
温かな住まいを叶えるフレンチカントリーリフォームのコツを、配色・素材・造作・収納の4つのポイントで解説。キッチンや玄関など場所別のアイデアとユニテの事例、部分リフォームから1,000万円以上のフルリノベーションまでの費用の目安も紹介します。
目次

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「リフォームでフランスの田舎家のような、温かみのある住まいにしたい」。そう考えて、フレンチカントリーのリフォームを検討する方は少なくありません。一方で、どこから手を付ければいいのか、費用はいくらかかるのかと迷う方も多いはずです。
この記事では、フレンチカントリーのリフォームについて、以下のポイントを解説します。
- フレンチカントリーとは何か
- リフォームで押さえたい4つのポイント
- フレンチカントリーに仕上げる場所別のアイデア
- リフォーム費用の目安
フレンチカントリーは1箇所からでも取り入れられます。ユニテの事例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
フレンチカントリーとは?素朴さと上品さが魅力の内装スタイル
フレンチカントリーとは、南フランスのプロヴァンス地方の田舎家をイメージした内装スタイルです。
白さ・丸さ・ナチュラルさの3つを押さえると、フレンチカントリーの素朴さと上品さを表現できます。
よく似たスタイルに、フレンチシャビーがあります。シャビーが古びた加工感を楽しむのに対し、フレンチカントリーは自然の心地よさを大切にする点が違いです。流行に左右されにくく、年月とともに味わいが増していく点も、フレンチカントリーならではの魅力といえます。
家具や雑貨をそろえるだけでは、雰囲気づくりに限界があるのも事実です。リフォームで床・壁・ドアといった内装から整えると、完成度は大きく上がります。
フレンチカントリーに仕上げるリフォームの4つのポイント
フレンチカントリーらしい住まいにするには、以下の4つを大切にしましょう。
- 配色
- 素材
- 造作
- 収納
家具や雑貨は後から買い替えられますが、床・壁・入り口の形はリフォームでしか変えられません。
リフォームで空間の土台から考えていきましょう。
配色|白系のベースに、くすみカラーを差し色にする
白一色にすると冷たく無機質に見えやすいですが、淡い色を重ねることでやわらかさが生まれます。
南フランスの建物に多い白い漆喰の壁・淡いブルーの窓枠・木の扉などをお手本にしましょう。差し色は、室内ドアやアクセントクロス1面、キッチン扉など、面積の小さい場所に使うと失敗しにくくなります。
迷ったときは、白い壁と木目の床に、差し色を1色だけ加えるのがおすすめです。
素材|無垢材や漆喰などの自然素材とアイアン
自然素材は年月とともに色や風合いが変わり、フレンチカントリーらしい素朴な質感が深まっていきます。
ドアノブ・水栓・取っ手には、マットブラックのアイアン・アンティークゴールド・真鍮を選ぶと雰囲気がまとまります。テラコッタ風のタイルを取り入れるのもおすすめです。
費用を抑えたい場合は、本物の塗り壁をLDKなど主役の空間だけに使い、ほかの部屋は塗り壁風のクロスにしましょう。見た目の雰囲気を保ちながら、全体の費用を抑えられます。
造作|アーチ開口と腰壁でやわらかな印象をつくる
アーチ開口や腰壁は、リフォームだからこそ取り入れられるつくりです。曲線は空間にやわらかさを生み、腰壁は壁に上品な奥行きを加えます。
アーチ開口を取り入れやすいのは、パントリーの入口や廊下・キッチンの垂れ壁・LDKの入口など。ただし、直線の壁より手間がかかり、曲げ加工用の材料も必要になるため、費用は割高になります。
腰壁は、壁の下半分に板を張る仕上げです。汚れや傷を防げるうえ、クロスより長持ちしやすく、傷んだ部分だけを直すこともできます。天井と壁の境目に装飾部材(モールディング)を付けると、よりクラシックな印象になるのもポイントです。
収納|オープン棚やニッチで雑貨を「見せる」
フレンチカントリーでは「見せる収納」を取り入れましょう。お気に入りの食器やアンティーク雑貨を飾ること自体が、フレンチカントリーの楽しみ方だからです。
たとえば、壁の厚みを利用したニッチ(飾り棚)や、白い食器やガラス瓶を並べたキッチンのオープン棚。チェッカーガラスなどのデザインガラスが入った扉も、空間を華やかにしてくれます。
フレンチカントリーを感じるユニテのリフォーム事例
フレンチカントリーは、家全体を一度に変えなくても、1箇所から取り入れられます。場所ごとのポイントを押さえ、色と素材をそろえれば、少しずつ改修しても家全体に統一感が出るためです。
ユニテの事例から、フレンチカントリーにおすすめのリフォーム事例を紹介します。
木目調で統一されたキッチン
キッチンをLDKの主役に仕上げると、空間全体の雰囲気が変わります。
床材・天井・キッチン設備を木目調のデザインで統一したことで、自然の心地よさを感じるキッチンになりました。
店舗でも使われるクッションフロアを採用し、耐久性にも優れています。
黒い取っ手は、アイアンのように空間を引き締める役割も果たしてくれるのが特長です。
白を基調とした明るいダイニング
リビング・ダイニングは、無垢床・腰壁・室内ドア・照明の4つで、家族が集まる温かい空間に変わります。面積が広いため、床と壁の素材を変えるだけで印象ががらりと変わるのが特長です。
