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子供部屋レイアウトのコツ完全版!部屋のサイズ・年齢・男女別のポイントを詳しく解説

子供部屋をレイアウトしたいけど分からない、失敗したくないという想いをお持ちではないでしょうか?私たち株式会社ユニテが30年間様々な経験から、子供部屋のレイアウトのコツやポイントをまとめてみました。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「子供部屋の家具はどんなものを選ぶべき?」
「狭い子供部屋はどうレイアウトしたらいいの?」

 

子供部屋を作ろうと考えている人の中には、上記のような悩みを抱えている方も多いかもしれません。

また、兄弟が増える場合でも、どのようにレイアウトを変更すべきか悩んでしまうものです。

 

この記事では、部屋の大きさやお子さんの年齢・性別ごとの最適なレイアウト方法を解説していきます。

子供部屋のよくある質問や疑問点についても解決しますので、レイアウトに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

【本当に必要?】子供部屋の持つ役割とは

子供部屋を用意してあげたいけど、「保護者の目が届きにくくなるのが不安」という声もよく耳にします。

しかし、子供部屋は子どもを成長させるために重要な役割を持つ空間なのです。

 

子供部屋には、主に以下のような役割があります。

 

子供部屋の役割
  • 自己管理能力を養える
  • プライベートが充実する
  • 勉強に集中できる
  • 親の目を気にせず友達とのびのび遊べる

 

子供部屋を与える大きなメリットは「自己管理能力が養えること」です。

子供部屋は、保護者になんでもやってもらう状態から自立し、独立心を育てるのに大いに役立ちます。「自分の部屋を持つ」ことが心の成長に繋がっているのです。

 

自分の部屋で心地よく過ごすためには、自分自身で片付けをしなければなりません。「どうやったらお気に入りの空間が作れるか」を自然と考えるようになるので、アイデア力・思考力も身につきます。

また、子供部屋は自分だけの空間です。プライベートの時間を確保してあげることは、子どもの成長過程においてとても重要なことでしょう。

 

また、子供部屋は思春期や反抗期を迎える子どもが「親と適切な距離を保つ」ための場所にもなるのです。

誰にも干渉されないストレス解消の場を用意してあげることが、子どもの健やかな成長に繋がります。

子供部屋レイアウトのコツと注意点

子供部屋をレイアウトする際は、下記のコツを押さえておくと失敗しにくくなります。

 

子供部屋のレイアウトのコツ
  • 将来を考慮した家具選び
  • スペース確保と収納
  • 勉強しやすい部屋づくり
  • プライベートと家族団らんのバランス

 

子どもが大きくなっても使い続けられる部屋にするためには、将来のことを見据えて家具をチョイスすることが大切です。

部屋の用途が勉強メインである場合は、いかに集中できる環境にしてあげられるかに着目するといいでしょう。

さらに、保護者の目が届きにくくなるのが不安なら「引きこもりすぎない環境」をつくってあげることも重要になります。

将来を考慮した家具選び

長く使いたいなら将来を見据えた家具選びも重要になるでしょう。子どもの成長に伴って、身体のサイズや好みは変化していくためです。

特に、幼児期はかわいらしく子供っぽいデザインを選んでしまいがちですが、思春期まで使うことを想定しているならシンプルなものを選ぶのがいいでしょう。

 

弊社がリノベーションを担当したS様邸では、将来も使えるように白を基調にしつつ、お子さんの要望に合わせて一部の壁紙を紫にしています。

また、背丈に合わせて高さが変えられる可変性のある家具もおすすめです。

 

たとえば、成長や使い勝手に応じてパーツ変動できるユニットシェルフは、だんだんと物が増えたり子どもが大きくなっても臨機応変に棚を増やせるメリットがあります。

スペース確保と収納

狭い子供部屋でスペースを確保するためには、空間を立体的に使う工夫が必要になります。「ロフト型」のベッドを採用すれば、ベッドの下のスペースを有効活用することも可能です。

 

ただし、2段ベッドやロフト型のベッドを導入する場合は、天井との距離感も考慮することが大切です。天井が近すぎると圧迫感で眠りづらかったり、起き抜けに頭をぶつけたりする危険性があります。

