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【施工事例も】壁ぶち抜きリフォームで後悔しないために|費用相場・撤去できない壁・失敗対策

「使わなくなった和室をリビングにしたい」など、壁ぶち抜きリフォームを検討する方が増えています。構造によっては撤去できない壁もあるため、計画前に正しい知識を持っておくことが大切。壁ぶち抜きリフォームの費用目安やリフォーム事例を紹介します。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「使わなくなった和室をリビングと一体にしたい」など、壁ぶち抜きリフォームを検討する方が増えています。

 

壁をぶち抜くリフォームは、内容によって費用が大きく変わります。また、家の構造によっては撤去できない壁もあるため、計画前に正しい知識を持っておくことが大切です。

 

この記事では、壁ぶち抜きリフォームについて、以下のポイントを解説します。
 

  • 壁を撤去するメリット・デメリット
  • 壁ぶち抜きリフォームの費用目安
  • 撤去できる壁・できない壁の見分け方
  • 壁ぶち抜きリフォームでよくある後悔と対策

 

ユニテが手がけたリフォーム事例もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

壁ぶち抜きリフォームでできること

壁ぶち抜きリフォームは、部屋を仕切っている壁を取り払って、複数の空間をひとつにつなげる工事のことです。

 

「壁を壊すだけの単純な工事」と思われがちですが、実際にはそうではありません。壁を取り払ったあとには、床や天井の段差を整えたり、壁紙を貼り替えたり、コンセントやスイッチの位置を移動させたりする工事が必要になります。

 

壁をぶち抜くリフォームは、これらをまとめて行うリフォームと考えましょう。

壁を撤去するメリット

壁ぶち抜きリフォームには、暮らしを大きく変える4つのメリットがあります。

 

  • 開放感が生まれる
  • 採光と通風が改善する
  • 家族の気配を感じやすくなる
  • 家事動線が改善できる

 

壁を撤去することで部屋全体が広く感じられ、家族が過ごしやすい空間になります。

知っておきたい壁を撤去するデメリット

メリットの多い壁ぶち抜きリフォームですが、注意しておきたい点もあります。

 

  • 冷暖房が効きにくくなる
  • 音やニオイが家中に広がりやすくなる
  • 構造を支える梁や柱を撤去できない場合がある
  • 収納面積が減る

 

これらのデメリットは、設計の段階で対策を立てれば十分に防げますので、リフォーム会社に相談しながら計画を進めましょう。

壁ぶち抜きリフォームの費用目安

壁ぶち抜きリフォームの費用相場は、工事の範囲に大きく幅があります。
壁の解体そのものは比較的安く済みますが、解体後の床や天井の段差解消・壁紙の貼り替え・コンセントやスイッチの移設などといった工事が積み重なって総額が決まるからです。

 

施工内容と費用相場をまとめました。
 

施工内容

費用相場

間仕切り壁の撤去

1か所につき7〜23万円

間取り変更

20〜350万円

壁張り替え

3万円~/6畳

床張り替え

10万円~/6畳

天井補修

3万円~/6畳

ドアの付け替え

6万円~/箇所

照明器具の付け替え

5,000円~/箇所

予算別で見るできること

リフォーム費用は、工事の範囲や内容によって変わります。ご自身の予算と照らし合わせながら、できるリフォームの目安を確認してみてください。

 

予算の目安

できることの例

200万円

壁ぶち抜きにキッチン交換などの水回り1か所を組み合わせた部分リフォーム

400万円

壁ぶち抜きとLDKの床・壁・天井の張り替えやキッチン交換まで含めた本格的なリフォーム

500万円

間取り変更を含む広範囲のリフォームと水回り1〜2か所

500万円以上

スケルトンリフォーム

撤去できる壁・できない壁の見分け方

見出し

壁ぶち抜きリフォームを計画するときに、まず確認したいのは「その壁が撤去できるかどうか」です。

家の壁は、非耐力壁(間仕切り壁)構造壁(耐力壁)に分けられます。

撤去できる壁

撤去できる壁は、部屋を仕切るためだけにある「非耐力壁」と呼ばれる内壁です。

 

これらの壁は建物の重さを支える役割を持っていないため、撤去しても家全体の強度には影響しません。間取り変更の自由度が高く、リフォームでよく取り払われる壁にあたります。

 

撤去できる壁の例
  • 木造の在来軸組工法で間柱(細い柱)だけで組まれた壁
  • マンションで石膏ボードを軽量鉄骨の下地に張った乾式壁
  • リビングと和室の間にある仕切り壁など

 

ツーバイフォー工法は床・壁・天井のパネルそのもので建物を支えている構造のため、見た目は普通の間仕切り壁でも、撤去できないケースが多いです。築年数や工法を事前に調べておきましょう。

撤去できない壁

撤去できない壁は、建物の構造を支えている「構造壁」または「耐力壁」と呼ばれる壁です。

 


これらは建物全体の重さ・地震・台風による横からの力に耐える役割を持っています。撤去すると耐震性が大きく落ちて、住まいの安全が損なわれます。

 

