北欧スタイルのキッチンに興味のある方に向けて、その特徴やリノベーション、新築での施工事例についてご紹介!北欧スタイルのキッチンに憧れている方や空間づくりを考えている方はぜひ参考にしてみてください!
目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
おしゃれな北欧スタイルのキッチンを手に入れたいと思っていませんか?
寒冷な北欧の気候に合わせて考えられた北欧スタイルは、日本の住宅スタイルとも相性抜群です。
この記事では、北欧キッチンについて特徴や実際のリノベーションや新築での施工事例についてご紹介します。
キッチンを北欧風に近づける方法についてもご紹介していますので、北欧スタイルのキッチンに憧れを持っている方はもちろん、リノベーションや新築を検討されている方は、ぜひ理想の空間づくりの参考にしてみてください。
北欧風とは?北欧スタイルを取り入れたキッチンの特徴
北欧風とは、以下の北欧地域で広く取り入れられているスタイルです。
- フィンランド
- デンマーク
- ノルウェー
- スウェーデン
- アイスランド
北ヨーロッパに属する地域は寒冷な気候かつ日照時間が短いため、自宅での過ごし方が重要視されています。
日本で親しまれている「北欧スタイル」は、そんな寒冷地域である北欧の人たちが取り入れる温かみある快適な居住環境に重きを置きつつ、機能性とデザイン性の両方を高めたインテリアスタイルです。
北欧スタイルを取り入れたキッチンの主な特徴は、以下の点に特徴があることがわかります。
【北欧スタイルのキッチンにおける主な特徴】
- ベースカラーは低彩度を採用する
- アクセントカラーに「北欧らしさ」を採用する
- 長く使っても飽きないデザインと機能性を兼ね揃えている
詳しく見てみましょう。
ベースカラーは低彩度を採用
北欧風キッチンでは、ベースカラーに低彩度の色調を採用する傾向にあります。
北欧スタイルでは、やさしい雰囲気と居心地の良い空間を重視し、白を基本としたデザインを取り入れることが一般的です。
白など低彩度のベースカラーは、後述する長く使用しても飽きがこない機能的でシンプルなデザインの基盤となります。
また、白をベースにした北欧キッチンには自然の温かさと明るさを取り入れつつ、シンプルさを保ちやすい色の薄い針葉樹系の木目を組み合わせることが多いです。
アクセントカラーに「北欧らしさ」
北欧風のキッチンデザインは、低彩度と組み合わせた鮮やかなカラーや柄をアクセントとして取り入れることも特徴的です。
北欧スタイルを取り入れた住居では、天候がよくない日でも気持ちを明るく穏やかに保つために、室内に「暖かさ・明るさ」を人工的に再現する工夫が多く見られます。
その一環となるのがアクセントカラーで、視覚的な要素として光や色に特に注意が払われているようです。
たとえば北欧風スタイルでは温かな光である「電球色」や、ビビットなカラーの鮮やかなラグなどが取り入れられます。
また、キッチンでも植物が頻繁に取り入れられており、植物も取り入れて自然の彩りを加えることが一般的です。
長く使っても飽きないデザインと機能性
長く使っても飽きのこないデザインと高い機能性がある点も、北欧スタイルの特徴です。
北欧スタイルの家具や調理器具などは華美な装飾が抑えられている傾向です。
さらに美しい曲線や無駄のない直線で構成されたフォルムであることが多く、シンプルながらも時代を超えて魅力を保ち、長く愛用できます。
たとえば北欧キッチンでは飾り棚を活用した「見せる収納」を作ることが一般的です。これによりカフェのようなの雰囲気を演出でき、キッチンの居心地をアップさせます。
また、北欧スタイルのキッチンでは見せる収納と隠す収納のバランスを取り入れている点から、機能性にも優れています。
北欧スタイルのキッチンを採用すれば、キッチンは単なる料理の場所ではなく、長時間いても飽きのこない場所になるでしょう。
【リフォーム・新築】北欧風キッチンの施工事例
ここでは弊社ユニテが実際に手掛けた新築とリフォーム2ケースにおける、北欧風キッチンの施工事例をご紹介します。
特に、キッチン本体に関しては、薄い色の木目やホワイトを使用することで、北欧らしいデザインを引き立てやすい傾向です。
自身のキッチンを北欧スタイルにリフォームするうえで、ぜひご活用ください。
事例1. 北欧キッチンへのリフォーム
この事例では、キッチン本体とカップボード(食器棚)を組み合わせた、温かみあふれるリビングダイニングキッチンのリフォームを行わせていただきました。
北欧風デザインの特徴である白と木のぬくもりが、絶妙に組み合わさっていますね。
