
1LDKのリノベーションは、間取りや工事内容によって費用が大きく変わるのが特徴です。本記事では、1LDKのメリット・デメリットや費用相場などを解説。ユニテが手掛けた実例も紹介するので、理想の1LDKを予算内で実現したい方はぜひご覧ください。
目次

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「1LDKをもっと住みやすくしたい」「古くなった設備を新しくしたい」と、1LDKのリノベーションを検討している方も多いのではないでしょうか。
1LDKのリノベーションは、間取りや工事内容によって費用が大きく変わるのが特徴です。事前に費用相場を知っておけば、予算内で理想の住まいを実現できます。
この記事では、1LDKのリノベーションについて、以下のポイントを解説します。
- 1LDKのメリット・デメリット
- 1LDKリノベーションの費用相場
- 1LDKリノベーションのポイント
ユニテが手掛けた実例も紹介するので、理想の1LDKを予算内で実現したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
1LDKとは
1LDKとは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)が一体になった空間と、独立した居室が1部屋ある間取りのことです。
LDK部分が10畳以上あるものを1LDK、8畳未満の場合は1DKと呼ばれます。1LDKは狭く感じやすいデメリットもありますが、リノベーションによって広々とした空間をつくることも可能です。
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1LDKリノベーションはこんな方におすすめ
1LDKは生活空間と寝室をしっかり分けられるため、以下のような方におすすめです。
- オンオフを切り替えたい一人暮らしの方
- コンパクトに暮らしたい二人暮らしのカップルや共働き夫婦
- セカンドライフ世代
一人暮らしの方にとっては、リビングと寝室を分けられることでオンオフの切り替えがしやすく、在宅ワークにも対応しやすいのが魅力です。
1LDKは無駄な部屋がなく、掃除や家事の手間も少ないので、共働きのカップルやご夫婦など忙しい二人暮らしにぴったりです。子どもが独立したあとのセカンドライフ世代には、生活動線が短く暮らしやすいうえ、光熱費の節約にもつながります。
中古マンションを購入してリノベーションしたいと考えている方は、こちらの記事が参考になりますよ。
【施工事例5選】中古マンションを購入しておしゃれにリノベーションする3つのコツ
1LDKリノベーションの費用相場
マンションフルリノベーションにかかる費用は、1坪あたり25万円が相場です。50m²(約12坪)のご自宅をフルリノベーションすると、300万円が相場となります。
この金額はあくまで目安です。こだわりの仕様や質の高い設備を選ぶと、費用はさらに高くなります。さらに詳しく費用について見ていきましょう。
部屋の移動や撤去
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上記の金額には、内装のリフォーム費用は含まれていません。内装工事は別にお金がかかるので注意しましょう。
水回りの移動
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キッチンやお風呂の場所を変える場合、配管や電気の工事も必要です。設備だけを新しくする場合と比べると、工事の規模も費用も大きくなります。費用を抑えたい方は、水回りの位置は変えずに設備だけを新しくする方法がおすすめです。
建具・収納・コンセントの追加
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クローゼットは設置する場所やグレード、方法によってかなり金額が変動します。どのような収納が設置できるのか、リノベーション会社に確認しましょう。
内装
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内装も床材・壁材・収納・建具などによって金額が変動します。
1LDKリノベーションの費用を抑えるには
1LDKリノベーションの費用を抑えるには、今ある間取りを活かしましょう。壁の撤去や新設といった大規模な工事を最小限にすれば、解体費用や施工費用を削減できます。
また、設備や材料のグレードを賢く選ぶことも大切です。目に触れやすいリビングの床材や壁材にはこだわり、見えにくい部分はコストパフォーマンスの良いものを選ぶといったメリハリをつけることで、予算内で理想のリノベーションが実現できます。
1LDKリノベーションで押さえるべき3つのポイント
理想の1LDKを実現するために、リノベーション前に確認しておきたいポイントは、次の3つです。
- 生活動線を意識して配置計画をする
- 収納計画は早めに具体化する
- 開放感が出るように工夫する
ポイント1.生活動線を意識して配置する
1LDKはコンパクトな間取りだからこそ、家事動線を意識しましょう。キッチンから洗面室への移動がスムーズな間取りがおすすめです。
また、帰宅してから手洗い・着替え・くつろぐまでの流れを意識した「帰宅動線」もポイント。玄関から洗面室、そしてリビングへと自然に移動できる配置なら、日々のストレスが軽減されますよ。
間取りを考えるときは、実際に自分が家の中を歩く姿をイメージしましょう。無駄な往復が減り、限られた空間でも快適に暮らせる1LDKが実現します。
ポイント2.必要な収納を決めておく
1LDKは部屋数が少ない分、収納スペースが不足しがちです。リノベーション後に「収納が足りない」と後悔しないためにも、必要な収納を具体的に決めておきましょう。
おすすめは壁面収納やデッドスペースの活用です。壁一面を収納にすれば床面積を圧迫せず、すっきりとした空間を保てます。また、小上がりの下やベッド下など、普段使わないスペースを収納に変えるのもおすすめです。
ポイント3.開放感が出るよう工夫する
1LDKは広さに限りがあるため、空間が広く見えるように工夫しましょう。
ローソファやローテーブルなど背の低い家具を選ぶと、視線が抜けて圧迫感が軽減されます。また、家具や建具の色を白やベージュ系で統一すれば、空間が広く明るく感じられますよ。
