
外壁サイディングリフォームの費用相場を、張り替え・カバー工法・塗装の工法別に解説します。各工法の特徴やメリット・デメリット、サイディングの種類ごとの費用、リフォームの適切なタイミング、補助金活用や費用を抑えるコツまでわかりやすく紹介します。
「外壁のひび割れが気になってきた」
「コーキングが劣化している気がする」
こうした違和感から、外壁のリフォームを検討している方もいるのではないでしょうか。
そうしたときに役立つのが、サイディングリフォームという外壁を新しくする施工です。
とはいえ、施工法によって何が違うのか、どのくらい費用がかかるのか分かりにくいものです。また、外壁の状態によって適した施工方法が変わるため、価格だけで工事を決めると、思ったような仕上がりにならない可能性もあります。
そのため、この記事では、以下の内容について解説します。
- 外壁サイディングリフォームの種類と費用
- サイディングの種類ごとの特徴と費用
- リフォームを検討するタイミング
- 工事で後悔しないための注意点
- サイディングリフォームの費用を抑える方法
自宅の外壁にどのような工事が必要なのかを把握し、予算や住宅の状態に合ったリフォーム方法を選ぶための参考にしてください。
サイディングリフォームの種類と費用
外壁をリフォームする場合、既存外壁の状態や予算に応じて、適した工法を選ぶことが重要です。
ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
- 張り替え
- カバー工法
- 塗装
張り替え
張り替えは、現在の外壁材を撤去し、新しいサイディングを施工する方法です。
費用相場は、150万〜300万円程です。
外壁材の劣化が進んでいたり、内部の下地まで傷んでいたりする住宅では、張り替えが適しています。外壁を撤去することで、雨漏りや腐食などの問題を確認しながら必要な補修を行えるためです。
一方、既存外壁の撤去・処分費がかかるため、カバー工法や塗装よりも費用は高くなる傾向があります。外壁を長く使い続けるために、見えない部分まで含めてしっかり直したい場合に検討したい方法です。
カバー工法
カバー工法は、既存の外壁材を撤去せず、その上から新しいサイディングを重ねて施工する方法です。おおよそ100万〜250万円程度かかります。
外壁の表面は劣化していても、下地や構造部分に大きな問題がない住宅に向いています。既存外壁を残すことで、張り替えより費用が抑えられることが特徴です。
ただし、雨漏りや外壁内部の腐食などがある場合は、問題を残したまま覆ってしまう可能性があります。費用の安さだけで判断せず、施工前に外壁の状態を確認することが重要です。
塗装
塗装は、既存のサイディングを撤去せず、表面を塗り替えて外壁を保護する方法。おおよそ80万〜150万円程度でできます。
色あせや塗膜の劣化が気になるものの、外壁材自体はまだ十分に使える住宅におすすめです。塗装によって雨水や紫外線から外壁を守り、外壁材の劣化を抑えることができます。
ただし、サイディングそのものに大きなひび割れや反り、破損などがある場合は、塗装だけでは十分な補修にならないことがあります。症状に合わせて施工方法を選びましょう。
サイディングの種類別の特徴と費用
サイディングリフォームの費用や仕上がり後の雰囲気は、使用するサイディング(仕上げ用外壁材)によって異なります。
ここでは、代表的な以下3種類のサイディングの特徴と費用を紹介します。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 樹脂系サイディング
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材です。1㎡あたり約3,500〜6,000円でできます。
レンガ調や木目調など、さまざまなデザインから選びたい方や、外観の印象を大きく変えたい方におすすめ。
一方、塗膜や目地のコーキングが劣化すると雨水が入り込む可能性があるため、定期的なメンテナンスも考えておきましょう。
金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属を使用した外壁材です。1㎡あたり約4,000〜7,000円で施工可能です。
既存外壁を撤去せずにリフォームしたい方や、外観をシンプルで現代的な印象に変えたい方に向いています。
