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ペニンシュラキッチンは壁ありorなし?後悔しない決断ポイントを解説

開放的でおしゃれなペニンシュラキッチン。 一方、キッチン周りが常に見えるデメリットもあるため壁を検討している人もいるのではないでしょうか。 今回の記事ではペニンシュラキッチンの壁ありとなしのメリット・デメリットについて解説しています。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「ペニンシュラキッチンは壁が必要?ありとなしの違いを知りたい」

 

「キッチンを見られたくないから壁をつけたいけど、後悔しないかな?」

 

開放的でおしゃれなペニンシュラキッチン。

 

一方、キッチン周りが常に見えるデメリットもあるため壁を検討している人もいるのではないでしょうか。

 

今回の記事ではペニンシュラキッチンの壁ありとなしのメリット・デメリットについて解説しています。

 

ペニンシュラキッチンの壁でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
 

ペニンシュラキッチンの壁ありのメリット

ペニンシュラキッチンの壁ありのメリットは以下の3つです。

 

・プライバシーの保護ができる
・油やニオイがリビングに届きにくい
・デザインや収納を工夫できる

 

それぞれ解説していきます。
 

 

プライバシーが確保できる

壁を設置することでキッチン周りの視覚を遮ることができ、プライバシーを守ることができます。具体的な生活シーンでは以下のようなメリットを感じることができます。

 

・急な来客時にも生活感あふれているキッチンを隠すことができる
・調理中もシンク周りの視線を気にすることなく落ち着いて料理をすることができる
・常にキレイなキッチンを保たなければいけないストレスが少ない

 

生活感が出やすいキッチン周りを見られないため、清潔感のある空間を演出できます。
 

 

油やニオイがリビングに届きにくい

壁があることにより調理中の油はねや料理のニオイが届きにくいことがメリットです。汚れやニオイを防ぎやすいため、清潔感のある空間になり快適に過ごすことが可能に。

 

また、汚れやニオイ対策の必要性が低いため、掃除の手間を減らすことができ家事効率を上げることにも繋がります。
 

デザインや収納を工夫できる

ペニンシュラキッチンに壁があることで以下のようなデザインや収納を工夫できます。

 

・壁に棚を設置して調理器具や食器を収納できる
・装飾を施してインテリアとして楽しめる
・収納スペースが増えるためキッチン用具の整頓に困りにくい

 

ペニンシュラキッチンは開放感があることがメリットですが、壁が少ないため収納スペースに限りがあることがデメリット。

 

壁を設置することで調理器具を吊り下げ収納したり、棚をつけるなど収納スペースを広げることができます。

ペニンシュラキッチンの壁ありのデメリット

ペニンシュラキッチンの壁ありのデメリットは以下の3つです。

 

・空間に圧迫感を感じる
・キッチンが暗くなる
・コミュニケーションが取りにくい

 

それぞれ解説していきます。
 

 

空間に圧迫感を感じる

【ペニンシュラキッチンの壁あり】

【ペニンシュラキッチンの壁なし】

壁があることで圧迫感があり、部屋全体が狭く感じることがデメリットです。壁の圧迫感を減らす工夫としては以下が挙げられます。

 

・壁の高さを低めに設定する(腰壁などを採用する)
・壁を家のデザインとして利用する
・壁を明るい色にする

 

高さや色を工夫することで開放感を維持しながら壁ありのメリットを得られるため、家の雰囲気や希望に応じて選択しましょう。
 

 

キッチンが暗くなる

壁が光の通り道を遮ることで、キッチン内がやや暗くなることがデメリットに。

 

しかし、以下の3つの工夫により壁のあるペニンシュラキッチンを明るくすることができます。

 

・照明の位置や明るさを工夫する
・壁を軽めの色にして雰囲気を明るくする
・窓の位置を工夫して採光を考える

 

壁があることで自然光は遮られやすくなりますが、窓や照明を工夫することで光を取り入れやすくなるため工夫してみましょう。
 

コミュニケーションが取りにくい

壁があることで物理的な距離を感じ、コミュニケーションが取りにくくなることがデメリットになります。

 

しかし、壁は一部分であるため必要に応じて声をかける場所を変えることで、コミュニケーションを取ることは可能。

 

リビングの位置と照らし合わせながら壁の位置や高さを工夫することでコミュニケーションを十分に取ることができます。
 

 

ペニンシュラキッチンの壁ありがおすすめの人

ペニンシュラキッチンの壁ありがおすすめの人は以下の3つに当てはまる人です。

 

・キッチンを見られたくない人
・汚れやニオイが気になる人
・収納スペースを増やしたい人

 

それぞれ解説していきます。
 

 

キッチンを見られたくない人

キッチンを見られたくない人は壁ありがおすすめ。壁があることでキッチンへの視覚を遮ることができ、プライバシーを守ることができるからです。

 

急な来客時に急いでキッチンを片付ける必要もありません。

 

生活感が出やすいキッチンを視界から遮り、洗礼された空間を演出したい人は壁ありがおすすめです。
 

 

汚れやニオイが気になる人

汚れやニオイが気になる人は壁ありがおすすめ。壁があることで物理的に汚れやニオイが広がるのを抑えることができるからです。

 

具体的な生活場面では以下が挙げられます。

 

・油の飛びが気になる
・調理臭がリビングに充満するのが苦手
・掃除などの家事の負担を減らしたい

 

上記に当てはまる人は壁ありのペニンシュラキッチンを検討してみましょう。
 

 

