1. トップ
  2. コラム
  3. 柱を抜くリフォームはどこまで可能?|抜ける柱・抜けない柱の見分け方と活用アイデア
柱を抜くリフォームはどこまで可能?|抜ける柱・抜けない柱の見分け方と活用アイデア

柱を抜くリフォームは建物の構造に関わる工事のため、家を支える役割を持つ柱はそのまま残しておく必要があります。本記事では、抜ける柱と抜けない柱の違いや見分け方や柱を抜くリフォームの費用相場 を解説。最新の補助金情報も紹介しています。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「リビングを広くしたいけれど、邪魔な柱が気になる」「この柱は抜けるの?」と、リフォームを検討するなかで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

 

柱を抜くリフォームは建物の構造に関わる工事のため、家を支える役割を持つ柱はそのまま残しておく必要があります。

 

この記事では、柱を抜くリフォームについて、以下のポイントを解説します。
 

  • 抜ける柱と抜けない柱の違いや見分け方
  • 柱を抜くリフォームの費用相場
  • 抜けない柱を活かしたおしゃれな活用アイデア

 

2026年最新の補助金情報も紹介していますので、柱を抜くリフォームを計画している方は、ぜひ最後までご覧ください。

リフォームで抜ける柱と抜けない柱の違い

リフォームで間取りを変えたいと考えたとき、最初に確認したいのが「抜ける柱と抜けない柱の違い」です。柱には建物を支える構造柱と、壁の下地として使われる非構造柱があり、それぞれ役割が異なります。

 

木造軸組工法の住宅には、通し柱・管柱(くだばしら)・間柱(まばしら)という3種類の柱が使われています。このうち撤去できるのは間柱と一部の管柱に限られ、ほかは家を支える重要な構造材として残す必要があります。

 

希望の間取りが実現できるかどうかは、まず柱の役割を理解することから始めましょう。

抜ける柱(間柱)の特徴

抜ける柱の代表は「間柱」と呼ばれる、柱と柱の間に立てられている細い柱です。

 

  • 部屋の内側の壁を支えるために配置される
  • 基本的には一尺(約303mm)ごとに配置
  • 太さは3寸5分(10.5×10.5cm)が一般的

 

管柱の一部も、上の梁を架け替えたり添え梁を入れたりして荷重を分散できれば抜けるケースがあります。

 

構造用合板が貼られた壁の間柱を撤去する場合、バランスを保つために筋交いの追加設置が必要になることもあります。

抜けない柱(通し柱)の特徴

通し柱は土台から軒までを1本でつなぐ柱で、リフォームで抜くことはできません。建物全体の耐震性と強度を担うので、撤去すれば倒壊のリスクが生じます。

 

通し柱の太さは4寸角(12×12cm)が一般的です。

 

最近建てられた住宅では、通し柱を使っていない家もあります。1本で2階建ての高さを通すぶん、長い木材が必要で材料費が高くなるからです。通し柱を使わずに「ホールダウン金物」という耐震金具を使って柱と柱をつなげ、同等の役割を果たせるように補強しています。

筋交いや壁・梁も撤去できない場合がある

リフォームで撤去できないものは柱だけでなく、筋交い・耐力壁・梁なども地震時の水平力や建物の荷重を支えるため、基本的には取り除けません。

 

筋交いそのものは撤去不可ですが、筋交いが入った壁でも間柱だけは抜ける場合もあります。マンションの壁式構造では、コンクリート壁すべてが耐力壁にあたるので注意しましょう。

 

耐震補強について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
木造住宅の耐震補強どうする?費用・進め方・補助金を知り安心を手に入れる
【築年数別】一戸建ての耐震補強工事費用|施工内容と補助金も

抜ける柱と抜けない柱の見分け方

自宅の柱が抜けるかどうかを知るには、図面・現場・プロ視点、複数の視点から確認します。

 

特に築年数が経った住宅では、図面が現況と異なっていたり、図面そのものが残っていなかったりするケースも珍しくありません。最終的にはリフォーム会社による現地調査や耐震診断で総合的に判断します。

図面・現場・プロ視点でチェックする

住宅の構造図には、柱の種類ごとに決まった記号が記載されています。

 

  • 通し柱:✕(✕マーク)を〇(丸)で囲んだ形
  • 管柱:□(四角)の中に✕(バツ)
  • 間柱:□(四角)の中に/(斜め線)が1本

 

