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長屋リノベーションを成功を導く!費用相場と構造・耐震の注意点を解説

長屋リノベーションの注意点や費用相場を分かりやすく解説。間取り改善や明るさ対策など、失敗しないためのポイントをまとめています。長屋をリノベーションしたいけど分からない、失敗したくないという方は必見です!

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

昔ながらの長屋を「おしゃれに暮らしたい」「今の生活に合うように使いやすくしたい」と考えて、リノベーションを検討する方は少なくありません。たとえば、以下のような理由から、「長屋をリノベーションして再生したい」というニーズが高まっているのです。

 

  • 築年数が古く、耐震性や老朽化が気になる
  • 設備や内装が古く、暮らしづらい
  • 相続した長屋をそのままにせず、有効活用したい

 

そこでこの記事では、リノベーションに携わって30年以上の実績を持つユニテが、長屋リノベーションの流れや費用相場、注意点をわかりやすく解説していきます。実際の事例も交えながら、コストを抑えるポイントまでまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

長屋のおしゃれなリノベーション事例

まずは、わたしたちユニテが担当した、実際の長屋リノベーション事例からみていきましょう!

 

長屋リノベーションの事例
  1. 寒さがつらかった長屋を暖かくリノベーション
  2. 間取りを工夫して広々とした空間にリノベーション

 

長屋を住み良くリノベーションしたいという方は、ぜひイメージづくりにお役立てください。

事例1:寒さがつらかった長屋を暖かくリノベーション

外観:before

外観:after

ご要望 家全体を暖かくしたい。また、バリアフリーにしたい。
改善ポイント ・天井、壁、床に断熱材を施工した
・トイレの位置を変更した

 

こちらは富山県高岡市の長屋です。

 

お母様が高齢ということもあり、施主様は暖かくバリアフリーのお家にしたいという希望をお持ちでした。また、お母様の部屋の近くにトイレを設けたいという希望もありました。

リビング:before

リビング:after

リノベーションでは、部屋全体をフローリングに変更し、暖かみのある住まいになりました。天井と壁、床に断熱材を施工することで、冬でも暖かい部屋になっています。

 

また、リビングやお母様の寝室には床暖房も敷設しました。間取りは、お母様の寝室からトイレへの動線を短くすることで、行き来がしやすいように工夫しています。新築のような作りを実現し、施主様からもお喜びの声をいただきました。

事例2:間取りを工夫して広々とした空間にリノベーション

外観:before

外観:after

ご要望 間取りの狭さを改良したい
改善ポイント ・間取りの配置を工夫した
・基礎の安全性を高めた

 

こちらは富山県富山市の長屋です。元々は隣の住宅を購入して住んでいらっしゃいましたが、段差や間取りの狭さが気になり、住みやすいように改良をしたいとのご相談でした。

リビング:before

リビング:after

リノベーションでは間口の広さ自体を変えることはできません。しかし、間取りを工夫することで風が抜けやすくすることは可能です。広々とした空間を作るために、間取りの配置を工夫しています。

 

また、内装を解体すると基礎がない状態であることが判明しました。安全面で不安があったので、一度家を持ち上げて基礎を設置して安全な状態にしています。こちらも施主様から驚きと感謝のお言葉をいただきました。

 

このように長屋のリノベーションを行うことで、住みやすさを大幅に向上させることができるのです。
 

そもそも「長屋」とは?リノベーションの魅力と特徴

長屋は江戸時代から続く庶民の住まいで、京都の町家や大阪の下町など、古い町並みが残る地域に多く見られます。リノベーションして活用されるケースも多く、現代でも人気のある住宅形態です。

 

ここからは長屋の特徴や構造、リノベーションする魅力についてみていきましょう。

長屋の定義と構造:住戸が連なる「共通の壁」

「長屋(ながや)」は、1つの建物の中に複数の住まいが横に連なっている、昔ながらの住宅スタイルです。見た目は1棟でも、中は一軒ずつ独立しているため、テラスハウスに近い構造だと考えるとイメージしやすいでしょう。

 

各住戸は左右の壁を共有していますが、玄関はそれぞれ独立しています。また、家の前には小さな庭や路地があり、路地や共有部分を通じて住民同士の距離が近いのが特徴です。

長屋リノベーションの魅力

築年数が古い長屋は、旧い日本の趣や歴史的な風情を残しており、それを活かしたリノベーションが近年人気を集めています。

 

