
ステンレスキッチンは水アカが目立ちやすかったり、傷がつきやすいデメリットがありますが、対策することで快適に使うことができます。 この記事ではステンレスキッチンのデメリットについて解説します。施工事例も紹介するので参考にしてみてください。
目次
「ステンレスキッチンにしたいけど、デメリットはある?後悔したくないから知っておきたい」
「ステンレスキッチンのデメリットを知っておいて、他のキッチンと比べてみたい」
キッチンは家の中でも大きな買い物のひとつ。毎日使う場所だからこそ、自分にぴったりのキッチンを選びたいですよね。
ステンレスキッチンは水アカが目立ちやすかったり、傷がつきやすいデメリットがありますが、対策することで快適に使うことができます。
この記事ではステンレスキッチンのデメリットについて詳しく解説します。ユニテの施工事例も紹介するので、ステンレスキッチンの導入を悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
ステンレスキッチンとは
ステンレスキッチンとはキャビネットがステンレスでできているキッチンのことです。耐久性や耐熱性などに優れている丈夫なキッチンとして親しまれています。
天板や扉も全てステンレス製のキッチンは「オールステンレスキッチン」と呼ばれています。
ステンレスキッチンのデメリット
ステンレスキッチンのデメリットは以下になります。
- キズがつきやすい
- サビが発生することがある
- 色や柄を選べない
- 水垢がつきやすい
以下から詳しく見ていきましょう。
キズがつきやすい
ステンレスは柔らかいため、キズやへこみができやすいことがデメリットです。野菜に付着していた砂や、陶器の食器などが当たることで細かいキズができる原因となります。
なるべく砂を落としてから野菜を洗ったり、食器の取り扱いに気を付けるとキズの予防になるでしょう。
また、最近ではキズやへこみが目立ちにくいよう表面加工をした天板も増えているため、気になる人はデザインを工夫してみましょう。
サビが発生することがある
ステンレスキッチンはサビにくい性質がありますが、必ずサビないわけではありません。
強力な塩酸系の洗剤がついたまま放置するとステンレスの保護膜が剥がれ、サビが発生する原因になります。
特に塩素系漂白剤をシンクに直接使用し、長時間つけ洗いすることは劣化の原因になるため避けましょう。
キッチンの上にスチール缶やヘアピンなどの金属を置きっぱなしにするとサビが移る「もらいサビ」にも注意が必要です。もらいサビは落としにくいため、あらかじめ金属製のものをキッチンに置かないようにしておきましょう。
また、金属製のたわしで強くこすると、大きなキズができサビの原因になります。お手入れはメラミンスポンジなどで優しくお手入れしましょう。
色や柄を選べない
ステンレスキッチンはシルバー一色であり、色やデザインを選ぶことはできません。人工大理石や高級人造石はデザインやカラーの種類が豊富であるため選択肢がないことがデメリットといえるでしょう。
ステンレスキッチンでデザインを楽しみたい場合は、キャビネットのパネルに色やデザインを取り入れるとよいでしょう。
水垢がつきやすい
水に含まれるミネラル成分がステンレスの表面に残り乾燥すると、水垢ができやすくなります。放置すると白いシミや痕が残り、不潔な印象となるでしょう。
ステンレスは汚れがつきにくい素材ですが、放置すると汚れが落としにくくなるため毎日お手入れが欠かせません。
使用後のお手入れは台所用洗剤を使用し、まんべんなく汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合には、重曹やクエン酸を使うと落としやすいです。
ステンレスキッチンのメリット
ステンレスキッチンのメリットは以下になります。
- 掃除がしやすい
- 価格が安い
- 熱や衝撃に強い
- サビに強い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
掃除がしやすい
ステンレスの粒子は細かいため、汚れがしみ込みにくく掃除しやすいです。天板や扉に料理や油汚れがついても、拭き取るだけで汚れを落とすことができます。
汚れだけでなくニオイもつきにくいため、生ものなどのニオイが気にならず清潔に使えることもメリットといえるでしょう。
カビが発生してもスポンジだけで落とすことができるのも嬉しいポイントです。
価格が安い
ステンレスは広く流通している素材であるため、人工大理石や人造大理石などと比べ価格が安い傾向にあります。
また、ステンレスは耐久性が高く長く使えるため、トータルコストを抑えることもできます。そのため、初期投資を抑えつつ、長く使えるキッチンを探している人におすすめといえるでしょう。