室内を壁で仕切るのではなく半透明の可動式パーテーションなどを取り入れれば、光が奥まで届き、閉塞感のない開放的な空間が生まれます。
狭さを感じさせない1LDKにするには、間取りだけでなく素材・色・家具選びなど、トータルで考えることが大切です。
【事例で見る】ユニテが手がけた1LDKリノベーション
ここからは、ユニテが手がけたマンションリノベーションをご紹介します。
マンションリノベーションで3LDKから1LDKに
玄関から各部屋へ廊下でつながる構造の3LDKのマンションを、1LDKにリノベーションした実例です。
居室が細かく区切られているため、各部屋が狭く感じやすい間取りでしたが、リノベーションによって広々とした大型LDKに。バルコニー側まで視線が抜け、開放感がアップしました。
浴室・洗面室の水回りをリビング側に移動したことで、ゆったり入浴できる空間に。もともとあった洋室を寝室として残し、プライベート空間も確保できます。
壁付キッチンですが、カウンターを設置することで大人数でも使いやすいキッチンになっています。
before after
部屋の間仕切りを可動式に
こちらは、壁ではなく可動式パーテーションで部屋を仕切るリノベーションです。
1LDKは「リビング+寝室」というシンプルな間取りだからこそ、間仕切りの選び方で暮らしやすさが大きく変わります。
閉めれば寝室として独立した空間に、開け放てばリビングと一体化した広いワンルームに。来客時はさっと閉めてプライベートを隠し、普段は開けて開放的に過ごすといった使い分けができます。
特に半透明タイプのパーテーションを選べば、仕切っていても光が通り抜けるため、寝室側も暗くなりません。1LDKで課題になりやすい「奥の部屋が暗い」という問題も解消できます。
将来的に在宅ワークスペースが必要になったり、家族構成が変わったりしても、壁を壊す必要がなく柔軟に対応できるのも魅力です。
1LDKリノベーションで失敗しないための注意点
1LDKリノベーションで失敗しないためには、おもに以下の3点に注意しましょう。
- 築年数と建物状態を事前に確認する
- 老朽化しやすい設備は優先的に更新する
- 信頼できるリノベーション会社を選ぶ
築年数と建物の状態を事前に確認する
リノベーションを検討する際は、築年数と建物の状態を確認しましょう。
1981年6月より前に建てられた物件は旧耐震基準のため、耐震補強が必要になるケースがあります。
マンションの管理状態や修繕履歴も重要なチェックポイントです。定期的に大規模修繕が行われているか、修繕積立金は適正かを確認しておきましょう。
建物の構造によっては間取りの変更に制限がある場合があります。壁式構造は撤去できない壁が多いため、希望の1LDKが実現できるか事前にリノベーション会社へ相談しましょう。
老朽化しやすい設備は優先的に更新する
築年数が経った物件では、給排水管や電気配線などの見えない部分が老朽化していることがあります。壁や床の内部にあるため、リノベーションのタイミングで更新しておきましょう。後から交換するとなると、余計な費用がかかってしまいます。
また、給湯器やエアコンの寿命は10〜15年程度です。設備の状態を確認し、必要であれば交換を計画に組み込みましょう。
信頼できるリノベーション会社を選ぶ
1LDKリノベーションを成功させるには、信頼できる会社選びが欠かせません。リノベーション会社を選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介します。
- リノベーション経験が豊富か
- 予算内でできること・できないことを正直に伝えてくれるか
- 質問への回答が的確か
- 否定ばかりではなく、代替案を提案してくれるか
- 自分のイメージに近い施工事例があるか
- アフターフォローがしっかりしているか
長く付き合えるパートナーとして、地域に根ざした工務店やリノベーション会社を選ぶのがおすすめです。地域の特性に適した設計・工事ができ、メンテナンス対応が手厚いので、地元密着型の会社を検討してみてはいかがでしょうか。
マンションのリノベーションもユニテへおまかせください!
ユニテは、30年以上富山のリフォーム・リノベーションに携わってきた、地域密着型のリノベーション会社です。お客様のライフスタイルや将来の暮らし方を丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案します。間取り変更や水回りの移動など、マンションリノベーションに必要な知識と実績がありますので、安心しておまかせください。
「費用はどれくらいかかる?」「うちのマンションでもできる?」といった疑問にも、ユニテへお気軽にご相談ください。
マンションリノベーションについては、こちらの記事も参考になります。
後悔しないマンションリノベーション!おしゃれな間取りを手に入れよう
【後悔しない】中古マンションのリノベーション実現のコツ!費用相場や物件選びのポイントを解説
1LDKのリノベーションで快適な理想の住まいを手に入れよう
1LDKリノベーションは、限られた空間を最大限に活かし、自分らしい快適な住まいを実現できます。
マンションフルリノベーションにかかる費用は、1坪あたり25万円が相場です。既存の間取りを活かしたり、設備や材料のグレードを賢く選んだりすることで、費用を抑えながらも理想の空間を手に入れましょう。
部屋の移動や撤去に関する費用相場
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水回りの移動に関する費用相場
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建具・収納・コンセントの追加に関する費用相場
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内装に関する費用相場
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今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひあなたの理想の住まいづくりに挑戦してみてくださいね。




