
新築で後悔した人に多い、よくある15個の失敗例をプロ視点で解説。間取り・収納・コンセントの位置・断熱性能・土地選びなど、建てる前に確認すべきポイントと失敗を防ぐ対策が分かります。
目次

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「一生に一度の買い物」と言われる新築住宅ですが、実際には新築で失敗した、後悔しているという声は少なくありません。
間取りが生活に合わず毎日ストレスを感じる、収納が足りず家が片付かない、コンセントの位置が悪く不便を感じる、断熱性能が低く暑さ寒さに悩まされる、土地選びを誤って住環境に不満が残る――こうした失敗は決して珍しいものではありません。
こだわって家づくりを進めたはずなのに後悔が生まれる理由は、建てる前の確認不足にあります。図面やイメージだけで判断し、実際の生活を十分に想像しないまま決断してしまうと、住み始めてから違和感に気づくことになります。
この記事では、住宅のプロの視点から、新築で特に多い失敗例とその原因を整理し、後悔しないための具体的な考え方や対策を分かりやすく解説します。これから新築を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
新築に失敗して後悔する人は意外と多い
「新築=理想の暮らし」というイメージを持つ人は多いですが、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と感じるケースは珍しくありません。
理由はシンプルで、以下の状態・スタンスで家づくりを進めてしまうためです。
- 図面だけで生活を想像してしまう
- デメリットを深く検討しない
- 住宅会社任せで判断してしまう
新築の失敗は、センスや運の問題ではなく、情報不足と準備不足によって起こります。以下の失敗例は、実際に住んでみなければ分からない内容のものばかりです。
| 場所 | 後悔した事例 |
|---|---|
| リビング階段・吹き抜け | リビング階段が寒かった リビング階段が思ったより不便 吹き抜け構造の維持が大変 プライバシーの確保ができていない |
| 生活導線 | トイレと寝室が近くて排水音などが気になる 家事動線が悪くて負担になる 玄関とキッチンが遠くて買い物帰りが大変 動線が悪く料理がしづらい 収納スペースが足りない・使いづらい |
| 冷暖房効率 | 吹き抜けはおしゃれだが空調が効きにくい 冷暖房効率が悪く想像以上に電気代がかかる オール電化が思ったより安くならなかった 断熱性や気密性にこだわらなかった |
| 家具・コンセント | コンセントをもっと配置すればよかった コンセントの位置が微妙で家具が置きにくい 手が届きにくいところにスイッチがある 動線上にスイッチがなく使いづらい 家具を置いたら想像よりも狭くなった スペースに余裕がない 照明が部屋のデザインと合っていない 照明が暗かった 使わない部屋にエアコンを設置した 埋め込み式のエアコンにして失敗した |
| リビング | リビングの間取りが狭くくつろげない 家具の配置を考慮しなかったため使い勝手が悪い 家具を置くと狭くなってしまった |
| キッチン | アイランドキッチンに後悔している カウンターキッチンに後悔している 収納を重視しすぎて家電が置きにくい キッチンが広すぎて作業しにくい おしゃれだけど動線が悪い |
| トイレ | 窓を作らなかったのでトイレが暗い 狭くて扉が開閉しにくい 玄関の横に設計したため来客時に気まずい 夜の排水音が気になる |
| お風呂 | オプション設備を付けたが活用していない 掃除しやすい素材にすればよかった 脱衣所に収納をつくればよかった 窓を付けなかった(湿気がこもる・暗く感じる) |
| 寝室 | スペースを削ったため大きなベッドが置けなくなった ダウンライトの位置や明るさのせいで寝にくい 夫婦で生活習慣が異なる点を考慮していなかった |