熱や衝撃に強い
ステンレスは衝撃や熱に強い素材であり、耐久性が高い素材です。一般的なステンレスの耐熱温度は700~800℃であり、熱いフライパンを置いても変色や変形しにくいといわれています。
重たい物や固いものを落すと、少しへこむことはあっても割れることはありません。そのため、キッチンの取り換えリスクを抑えられることもメリットといえます。
サビに強い
ステンレスの表面は「不動態被膜」という膜があり、キズがついてもすぐに保護できるためサビにくいです。
ただし、必ずサビないわけではなく、使い方によってはサビが発生するため使用方法に注意が必要です。
ステンレスキッチンを選んで後悔しないためのポイント
ステンレスキッチンを選んで後悔しないためのポイントは以下になります。
- 定期的にお手入れをする
- 部屋の雰囲気と合うか確認する
- キズやへこみのアフターフォローを確認する
詳しくみていきましょう。
定期的にお手入れをする
ステンレスキッチンのサビや汚れを予防するためには、定期的なお手入れが欠かせません。ステンレスキッチンを手入れするポイントは以下になります。
シンクの目に逆らってこすると細かいキズができたり、ステンレス特有の光沢が失われたりしてしまいます。シンクの目は光を当てることで分かるため、確認してから拭き取りましょう。
がんこな汚れがあっても塩素系漂白剤や固いブラシでこすってはいけません。スポンジやメラミンスポンジなどの柔らかい道具を使い、優しく拭き取りましょう。
部屋の雰囲気と合うか確認する
ステンレスキッチンはシルバー一色であるため、希望している部屋のクロスとマッチしているか確認しておきましょう。
壁の色や質感によっては、キッチンだけが浮いてしまうことになりかねません。
また、冷蔵庫や電子レンジなどの家電のカラーも考慮しておくと、キッチンの統一感を出すことができます。ホワイトやブラックの家電と組み合わせると、シルバーのステンレスキッチンとバランスが取りやすくなるでしょう。
導入後に「思っていた雰囲気と違う」と後悔しないためにも、全体のバランスをコーディネーターなどの専門家と相談しておくと安心です。
キッチンには対面式や独立式など様々な種類があります。キッチンの種類も検討しておくと、より使いやすく、生活スタイルに合った空間を作ることができるでしょう。
対面キッチンについては『対面キッチンのメリット・デメリットとは?レイアウト例や後悔しないコツを紹介』、独立キッチンについては『料理好きなら独立型キッチン!メリット・デメリットを知り後悔しない理想の空間に』で解説しているため、参考にしてみてください。
キズやへこみのアフターフォローを確認する
ステンレスキッチンを導入するときは、メーカーのアフターフォローを確認しておきましょう。キッチンは消耗品であるため、延長修理保証プランがあると長く安心して使い続けることができます。
クリナップでは「クリナップスマイル制度」という有料のサポートプログラムがあります。
定期点検や延長修理保証など、自分に合った保証を選ぶことができるため、導入後も安心して使うことができるでしょう。
キッチンだけでなくお風呂や洗面台なども保証されるプランもあるため水回りを安心して使うこともできます。
おすすめのステンレスキッチン
おすすめのステンレスキッチンは以下になります。
- クリナップ
- ミラタップ
- ナスラック
詳しく見ていきましょう。
クリナップ
クリナップは創業70年以上の歴史ある住宅メーカーであり、1973年に日本初のシステムキッチンを開発した会社です。
1960年にステンレス製の流し台を発売して以来、ステンレスにこだわったキッチンづくりを行っており、キッチンの骨組みもステンレスにする「オールステンレス」を展開していることが特徴です。
オールステンレスは価格が高めでしたが「ステンレスエコキャビネット」を導入し木製キャビネットと同価格で販売することに成功。
エコキャビネットは価格だけでなく、ステンレスの曲げ加工を駆使して構造全体の強度も高めている商品であり人気があります。
ミラタップ
ミラタップはデザイン性の高い住宅設備機器・建築資材を幅広く取り扱っている会社です。
住宅以外にもホテルやレストラン・カフェなど様々な場所での商品採用実績があります。
天板と水栓部裏貼、台輪心材は木材を使用していますがオールステンレスの取り扱いもしています。
表面の小さな傷や指紋が目立ちにくいバイブレーション仕上げ(グラット45)も可能であるため、清潔感を保ちたい人にもおすすめといえるでしょう。
ナスラック
ナスラックはキッチン・システムバス・洗面化粧台などを取り扱う住設建材総合メーカーです。