キッチン本体とカップボードは、ウッドワン様の「スイージ」という製品を採用いたしました。
さらに、この事例では温かみのある光を採用していることから、キッチン全体がより北欧らしい雰囲気を演出しています。
事例2. 新築における北欧風キッチンの採用①
この事例では、新築の住宅に北欧風のリビングダイニングキッチンを採用しております。
キッチン本体とカップボードには、前述と同じくウッドワン様の「スイージー」を採用。
木目調のデザインを基本とし、北欧の住宅のような自然な温かみを演出いたしました。
さらに、タイルと吊り下げライトを採用して、北欧のキッチンらしいアクセントを加えています。
事例3.新築における北欧風キッチンの採用②
新築の住宅に北欧風キッチンを採用した事例です。こちらの施主様でも、キッチン本体にウッドワンの「スイージー」を使用させていただきました。
木目調のキッチンやカップボードのほか、シンプルなデザインの中にアクセントとして黄色い棚を取り入れています。
黄色い棚の存在が、キッチンでの明るさとポップさを引き立てていることがわかります。
事例4.新築における北欧風キッチンの採用③
最後の事例も、新築の北欧風リビングダイニングキッチンの事例です。
北欧風の特徴である全体を白で統一し、床には木目調、ダイニングテーブルとチェアにも木材を採用しています。
アイランドキッチンの導入により、さらに海外らしい雰囲気になっていますね。
キッチンをより北欧スタイルに近づける方法
キッチンをより北欧スタイルに近づける方法はリフォームやリノベーションのほか、以下の方法が挙げられます。
- 植物を飾る
- 照明にこだわる
- 飾り棚に北欧ブランドの食器や雑貨を置く
- 北欧ブランド、デザイナーのパネルや絵画、ポスターを飾る
- 壁紙クロスや床の素材にこだわる
- キッチンマットのデザインや色こだわる
それぞれについて詳しく見てみましょう。
植物を飾る
植物を飾ることで、簡単に北欧スタイルのキッチンに近づけやすくなります。
植物は空気を浄化し、癒し効果をもたらすだけでなく、植物は鮮やかな色どりと空間に生き生きとした雰囲気をプラスしてくれます。
まずは小さいサイズの観葉植物をキッチンに飾ってみましょう。
また、植物を天井から吊るす「ハンギンググリーン」という手法を取り入れれば、より海外風のアクセントを加えられます。
観葉植物だけでなく、ドライフラワーを飾ることもおすすめです。
照明にこだわる
北欧スタイルのキッチンを作り上げるためには、照明にこだわることも欠かせません。
北欧スタイルで取り入れられる照明は蛍光灯とは異なり、温かみのある灯りが使われているため、電球ひとつがキッチンの空間全体の雰囲気を左右します。
照明にこだわることで、北欧らしい暖かで居心地の良いキッチンを実現できるでしょう。
北欧テイストの照明器具は、シンプルなフォルムというだけでなく、デザイン性にも優れています。
特に間接照明は見た目がおしゃれというだけでなく、空間に柔らかい光をもたらしてくれるので、温かみを感じられるでしょう。
また、照明の配置にもこだわりましょう。複数のペンダントランプを横並びに配置したり、高低差をつけて配置したりすることで、北欧らしい雰囲気を演出できます。
飾り棚に北欧ブランドの食器や雑貨を置く
「見せる収納」ともいわれる飾り棚を設置して、北欧ブランドの食器や雑貨を置いてみてもよいでしょう。
飾り棚に「IKEA」や「マリメッコ」「イッタラ」などといった北欧発のアイテムを配置することにより、北欧デザインならではのアクセントカラーが映え、キッチンが一気に華やかになります。
お気に入りの北欧食器や雑貨を飾り棚に並べて、自分の好みや個性を表現してみましょう。
また温かみのあるデザインが特徴で北欧食器は和食器とも相性が良いため、異なる文化を融合させた独自の雰囲気を作り出せます。
北欧ブランド、デザイナーのパネルや絵画、ポスターを飾る
北欧ブランド、デザイナーのパネルや絵画、ポスターを飾るのも北欧スタイルのキッチンに近づけるための方法です。
アクセントとして2〜3点配置することで、空間全体のバランスが取れ、キッチンが北欧スタイルに近づくでしょう。
北欧雑貨ブランドで販売されているポスターや北欧出身のアーティストが手掛けたポスター、アートパネルなどを飾れば、キッチンにちょっとした温かさと鮮やかなスパイスを加えてくれます。
また北欧インテリアの定番として知られる、個性的な柄のファブリックパネルもキッチンに飾るのもおすすめです。
壁紙クロスや床の素材にこだわる