| 子ども部屋 | 子ども部屋を可愛すぎるデザインにしてしまった 家族構成が変わって部屋が足りなくなった 人数分部屋を作ったが今は物置になっている 男女の兄弟で別々の部屋が必要になってしまった |
| 玄関・外構 | 傘やブーツ用の収納が足りなかった ウォークインシューズクローゼットが使いにくい 照明スイッチの場所が分かりづらい 庭にこだわり過ぎて維持管理が大変 |
| 収納 | 収納場所をまとめたら出し入れするのが面倒 収納スペースが足りなかった 荷物が増えてしまって片付かない 憧れのウォークインクローゼットが使いづらかった |
| 資金計画 | こだわりすぎてしまい予算をオーバーした 住宅ローン以外の費用想定が甘かった 想像通りに収入が増えなかった 転勤で引っ越しを余儀なくされたが残債が残ってしまった どうしても欲しい土地があって先に買ってしまった 定年後の返済が不安で借り入れ期間を短くしてしまった |
| 日当たり・立地 | 窓の量・大きさ・位置に失敗した 周辺施設が気になる(騒音・治安・悪臭など) 利便性が悪い 虫が発生しやすい(付近の自然環境の影響) 大きな窓をたくさん付けたら、朝日・西日が眩しすぎた 窓をつけすぎたせいで外からの視線が気になる |
| その他生活 | 転勤になってしまった・購入後に離婚した 近隣住民との付き合いが大変だった 生活に不便な立地だった 近隣の騒音が気になる ご近所トラブルが起きた |
新築を設計する際には、生活におけるあらゆるシーンを思い浮かべて、事前にシミュレーションしておくことが重要になります。だからこそ、まずはよくある後悔ポイントを把握しておくことが大切になるのです。
新築住宅のよくある失敗例TOP5
ここからは、新築のよくある失敗の原因と、その事例を一つずつ詳しく紹介していきます。
- 【最多】間取りで後悔するケース
- 収納は量より場所に注意
- 断熱・気密を軽視したら一生の後悔に
- コンセントと設備は生活後に差が出る
- 土地や土地選びは建物以上に重要
失敗しないための対策もあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
新築住宅の失敗①【最多】間取りで後悔するケース
まずは、新築に後悔している理由として最も多い「間取り設計」における失敗例についてみていきましょう。間取り設計でよくある失敗例は以下の通りです。
| リビング階段・吹き抜け | リビング階段が寒かった リビング階段が思ったより不便 吹き抜け構造の維持が大変 プライバシーの確保ができていない |
|---|---|
| 生活導線 | トイレと寝室が近くて排水音などが気になる 家事動線が悪くて負担になる 玄関とキッチンが遠くて買い物帰りが大変 動線が悪く料理がしづらい 収納スペースが足りない・使いづらい |
間取りは実際に毎日暮らしていく中で失敗に気が付くことが多いものです。図面上では魅力的に見えても、実際の生活を想定できていないと失敗につながります。
新築の間取りに失敗しないためには、1日の生活を朝から夜まで具体的にシミュレーションすることが欠かせません。
リビングの設計に失敗しないための対策
具体的な対策は以下の通りです。
- シーリングファンで暖気を下に送る(リビング階段)
- 床暖房を付けるなどの工夫(リビング階段)
- 来客の予定はあるか
- プライバシーへの配慮は十分か
なお、リビング階段や吹き抜け構造の失敗例と対策については、「リビング階段は本当に後悔しない?設計のコツ・間取り・事例をプロが解説」をご覧ください。
- 家族構成や日常生活における動線を意識する
- 実際に日常における動作をシミュレーションしてみる
- 家事動線を意識した視点を持つ
- 将来を見据えた間取りを意識する
生活導線の対策については、「家族が快適に過ごせるリビングの特徴|リノベーションの実例も紹介」や、「回遊動線とは?日々の暮らしが変わる快適な住まいづくりの新常識」をご覧ください。
新築住宅の失敗②収納は量より場所に注意