筋交いや耐力壁
  • 筋交い:壁の線の中に/(斜め線)や✕(バツ)
  • 耐力壁:太い二重線・太線・帯状の斜線

 

築年数が経った住宅では現況と図面が一致しないケースも多いため、自己判断はあくまで目安にとどめておくと安心です。

正確な情報を知りたい場合は、リフォーム会社に現地調査を依頼しましょう。

マンションの注意点

戸建てとマンションでは、抜けない壁や柱を見分ける基準が異なります。

戸建ては建築工法(在来軸組・2×4)によって、マンションは構造形式(ラーメン構造・壁式構造)によって撤去できる範囲が決まります。

 

 

ラーメン構造

壁式構造

見分け方

室内に柱型・梁型の出っ張りがある

天井や壁がフラットに仕上がっている

採用される建物

6階建て以上のマンションがほとんど

おおむね5階建て以下の低層マンション

撤去できる壁

多い(間取り変更の自由度が高い)

ほぼできない(コンクリート壁が構造体)

耐震性

標準的

優れている

間取り変更の自由度

高い

低い

 

リフォームの自由度が高いのはラーメン構造です。壁式構造は、構造そのものを活かしたリフォームを考えましょう。

柱を抜くリフォームの費用相場

柱や壁を抜くリフォームは、解体費だけでなく構造補強や内装の復旧工事まで含むため、大きく幅があります。撤去するだけで完結する工事は少なく、一緒に行う工事の範囲が予算を左右します。

 

事前に何の工事が含まれるのかを確認し、見積もりのずれを減らしましょう。

柱を抜く・壁をぶち抜く工事の費用目安

間仕切り壁を撤去するだけの工事は7〜23万円ほどですが、実際には床や天井の段差解消、クロスの張り替えまで含めるのが一般的です。これらを合わせると40〜60万円が目安となります。

 

撤去する壁にコンセントがある場合は、別途電気工事費が加算されます。

200万円でどこまでリフォームできるか

200万円の予算でも、施工したい場所を明確にすれば、納得のいくリフォームを叶えやすくなります。

 

和室とリビングの間の壁を撤去し、フローリングの張り替えやキッチン設備の交換まで200万円の予算で対応できるケースもあります。リフォームの内容や範囲によって費用は変わりますので、まずはリフォーム会社に相談してプランを固めましょう。

見抜けない柱を活かすおしゃれな施工事例

抜けない柱はリフォームの邪魔者として見られがちですが、空間の主役にもなります。装飾を加えて「見せる柱」にしたり、造作家具と組み合わせたりすれば、唯一無二のデザインを楽しむことも。

ここでは、ユニテが手がけた抜けない柱を活かした事例をご紹介します。

【富山市】趣ある和モダンな住まい

こちらは、筋交いを壁の内側に隠さず、あえて見せる内装にした事例です。開放感のあるLDKとなり、家全体の通気性も高まりました。

 

筋交いの足元には腰掛けになる収納ベンチを造作で設置。収納も増え、家族が集まりやすいリビングになりました。

【立山町】住みやすさをデザインする 優しさの住まい

築30年の日本家屋をほぼフルリノベーションした事例です。

構造上取り除けなかった柱を利用して、テレビ台を造作。柱の間に格子を取り入れることで、緩やかに目線を隔て、空間のアクセントにもなりました。

 

通し柱は強度が高いため、ハンモックを掛けたりキャットタワーやキャットウォークの支柱として活用するのもおすすめです。

【富山市】20年先でも安心して暮らせる家

築35年の住宅を「20年先でも安心して暮らせる家に」とリノベーションしました。和室は広々としたLDKに。構造上取り除けなかった柱を利用して飾り棚を設けて、見せる収納にリフォームしました。

 

「抜けない柱があっても、設計次第でこんな空間に!」と、お客様にも喜んでいただいた事例です。ユニテでは、こうした構造上の制約を活かしたリフォーム・リノベーションのご相談も多くいただいています。

 

家族の好みに合わせてテイストを選び、柱を住まいの個性として楽しんでみてください。

柱を抜くリフォームで失敗しないための会社選び

柱を抜くリフォームは構造の専門知識が必要なため、依頼する会社の選び方が仕上がりを大きく左右します。判断を誤って柱を抜くと、耐震性能が下がるだけでなく、最悪の場合は建物の倒壊リスクにもつながります。

 

