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アウトドア用品の収納に最適|土間収納のメリット・デメリットと広さの目安

玄関を散らかさず、汚れを室内に持ち込まない収納方法として有効な土間収納という選択肢。この記事では、メリット・デメリットや失敗例、広さの目安、他収納との比較まで徹底解説。アウトドア用品の量や動線に合わせた後悔しない計画づくりのコツも紹介します

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

注文住宅やリノベーションで「アウトドア用品の収納に、土間収納を使えるか?」と考えていませんか?

 

キャンプ道具、釣り具、スノーボード、子どもの外遊び道具など、家族でアウトドアを楽しむと、とにかく玄関周りが散らかってしまうとお悩みの方も多いでしょう。

玄関を散らかさず、汚れを室内に持ち込まない収納方法として、土間収納はとても有効な選択肢です。

 

実際に土間収納を採用したご家庭からは、「もっと広くすればよかった」「動線をこうすれば良かった」という声も多く聞かれます。

 

この記事では、そうした失敗例も踏まえながら、アウトドア収納として後悔しない土間収納の考え方を解説します。

 

 

アウトドア収納に土間収納を設けるメリット

アウトドア収納に土間収納を設けるメリットには、以下のようなものがあります。

 

▼アウトドア収納に土間収納を設けるメリット
  • アウトドア用品の持ち運びがしやすく動線がスムーズ
  • 室内への汚れや臭いの持ち込みを防げる
  • 玄関がいつも整理された状態で来客時にも安心

アウトドア用品の持ち運びがしやすく動線がスムーズ

土間収納は、外から土足でそのまま入れるスペースです。

 

キャンプ用品やバーベキューセット、釣り具など大きなアイテムを靴を脱がずに出し入れできるため、準備・片付けの動線が格段に良くなります。

玄関に隣接させたり、勝手口脇に設置させたりすれば、車→土間収納→外の動きがよりスムーズになります。

 

お住まいに土間収納を設けた方からは「動線が自然で時短になる」と評価されています

室内への汚れや臭いの持ち込みを防げる

泥・砂・水滴が付いたアウトドア用品をそのまま室内に持ち込むことなく、土間収納の中で保管できるのも大きなメリットです。

 

タイルやコンクリートで仕上げるため、掃除が簡単で、玄関やリビングを常に清潔に保てます

玄関がいつも整理された状態で来客時にも安心

土間収納にアウトドア用品を集約することで、玄関ホールやシューズクローゼットに物が溢れ出すことも防げます。

 

来客時に慌てて片付ける必要もなく、玄関をすっきり保つライフスタイルが実現します。

アウトドア収納として土間収納を設けるデメリット

土間収納を設けることでのデメリットもあります。

 

アウトドア収納として土間収納を設けるデメリット
  • 湿気がこもりやすく、臭いや湿気の対策が必要
  • 部屋や玄関のスペースが圧迫されて狭くなる

湿気や臭いがこもりやすく、対策が必要

土間収納は以下のような理由から、湿気や臭いが溜まりやすいという構造上のデメリットがあります。

 

・湿気の多いアイテムを収納するため

・密閉・閉鎖されがちな構造

・温度差による結露が発生しやすいため

 

実際に土間収納を設けた方の中には、汚れたアウトドア用品をそのまま収納してしまい、カビや臭いが発生してしまったという声もよく聞かれます。

湿気や臭いを防ぐためには、窓・換気扇の設置、除湿機の活用といった対策が必要です。

 

土間収納の、湿気や臭い対策の例
  • 換気扇・小窓を設置する
  • 通気性の良い扉(ルーバー扉やオープンタイプ)を採用する
  • 除湿剤・消臭剤を活用する
  • 濡れたものは乾かしてから収納する

部屋や玄関のスペースが圧迫されて狭くなる

土間収納を設けると、その分、本来リビングや玄関ホールに使えた床面積を収納に充てることになります。

そのため、土間収納の広さを取りすぎたり、配置を誤ったりすると、玄関が窮屈に感じたり、居住スペースが思ったより狭く感じたりする原因になります。

 

特に、設計後に気づくケースとして多いのが、収納量だけを優先して動線をあまり考慮しなかったため、玄関の通路が狭くなったり、人の出入りがしにくくなったりしたというものです。

 

土間収納は「広ければ良い」というものではなく、家全体の間取りや生活動線とのバランスを考えて計画することを意識しましょう

 

玄関リノベーションでの注意点はこちらの記事で紹介

土間収納でアウトドア収納に失敗しやすいポイント

土間収納はアウトドア用品の収納に便利な一方で、設計段階の考え不足によって「思ったより使いにくい」「結局活用できていない」と感じるケースも少なくありません。

 

ここでは、実際によくある失敗例をもとに、アウトドア収納として土間収納を設ける際に注意したいポイントを紹介します。

 