撤去できない壁の例
  • 木造住宅の筋交いが入った壁
  • ツーバイフォー工法のパネル壁
  • マンションの戸境壁や外壁
  • パイプスペース周辺のコンクリート壁

 

マンションでも壁式構造の建物では、間仕切りに見える壁でも撤去できないケースが多いです。まずは壁の構造確認から始めましょう。

自己判断は危険!リノベーション会社に相談を

壁が撤去できるかどうかを自分で判断するのは、とても危険です。

 

一見すると単なる間仕切り壁に見えても、実は建物を支える構造壁だったり、壁の内部に電気の配線や水道の配管、筋交いが通っていたりするケースがあります。これらを見落として工事を進めると、家屋の倒壊や漏水トラブルにつながる恐れがあるからです。

 

壁ぶち抜きリフォームを検討するなら、リノベーション経験が豊富なユニテへご相談ください。図面・築年数・建物の状態を総合的に見極めたうえで、安全に実現できる間取りを提案します。

 

「うちの場合はどうかな?」と感じたら、まずは現地調査の依頼から始めてみてはいかがでしょうか。

マンションと戸建てで異なる注意点

壁ぶち抜きリフォームの注意点は、住んでいる建物がマンションか戸建てかによって大きく変わります。

マンションでは「ルール上撤去が許されるか」、戸建てでは「物理的に撤去しても安全か」を確認しましょう。

マンション:構造形式(ラーメン構造・壁式構造)と管理規約

マンションには「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があり、撤去できる壁の自由度が大きく違います。一般的に5階建て以上はラーメン構造、4階以下は壁式構造が多いです。

 

  • ラーメン構造:柱と梁で建物を支える。室内の間仕切り壁の多くを撤去できる
  • 壁式構造:壁そのものが建物を支えている。撤去できない壁が多い

 

壁の見分け方
  • ラーメン構造:室内の四隅や天井際にコンクリートの太い柱や梁の出っ張りが見える
  • 壁式構造:出っ張りがなく天井や壁がフラット

 

マンションでは、建物の骨組みとなるコンクリート部分は壊せません。

 

工事の前に、管理規約で「工事申請が必要か」「使ってよい床材の遮音性能基準」などを確認しましょう。承諾書の取得や管理組合への申請書提出などが必要なケースが多いです。

戸建て:築年数と耐震性をチェック

戸建てで壁ぶち抜きリフォームを検討する場合は、築年数と耐震基準の確認が欠かせません。

 

特に注意したいのは、1981年5月31日以前に建てられた住宅です。この時期より前の住宅は「旧耐震基準」で建てられており、現在の基準を満たしていない可能性があります。壁を取り払うと耐震性能がさらに落ちる恐れがあるため、耐震補強工事とセットでの計画が必要です。

 

築年数の古い住宅ほど事前の調査が大切です。耐震診断を受けることも検討しましょう。

施工事例で見る壁ぶち抜きリフォーム

筋交いが入った壁をどうしても撤去できない場合でも、デザインの工夫で乗り越えられます。ここからは、ユニテの施工事例をご紹介します。

【富山市】20年先でも安心して暮らせる家|和室とリビングをつなげて広いくつろぎ空間に

5つあった和室が、それぞれ使い勝手が良い部屋に生まれ変わった事例です。
使っていなかった和室の壁をぶち抜き、広々としたLDKに生まれ変わりました。構造上撤去できなかった柱を利用して、飾り棚を設けています

 

費用を抑えたい場合は、キッチンの配管の位置を大きく変えないプランがおすすめです。給水・排水の工事を最小限にすれば、総額をぐっと抑えながら大きな間取り変更ができます。

部屋をつなげて広々としたリビングに

こちらはマンションをリフォームした事例です。二間続きの和室をもともとあったLDKとつなげて、広々とした空間になりました。対面式キッチンに変えれば、お客様を招いたときも会話に入りながら料理ができ、おもてなしの時間がより楽しくなります。

 

子どもの巣立ちや働き方の変化など、暮らしの節目に間取りを見直したい夫婦にぴったりのリフォームです。

部屋の間仕切りを可動式に

リビングと寝室の間の壁を撤去し、可動式のパーテーションに変えた事例です。可動式の間仕切りは、閉めれば個室、開ければ広いワンルームとして使えるため、間取りの自由度が大きく上がりました。

 

半透明のパーテーションを採用したので、空間を仕切りながらも光をしっかり取り込めます。部屋全体が明るく、開放感のある住まいになりました。

 

時間帯や用途に応じて空間の使い方を変えたい夫婦に、可動式の間仕切りはぴったりのリフォームです。

壁ぶち抜きリフォームでよくある後悔と対策

壁ぶち抜きリフォームには「やってよかった」という声が多い一方で、住み始めてから後悔するケースもあります。

設計の段階でしっかり対策を立てて、後悔のないリフォームに仕上げましょう。

後悔①:断熱性が落ちて寒くなった

壁ぶち抜きリフォームで最も多く聞かれる後悔が、「冬の部屋が寒くなった」という声です。
同じエアコンや暖房器具を使っていても、空間が広くなると暖房の効率が下がりやすくなります。

 