また、カバー工法では外壁が二重になることで、断熱性や遮音性の向上が期待できる場合もあります。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を主な素材とする外壁材です。1㎡あたり約4,000〜8,000円が目安です。
塗装によるメンテナンスの頻度をできるだけ減らしたい方や、寒冷地・海沿いなど外壁への負担が大きい地域に住んでいる方に適しています。
ただし、施工できる会社が限られるため、採用する場合は施工実績も確認しておきましょう。
サイディングリフォームを行うタイミング
外壁の劣化に気付いても、いつサイディングリフォームをすべきか悩む方も多いでしょう。
リフォームを検討するタイミングとしては、以下が目安です。
- 築20年が経過している
- ひび割れやコーキング劣化などの症状がある
築20年が経過している
築20年を超えた住宅は、外壁材だけでなくコーキングや塗膜などにも経年劣化が生じている可能性があります。
大きな破損が見当たらなくても、一度専門業者に状態を確認してもらうと安心です。
サイディングは外壁材そのものだけでなく、目地のコーキングや表面の塗膜によっても雨水から守られています。築年数が経過すると、こうした部分の防水性能が徐々に低下していきます。
特に、築20年前後で一度も大規模な外壁メンテナンスを行っていない住宅は、今後の修繕を考えるタイミングです。劣化が軽ければ塗装、外壁材の傷みが進んでいればカバー工法や張り替えなど、住宅の状態に合った方法を選びやすくなります。
ひび割れやコーキング劣化などの症状がある
築年数にかかわらず、外壁にひび割れや反り、コーキングの劣化などが見られる場合は、リフォームを検討したほうがよいでしょう。
こうした症状は外壁の防水性能が低下しているサインである可能性があります。
例えば、コーキングにひび割れや剥離があると、その隙間から雨水が入り込むおそれがあります。また、サイディングの反りや浮き、塗膜の剥がれなども、外壁材の劣化が進んでいるサインです。
そのまま放置すると、外壁材だけでなく内部の下地まで傷み、塗装などの比較的費用を抑えられる工法では対応できなくなる場合があります。
小さな劣化の段階で点検を受け、補修で済むのか、カバー工法や張り替えが必要なのかを判断することが、結果的な費用を抑えることにもつながります。
サイディングリフォームで後悔しないための注意点
サイディングリフォームは、見た目だけでなく性能や建物の耐久性にも大きく関わります。
そのため、後悔しないように以下の3点を大切にしましょう。
- 費用だけで工事内容を決めない
- 外壁の状態を確認して施工方法を選ぶ
- 施工実績のある会社に依頼する
費用だけで工事内容を決めない
外壁リフォームでは、見積もりが安いという理由だけで工事内容を決めないことが大切です。
費用を抑えすぎると、使用する外壁材の性能や施工方法、下地の補修などに影響し、結果として外壁の耐久性や断熱性などが十分に確保できない可能性があります。
例えば、同じサイディングの張り替えでも、製品のグレードによって耐候性や断熱性、メンテナンス性などが異なります。また、劣化した下地を十分に補修せず表面だけをきれいに仕上げても、外壁全体の耐久性を高めることはできません。
そのため、複数の見積もりを比較するときは、総額だけでなく施工方法まで確認しましょう。
外壁の状態を確認して施工方法を選ぶ
サイディングリフォームでは、住宅の状態に合わせて張り替え、カバー工法、塗装から適切な方法を選ぶ必要があります。費用が安いという理由だけで工法を決めると、十分な補修ができない可能性があるためです。
例えば、外壁表面の色あせや軽度の劣化であれば、塗装によって対応できる場合があります。一方、サイディングの反りや破損が進んでいる場合は、カバー工法や張り替えが必要になることがあります。
さらに、雨漏りや下地の腐食が確認された場合は、既存外壁を撤去して内部まで補修できる張り替えが適しているケースもあります。
そのため、工事を決める前に外壁の状態を専門業者に確認してもらいましょう。
現在の劣化状況だけでなく、今後どのくらい住み続けたいのかも含めて工法を選ぶと、過不足のないリフォームにつながります。
施工実績のある会社に依頼する
サイディングリフォームを依頼する会社を選ぶ際は、価格だけでなく、実際の施工実績も確認しましょう。外壁の状態を正しく判断し、住宅に適した工法や材料を提案できるかどうかが重要だからです。
