1. トップ
  2. コラム
  3. ヴィンテージマンションのリノベーション|費用を抑えるコツや実例
ヴィンテージマンションのリノベーション|費用を抑えるコツや実例

ヴィンテージマンションのリノベーションは、総額を抑えながら理想の住まいを実現できます。本記事は、ヴィンテージマンションの条件や特徴やリノベーションするメリットを解説。費用を抑えるポイントなど、予算内で理想の住まいにしたい方必見の内容です!

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

ヴィンテージマンションのリノベーションは、総額を抑えながら、好立地と理想の住まいの両方を実現できます。「ヴィンテージマンションをリノベーションしたいけれど、予算内に収まるか心配」という方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、ヴィンテージマンションについて以下のポイントを解説します。

  • ヴィンテージマンションの条件や特徴
  • ヴィンテージマンションをリノベーションするメリット
  • ヴィンテージマンションをリノベーションした際の費用相場
  • リノベーション費用を抑えるポイント

 

ユニテがマンションをリノベーションした実例も紹介するので、予算内で理想の住まいを実現したい方はぜひ最後までご覧ください。

ヴィンテージマンションとは

ヴィンテージマンションとは、築10年以上が経過しながらも、建物の質・立地・管理状態が良好に保たれているマンションのことです。

通常のマンションは、築年数が経過すると徐々に価値を落とします。しかしヴィンテージマンションは、時を経ても価値が維持される、または価値が上昇する物件です。

ヴィンテージマンションの条件

ヴィンテージマンションに明確な定義は定められていませんが、以下のような条件や特徴があります。

 

ヴィンテージマンションの条
  • 築10年以上を経過している
  • 住居用途地域に建っている(落ち着いた住宅エリアにある)
  • 平均専有面積(個人で所有できる部分の面積)が90m²以上(3~4LDK)
  • 坪300万円以上

参考:株式会社 東京カンテイ「ヴィンテージマンション&プレミアムマンション②

 

 

ヴィンテージマンションの特徴
  • 好立地・希少性の高い立地
  • デザインが優れている
  • 管理体制が行き届いている
  • 同じ地域・同じ条件のマンションと比べても高い価値がある

ヴィンテージマンションをリノベーションする5つのメリット

ヴィンテージマンションをリノベーションすると、以下のようなメリットがあります。

 

  • 好立地で希少性の高い物件を手に入れられる
  • ライフスタイルに合わせた自由な間取り変更が可能
  • 新築より費用を抑えて理想の住まいにできる
  • 古い設備を最新のものにアップデートできる
  • 資産価値が安定し、さらに上がる可能性も

メリット1.好立地で希少性の高い物件を手に入れられる

物件を決める上で大切なのが「最寄り駅から近い」「小学校に通いやすい」などといった立地条件です。ヴィンテージマンションが建っている場所は、駅近でも緑が多く落ち着いた環境と、今では新しくマンションを建てられない一等地にあります。

 

マンションで最も大切な「立地」は、あとから変えられません。まず立地を優先して物件を選び、内装や設備はリノベーションで自分好みに作り変えれば、理想の住まいが実現します。
 

メリット2.ライフスタイルに合わせた自由な間取り変更が可能

ヴィンテージマンションは3〜4LDKの広い間取りが多いため、ライフスタイルに合わせて間取りの変更が可能です。

 

3LDKの壁を撤去して広いリビングにすれば、オープンな開放感のある空間に。在宅ワーク用の個室を新設したり、子どもが生まれたら間仕切りを追加したりと、ライフステージの変化に対応できます。

 

また、ヴィンテージマンションはバブルより前に建てられているケースが多く、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」が一般的です。室内の壁を自由に撤去・移動できるため、リノベーション向きだといえます。

メリット3.新築より費用を抑えて理想の住まいにできる

ヴィンテージマンションをリノベーションすれば、新築より費用を抑えて理想の住まいが手に入ります。

新築マンションは、物件価格に加え広告費などのコストが含まれているからです。設備や内装は標準仕様が基本となり、変更するには高額なオプション費用が必要です。

 

ヴィンテージマンションは築年数が経っても高い価格で取引されますが、同じエリアの新築マンションと比べれば、大幅に費用を抑えられます。

浮いた費用をリノベーションに使えば、総額を抑えながら、自分好みの設備・デザインに。間取りも自由に変更でき、お金をかける部分と節約する部分を自分たちで決められるので、納得のいく住まいになりますよ。