収納と広さの両立は難しいものです。収納スペースはただあればいいわけではありません。利用場所と収納場所の配置をよく考えて設計しないと、失敗の原因になってしまいます。
| 全体 | 収納場所をまとめたら出し入れするのが面倒 収納スペースが足りなかった 荷物が増えてしまって片付かない 憧れのウォークインクローゼットが使いづらかった |
|---|---|
| 玄関 | 傘やブーツ用の収納が足りなかった ウォークインシューズクローゼットが使いにくい |
| キッチン | 収納を重視しすぎて家電が置きにくい |
| お風呂 | 脱衣所に収納をつくればよかった |
収納の設計時に気を付けるポイントは、以下の通りです。
収納に失敗しないための対策
- 収納スペースは必要な大きさが確保されているか
- 物を使う場所の近くに設置されているか
- 歩くスペース・収納スペースを意識した設計か(ウォークインクローゼット)
- 玄関収納の量・棚のサイズは適切か
- 家事動線や生活導線を意識しているか
キッチンは狭い空間で動き回る必要があるので、収納スペースの確保や配置が大切になります。しかし、収納を充実させたことにより、調理家電の置き場所が無くなってしまっては本末転倒でしょう。
また、玄関収納は、上を飾り棚にできるカウンタータイプの下駄箱が一般的です。天井まで収納できるトールタイプを採用すれば、場所を取らず収納力をアップできます。
さらに、ロングブーツ・レインブーツなどが多い場合は、可変式の棚を採用するといいでしょう。傘や杖など「日常使いをする長さのあるもの」をどのように収納するかも重要になります。
なお、具体的な対策や実例については、「収納リノベーションで片付く家に!場所別アイデアと費用相場【実例付き】」をご覧ください。
新築住宅の失敗③断熱・気密を軽視したら一生の後悔に
「冷暖房効率が悪い」というのも、新築に関するよくある失敗例です。断熱性能を軽視した新築失敗は、住み心地と光熱費の両面で後悔につながります。
【冷暖房効率のよくある失敗例】
- 吹き抜けや大空間が逆効果になる
- 冷暖房効率が悪く想像以上に電気代がかかっている
- オール電化が思ったより安くならなかった
- 断熱性や気密性にこだわらなかった
地域や立地によっては、標準グレードの住宅性能では断熱性・気密性が不十分で、想像以上に寒い・暑いといった可能性もあるでしょう。また、施工の質や間取り設計が冷暖房効率に大きく影響するケースも考えられます。
冷暖房効率に失敗しないための対策
断熱・気密は完成後に改善するのが難しい部分です。初期費用だけで判断せず、長期的な快適性を重視することが重要になります。新築だとしても、しっかり住宅性能にこだわることが快適な暮らしへの近道です。
- エアコンを使わなくてもいいように高断熱・高気密にする
- 全館空調を検討する
なお、断熱対策については「玄関の断熱で家全体が快適に!寒さ・暑さを防ぐ玄関ドアの選び方と費用ガイド」や「断熱するなら外壁から!外壁を断熱する方法・メリット・補助金などを紹介」でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
新築住宅の失敗④コンセントと設備は生活後に差が出る
細かい部分ですが、コンセントや設備の新築失敗も積み重なると大きなストレスになります。コンセントや設備の配置に関する失敗例は、以下の通りです。
【家具やコンセント配置のよくある失敗例】
- コンセントをもっと配置すればよかった
- コンセントの位置が微妙で家具が置きにくい
- 手が届きにくいところにスイッチがある
- 動線上にスイッチがなく使いづらい
- 家具を置いたら想像よりも狭くなった
- スペースに余裕がなく置きたかったものが置けない
- 照明が部屋のデザインと合っていない
- 照明が暗かった
- 使わない部屋にエアコンを設置した
- 埋め込み式のエアコンにして失敗した など
スイッチが生活導線の不便な位置にあったり、家具でコンセントが隠れてしまったりすると、生活する上での細かなストレスが生じてしまうでしょう。
