
リノベーションで収納を増やせば、片付けのストレスから解放され、頑張らなくても片付く家になります。本記事では、収納リノベーションの費用相場や失敗しないポイントを解説。ユニテが手がけた収納リノベーションの実例も紹介します。
目次

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「収納が足りなくて、床にモノが置きっぱなし」「毎日片付けているのに、すぐに散らかってしまう」こんな悩みを抱えていませんか?
リノベーションで収納を増やせば、片付けのストレスから解放され、毎日の暮らしがぐっと楽になります。
本記事では、収納リノベーションについて以下のポイントを解説します。
- 収納リノベーションが必要なサイン
- 収納リノベーションの費用相場
- 収納リノベーションで失敗しないポイント
ユニテが手がけた収納リノベーションの実例も紹介します。「頑張らなくても片付く家」にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
収納リノベーションが必要なサイン
あなたの家に収納不足のサインが出ていませんか?以下の項目に1つでも心当たりがあれば、収納リノベーションを検討するタイミングかもしれません。
- 床や階段にモノが置きっぱなし
- 収納から物が取り出しにくい
- クローゼットがパンパンで扉が閉まらない
- 季節家電(扇風機やストーブ)の置き場所がない
- 玄関に靴が溢れている
- キッチンカウンターに調理家電が出しっぱなし
- 押し入れに何が入っているか分からない
- 買ったものをどこに収納するか、いつも悩む
- 家族構成の変化で収納が足りなくなった
今の収納スペースでは足りていない証拠ですから、この機会に収納を増やす方法を考えましょう。
場所別で見る収納リノベーションのアイデア実例
収納リノベーションと言っても、家のどこに収納を作るかで、暮らしやすさは大きく変わります。玄関・キッチン・リビングなど、場所ごとに最適な収納を作れば、日々の片付けがずっと楽に。
ここからは、場所ごとに「どんな収納が作れるのか」「どう使いやすくなるのか」を、ユニテの実例とともに詳しく見ていきましょう。
玄関収納のリノベーション
玄関収納は「玄関→収納→室内」と動線を考えた配置にすると、帰宅後の片付けがスムーズになります。
玄関の収納は、シューズクロークや土間収納が一般的です。
シューズクロークは靴をたっぷり収納でき、扉を閉めれば生活感を隠せます。費用の目安は10万〜40万円程度です。
土間収納は玄関の横に収納スペースを作り、玄関から室内へと通り抜けられるウォークスルータイプが人気です。靴だけでなく、アウトドア用品・ベビーカー・コート、汚れたままの靴やレインコートもそのまま土間に置けます。費用の目安は30万〜50万円程度です。
ユニテの実例:おうち時間を楽しめるオシャレなお家にリノベーション
こちらのご自宅は、シューズクロークは圧迫感を感じやすいため、壁面収納を取り入れました。壁面の下部には、趣味の自転車を飾れるスペースを確保しています。
玄関を上がった奥にはコートやヘルメットなども収納できるスペースを設置し、リノベーションによって「玄関→収納→室内」の動線が確保された玄関収納です。
玄関リノベーションについて詳しく知りたい方は、こちらが参考になります。
玄関をリノベーションして快適でおしゃれな空間に!費用・注意点・施工例を紹介
キッチン収納のリノベーション
キッチン収納を作るときは、使う場所の近くに配置しましょう。お気に入りの食器は見せる収納に、生活感の出るものは扉付きの収納に。メリハリをつけることで、すっきり片付いたキッチンになります。
カウンター下のスペースを活用して引き出しや棚を作ったり、吊り戸棚を追加したりすれば、普段使わない食器や保存容器をすっきり収納できますよ。
キッチンの収納リノベーションで人気なのが、パントリーの設置です。食品のストックや、普段使わない調理家電をまとめて収納できます。パントリーの設置費用は、壁面収納タイプなら5万〜20万円程度、ウォークインタイプなら10万〜50万円程度です。
ユニテの実例:20年先でも安心して暮らせる、動線を意識した住まい
キッチン横に大容量のパントリーを設置した実例です。パントリーは暗くなりやすいので、照明をしっかり確保しましょう。センサーライトなら、手がふさがっていても自動で点灯するので便利です。コンセントも設置すれば、掃除機や調理家電の充電場所としても使えます。
キッチンのリノベーションについては、こちらの記事を参考にしましょう。
キッチンリノベーションの費用と失敗しないポイント|事例&ビフォーアフターも
リビングの収納リノベーション
リビングの収納は、収納するアイテムに合わせて奥行きを考えましょう。奥行きが深すぎると、奥のものが取り出しにくくなります。本なら30cm、布団なら90cmが目安です。
クローゼットには照明を付けて、通気性も確保しましょう。暗いと中が見えにくく、湿気がこもるとカビの原因になります。扉の代わりにカーテンで仕切れば、出し入れがしやすくなりますよ。クローゼット設置の費用相場は、10〜80万円程度です。
階段下や床下などのデッドスペースも、収納として活用できます。普段使わない季節家電やスーツケースの収納におすすめです。
ユニテの実例:趣味で集められているスニーカーがたくさん収納できるこだわりが詰まった平屋に
こちらのご自宅は、リビングに造作の飾り棚と大容量の収納棚を設置しました。
収納棚の前にある柱の間にテレビを設置することで、デッドスペースを有効活用できます。柱が目立たなくなり、リビング全体がすっきりとまとまった印象になりました。
ユニテの実例:【富山市】収納スペースが充実したシンプルな住まい
家具をあまり置かないようなシンプルな暮らしがしたいということで、収納スペースを充実させたリノベーション実例です。