事前に失敗パターンを知っておくことで、後悔のない収納計画につなげましょう。

思ったより広さが足りなかったケース

「1畳くらいあれば十分だろう」と設計したものの、実際に収納してみると、自転車・大きなアウトドア用品が入らないという声は少なくありません。

 

特にアウトドア用品は、使用後に濡れた状態・汚れた状態で一時置きしたいケースも多く、単純な収納量だけでなく、出し入れのための余白スペースも必要になります。

結果として、通路が確保できず物を重ね置きする状態になり、使いにくさにつながることもあります。

 

収納しようと考えているアイテムをリストアップし、必要なスペースと動線を具体的に検討するといいでしょう。

動線が悪く結局使わなくなったケース

土間収納が玄関から離れた場所にあると、物の出し入れが負担になり、「結局使わなくなってしまった」というケースもあります。

 

たとえば、玄関→室内→土間収納と一度靴を脱ぐ必要があったり、遠回りになったりする配置の場合、重たいアウトドア用品ほど出し入れが億劫になりがちです。

その結果、玄関やリビングに仮置きされ、土間収納が活用されなくなることもあります。

 

外出・帰宅動線に自然に組み込める配置設計を意識しましょう。

収納量を想定せず、ものが増えすぎたケース

物をどんどん詰め込んでしまい、奥の物が取り出せない状態になってしまうこともあります。

 

アウトドア用品は年々増えやすく、「最初はスカスカだったのに、数年後には足の踏み場がない」というケースも珍しくありません。

床置き中心の収納にしてしまうと、使わない物が前に積み上がり、結果的に収納全体が使いにくくなります。

 

土間収納の中に棚や収納家具・フック・ラックを計画的に配置し、見える収納と隠す収納のバランスを取ることが成功のポイントです。

湿気・臭い対策を後回しにして後悔したケース

換気対策を軽視してしまい、梅雨時や冬場に湿気がこもり、大切なアウトドア用品にカビや臭いが発生してしまったということもあります。

 

特に、濡れたテント・ウエットスーツ・スノーブーツなどを頻繁に収納する家庭では、対策をしていないと短期間で劣化が進む可能性があります。

「後から換気扇を付ければいい」と考えていたものの、工事が大掛かりになり断念するケースもあります。

 

換気・除湿・通気を設計段階から組み込むことが失敗しない秘訣です。

アウトドアの種類別|土間収納の広さ目安

土間収納の広さは何をどれくらい収納したいかで大きく変わります。

目安を押さえて計画しましょう。

※あくまで目安であり、収納方法(棚・吊り・床置き)によって必要な広さは変わります。

 

キャンプ用品が多い家庭の場合

テント・タープ・チェア・ランタン・寝袋・クーラーボックスなど一式を収納する場合、2〜3畳程度あると、床置きと棚収納を併用でき、出し入れもしやすくなります

 

ファミリーキャンプが中心の家庭では、使用後に一時的に広げて乾かせる余裕があると安心です。

釣り・マリンスポーツ用品の場合

釣り竿やサーフボード、SUPなどの長尺物がある場合は、縦方向の収納計画が必須です。

壁面ラックや天井吊りを前提に、2〜3畳以上確保すると、他の用品と干渉せず安全に収納できます。

スノボ・ウィンタースポーツの場合

板・ブーツ・ウエアなど季節用品が多く、濡れた状態で持ち帰ることも多いため、2畳以上+換気設備が理想です。

 

フックや可動棚を設けることで、シーズンオフも整理された状態を保てます。

子どもの外遊び・部活用品が中心の場合

子どもの自転車・ボール・ラケット・防具などは種類が多く増えやすいため、1.5〜2畳程度+壁面収納を活用すると効率的です。

 

成長に合わせて収納方法を変えられる可動棚がおすすめです。

土間収納にアウトドア用品を効果的に収納する5つのポイント

ここでは、土間収納にアウトドア用品を効果的に収納する際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

ポイント1:土間収納に何を収納するかを決める

まずは、具体的に土間収納に収納したいアイテムをリストアップし、何を収納するか決めます

 

大きいアイテム・小さいアイテム・季節用品を分けて想定すると良いでしょう。

ポイント2:収納するもの・量に応じて土間収納の広さを決める

広さの目安は、一般的には1〜3畳程度です。

収納するアイテムの量や種類によって最適なサイズを検討しましょう。

ポイント3:使いやすい動線・機能的な収納配置を意識する

ウォークスルー型動線や、出入口から目線に入る収納設計で日々の使い勝手を高めましょう

ポイント4:防水性・耐久性・通気性を兼ね備えた設備・仕様を設ける

換気扇・小窓・防水床材などを導入し、湿気や汚れに強い仕様にしましょう。

ポイント5:見せる収納と隠す収納を使い分ける

よく使うアイテムは見せる収納、たまにしか使わないものは隠す収納にすると使い勝手が良くなります。

 