リフォーム会社を選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。

 

  • 構造計算に対応しているか
  • 施工実績は十分あるか
  • 補助金の登録事業者か

 

さまざまな観点から会社を見極めれば、安心して任せられる依頼先を選べます。複数の会社から見積もりを取り、対応の丁寧さや提案力も合わせて比較してみてください。

よくある失敗とトラブル事例

柱を抜くリフォームでは、事前調査が不十分だったために起こるトラブルが少なくありません。

 

よくあるトラブル事例
  • 着工後に通し柱と判明して間取り変更をした
  • 壁内に幹線配管や電気配線が見つかって追加費用が発生した
  • 構造計算をせずに柱を抜いて耐震性能が落ちた
  • 2×4工法の制限を見落として開口計画が破綻した

 

共通する原因は「事前の現地調査・破壊調査の不足」で、いずれもプロの綿密な調査によって防げる内容ばかりです。

柱を抜くリフォームならユニテへおまかせください!

ユニテは、地域密着型のリノベーション会社です。富山を拠点に、数多くの戸建て・マンションリフォームを手がけてきた実績があります。

 

抜けない柱を活かしたデザイン提案から、梁補強や金物補強といった専門的な工事まで、ワンストップで対応可能です。住宅省エネ2026キャンペーンの登録事業者として、補助金申請のサポートも行っていますので、安心しておまかせください。

 

まずは無料相談・現地調査で、お住まいの可能性を確かめてはいかがでしょうか。

柱を抜くリフォームに関するよくある質問

ここでは、柱を抜くリフォームを検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。

抜くとダメな柱はどれですか?

抜いてはいけない柱は、通し柱・耐力壁につながる管柱・筋交いが入っている柱の3種類です。いずれも建物の耐震性や荷重支持を担う重要な構造材で、撤去すると家の安全性に深刻な影響が出ます。

 

以下の柱は建物全体のバランスを取るために重要な役割を担っているため、リフォームで撤去することはできません。
 

  • 建物の四隅にある通し柱
  • 1階と2階の間取りが大きく変わる位置の管柱
  • 玄関や階段まわりの構造を支える柱
  • 耐力壁や筋交いと一体になっている柱
  • 吹き抜けや大きな開口部の脇に立つ柱

補助金は使えますか?

柱を抜く工事そのものは補助金の対象外ですが、同時に断熱や省エネ工事を行えば「住宅省エネ2026キャンペーン」が活用できます。

住宅省エネ2026キャンペーンは、みらいエコ住宅2026事業・先進的窓リノベ2026事業・給湯省エネ2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業の4つで構成されています。

 

柱を抜くリフォームと組み合わせやすい事業は、みらいエコ住宅2026事業と先進的窓リノベ2026事業です。
 

 

みらいエコ住宅2026事業

先進的窓リノベ2026事業

制度の目的

住まい全体の省エネ性能を高める

窓まわりの断熱性能を高める

対象となる工事

・断熱改修

・省エネ設備への交換

・内窓の設置

・断熱サッシへの交換

補助上限(1戸あたり)

100万円

100万円

併用

◯(要件を満たせば併用可)

◯(要件を満たせば併用可)

 

申請は登録事業者を通してのみ行えるため、依頼前に必ず確認しておきましょう。

 

住宅省エネ2026キャンペーンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。

住宅省エネキャンペーンとは?4つの補助金事業や注意点をわかりやすく解説

柱を抜くリフォームはユニテへの相談からはじめませんか?

木造軸組工法の住宅には、通し柱・管柱・間柱という3種類の柱が使われています。このうち撤去できるのは間柱と一部の管柱です。

 

戸建て
  • 抜ける柱:間柱(10.5×10.5cmほどの細い材)
  • 抜けない柱:通し柱(12×12cm以上の太い材)・管柱

 

マンション
  • 柱が抜ける構造:ラーメン構造(室内に柱型や梁型の出っ張りがある)
  • 柱が抜けない構造:壁式構造(天井や壁がフラット)

 

柱を抜くリフォームは、抜ける柱と抜けない柱の見分けや適切な補強工法など専門知識が求められます。一般の方が独力で判断するのは難しいので、まずは経験豊富なリフォーム・リノベーション会社へ相談しましょう。

 

ユニテではデザインの提案から最新の補助金活用まで一括して対応しています。無料の現地調査や問い合わせフォーム、施工事例の閲覧もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。