キッチン近くには可動式の収納棚、リビングには扉付きの収納棚を設置。リビングの収納棚は、扉で目隠しできるので、部屋全体がすっきり見えます。
計画的な収納リノベーションで、見た目の美しさと収納力を両立させた実例です。
おしゃれなリビングの実例が知りたい方は、こちらの記事が参考になりますよ。
おしゃれなリビング実例18選!インテリアやレイアウトにこだわる家づくりのヒント
収納リノベーションの費用相場
場所別の収納リノベーション費用をまとめました。
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収納リノベーションの費用は、使用する素材や広さなどによって変動するので注意しましょう。複数を同時に施工するとトータルコストを抑えられるため、費用が割安になるケースがあります。
実際にどのくらいかかるのか気になる方は、リノベーション会社に相談してみましょう。希望や予算を伝えれば、最適なプランを提案してもらえますよ。
収納リノベーションで失敗しない5つのポイント
収納リノベーションで失敗しないために、以下のポイントをおさえましょう。
- 収納する「モノ」と「量」を把握する
- 使う場所の近くに収納を作る
- 収納の「定位置」を決める
- 奥行きと高さを適切に設定する
- 収納を作りすぎない
ポイント①収納する「モノ」と「量」を把握する
収納を作る前に、家にあるモノを確認しましょう。「このくらいあるだろう」と想像だけで進めると、完成後に「入りきらない」「スペースが余った」といった失敗につながるからです。
衣類・食器・本・おもちゃ・掃除用具などカテゴリーごとに分け、大体の量を把握しましょう。今持っているモノの量がわかれば、必要な収納スペースの大きさが見えてきます。
量を把握すれば、実は使っていないモノや捨てられるモノが見つかることも。収納を作る前に不要なモノを減らせば、その分コストも抑えられて、スッキリとした暮らしが実現できます。
ポイント②使う場所の近くに収納を作る
使う場所の近くに収納スペースを作りましょう。使う場所から離れた収納を作ると、取りに行くのが面倒になり、出しっぱなしになるからです。
たとえば、キッチンで使う食器や調理器具は、キッチンの近くに。玄関で使う靴・傘・アウトドア用品は、玄関の近くに置き場所を作ります。
また、収納場所を決めるときは、家族の動きをイメージして、動線を考えた配置にしましょう。毎日使うものは、手の届きやすい位置に収納するのがポイントです。
季節家電やシーズンオフの衣類など、使う頻度が低いものは、納戸や天袋などに収納すれば問題ありません。
使う頻度に合わせて収納場所を分ければ、暮らしやすい家が実現します。
ポイント③収納の「定位置」を決める
すべてのモノに「定位置」を決めましょう。「このモノはここに置く」と場所を決めておけば、片付けやすくなります。定位置が決まっていないと、モノが家の中をさまよい、探す時間が増えてしまいます。
「爪切りはリビングの引き出し」「文房具はデスクの上段」といったように、具体的に場所を決めましょう。家族全員が定位置を把握できるように、ラベルを貼ったり、収納ボックスに名前を書いたりするのも効果的です。
定位置を決めれば探す時間がなくなり、片付けも習慣化できます。収納リノベーションの効果を最大限に活かせますよ。
ポイント④奥行きと高さを適切に設定する
収納を作るときは、しまうモノに合わせて奥行きと高さを決めましょう。奥行きが深すぎると、奥のモノが取り出しにくく、デッドスペースが生まれます。反対に浅すぎると、モノが入りきりません。
洋服をハンガーにかけて収納する場合は、奥行き50〜75cmが必要です。本や書類なら30cm程度、布団を収納するなら90cm程度の奥行きが目安になります。
高さについては、重いものは下に、軽いものは上に配置するのが基本です。よく使うモノは手の届く高さ(床から80〜150cm程度)に配置しましょう。
収納するモノのサイズをあらかじめ測っておくと、ムダのない収納が作れます。
ポイント⑤収納を作りすぎない
収納をたくさん作れば便利になると思いがちですが、作りすぎるのも失敗の原因になります。収納だらけにしてしまうと部屋全体に圧迫感が生まれ、かえって窮屈な空間になってしまうからです。
収納を計画するときは、「今あるモノ+α」を目安にしましょう。将来増えるかもしれないモノを想定して、少し余裕を持たせる程度で十分です。
あまりにも収納を増やしすぎると、「収納があるから」と不要なモノまで溜め込んでしまうことも。適度な収納量を保てば、モノを増やしすぎない暮らしが自然と身につきます。
家は収納するためだけの場所ではなく、家族がくつろぐ場所です。収納のリノベーションは、生活空間とのバランスを考えましょう。
収納リノベーションで「頑張らなくても片付く家」に
収納不足は、家づくりで後悔しやすいポイントの一つです。収納リノベーションなら、今の生活スタイルに合わせた収納を実現できます。家族構成や暮らし方に合わせて、必要な収納を作りましょう。
場所別の収納リノベーション費用
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収納リノベーションで失敗しないために、以下のポイントをおさえましょう。
- 収納する「モノ」と「量」を把握する
- 使う場所の近くに収納を作る
- 収納の「定位置」を決める
- 奥行きと高さを適切に設定する
- 収納を作りすぎない
「うちの場合はどんな収納が合うんだろう?」「予算内でできるかな?」と気になったら、ぜひユニテへご相談ください。ユニテは富山県を中心に、年間1,000件以上のリフォーム・リノベーション工事に携わってきました。
ユニテの経験豊富なプロが、お客様の状況を判断し、暮らしに寄り添った収納プランをご提案をさせていただきます。
定期的なリフォーム相談会も実施しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください!