ナスラックの製造拠点である「ナスラック鎌倉工場」では半世紀以上、ステンレス加工技術を磨いています。
鉄に18%のクロム、8%のニッケルを混ぜた丈夫で耐食性に優れた高品質なステンレスを採用。オールステンレスも取り扱っており、長く使えるキッチンとして愛されています。
ユニテのステンレスキッチンのリノベーション事例
ここではユニテのステンレスキッチンのリノベーション事例を紹介します。
- クリナップ「ステディア」
- LIXIL『ES』
- タカラスタンダード『オフェリア』
以下から詳しくみていきましょう。
クリナップ『ステディア』


滑川市にお住まいのM様邸、新生活をスタートされるため中古住宅を購入し、自分好みのお家にリノベーションしました。
キッチンはクリナップのステディアを採用。施主様のご要望でステンレスのキッチンになっています。
手元が見えないように立ち上がりを設置したり、カウンターは奥行きを広く取っているため、食事できるよう工夫されました。
キッチンの手元に壁を設置すると、キッチン周りの視覚を遮ることができ、プライバシーを守ることができます。
キッチンの生活感を隠したい人は壁を設置を検討してみましょう。
ペニンシュラキッチンの壁ありについては『ペニンシュラキッチンは壁ありorなし?後悔しない決断ポイントを解説』で紹介しているため、参考にしてみてください。
LIXIL『SE』

こちらはLIXILのステンレスキッチンです。
SEはホームビルダー向けのキッチンであり、ステンレスと人造大理石を選ぶことができます。ステンレスではドット柄もあり、キズが気になる人におすすめのキッチンと言えるでしょう。
タカラスタンダード『オフェリア』




こちらはタカラスタンダードのオフェリアです。オフェリアもホームビルダー向けのキッチンですが、ステンレスを選ぶこともできます。
タカラスタンダードのキッチン壁はホーローを採用しており、汚れを拭き取りやすいことがメリットであり、キッチン全体の掃除を楽にしたい人におすすめと言えるでしょう。
ステンレスキッチンを導入しようと思ったお客様の声
お客様がステンレスキッチンを導入しようと思った理由は、以下のような声が多かったです。
見た目やお手入れのしやすさからステンレスキッチンを選んだという声が多く聞かれました。
ステンレスキッチンのデメリットでよくある質問
ステンレスキッチンのデメリットでよくある質問に回答していきます。
- シンクでは人造大理石とステンレスどちらがいい?
- ステンレスキッチンでハイターは使える?
- ステンレスキッチンの寿命は?
以下から詳しく解説していきます。
シンクでは人造大理石とステンレスどちらがいい?
人造大理石とステンレスではどちらの素材にもメリット・デメリットがあるため、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
予算やインテリアの雰囲気、お手入れのしやすさを考慮して選ぶとよいでしょう。
人造大理石とステンレスの比較は以下になります。
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人造大理石は豊富なカラーバリエーションから選びたい人、水垢が目立たないキッチンが好みの人におすすめです。
ステンレスキッチンは耐久性やシックなデザインが好みの人におすすめといえるでしょう。
ステンレスキッチンでハイターは使える?
ステンレスキッチンにハイターは使えます。使用するときは製品に記載されている『使い方・使用量・つけおき時間』の目安を守るようにしましょう。
つけ置き時間が長かったり、液がついたまま放置したりするとサビの原因になるため、使用後はしっかり流すようにしましょう。
なお、シンクでのつけ置き洗いは劣化の原因になるため推奨されていません。
ステンレスキッチンの寿命は?
ステンレスキッチンの寿命は10~15年といわれています。ステンレスは耐久性に優れていますが、経年劣化は避けられません。
ステンレスキッチンを長く使いたい人は普段からお手入れを行い、塩素系洗剤や固い道具での手入れを行わないようにしておきましょう。
また、油や塩分もサビの原因となるため、水に流すのではなくある程度拭き取ってから洗うようにしましょう。
ステンレスキッチンのデメリットまとめ
ステンレスキッチンのデメリットは以下になります。
ステンレスキッチンはサビにくい素材であるため、定期的なお手入れをすることでキズやサビ予防になります。
カラーについてはキャビネットやパネルデザインを工夫することで、自分好みのキッチンにコーディネートすることができるでしょう。
ユニテではステンレスキッチンの導入事例があります。ステンレスキッチンの導入をお考えの方は、ぜひご相談ください。