また、子供部屋の収納は過不足なく用意しましょう。子どもの片付け習慣にも大きな影響を与えるため、美観だけでなく機能性も考慮した収納が理想です。 

そのため、レイアウト決めの際は、クローゼット・チェスト・本棚などの収納家具のサイズや配置もしっかり考慮してください。

勉強しやすい部屋づくり

幼いうちは、親と一緒にリビングで勉強するのがいいケースもあるでしょう。

しかし、ある程度の年齢になったら自主的に机に向かう癖をつけなければなりません。

子供部屋の役割には「勉強に集中できること」も含まれており、下記を意識して環境を整えてあげることが大切です。

 

勉強に集中できる部屋のポイント
  • 学習机の位置(部屋の角がベスト)
  • 机とベッドの配置(隣接させない)
  • 机の近くに収納スペースを作る
  • 集中力を高める配色をする(寒色系)
  • 照明にこだわる(明るさや色)

 

まず「学習机を部屋のどこに配置するのか」をよく考えましょう。

机の周りに勉強道具をしまうところがないと、部屋が散らかる原因になってしまいます。

集中して取り組めるような環境をつくってあげることが大切です。
 

プライベートと家族団らんのバランス

成長に伴って子どものプライバシー確保の重要性は高くなっていきます。

「親の目を気にせずにひとりきりを堪能できる空間」としての子供部屋の役割も大きくなるでしょう。

 

ただし、子どもが引きこもりすぎないような配慮をすることも大切です。

適度に家族団らんができ、プライベートも確保できるようにするためには、以下のことに気を付けるといいでしょう。

 

プライベートを確保する子供部屋つくりの3つのコツ
  1. カギの有無
  2. テレビの有無
  3. 子供部屋までの動線

 

ここからは、上記3つのコツについて解説していきます。

1.カギの有無

 

部屋にカギを付けるかどうかはよく検討するべきでしょう。

子ども側から「勝手に入られたくないからカギを付けて欲しい」と言われているなら話は別ですが、内カギを取り付けることで何か起きた時に対処が遅れてしまう可能性があるのです。

特に子供が小さい場合はカギを取り付けないほうがいいでしょう。

カギを付ける場合は、引きこもらないようなルールを設けると安心です。ご飯は必ず部屋から出てきて一緒に食べるなど、きちんと団らんの時間が取れるよう話し合いをしておきましょう。

また、スペアキーは親が管理し「有事の際は勝手に開けることもあるよ」としっかり伝えておくと、隠れて悪さする危険も少なくなるはずです。

2.テレビの有無

 

テレビを子供部屋に設置する家庭も多いですが、部屋に引きこもり家族団らんが減ったり、勉強の妨げになったりする可能性もあります。 

 

特に、幼いうちは積極的に家族と関わるよう、テレビはリビングなどの共有スペースだけに置くのがいいでしょう。思春期になって「子どもが自室にテレビを欲しがったら配置を検討する」ぐらいの認識でいいかもしれません。

3.子供部屋までの動線

 

これから家を建てる、リノベーションを検討している場合は、子供が帰宅してから部屋に向かうまでの動線にも配慮するといいでしょう。

玄関から一直線に子供部屋に向かえる間取りは、子どもの帰宅や外出に保護者が気付けない可能性があります。

間取りから考慮できる場合は、リビングに階段を設置する「リビング階段」など、必ず共用スペースを通過して子供部屋にいく構造にすれば安心できるでしょう。

【パターン別】子供部屋レイアウトのポイント

ここからは、より詳しい状況別にレイアウトのポイントを紹介していきます。

それぞれパターンごとに配慮すべきポイントや注意点が異なるため、自身の状況に合ったレイアウトのポイントを掴み、実践へと繋げていってください。

 

子供部屋レイアウトのポイント
  • 部屋の広さ別
  • 年齢別
  • 男女別

部屋の広さ別のレイアウトのポイント

子供部屋のレイアウトは、部屋のサイズに大きく左右されます。狭い・標準・広いの3パターンに分けてみていきましょう。

狭いスペースを広く使う工夫や複数人で使うコツなど、部屋の広さごとに異なるポイントをそれぞれ詳しく紹介していきます。

 