さらに、エアコンの失敗例も少なくありません。設置したのに使っていないケースや、向きが悪く冷暖房の効率が悪いケースなどの失敗が多いようです。
展示場でよくある埋込型のエアコンは、部屋をすっきり見せてくれるメリットがあります。しかし、導入にあたっては「故障した時に埋め込める類似品があるか」「交換費用がどのくらいかかるのか」をしっかり検討しておく必要があるでしょう。
家具やコンセント配置に失敗しないための対策
コンセントや設備の配置に関する対策は、以下の通りです。
- 夕方以降の生活をイメージしてスイッチ・照明を配置する
- 生活導線を意識して家具・コンセント・照明を配置する
- 今の持ち物より少し多めにコンセントを配置する
- 居室でない個室にはエアコンを設置しない
- 埋め込み型エアコンは類似品があるか検討する など
コンセントは家具・家電が増えていくことを前提に設計するといいでしょう。個室には最低2つ、リビングなど人が集まる場所は5つ以上あると便利です。掃除する時のことも想定して、掃除機が使いやすいような配置も大切でしょう。
新築住宅の失敗⑤土地や立地選びは建物以上に重要
最後に多いのが、物件や土地の購入に関する後悔です。建物にこだわりすぎて、土地選びを軽視すると深刻な新築失敗につながります。
| 日当たり・立地 | 窓の量・大きさ・位置に失敗した 周辺施設が気になる(騒音・治安・悪臭など) 利便性が悪い 虫が発生しやすい(付近の自然環境の影響) 大きな窓をたくさん付けたら、朝日・西日が眩しすぎた 窓をつけすぎたせいで外からの視線が気になる |
|---|---|
| その他生活 | 転勤になってしまった・購入後に離婚した 近隣住民との付き合いが大変だった 生活に不便な立地だった 近隣の騒音が気になる ご近所トラブルが起きた |
窓の役割は「採光・換気」の2つです。「熱損失の75%は窓から」ともいわれているように、あまりに窓が多いと日中は温かく夜は冷え込んでしまいます。また、生活に関しては予測不可能なことも多く、回避できないケースもあるでしょう。
物件や土地の購入に失敗しないための対策
以下に注意して対策しておくと安心して住み始められます。
- 窓の大きさ・種類をよく検討する
- 不動産会社に周辺情報をしっかり聞く
- 自分自身でも事前に周辺をチェックする
- 不動産会社などに近隣住民の様子をヒアリングしておく
- 土地購入前に朝と夜の2回近隣の下見に行く
特に、リモート・在宅ワークなどをおこなう場合は、作業の妨げにならないかよく検討しておくといいでしょう。また、賃貸ではあまり重視されないご近所付き合いも、持ち家ではそうはいきません。
隣人が皆良い人であれば問題ないのですが、相性が悪い人がいるとトラブルに発展する可能性があります。最低限のご近所づき合いが必要になることは覚えておきましょう。
また、土地選びの際は希望よりも広い範囲から探すことが大切です。土地と建物のどちらにお金をかけるのか、しっかりバランスを取ることを心掛けてください。また、地盤が弱く地盤改良工事が必要になるなど、別途お金がかかる土地は避けましょう。
工夫次第でカバーできる!起こりやすい新築住宅の失敗例
ここからは、先ほど紹介したような「一生後悔しかねない新築の失敗」ではなく、重要度はそこまで高くないものの、起こりやすい失敗例を紹介します。
- 流行重視のデザインで飽きてしまう
- 外構を後回しにして後悔する
- オプションを付け過ぎて予算オーバーする
これらの新築失敗は、工夫次第で十分カバーできるケースが多く、また事前に優先順位を決めておくことで後悔を最小限に抑えることが可能です。
「すべて完璧にしよう」と考えるのではなく、妥協できる点と譲れない点を整理することが、新築の失敗を防ぐコツといえます。
流行重視のデザインで飽きてしまう
新築では、流行のデザインやSNSで話題の内装に惹かれて決めてしまい、住み始めてから後悔するケースが少なくありません。
【流行重視で後悔・失敗した新築の例】