メリット4.古い設備を最新のものにアップデートできる

ヴィンテージマンションは築年数が経過しているため、配管や設備が古くなっていますが、リノベーションで最新のものに交換すれば、将来のトラブルも防げます。

ヴィンテージマンションは新築より安く買えるため、浮いた費用を設備に回せるからです。自分で選んだメーカーや最新の設備を導入すれば、新築と同じような快適な住まいになります。

 

マンションリノベーションを成功させるポイントが知りたい方は、ぜひこちらも参考にしてください。

 

後悔しないマンションリノベーション!おしゃれな間取りを手に入れよう

メリット5.資産価値が安定し、さらに上がる可能性も

都心などでは新築マンションの供給がほとんどなく、土地の希少性が高まっています。そのため、ヴィンテージマンションの立地は、築年数が経っても上がる可能性があるのです。

 

新しい駅が開業したり、おしゃれな商業施設ができたりすれば、そのエリアの利便性が向上し、さらに資産価値が上がる可能性も。

 

実際に東京都の広尾ガーデンヒルズは、築40年近いにもかかわらず、新築時の3倍以上の価格で取引されています。広尾エリアが国際的でおしゃれな街として成長し、新築マンションの供給もないため、希少価値が高まったためです。

ヴィンテージマンションリノベーションの費用相場と内訳

ヴィンテージマンションのリノベーションを検討するときに、最も気になるのが「いくらかかるのか」ではないでしょうか。ここではリノベーション費用の相場や、予算を抑える工夫を紹介します。

工事内容別で見る費用相場

マンションのフルリノベーション費用は、工事範囲や設備のグレードによって大きく変わりますが、平米単価で25万円/㎡が一般的な相場です。100㎡の物件をフルリノベーションする場合、相場は758万円となります。

これはあくまで目安であり、間取り変更の規模・水回り設備のグレード・内装材の選択などによって変動します。

 

リノベーションする場所ごとの費用相場や、工事にかかる期間の目安は、下記の表を参考にしましょう。
 

 

 

相場

工期

フルリノベーション

600~1,000万円

3~5ヶ月

部分的なリノベーション

200~700万円

1~2ヶ月

水回り

キッチン

50~200万円

1~3週間

バスルーム

65~150万円

トイレ

10~80万円

洗面台

10~60万円

リビング・部屋

間仕切り壁の設置

1か所あたり

10~30万円

1~2ヶ月

間仕切り壁の撤去

1か所あたり

10~25万円

和室→洋室への変更

150~500万円

リノベーションで使えるお得な制度

リフォームやリノベーションをするなら、補助制度を上手に活用しましょう。
住宅省エネ2025キャンペーンは、すべての世帯を対象に省エネ化のための工事に補助金を受け取れます。

 

交付申請などの手続きはリフォーム工事の工事施工者が行い、補助金は着工前の申請が必須です。相談の段階で補助金を使いたいことを伝え、どの補助金が使えるかを確認しましょう。

 

 

補助事業

特徴

補助上限/戸

必須工事

子育てグリーン住宅支援

高い性能の窓の断熱改修に補助

40万円または60万円

①開口部の断熱改修

②躯体の断熱改修

③エコ住宅設備の設置

上記3カテゴリーのうち、2つ以上のカテゴリーを実施

先進的窓リノベ2025

高性能の高効率省給湯器に重点的に補助

200万円

ガラス交換・内窓設置・外窓交換のいずれかを実施

(ドア交換のみは申請不可)

給湯省エネ2025

・幅広いリフォーム工事に補助

・断熱改修と住宅設備の省エネ化が必須

戸建:2台

共同(集合):1台

要件なし

参照:住宅省エネ2025キャンペーン

リノベーション費用を抑えるポイント

リノベーション費用を抑えるには、何にお金をかけ、何を節約するかをご家族で話し合いましょう。キッチンなどの住宅設備は、デザインや機能などによってグレードが異なります。こだわる部分を決め、本当に必要なものに投資しましょう。

 

リノベーションを抑えるポイント
  • 優先順位をつける
  • 間取り変更を最小限にする
  • 既存の床材・建具を活かす
  • 水回りの位置を変えない
  • 設備のグレードを見極める
  • 内装材を標準仕様に
  • DIYできる部分は自分で 
  • 数社から見積もりを取る 
  • 繁忙期を避ける