子供部屋のサイズ
  • 4畳~4畳半(狭いスペース)
  • 5畳~6畳(よくあるサイズ感)
  • 7畳~8畳(広めのスペース)

 

4畳~4畳半(狭いスペース)

 

4畳〜4畳半の子供部屋は、主に団地などに多いサイズ感です。

特に、4畳半サイズは家具の収まりがよく、勉強机・ベッド・小さな本棚や引き出し程度なら設置できる特徴があります。家具同士が近いので準備・片付けが楽ちんなのがメリットです。

 

小学生までなら、持ち物が少なく家具もコンパクトで済むため、特に問題なく使えるでしょう。勉強をする場所・寝る場所として使うには十分な広さですが、友達を呼んで遊ぶには少し狭いかもしれません。

広く使うためには、以下の工夫が必要です。

 

4畳~4畳半を広く使うコツ
  • ロフトベッドを使う
  • 無理にベッドを置かず布団を使う
  • プレイスペース専用・勉強専用にする
  • 高さの低い家具で揃える(空間を広くみせる)
  • 収納するものを限定する
  • 扉の位置を考慮して家具を配置する
  • 壁面を有効活用する

 

4畳〜4畳半の子供部屋を広く使いたいなら、使う目的を限定することをおすすめします。

幼い子どもならプレイスペースとして利用し、勉強はリビング・夜は親と一緒に寝るなどの工夫をするといいでしょう。

 

とりわけ、4畳サイズは限られたスペースでレイアウトしなければなりません。

壁面に収納したりクローゼットを撤去してスペースを拡張したりするアイデアも必要です。出入り口が狭くなる可能性もあるため、よく考えて家具を配置してください。

 

場合によっては、デスクとベッドのどちらを優先するか考えなければなりません。

また、おもちゃや洋服を別室に収納したり、リビングにキッズスペースを作ったりするなどの配慮が必要なケースもあるでしょう。

5畳~6畳(よくあるサイズ感)

 

一般的な子供部屋のサイズは5〜6畳程度です。勉強机・ベッド・収納家具を設置したとしても多少のゆとりが生まれるため、床に座って作業することもできるでしょう。

ただし、部屋の形状によっては家具の配置を工夫しなければなりません。

また、兄弟2人で使う場合は少々狭いスペースのため、広く使えるような工夫が必要です。

 

5畳~6畳を広く使うコツ
  • 2段ベッド・ロフトベッド・布団を取り入れる
  • 寝室と遊びスペースを分ける
  • 机・テレビなどは小さめにして床を広く使えるようにする
  • 明るい色の家具で広く見せる
  • 高さの低い家具で揃える

 

部屋の形状が特殊な場合は、先述した「空間を立体的に使う」ことを意識して家具をチョイスしましょう。小さめ・背丈の低い家具をチョイスすれば、圧迫感も軽減できます。

 

また、6畳の子供部屋だと兄弟姉妹で1つの部屋を使うケースもあるでしょう。

2段ベッドを活用したり夜だけ布団を敷いて寝たりする工夫をすれば、2人でも快適に過ごせる空間になるはずです。

7畳~8畳(広めのスペース)

 

7畳〜8畳の子供部屋は、主に複数人で使うことが多いサイズ感です。

2人兄弟の場合は、左右対称に仕切ったとしても、十分な広さが確保できるでしょう。

 

また「今は1人だけど将来的には2人になるかも」というケースにもおすすめの広さです。

1人で使うなら、中学生〜大学生くらいまで成長したとしてものびのび使えるでしょう。

その場合は、部屋にすべての荷物が収まるようにレイアウトすることをおすすめします。

 

一方で、部屋を仕切って使う場合、仕切り方はパーテーションだけではありません。

下記のような工夫で空間を有効活用できるので、ぜひ取り入れてみてください。

 

部屋を仕切る方法
  • 勉強机(向かい合わせなど)
  • 2段ベッド(目隠しが必要)
  • 本棚(背合わせにすれば両側から利用できる)
  • ラックやチェスト(収納としても利用可能)

 