寒さ対策:壁ぶち抜きと同時に断熱補強を行う
  • 床・天井・窓の断熱材を新しくする
  • 内窓を取り付ける
  • 床下に断熱材を追加する

 

「先進的窓リノベ2026事業」や「みらいエコ住宅2026事業」の補助金を使えば、断熱改修にかかる費用負担を大きく減らせるのでおすすめです。

後悔②:音やニオイが部屋全体に広がる

壁を撤去すると、生活音やキッチンのニオイが家中に広がりやすくなります
仕切りとなる壁がなくなり、音と空気が遮られないからです。

リビングのテレビの音が寝室まで届いたり、夕食の調理のニオイがLDK全体に残ったりするケースがあります。

 

音・ニオイ対策
  • 必要なときだけ空間を区切る引き戸や可動式の間仕切りを設ける
  • レンジフードを高性能なタイプに更新する
  • 吸音効果のあるカーテンやラグを取り入れる

後悔③:撤去できない梁・柱で圧迫感が出た

構造上どうしても残さざるをえない梁や柱が、天井から出っ張るケースがあります。

特にマンションのラーメン構造では、梁と柱の出っ張りが必ず発生するため、設計の段階でどう扱うかを決めておかないと、完成後に圧迫感の原因になります。

 

梁・柱の活用法
  • 梁を木材で化粧して空間のアクセントにする
  • 柱にレンガ素材を張ってインテリアの主役にする
  • 間接照明を組み合わせ、梁の存在感を逆に活かしたデザインにする

 

撤去できない梁・柱を隠すだけでなく、活かす発想に切り替えれば、住まいの個性になります。

壁ぶち抜きリフォームで失敗を防ぐには

壁をぶち抜くリフォームで後悔しないために、以下のポイントをチェックしましょう。

 

  • 置く家具の配置をシミュレーションする:図面ではわからない、実際の空間の広さや動線の感覚をつかめる
  • 壁の中の配線と配管を事前に確認する:コンセント、スイッチ、配管の位置を写真で記録しておくと、リフォーム会社との打ち合わせがスムーズに
  • 信頼できるリフォーム会社による現地調査

 

リフォーム後の暮らしをシミュレーションし、その上で壁を撤去するのかどうかを判断しましょう。

壁ぶち抜きリフォームのよくある質問

壁をぶち抜くリフォームで、よく寄せられる質問にお答えします。

DIYで壁ぶち抜きリフォームはできる?

壁ぶち抜きリフォームのDIYは、原則としておすすめできません

構造の判断が非常に難しく、事故のリスクが大きいからです。一見すると間仕切りに見える壁が、実は建物を支える耐力壁だったというケースは珍しくありません。

 

DIYでできる範囲は、壁紙の貼り替えや、内装の表面の小さな補修までです。構造に関わる壁・配線や配管が通っている壁・古い住宅でアスベストが含まれる可能性があるなら、専門の業者に依頼しましょう。

壁ぶち抜きリフォームの工期はどれくらい?

壁ぶち抜きリフォームの工期は、工事の規模や施工内容などによって大きく変わります。

 

場所

工期

間仕切り壁の設置・撤去

1~3日

壁紙や床の張り替え

1~3日

ドアの設置

1~2日

窓の設置・サイズ変更

2~5日

 

仮住まいの期間や引っ越しのタイミングを決める際は、業者と相談しながら現実的なスケジュールを組みましょう。

補助金は使える?

壁を撤去する工事そのものは、補助金の対象にはなりませんが、断熱改修や窓の改修などとセットで実施すれば、「住宅省エネ2026キャンペーン」を通じて最大200万円の補助を受けられる可能性があります。

 

申請手続きは「住宅省エネ支援事業者」に登録された業者しか行えないため、依頼先を選ぶ段階で確認しましょう。

 

補助金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
 

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【2026年】先進的窓リノベの対象とは?|補助金額と申請方法を解説

壁ぶち抜きリフォームはユニテへご相談ください!

壁ぶち抜きリフォームは、部屋を仕切っている壁を取り払って、複数の空間をひとつにつなげる工事のことです。

 

壁を取り払ったあとには、床や天井の段差を整えたり、壁紙を貼り替えたり、コンセントやスイッチの位置を移動させたりする工事が必要になり、規模や施工内容によって、費用が大きく変わります。

 

施工内容と費用相場

施工内容

費用相場

間仕切り壁の撤去

1か所につき7〜23万円

間取り変更

20〜350万円

壁張り替え

3万円~/6畳

床張り替え

10万円~/6畳

天井補修

3万円~/6畳

ドアの付け替え

6万円~/箇所

照明器具の付け替え

5,000円~/箇所

 

工期の目安

場所

工期

間仕切り壁の設置・撤去

1~3日

壁紙や床の張り替え

1~3日

ドアの設置

1~2日

窓の設置・サイズ変更

2~5日

 

「自分たちの家ではどんな間取りに変えられるんだろう」「予算と希望のバランスは取れるんだろうか」と気になり始めたら、ぜひユニテにご相談ください。

理想の住まいに近づくために、まずは現地調査からスタートしてみませんか。お気軽にお問い合わせください。