 

さらに詳しくリノベーション費用を抑えるポイントを知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。


リノベーション費用を抑えたい!効果的な方法とコストダウンした事例を紹介

ユニテでマンションをリノベーションした実例

ここからは、ユニテでマンションをリノベーションした実例をご紹介します。

白×ナチュラルがおしゃれなマンションにリノベーション

施工前                      施工後

 

費用680万円で、白を基調とした、すっきりと明るい印象の部屋にリノベーションしました。

 

6畳の和室だった部屋は、洋風の広々とした寝室に。
すりガラス風のパーテーションで緩やかに区切りました。子どもが小さいうちは、遊びスペースとして緩く仕切り、小学生になったら勉強スペースに、成長後はプライバシーを保ちつつ見守れるようにと、シーンに合わせて間取りを変更できるよう工夫しました。

 

浴室扉は開き戸から折り戸に変更するなど、スペースを広く使える空間になりました。

施工前                      施工後

広いで一体感のあるLDKにリノベーション

マンションのフルリノベーションを、費用495万円でおこなった実例です。洋間にはあまり手を加えず、よく使う箇所を優先的に施工することで、費用を抑えました

 

6畳・6畳の二間続きの和室をLDKとつなげ、広々とした空間に。キッチンは対面式に変更し、子どもを見守りながら作業ができます。キッチンを設置していたスペースにはカウンターと収納を設置し、すっきりと使いやすくなりました。

施工前                      施工後

住みやすさを重視したシンプルなリノベーション

築29年・3LDKのマンションを、約500万円でリノベーションした実例です。キッチン・収納部屋・和室・廊下・ユニットバス・脱衣室を施工しました。

 

和室は洋室にリノベーションし、建具の段差が気にならないすりガラス風の間仕切りを採用。収納部屋には収納棚とハンガーパイプを設置し、シンプルで使いやすい空間になりました。
 

施工前                      施工後

マンションのリノベーションならユニテへお任せください!

私たちユニテは30年にわたり、数多くのお客様のリノベーションをお手伝いしてきました。新婚のご夫婦・子育て世帯・セカンドライフを楽しむご夫婦など、さまざまなライフスタイルに寄り添い、理想の住まいを形にしてきた経験があります。

 

ヴィンテージマンション特有の構造・築年数による配管の問題・管理組合との調整など、リノベーションには予期せぬ課題がつきものです。しかし、豊富な経験があるからこそ柔軟に対応し、最適な解決策をご提案できます。

 

「こんな暮らしがしたい」というご希望があれば、ぜひユニテにお聞かせください。あなたらしい住まいづくりを全力でサポートいたします。

ヴィンテージマンションリノベーションで理想の暮らしを実現するために

ヴィンテージマンションは、築年数だけで判断できない価値を持ち、ゆったりとした間取りと、便利な立地が魅力で、新築マンションより安く購入できます。リノベーションで内装や設備を新しくすれば、自分たちのライフスタイルに合わせて自由に変更できるのが特徴です。

 

ヴィンテージマンションの条
  • 築10年以上を経過している
  • 住居用途地域に建っている(落ち着いた住宅エリアにある)
  • 平均専有面積(個人で所有できる部分の面積)が90m²以上(3~4LDK)
  • 坪300万円以上

 

ヴィンテージマンションの特
  • 好立地・希少性の高い立地
  • デザインが優れている
  • 管理体制が行き届いている
  • 同じ地域・同じ条件のマンションと比べても高い価値がある

 

マンションのフルリノベーション費用は、間取り変更の規模・水回り設備のグレード・内装材の選択などによって変動しますが、平米単価で25万円/㎡が一般的な相場です。

費用相場や工期を参考に、自分たちらしい住まいづくりを進めましょう。

 

 

 

相場

工期

フルリノベーション

600~1,000万円

3~5ヶ月

部分的なリノベーション

200~700万円

1~2ヶ月

水回り

キッチン

50~200万円

1~3週間

バスルーム

65~150万円

トイレ

10~80万円

洗面台

10~60万円

リビング・部屋

間仕切り壁の設置

1か所あたり

10~30万円

1~2ヶ月

間仕切り壁の撤去

1か所あたり

10~25万円

和室→洋室への変更

150~500万円