長屋リノベーションの主な魅力は以下の通りです。

 

長屋リノベーションの魅力
  • 古き良き趣の活用
  • 土地・建物の価格
  • 空間の自由度

 

まず、古き良き建造物のため、歴史的な梁や柱を露出させるなど、新築では得られないレトロモダンなデザインを実現しやすいのが魅力です。また、比較的安価に入手できるケースが多く、トータルコストも抑えやすいでしょう。

 

さらに、マンションに比べ、専有部分の自由度が高い特徴もあります。ただし、構造上の制約には注意が必要です。

富山など雪国仕様の長屋の工夫

長屋は地域によって構造や暮らし方が大きく異なります。たとえば雪国の富山では、積雪や強風に備えて屋根の傾斜をゆるくし、雪が落ちにくい形にするなど独自の工夫があるのです。

 

玄関先に「雁木(がんぎ)」と呼ばれる屋根付き通路を設け、冬でも雪や雨を避けて移動できる工夫もされています。また、湿気の多い北陸では、土間や縁側を利用して家の湿気を逃がす構造になっているのが特徴です。

 

一方、関西・中部の長屋は細長い敷地を活かし、採光や風通しを確保するために中庭(坪庭)を設けるケースが多く、気候に合わせた住まい方が根付いています。

 

こうした地域ごとの特徴を知っておくことで、その土地に合ったリノベーション計画を立てやすくなるのです。

長屋リフォームの構造リスクとリノベーションの注意点

長屋をリノベーションする際は、まず長屋の特性を理解する必要があります。注意すべきポイントは以下の通りです。

 

  1. 耐震補強と構造
  2. 間取り変更における共有壁・柱の制約
  3. 界壁の防音対策とプライバシー確保

 

ここからは、上記3つの注意点において、リノベーション時にどう対策すべきかもあわせて解説していきます。

古い長屋の耐震補強と構造チェック

長屋の多くは築40年以上の木造で、1981年以降の耐震基準を満たしていないケースがほとんどです。そのため、リノベーションを始める前には必ず「耐震診断」と「構造チェック」をおこなう必要があります。

 

長屋は、隣家と壁や柱を共有している物件です。ひとつの住戸だけで構造を変更すると建物全体のバランスに影響し、耐震性が大きく低下する可能性があります。

 

特に古い長屋では、柱の腐食や基礎のひび割れ、接合部の劣化といった問題が見つかりやすく、そのまま放置するのは危険です。

 

地震時の倒壊リスクを高めないためにも、リノベ前に以下の対策をしておきましょう。

 

古い長屋の耐震補強と構造チェック
  • 自治体の補助金も活用しながら耐震診断を受ける
  • 柱・梁・土台など構造材の状態を調査する
  • 必要に応じて金物補強や筋交いの追加を検討する
  • 屋根を軽量化して揺れにくい構造にする

 

耐震補強は専門的な判断が不可欠です。自己判断で省略すると「見た目だけきれいで危険な家」になりかねません。構造設計士や耐震診断士と協力し、安全性を確保した上でリノベ計画を進めることが、後悔しない長屋リノベの第一歩です。

 

詳しい内容については、以下の記事で解説しています。

リノベーション時こそ耐震工事がおすすめ!補強すべき家屋の特徴と施工内容

間取り変更は共有壁・柱の制約に注意

長屋リノベーションで必ず押さえておきたいのが、隣家と共有している「界壁」や柱・梁などの共有構造です。長屋は建物同士がつながっているため、ひとつの住戸だけで間取りを大きく変えると、建物全体のバランスに影響し、法律上も制約を受けます。

 

共有壁や柱・梁は建築基準法・民法上、共有物と見なされるケースが多く、勝手に撤去・改造することはできません。特に、共有壁を変更する場合は、隣家の所有者全員の同意が必須です。また、たとえ同意を得ても、防火・遮音などの基準を満たす必要があります。

 

そのため、間取り変更を伴う工事では、事前に隣家と話し合い、「同意書(覚書)」を交わすことが重要です。これを怠ると、工事後の損害賠償やトラブルにつながる恐れがあるため、必ず確認してから進めましょう。