上記はすべてパーテーションの代わりに家具を仕切りにする方法です。

2段ベッドを置いただけだと目隠しにならないので、カーテンやロールスクリーンを取り付けるとパーソナルスペースが確保できるでしょう。

また、S字フックやカゴを取り付けたラックを境目に置くことで、収納として活用しながら部屋を仕切ることができます。

年齢別のレイアウトのポイント

子供部屋を与えるベストなタイミングは10歳前後だといわれています。

「自分でやってみたい・自分で決めたい」という気持ちが芽生える時期で、さまざまなことに興味を持つようになるためです。 

 

ただし、これはあくまでも一般論なので、自立が早い子もいれば遅い子もいます。

子どもの成長を見守りながら、その子にとってベストなタイミングで用意してあげるのが好ましいでしょう。

【遊び盛り】乳幼児~幼稚園

 

小さい時から子供部屋を用意するメリットは「リビングにおもちゃが散乱しない」「広々としたスペースで遊べる」ことです。

子供部屋に収納場所を確保することにより、小さいうちから片付け習慣が身につけられるでしょう。

そのため、幼稚園までの乳幼児期の子供部屋は、プレイスペースがメインになります。

自分でおもちゃが片付けられるようなレイアウトを考えてあげるのがポイントです。

 

乳幼児期の子供部屋のコツ
  • 手の届く高さに収納スペースを作る
  • 片付けが簡単にできるような仕組みを作る
  • 子どもが分かりやすいようにBOXを色分けする

 

乳幼児期の収納は、効率や美観よりも「自分で片付けできた」という成功体験を与えることが重要です。

箱やカゴなど、ポイポイ入れればいいだけの簡単な収納を採用するといいでしょう。

また、「決まった箱にしまえばいい」というルールにすれば、片付けのハードルがぐっと低くなります。

 

たとえば「ブロックは青のBOX・人形は赤のBOX」といった分かりやすいルールを設けてあげることが大切です。

【勉強がスタート】小学生

 

小学校にあがると本格的に勉強がスタートします。

おもちゃに教科書・勉強道具などの持ち物が加わってくるため、今まで以上に収納場所の確保が必要になるでしょう。

小学生時期の子供部屋は、以下のポイントを押さえてコーディネートしてください。

 

小学生の子供部屋を作るコツ
  • 勉強道具・文房具は「勉強場所」の近くに収納する
  • おもちゃや趣味のものは見えない場所へ

 

小学生のうちは、子供部屋だけでなくリビングで勉強するケースも考えられます。

子供部屋で勉強する機会が少ないなら、キャラクター系の勉強机でないほうがいいかもしれません。

 

リビングで勉強をする場合は、ランドセルや勉強道具もリビングへ移動させると効率がいいでしょう。

また、勉強する場所におもちゃがあると集中力が逸れてしまうため、目隠しが必要になります。

別の場所で管理するか、目に入らないよう工夫して、自然と机に向かえるような環境を作ることが大切です。

【思春期向け】中学生以上

 

思春期の子供部屋は、プライバシーの確保がメインの役割になるでしょう。

自立心が強くなっている時期なので、親と適度な距離感を取りたがる傾向があります。

学校や塾のオンライン授業も一般的になった昨今では、勉強に集中できる環境とプライベート空間の両立が必要です。趣味の本やマンガ・ファッション用品・部活の道具など、持ち物がさらに増えることにも留意しましょう。

 

また、コーディネートをする際は、子どもの意見を尊重することが何よりも大切になります。

家具・インテリアに対するこだわりも出てくる時期なので、「こうしたい」という意見があれば可能な範囲で取り入れてあげましょう。

男女別のレイアウトのポイント

子供部屋のコーディネートで配慮すべきポイントは、性別でも異なります。特に女の子は男の子よりも精神面の成熟が早い傾向があるため、早いうちからインテリアに興味を持つ子も多いようです。

まずは女の子の部屋におけるコツと注意点についてみていきましょう。

女の子

 

