

中でも「セブンチェア」は世界で最も売れているスタッキングチェアとして有名です。

デザイナー家具は高額なため、費用を抑えたいなら「リプロダクト製」のものを見つけることをおすすめします。

リプロダクトとは、簡単に言うと「デザイナー家具の復刻版」のことです。

 

つまり、特許期間が過ぎて製造権が一般化されているデザインに敬意を示し、再生産したもののことを指します。オリジナルと対比して「ジェネリック家具」とも呼ばれることもあるようです。

巨匠の優れたデザインを再生産したリプロダクトなら、安価なものも多く存在しています。

 

「予算に限りはあるけど欲しいデザイナーズインテリアがある」という場合は、リプロダクト品を探してみましょう。

まとめ

今回は北欧リビングの特徴と選び方、コーディネートのコツやオススメの北欧リビングについて解説しました。まとめると、以下の通りです。

 

・北欧スタイルの基礎知識
・北欧リビングのインテリアの選び方
・北欧リビングが左右する4つのメインインテリア
・北欧リビングに欠かせないコーディネートの5つのコツ
・北欧リビングにおすすめの有名ブランドとデザイナー家具

 

北欧リビングは「白をベースにコーディネートし差し色で温もりをプラスする」のがコツになります。

この基本を押さえておけば、誰でも簡単に北欧テイストを再現できるでしょう。

 

また、北欧リビングを追求したいなら、「北欧の暮らしや風土」をきちんと理解しておくことをおすすめします。コンセプトがしっかり把握できていれば、コーディネートの軸もブレることはないでしょう。