棚やボックスでメリハリをつけることが整理整頓に効果的です。

アウトドア収納は土間収納が最適?他の選択肢と比較

アウトドア用品の収納方法としては、土間収納以外にも「外物置」「シューズクローク」「ガレージ収納」など、さまざまな選択肢があります。

 

それぞれに特徴があり、ご家族のライフスタイルや収納したい物の種類・量によって、最適な収納方法は異なります

 

ここでは、アウトドア収納としてよく比較される3つの方法について、以下を解説します。

・どんな特徴があるのか

・どんな人に向いているのか

 

土間収納 vs 外物置

外物置は、屋外に後付けできる手軽さとコストの抑えやすさが魅力です。

そのため、「収納量を増やしたい」「屋内の間取りを変えたくない」という場合には選択肢になりやすい収納方法です。

 

一方で、屋外設置のため天候や防犯面への配慮が必要になり、出し入れの動線が生活動線と分断されやすい点には注意が必要です。

 

▼土間収納と外物置の比較

 

土間収納

外物置

向いている人

・出し入れのしやすさを重視したい

・アウトドア用品を高頻度に使う

・生活動線の中で完結する収納を求めている

・使用頻度が低いアウトドア用品を保管したい

・できるだけ初期コストを抑えたい

・屋内スペースを減らしたくない

 

アウトドア用品を頻繁に使う家庭では、生活動線の中で出し入れできる土間収納の方が、準備・片付けの手間が少なく、結果的に使いやすいといえます。

土間収納 vs シューズクローク

シューズクロークは、靴・傘・子どもの外遊び道具など、日常使いの小物収納に適したスペースです。

玄関まわりをすっきり保ちたい家庭には非常に相性が良い収納といえます。

 

ただし、テントやクーラーボックス、アウトドアチェアなどの大型用品が増えると、収納量や使い勝手に限界が出やすくなります。

 

▼土間収納とシューズクロークの比較

 

土間収納

シューズクローク

向いている人

・大型・季節用品までまとめて収納したい

・家族分のアウトドア用品が多い

・将来的な収納量の増加も見越したい

・アウトドア用品が少量・小物中心

・靴や玄関小物の整理を重視したい

・玄関をコンパクトにまとめたい

 

特に、キャンプ用品やスポーツ用品などサイズが大きく、数も増えやすい家庭では、シューズクローク単体では対応しきれないため、将来的に土間収納の方が使いやすくなるケースが多いです。

土間収納 vs ガレージ収納

ガレージ収納は、自転車や大型のアウトドア用品をそのまま置ける十分な広さが魅力です。

車との動線が近いため、積み込みを重視する人には便利な収納方法といえます。

 

一方で、玄関と分離した配置になる場合、日常的に使う小物や頻繁に出し入れする用品は扱いづらくなることもあります。

 

▼土間収納とガレージ収納の比較

 

土間収納

ガレージ収納

向いている人

・家の出入り動線上で収納を完結させたい

・子どもの外遊び・部活用品も一緒に管理したい

・家族全員が使いやすい収納を求めている

・車移動が中心で、積み下ろしを重視したい

・屋外作業やDIYスペースも兼ねたい

・玄関収納にはあまり物を置きたくない

 

積み下ろしのしやすさを最優先するならガレージ収納、家族全員が日常的に使う収納として活用したい場合は、玄関動線上にある土間収納の方が適しているといえるでしょう。

土間収納におけるよくある質問(FAQ)

土間収納の広さの目安はどれくらいですか。

一般的には1〜3畳程度。収納する物によって最適サイズを見極めましょう。

土間収納にはどんなものを置くと便利ですか。

キャンプ用品・釣り具・スノボ用品・自転車・ベビーカー・部活用品・泥のついた靴・上着などが定番です。

土間収納に窓や換気扇は必要ですか。

湿気対策のため、小窓・換気扇の設置がおすすめです。

土間収納とシューズクロークは兼用できますか。

可能ですが、それぞれ用途を明確に分ける設計が使い勝手向上のポイントです。

土間収納は将来使わなくなることはありませんか。

ライフスタイルの変化で使用頻度が落ちるケースもあります。

収納計画では、将来どのように活用するか(作業スペースにする等)も検討すると、無駄になりません。

 

土間収納はリノベーションでもつくれる

既存住宅でも、間取りの工夫や一部改修によって土間収納を設けることは可能です。

 

例えば、玄関スペースを広げたり、使われていない収納や和室の一部を土間に変更することで、アウトドア用品用の収納スペースを確保できます。

 

新築でなくても、ライフスタイルの変化に合わせて土間収納を取り入れられる点は、リノベーションならではのメリットです。

 

土間リノベーションのアイデアや補助金について気になる方はこちらの記事も

土間収納を検討中の方は弊社にご相談を

土間収納はただ付ければよいわけではなく、用途・広さ・動線・収納計画・湿気対策など総合的な設計が重要です。

 

弊社では、アウトドア用品の量や使い方に合わせて、無駄のない土間収納計画をご提案します。

 

お気軽にご相談ください。