施工事例を見る際は、単に写真が掲載されているかだけでなく、自宅と似た築年数や外壁材、施工方法の実績があるかを確認すると参考になります。
また、張り替えだけでなくカバー工法や塗装にも対応している会社であれば、住宅の状態に応じて複数の選択肢を比較しやすくなります。
また、工事後の保証やアフターメンテナンスが用意されているかも確認しておきましょう。長く付き合える会社を選ぶことが、リフォーム後の安心にもつながります。
サイディングリフォームの費用を抑えるコツ
サイディングリフォームはまとまった費用が必要になるため、できるだけ負担を抑えたいと考える方も多いでしょう。
ここでは、品質を保ちながらリフォーム費用を抑えるための3つの方法を紹介します。
- 補助金を活用する
- 優良業者に依頼する
- 地元の業者に依頼する
補助金を活用する
サイディングのリフォーム費用を抑えたい場合は、自治体などが実施している補助制度を確認してみましょう。
外壁の張り替えそのものではなくても、断熱改修や耐震改修などを組み合わせることで、補助対象になる場合があります。
ただし、補助金は自治体ごとに対象となる工事や条件、申請時期が異なります。工事を始めた後では申請できない制度もあります。
リフォームを計画する段階で利用できる制度を確認し、対象になる場合は申請のタイミングまで業者に相談しておくと安心です。
優良業者に依頼する
リフォーム費用を抑えるには、最初から安い業者を探すよりも、住宅の状態に合った工事を提案してくれる会社を選ぶことが重要です。
必要のない工事まで行わなければ、結果として総額を抑えられる可能性があります。
例えば、外壁材に大きな問題がなく塗装で十分対応できる住宅に対して、張り替えを行えば費用は大きくなります。反対に、劣化した外壁を塗装だけで済ませれば、短期間で再び補修が必要になる可能性があります。
複数社から見積もりを取り、工事内容と金額を比較しましょう。その際は、単純な価格比較ではなく、なぜその工法を提案しているのか、どの工事が必要なのかを説明してもらうことが大切です。
地元の業者に依頼する
サイディングリフォームの費用を抑えたい場合は、地元で施工している業者も候補に入れてみましょう。
地域密着型の業者は、遠方の業者と比べて移動や出張にかかる費用を抑えやすく、地域の住宅事情にも詳しいです。そのため、必要な工事を見極めてもらいやすいというメリットがあります。
施工後に不具合が発生した場合も、近距離であれば点検や修理を依頼しやすく、将来的なメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。移動費などの諸経費を抑えやすいこと、必要な工事を見極めてもらいやすいこと、施工後も相談しやすいことが、地元業者に依頼する主なメリットです。
外壁サイディングリフォームの費用見積もりはユニテにご相談ください
外壁サイディングリフォームの費用や仕上がりは、住宅の大きさだけでなく、既存外壁の状態や施工方法、使用するサイディングによって大きく変わります。
そのため、相場だけを見て予算を決めるのではなく、実際の住宅を確認したうえで必要な工事を判断することが大切です。
ユニテでは、外壁の状態を確認したうえで、張り替え・カバー工法・塗装などから住宅に適したリフォーム方法をご提案します。
外壁の劣化が気になっている方や、どの工法が適しているのか分からない方も、まずはお気軽にご相談ください。予算や今後の住まい方も踏まえ、納得できる外壁リフォームを一緒に検討します。
まとめ
外壁サイディングリフォームの費用は、施工方法や住宅の大きさ、外壁材の種類、劣化状況などによって変わります。
代表的な工法には、既存外壁を撤去して新しくする張り替え、既存外壁の上から施工するカバー工法、既存サイディングを活かして塗り替える塗装があります。
外壁の劣化が軽ければ塗装、下地を活かせるならカバー工法、外壁や下地まで傷んでいる場合は張り替えなど、住宅の状態によって適した方法は異なります。
また、築20年を超えている住宅や、ひび割れ、反り、コーキングの劣化などが見られる場合は、早めに専門業者へ点検を依頼することが大切です。
外壁は住宅を雨風や紫外線から守る重要な部分です。費用だけで工事方法を決めるのではなく、自宅の状態に合った方法を選ぶことが、長く安心して暮らせる住まいにつながります。