収納スペースを増やしたい人

収納スペースを増やしたい人は壁ありがおすすめ。壁があることで棚を設置したり、吊り下げ収納を活用することで調味料や調理器具の収納スペースを確保することができるからです。

開放感より収納スペースを重視している人や、キッチン用具が多いご家庭は壁ありがおすすめです。
 

 

ペニンシュラキッチンの壁なしがおすすめの人

ペニンシュラキッチンの壁なしがおすすめの人は以下の3つに当てはまる人です。

 

・開放感のある空間を重視したい人
・家事効率を上げたい人
・コミュニケーションを重視したい人

 

それぞれ解説していきます。
 

 

開放感のある空間を重視したい人

開放感のある空間を重視したい人は壁なしがおすすめ。壁がないことで視覚を遮る物がなくなり、開放感を得られるからです。

 

開放感のあるキッチンは以下のようなメリットがあります。

 

・広々とした生活空間になるため快適に過せる
・キッチンとリビングの一体感を感じることができる
・スペースが限られている間取りも開放感を得られる

 

そのため、開放的な生活空間で快適に過ごしたい人は壁なしがおすすめです。
 

 

家事効率を上げたい人

家事効率を上げたい人は壁なしがおすすめ。キッチンに壁がないことで以下のようなメリットがあり、家事効率を上げることができます。

 

・壁の汚れの手入れが不必要
・壁がないため導線が短くなる
・壁がないためリビングにいる人とお手伝いなどのコミュニケーションが取りやすい

 

また、キッチンに壁がないことで調理後のお皿を対面で渡すことができるため、配膳や片付けを効率よく行うことができます。
 

 

コミュニケーションを重視したい人

コミュニケーションを重視したい人は壁なしがおすすめ。壁がないことにより相手の表情が見やすいためコミュニケーションを取りやすいからです。

 

子どもや夫婦での会話を家事しながらでも楽しむことができるため、忙しい日々でもコミュニケーションを効率よく取りたい人は壁なしがおすすめです。
 

 

ペニンシュラキッチンの壁ありで開放感を求める人は腰壁もおすすめ

ペニンシュラキッチンのような開放的なキッチンに憧れるけど、手元を隠す壁が欲しい。

上記のようにお悩みの方は開放的とプライバシー保護どちらも得ることができる腰壁を検討してみましょう。
 

 

腰壁とは?

腰壁とは床から90~120㎝ほどで人の腰の高さくらいに設置される壁です。

 

キッチンにも採用されることが多く、使い勝手やデザイン目的など様々な用途で使用されています。
 

 

ペニンシュラキッチンで腰壁を採用するメリット

ペニンシュラキッチンで腰壁を採用するメリットは以下になります。

 

・キッチン周りの視覚を遮ることができるためある程度プライバシーが守られる
・調理中も手元を見られることなく安心して料理できる
・水や油の飛びを壁で遮ることができるためリビングが汚れにくい
・壁が低いためコミュニケーションを取りやすい
・腰壁の上にカウンターを設置することで片付けや配膳がしやすくなる

 

腰壁を採用するメリットは対面キッチンのメリットを生かしつつ、手元を隠してプライバシーを守ることができることです。

 

壁ありにしたいけど圧迫感が気になる人におすすめの選択肢になります。
 

ペニンシュラキッチンで腰壁を採用する時の注意ポイント

ペニンシュラキッチンで腰壁を採用する時の注意ポイントは以下の4つです。

 

・壁なしよりも圧迫感を感じる
・食器などが置きやすいが、物置になりやすい
・水や油のハネを完全には防ぐことはできない
・腰壁高さの設定に注意が必要

 

腰壁を採用することで壁ありのメリットを得ることができますが、高さがさほどないため効果は少ないことは理解しておく必要があります。

 

特に注意したい点としては腰壁の高さです。

 

壁の高さは空間の圧迫感を左右するため、キッチンの見え方や腰壁をつくる目的なども考えて家族で相談しながら検討しましょう。
 

キッチンのリフォームをお考えの方はぜひユニテへ!

富山県でキッチンのリフォームをお考えの方はぜひユニテへご相談ください。

 

当社では年間1,000件のリノベーションのご依頼を頂いており、キッチンを含めた住まいづくりの経験が豊富。

 

ユニテでは女性アドバイザーも在籍しており、お客様の些細な要望もしっかりと汲み取り理想のキッチンを作成することも可能です。

 

まずは実績豊富なプロと一緒に検討することをおすすめします。

 

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

ペニンシュラキッチンの壁はありorなしのまとめ

ペニンシュラキッチンの壁あり・なしのまとめは以下になります。

 

 

壁ありのメリット

壁ありのデメリット

プライバシーが確保できる

油やニオイがリビングに届きにくい

デザインを工夫できる

空間に圧迫感を感じる

キッチンが暗くなる

コミュニケーションが取りにくい



 

壁ありがおすすめの人

壁なしがおすすめの人

キッチンを見られたくない人

汚れやニオイが気になる人

収納スペースを増やしたい人

開放感のある空間を重視したい人

家事効率を上げたい人

コミュニケーションを重視したい人

 

壁ありにしたいけど圧迫感が気になる人は腰壁もおすすめ。

 

腰壁を採用することで対面キッチンのメリットを生かしつつ、手元を隠してプライバシーを守ることができます。

 

今回の記事を踏まえてご家庭にピッタリのキッチンが見つかり、明るいマイホーム生活になることを心から願っています。