 

以下の記事では、撤去できないリビングの柱をおしゃれに見せるコツを紹介しています。

リビングの柱が邪魔…|おしゃれに魅せるリノベーション事例を紹介

界壁の防音対策とプライバシー確保のポイント

長屋でよくある悩みが、隣家との“音”のトラブルです。壁を共有する構造のため、生活音や水回りの音が響きやすく、リノベーション時の防音対策は必須といえます。

 

共有壁には遮音シートや吸音ボードを追加し、床や天井には防音マットを敷くことで足音や振動を軽減できるでしょう。さらに、防音サッシ(二重窓)を導入すれば外部騒音も抑えられ、内装材に吸音性の高いものを使うと反響音の改善にも効果的です。

 

また、音だけでなくプライバシーを守る工夫も大切です。玄関や窓の位置を調整して隣家と目線が合わないようにしたり、室内窓やスクリーンで空間をゆるやかに区切ることで、閉塞感なく安心して暮らせます。

 

さらに、界壁の防音改修と同時に断熱材を入れると、暑さ寒さも和らぎ快適性が大幅にアップします。防音と断熱をセットで考えることが、長屋リノベの大きなポイントです。

 

防音リフォームについては、以下の記事を参考にしてください。
防音リフォームの方法や費用相場|活用できる補助金も解説!

長屋特有の構造問題を克服する!採光・通風改善テクニック

長屋は「うなぎの寝床」と呼ばれるように、間口が狭く奥行きが長いため、中央や奥の部屋に光や風が届きにくい構造です。けど、リノベーションで工夫すれば、昔ながらの長屋でも明るく風通しの良い住まいにできます。

 

代表的な改善テクニックは次のとおりです。

 

長屋の構造問題を克服する採光・通風改善テクニック
  • ライトコート(光庭):建物中央に小さな中庭を作り、奥の部屋まで自然光と風を届ける
  • 吹き抜け:1階と2階をつなぐ縦の空間を設け、光を拡散し空気の流れを良くする
  • 天窓(トップライト):屋根に窓を付け、壁窓の約3倍の採光を確保する
  • 室内窓・欄間:室内の壁に開口を作り、光と風を家全体に循環させる

 

これらを構造の制約を守りつつ組み合わせることで、暗さや風通しの悪さが解消でき、快適性を大きく向上できます。実際の長屋リノベでも、共有壁を残したまま「風が抜ける動線」を工夫した事例が多いです。

 

採光については以下の記事をご覧ください。
採光とは?窓を取り入れて明るい家づくりにするコツを紹介

長屋リノベーションの費用相場

長屋リノベーションの相場は、どれくらい大幅な工事をおこなうのか、間取り変更がどれくらい必要なのか、老朽化度合いなどで変わってきます。

 

ここからは、長屋リノベーションの具体的な費用相場と、補助金・減税制度についてみていきましょう。

長屋リノベーションは600~1,000万円が相場

長屋リノベーション費用は、基本的に普通の戸建てとほぼ同じです。一般的には600万円〜1,000万円程度が相場だとされています。内装や水回りをフルリノベする場合は、1㎡あたり10〜22万円が相場です。

 

たとえば延床90㎡の長屋なら、だいたい900〜2,000万円くらいになります。価格の振れ幅が大きいのは、建物の状態や工事の内容で大きく変わるためです。

 

耐震や断熱に問題がなければ1,000万円前後で収まることも多いでしょう。ただし、断熱材を入れたり耐震補強が必要になったりすると、費用はぐっと上がります。

 

特に築年数が古い長屋は、状態によって金額がブレやすいから注意してください。リノベ経験が豊富な施工会社に早めに相談して、正確な見積もりを出してもらうのがおすすめです。

相場よりも安い業者には注意しよう

費用が安すぎる業者を利用すると、トラブルの種になる可能性が高いので注意してください。

 

安すぎる業者のリスク
  • 見えない部分の耐震補強や断熱工事などが不十分(手抜き工事)
  • 当初の予算から大幅な追加費用を後から請求される可能性
  • リノベーション後に問題や不具合が起こっても対応してくれない
  • 相談していた間取りや内装と違う仕様で施工される

 