女の子は、幼いうちから背伸びをしたがる傾向があります。「大人っぽい部屋にしたい」「友達に自慢できる部屋にしたい」などの憧れを持っている子が多いようです。

女の子の年齢別のコーディネートは以下を参考にしてください。
 

乳幼児期 児童期 思春期
かわいいテイスト おしゃれでかわいいテイスト 好みに合わせたテイスト
プリンセスを連想させるようなかわいいデザイン
(天蓋ベッドなど)
POPでカラフルなデザイン
(キャラクターなど子どもの好みに合わせる)
好みがハッキリする時期
シンプルにすると長く使える
(子どもの意見を尊重する)

 

児童期の好みや趣味などは、友達の影響を大きく受ける傾向があります。

キャラクターや好きなアニメなどを考慮しながら、全体的に明るくカラフルなテイストでまとめてあげるといいでしょう。

 

思春期は自我が確立し好みもハッキリするため、子どもの好きなテイストを尊重してあげてください。

また、プライバシーに敏感になり、父親や男兄弟を避けたがる子も出てくるので、しっかり配慮してあげてください。

かわいらしいものが好きなら、ガーリー・POP調でまとめるのがいいでしょう。

大人っぽい雰囲気にしたい場合は、ナチュラル・モノトーンテイストがおすすめです。

 

さらに、思春期はおしゃれに目覚める時期でもあります。

ファッション関連のものが増えるので、バッグやアクセサリーなどは見せる収納をするのがいいかもしれません。

男の子

 

男の子は好きなものに対するこだわりが強い子が多い傾向があります。趣味を楽しめるよう配慮し、整理整頓がしやすく使いやすいレイアウトをするといいでしょう。

 男の子の年齢別のコーディネートは、以下を参考にしてください。

 

乳幼児期 児童期 思春期
ケガをしない配慮
シンプルなレイアウト
カジュアルなテイスト
ナチュラルカラーの家具
スタイリッシュなテイスト
インテリアを好みに合わせる
ラグや絨毯を敷く
ローボードの収納家具
壁面を有効活用する
ゲーム・趣味の収納に配慮
収納スペースに配慮
(本棚・チェストなど)

 

乳幼児期の男の子は元気いっぱいに走り回る時期です。凹凸の少ない家具でケガを防止するよう配慮しましょう。

 

ローボードは、災害時も横転の心配がないので安心です。部屋を広く見せるだけでなく、ベンチや遊び道具としても利用できます。

さらに、ラグなどを敷けば騒音緩和・横転時のクッションになるでしょう。

 

児童期の男の子は、まだインテリアに興味を持っていないケースがほとんどです。

友達と遊んだり趣味に打ち込んだりするほうが楽しい時期なので、レイアウトを考えるのは親の役割になるでしょう。

家具はシンプルなナチュラルカラーのものを用意すると、大きくなっても使えるのでおすすめです。ゲームに夢中になる子が多いため、テレビの周りなどに収納スペースを用意し、本体とソフトを一緒に収納しておけば紛失を防げるでしょう。

 

思春期はプライベートを大切にしたい時期で、家族よりも友達が最優先になります。

おしゃれに目覚める時期でもあるので、衣類が急に増える子もいるかもしれません。

また、趣味や勉強・部活や習い事などに忙しい時期でもあるため、収納や本棚のスペースを広く取る必要が出てきます。

受験勉強があることを考えると、趣味のものを目隠ししつつ収納するような工夫も必要になるでしょう。

【Q&A】子供部屋レイアウトのよくある質問

最後に、子供部屋のレイアウトをする際に悩みがちなことと、その対処法について解説していきます。

 

よくある子供部屋のレイアウトについての質問
  • 2人以上の兄弟姉妹で1つの部屋を使うには?
  • 狭い子供部屋を広く使うには?
  • おしゃれな子供部屋にするには?

 

3人兄弟で子供部屋を使うコツや、和室をおしゃれに使うコツについても紹介しますので、ぜひレイアウトの参考にしてみてください。

2人以上の兄弟姉妹で1つの部屋を使うには?