白を基調としたダイニングに、フレンチカントリーを感じさせる色味・家具・真鍮やアイアンのペンダントライトなどを取り入れれば、さらに完成度が増します。
機能性にも優れた玄関
玄関は、来客が最初に目にする場所でありながら、面積が小さく、費用を抑えやすい点も魅力です。木目の玄関ドアやタイルの床で、家の第一印象をフレンチカントリーに変えられます。
白の収納棚がさわやかで明るい雰囲気に。壁には人気の「エコカラット」を採用し、気になる玄関のにおいを抑えられます。
使いやすい造作棚がおしゃれな洗面台
洗面所やトイレは、面積が小さいぶん費用を抑えやすく、こだわりを詰め込みやすい場所です。思い切った色や柄にも挑戦しやすいため、フレンチカントリーを試す場所としてもぴったり。
白を基調とした洗面台に、木目の造作棚と真鍮のペンダントライトを組み合わせ、フレンチカントリーを感じる空間に仕上げました。
夫婦で好みが分かれる柄や色も、小さな空間なら気軽に試せます。家全体に広げる前の「お試し」として取り入れるのもよい方法です。
フレンチカントリーリフォームの費用の目安
フレンチカントリーのリフォーム費用は、部分的な工事なら数十万円から、家全体のリノベーションなら1,000万円以上が目安です。費用は、工事の範囲・素材のグレード・造作の量の3つで大きく変わります。
住宅リフォーム推進協議会の調査では、リフォーム実施者が検討時に考えた予算の平均は266万円。一方、実際にかかった費用の平均は348万円で、予算を上回る傾向が見られました。主な理由は、リフォームする箇所が増えたり、設備のグレードを上げたりしたこと。事前に優先順位を決めておくことが大切です。
クロスや建具の交換など、部分リフォームから始める場合
クロス・建具・床の一部を変えるだけでも、フレンチカントリーの雰囲気は十分に出せます。壁・ドア・床は視界に占める面積が大きく、かけた費用に対して見た目の変化が大きいためです。
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はじめての方には、アクセントクロスと室内ドアの交換に、照明の交換を組み合わせる方法がおすすめです。比較的少ない費用で、部屋の印象を大きく変えられます。
500万円でできるフレンチカントリーリフォーム
500万円あれば、LDKの内装を一新し、キッチンの交換にアーチなどの造作まで組み合わせられます。設備の交換だけでなく、フレンチカントリーらしさを生む造作や自然素材にも予算を回せる価格帯です。
たとえば、LDKの無垢床・塗り壁・アーチ開口・室内ドアの交換という組み合わせ。アーチ開口は、通常の入口と比べて、追加費用がかかります。
1,000万からできるフルリノベーション
1,000万円以上の予算があれば、間取りの変更・水回り・断熱改修などを含めて、家全体をフレンチカントリーに統一できます。内装だけでなく断熱や設備まで一度に見直せるため、見た目と住み心地の両方を高められるのが特長です。
費用面で知っておきたいのが、国の「住宅省エネ2026キャンペーン」です。内装デザインだけの工事は対象外ですが、窓や壁などの断熱改修と組み合わせれば補助金を活用できます。
補助金について知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
住宅省エネキャンペーンとは?4つの補助金事業や注意点をわかりやすく解説
長期優良住宅化リフォーム推進事業は令和7年度で終了!令和8年度(2026年)に使えるリフォーム補助金を紹介
フレンチカントリーリフォームで失敗しないための注意点
フレンチカントリーのリフォームで大切なのは、完成した直後ではなく「住み始めてから」の後悔を防ぐことです。
事前に知っておきたい、フレンチカントリーの3つの注意点は以下の通りです。
- 甘くなりすぎないよう、締め色を取り入れる
- 家電や生活感を隠す収納計画を立てる
- 自然素材のお手入れ方法を知っておく
打ち合わせの前に、夫婦で「甘さ」の度合いを話し合っておきましょう。白・レース・花柄などを使いすぎると、かわいらしさが強くなり、夫婦のどちらかが落ち着かない空間になってしまいます。
床や梁をダークブラウンにしたり、照明や取っ手をマットブラックにしたりするのがおすすめです。
冷蔵庫や電子レンジなどの家電が目に入ると、フレンチカントリーの世界観が崩れやすくなります。家電はパントリーの中や扉付き収納に置き、オープン棚には飾りたい物だけを並べられるように計画しましょう。
無垢床や漆喰は手入れが大変そうに見えますが、普段の簡単な掃除で十分きれいに保てます。手入れの方法を知らないまま選ぶと、シミや傷が気になって後悔しやすいため、事前に確認しておきましょう。
小さな傷や色の変化は、自然素材ならではの「味わい」として楽しんでみてください。
フレンチカントリーのリフォームはユニテにご相談ください
富山県でフレンチカントリーのリフォームをご検討中なら、ユニテにご相談ください。ユニテはLIXILリフォームショップとして、製品の提案から施工、補助金の相談、工事後のアフター対応まで一貫してお任せいただけます。
框デザインの室内ドア「ラシッサ」や框扉のキッチンなど、LIXIL製品を使ったフレンチカントリーのプランを提案できます。水回りだけの小さな工事から家全体のリノベーションまで対応し、工事後は住み心地を定期的に確認する「アフター訪問」も行っております。
お気に入りのインテリア写真を持って、ぜひご夫婦でお気軽にご相談ください。