長屋リノベーションは特殊な工事であり、適正な費用が必ずかかります。費用が相場より安すぎる業者を利用すると、将来的なトラブルの種になる可能性が高いです。

知っておきたい!リノベーションで活用できる補助金・減税制度

リノベーションは費用が高額になりがちですが、特に長屋で必要な「耐震性」や「省エネ性能」を向上させる工事については、国や自治体が様々な優遇制度を設けています。これらの制度を活用することで、実質の費用負担を大幅に軽減できる可能性があるのです。

 

たとえば、長屋リノベーションで最も重要となる「耐震補強工事」をおこなう場合、以下の制度の対象になることがあります。

 

耐震リフォームに関する補助金・減税
  • 自治体独自の補助金
  • 所得税の控除(耐震リフォーム減税)

 

また、長屋の課題である「断熱性」や「バリアフリー」改修は、以下の制度の対象になる可能性があるでしょう。

 

省エネ・バリアフリーに関する補助金
  • 介護保険による住宅改修費の支給
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 住宅ローン減税

 

詳しい内容については、以下の記事で解説しています。
リノベーションで住宅ローン控除は受けられる!条件や注意点を解説

長屋リノベーションの費用を安くするコツ

長屋リノベーションの費用を安くするためのコツは、以下の通りです。

 

  1. 相見積もりで価格の適性化をはかる
  2. 依頼内容を見直して優先順位をつける

 

それぞれについて詳しく解説をしていきます。

1.相見積もりで価格の適正化をはかる

「相見積もり」は、複数の業者に見積もりを依頼して比較する方法で、長屋リノベでは特に大事なポイントです。

 

業者ごとに理想の間取りや内装の希望を説明する手間はありますが、1社だけの見積もりでは、その価格が適正かどうか判断できません。リノベ-ションの相場に詳しくないと、相場よりも高額を提示されたとしても気づかないまま依頼してしまうリスクがあるのです。

 

相見積もりを取れば、内容を比べながら、適正かつ安い業者を選べるようになります。ただし、極端に安すぎる見積もりは、手抜き工事の可能性もあるため要注意です。

2.依頼内容を見直して優先順位をつける

2つ目は依頼内容を見直すことです。紹介した事例のように、おしゃれな長屋にしたいという気持ちは誰もが持っているでしょう。

 

しかし、あまりにも細部にまでこだわってしまうと、それだけ値段は高くなっていきます。コストを抑えるためには、「譲れないポイント」と「グレードダウン可能なポイント」を明確にし、予算に合わせたメリハリをつけることが重要です。

 

費用調整のポイント
  • ハイエンド製品ではなく、標準グレードの設備を選ぶ
  • 内装材を統一し、標準品を活用する
  • 大幅な間取り変更を避け、既存の壁・柱を活かした間取りにする

 

もし、見積もり内容が高かった場合は、優先度が低い要素から削っていき、費用を下げることができないか交渉してみてください。

長屋リノベーションを依頼する業者の選び方

業者選びにおいて大切なポイントは3つあります。

 

業者選びに大切な3つのポイント
  1. 長屋リノベーションの実績を確認する
  2. 口コミや周辺の評判を調べる
  3. 見積もりを依頼した際の対応

1.過去の実績を確認する

長屋リノベーションは、一般的な戸建てやマンションのリフォームとは構造上の勝手が大きく違います。共有壁、耐震補強、採光・通風の確保など、長屋特有の課題解決ノウハウが必要です。

 

そのため、単なるリフォーム実績ではなく、長屋リノベーションの実例がホームページに豊富に掲載されているかを確認することが大切になるでしょう。特に、画像付きの施工事例を掲載している業者がおすすめです。

 

実績が豊富な業者であれば、過去の経験に基づいた適切な提案と、長屋特有の追加費用のリスクを事前に予測できるといった、高い専門性が期待できるでしょう。

2.口コミや周囲の評判を調べる

インターネットで業者の口コミを調べる際は、悪評だけを見るのではなく、良い口コミの内容にも注目してください。とくに「難易度の高い長屋リノベーションで、どんな問題をどう解決してくれたのか」といった点は、業者の実力を判断する大切な材料になります。

 