子供部屋を兄弟姉妹で使うには、お互いのスペース・プライベートの確保が重要になります。けんかを防ぐためにも、エアコン・コンセント・窓やドアの位置など、さまざまなことに配慮してレイアウトする必要があるでしょう。

 

兄弟が同性の場合は、成長にあわせてシングルに分離できるような2段ベッドがおすすめです。同居し続けるケース・部屋を分けるケースのどちらにも対応できるメリットがあります。

また、異性の兄弟の場合は、小学生から中学生までの間に別々の部屋にするケースが多いようです。

小学生以上になると遊ぶ内容も男女で変わってくるため、可能であれば別々の部屋を用意してあげてください。

分けるのが難しい場合は、勉強スペースを共同にし、寝室はどちらか同性の家族と一緒にするなどの配慮が必要になります。

 

さらに、3人兄弟の場合は、成長に伴ってそれぞれが個室になるケースと「1人+2人部屋」の構成になるケースが多いでしょう。年齢が離れているため、3人一緒で過ごす時期は短い傾向があります。

3人を同居させるなら、システムベッド・システムデスクを使って空間を有効活用するのがおすすめです。

ベッドの下に学習机・収納棚がすべて入るタイプのセットを購入するのもいいでしょう。必要なものをコンパクトに収めるよう工夫してください。

狭い子供部屋を広く使うには?

狭い部屋を広く使うためには、以下のポイントを押さえるよう心掛けてください。
 

 

狭い部屋を広く使うためのポイント
  • 家具の配置
  • 収納
  • 視線・視覚
  • 配色(薄いグレーやモノトーン)
  • 床を多く見せる

 

限られた空間では、多機能家具をチョイスするのがいいでしょう。

ベッド下のスペースが活用できるロフト型や、椅子やテーブルに収納機能がついているものなどを選ぶといいでしょう。物置や作業台にできるメリットがあるため、カラーボックスを横向きに配置する方法もおすすめです。

 

また、散らかりにくい部屋をレイアウトし、物を賢く片づけるためのアイデアも必要になるでしょう。収納場所を明確にしておけば、置きっぱなしや紛失が少なくなります。

さらに、配色や視線を意識してコーディネートすることで、視覚的に広くみせることも可能です。

薄いグレーやモノトーンを中心にまとめれば、色彩効果で広く見えるでしょう。

床や壁の部分を多く見せるレイアウトは、空間に開放感を与えます。家具を1か所にまとめる・背の低い家具をチョイスするなどの工夫も効果的です。

おしゃれな子供部屋にするには?

おしゃれな子供部屋づくりは、子どもが好きなテーマで家具を選ぶのがポイントになります。大人の都合でおしゃれな部屋にしないことが大切です。

 

おしゃれな子供部屋にする方法
  • 壁紙を変える・ウォールステッカーを貼る
  • 家具の材質を揃える(木製・プラスチックなど)
  • インテリア・家具の色を揃える

 

子どもにどんな部屋にしたいかヒアリングしながらテーマを決め、好みのカラー・デザインを揃えて統一感を出すといいでしょう。POPな色使いやファブリックは子どもが喜ぶので、北欧風にしてみるのもいいかもしれません。

 

また「和室の子供部屋をおしゃれにしたい」という悩みもよく耳にします。

和室は畳のクッション性・足音の響きにくさ・寝転がれるなどのメリットがあり、実は子供部屋に適した性質を持っている部屋です。

 

和室の子供部屋をおしゃれにするには、以下のような工夫をするといいでしょう。

 

和室の子供部屋をおしゃれにする方法
  • クッションフロアで畳を隠す
  • 壁紙を貼る・ペイントする
  • カラフルな色使いで「和室っぽさ」をなくす
  • 思い切ってDIYをする

 

賃貸の場合は剥がせる壁紙などを使えば雰囲気を変えられます。

また、子どもと一緒にDIYをしてみるのもおすすめです。

特に、押し入れDIYは昨今のトレンドでもあります。秘密基地や収納スペースなど、使い道は無限大です。

和室も工夫次第で魅力的な部屋へと変身させられるでしょう。

まとめ

子供部屋のレイアウトは、子どもの成長に合わせて変化させていく必要があります。

実用性と美観を兼ね備えたレイアウトを意識しましょう。

 

また、この記事で紹介したのはあくまでもレイアウトのヒントになります。

大切なのは子ども自身の意見なので、親の意向で決めてしまうのはNGです。子どもとしっかり話し合いながらコーディネートを決めていってください。