キッチンを本格的な北欧スタイルに変えたい方は、キッチンやコンロ周りの各種素材にこだわってみるることも検討しましょう。
タイルやレンガ風デザインの壁材や壁紙・クロスを採用すれば、北欧らしい雰囲気を演出できます。
ただし本物のタイルは手入れが大変な場合もあるため、清掃が簡単なキッチンパネルを選択することも検討しましょう。
また木目を活かした素材や壁や床に無垢材を使用することで、北欧の住宅にある温かみと自然の風合いを取り入れられます。
キッチンマットのデザインや色こだわる
キッチンマットのデザインや色味に北欧スタイルを採用すれば、さりげなく北欧デザインを取り入れられます。
特にストライプや幾何学模様のデザインは、個性的でありながらスタイリッシュにまとまります。
キッチンマットの色合いやデザインに北欧スタイルの特徴があるかどうか確認したうえで、アクセントとしてキッチンでも取り入れましょう。
北欧キッチンのリノベーション費用
もし北欧キッチンにリノベーションすることになった場合、どのくらいの費用感なのか気になりますよね。
本記事では、以下の3パターンで北欧スタイルのキッチンにかかるリノベーション費用をご紹介します。
【北欧風キッチンを取り入れる際の費用相場】
- 既存のキッチンを北欧キッチンにリノベーションする場合
- 北欧キッチンのためにレイアウトを変更する場合
- リビングも含めて北欧テイストを採用する場合
自身の予算に合ったリノベーション計画を立てる際の参考にしてみてください。
既存のキッチンを入れ替えて新しく北欧キッチンにする
既存のキッチンを撤去し、同じスペースに北欧風キッチンを設置する際の費用感は、おおよそ60~120万円程度です。
ただし、キッチンのサイズや仕様、選ぶ素材や作業範囲などによって変動することがあります。
北欧キッチンのためにレイアウトを変更する
北欧キッチンのためにレイアウトを変更するケースというのは、たとえば壁付けのキッチンから海外風の対面型キッチンへ変えるなどが挙げられます。
このような変更にかかる費用の目安は、おおよそ150万円~200万円ほどです。
加えて、設備の変更やタイルの施工工事を入れるなどすると、さらに価格帯は変動します。
リビングも含めて北欧テイストを採用する
最近では、キッチンだけを入れ替えるリフォームで損なわれる統一感を回避するために、LDK全体を北欧風にリノベーションするというご家庭が増加傾向にあります。
リビングも施工しようとすると費用目安はおおよそ200万円からスタートします。ただし施工面積や建材の内容によっては、300万円を超えることも。
費用は張ってしまうものの、LDKも含めて北欧スタイルを採用すれば、ただキッチンだけを変えるよりも統一感のある空間を楽しめるでしょう。
リビングも北欧風にしたい方は、別記事『【簡単】誰でもおしゃれな北欧リビングを再現できる!北欧スタイルの特徴・ポイントを解説』もぜひご覧ください。
富山県で北欧キッチンを検討している方はユニテにご相談ください
富山県周辺でご自宅のリフォームや新築を機に、北欧スタイルのキッチンの導入を検討している方は、ぜひユニテにご相談ください。
ユニテは30年にわたる経験を活かし、お客様の理想の住宅を具現化するお手伝いをしております。
お客様へのヒアリングを通じて、ご要望やライフスタイルに合った北欧スタイルのキッチンの導入を提案させていただきます。
また、無料で相談いただける相談会も開催しておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。 【お問い合わせはコチラ】
まとめ
今回は、北欧スタイルのキッチンを実現するための方法や実際のリノベーション事例を中心にご紹介しました。
【今回ご紹介した内容まとめ】
- 北欧風とは?北欧スタイルを取り入れたキッチンの特徴
- 【リフォーム・新築】北欧風キッチンのリノベーション事例
- キッチンをより北欧スタイルに近づける方法
- 北欧キッチンのリノベーション費用
北欧キッチンリノベーションは、シンプルで使いやすいデザインと機能性の両立がポイントです。
白を基調に、ビタミンカラーや低彩度の色など、自身のテーマに合った色を取り入れ、北欧らしい温かみと明るさを演出しましょう。
また欧風の食器や雑貨、ポスターを飾ることで、よりキッチン周りの空間にアクセントを与えます。
加えて壁材や床材には木目調やタイル、レンガ風のデザインを取り入れ、素材にこだわることで北欧らしい雰囲気を出せるため、可能な方は検討してみましょう。
本記事を通じて、自分のキッチンも北欧風に変身させるヒントを見つけてみてくださいね!