もちろん、内容をそのまま信じすぎるのは危険です。ただ、明らかに悪い評価が多い業者は避けたほうが安心でしょう。また、地域密着の会社であれば、近所の方に評判を聞くのも有効です。実際に依頼した人のリアルな声はとても参考になります。

3.見積もりを依頼した際の対応

長屋リノベーションは、契約から工事完了までの長い期間を、業者と二人三脚で進めていきます。その最初の接点である、見積もり時の対応は非常に重要です。

 

まずは親切さや、話してみて印象がよかったかなど、ストレスなくコミュニケーションが取れる人柄であるかが判断材料になるでしょう。

 

さらに、長屋特有の構造や隣家との関係性、費用が高くなる可能性のある箇所について、専門的な根拠を持って明確に説明してくれるかも確認してください。見積もり内容の疑問点に対して、あいまいな回答をする業者は避けるべきです。

長屋リノベーションに関するよくある質問

長屋リノベーションに関するよくある質問は以下の通りです。

 

長屋リノベーションに関するよくある質問
  • 長屋リノベーションの工事期間はどのくらいですか?
  • リノベーション中に長屋に住み続けることはできますか?
  • リノベーションで長屋の外観を大きく変えることはできますか?

長屋リノベーションの工事期間はどのくらいですか?

長屋リノベーションの工事期間は、工事の規模や内容によって大きく異なります。

 

部分リノベーション
(水回り・内装のみなど)
2〜3ヶ月程度
フルリノベーション
(スケルトン化・間取り変更・耐震補強を含む)
4〜6ヶ月程度

 

特に、築年数が古い長屋では、解体後に柱や土台の腐食が判明し、予定外の補強工事(基礎工事や耐震工事)が発生する可能性が高いです。その分工期が延長することもあるため、期間には余裕をもって計画を立てることが大切になるでしょう。

リノベーション中に長屋に住み続けることはできますか?

大規模な長屋リノベーションでは、工事期間中に住み続けることは難しいケースがほとんどです。特に、以下のような工事をおこなう場合は、安全性や作業効率の観点から仮住まいが必要になるでしょう。

 

仮住まいが必要なケース
  • 水回り(キッチン、浴室、トイレ)を全面的に交換する場合
  • 耐震補強や基礎補強など、構造に大きく手を加える場合
  • 断熱工事や防音工事で、家全体の内装を剥がす場合

 

そのため、仮住まいへの引っ越しや家賃も、費用の一部として事前に予算に組み込んでおくことが大切です。

リノベーションで長屋の外観を大きく変えることはできますか?

外観の変更は可能ですが、いくつかの制約があります。

 

長屋の外観変更時の注意点
  • 景観法の制約
  • 隣家との調和
  • 共有壁の制約

 

歴史的な街並みや景観条例がある地域では、外壁の色や素材、窓の形状などに規制がかかる場合があります。また、長屋は隣家と密接しているため、極端に異なるデザインに変更すると近隣トラブルの原因になることもあるでしょう。

 

さらに、外壁の一部が隣家との共有物である場合、その部分に手を加えるには隣家の同意が必要です。外観を変更したい場合は、地元の条例を確認し、長屋の施工実績が豊富な業者と、周囲との調和を意識したデザインを検討しましょう。

 

具体的な外観リフォームについては、以下の記事もお読みください。
外観リフォームの事例や費用は?成功させるコツや注意点についても解説

長屋リノベーションを検討している場合はユニテにお任せ!

長屋をリノベーションすべきか迷っている場合や、「この間取りって実現できるのかな?」と不安を感じている場合は、プロに相談するのが一番安心です。

 

富山県周辺で長屋リノベーションをご検討中でしたら、ぜひ一級建築士が在籍し、施工実績豊富な「ユニテ」にお気軽にご相談ください。お客様の理想に寄り添いながら、長屋ならではの魅力を最大限に活かした住まいづくりをお手伝いします。

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まとめ

長屋をおしゃれに仕上げるには、注意点を理解し、費用の目安を把握しておくことが大切です。内装の工夫や広々としたキッチンづくりなど、自分好みの空間を実現できるのはリノベーションならではの魅力だといえます。

 

長屋のリノベーションを迷っている方は、ぜひこれを機に検討してみてください。理想の住まいづくりの判断材料として役立てていただければ幸いです。