- アイランドキッチンに後悔した(掃除面・収納面・見栄え維持)
- カウンターキッチンに後悔した(ふれあい面)
- おしゃれだけど動線が悪い
- お風呂のオプション設備を活用していない(ジェットバス・浴室テレビなど)
- ダウンライトの位置や明るさのせいで寝にくい
- ウォークインシューズクローゼットが使いにくい
- 庭にこだわり過ぎて維持管理が大変 など
おしゃれなデザインや流行の設備が、必ずしも自分のライフスタイルに合うとは限りません。特にトレンドは数年で変わるため、今の憧れだけで決めると長く住むうちに違和感が生じやすくなります。
新築ではデザイン性だけでなく、「本当に暮らしに必要か」「将来も使い続けられるか」という視点が重要です。床や壁など変更しにくい部分はシンプルにまとめ、家具や小物で流行を取り入れることで、飽きにくく後悔の少ない住まいを実現しやすくなるでしょう。
外構を後回しにして後悔する
建物に予算をかけすぎた結果、外構を後回しにしてしまう新築失敗も少なくありません。住み始めてから「駐車場が使いにくい」「目隠しがなく落ち着かない」と感じることがあります。
特に、庭・花壇は定期的に植物の手入れをしなければならないため、忙しく時間が取れない人にはあまりおすすめしません。生活の快適さや防犯性にも直結するため、最低限必要な部分は建築時点で計画しておくことが大切です。
オプションを付け過ぎて予算オーバーする
打ち合わせを重ねるうちにオプションが増え、気づけば予算を大きく超えていたという新築失敗もよくあります。一つひとつは少額でも、積み重なると大きな負担になるため、十分注意しましょう。
また、ライフプランの見通しが甘かったケースや、後先考えず今の気持ちだけで動いてしまったケースなども多く見受けられます。資金計画に不安があるときは、必ず友人や自分の視点だけで判断せず、専門家の意見を聞くことが大切です。
- 土地選びのエリアを限定しない
- 要望の優先順位を決める
- 身の丈に合った新築を建てる
- 余裕のある予算計画をする
- 無理のない借り入れ・返済計画をする
- 慎重にハウスメーカーを選ぶ
資金計画に失敗しないためには、ハウスメーカー選びと土地選びを重視することが大切です。「後から追加できるもの」と「後から変えられないもの」を分けて考え、優先順位を明確にすることで、予算オーバーは防ぎやすくなります。
家にかけられる予算が限られている場合は、しっかり比較検討して、費用対効果の高い家づくりができるハウスメーカーを選びましょう。
なぜ新築は失敗しやすいのか?共通する3つの原因
新築で失敗してしまう人には、実は共通する原因があります。それは「知識がないから」ではなく、家づくりの考え方にあるのです。
- 理想を詰め込みすぎる
- 生活シミュレーションが不十分
- 専門家任せにしてしまう
ここからは、新築で失敗する人に共通する3つの原因についてみていきましょう。
理想を詰め込みすぎる
新築はゼロから自由に決められる分、「せっかくなら全部取り入れたい」と理想を詰め込みがちです。しかし、希望を優先しすぎると、予算オーバーや使いにくい間取りにつながりやすくなります。
本当に必要なものと、あれば嬉しいだけのものを整理せずに進めると、新築失敗のリスクは一気に高まってしまうでしょう。
生活シミュレーションが不十分
図面や完成イメージを見て満足してしまい、実際の生活を具体的に想像していないケースも多く見られます。以下は、シミュレーションしておくべきシーンの一例です。
【シミュレーションしておくべきシーン】
- 朝起きてから外出するまでの動き
- 毎日の家事動線
- 買い物後の動線
- 帰宅後の家事動線
- 就寝前の過ごし方 など
1日の流れを考えないまま決めてしまうと、住み始めてから不便さに気づくことになるでしょう。
専門家任せにしてしまう
住宅会社や設計士は家づくりのプロですが、住む人の暮らしを一番知っているのは自分自身です。「プロが言うなら大丈夫だろう」と任せきりにしてしまうと、細かな不満や違和感がそのまま形になってしまうことがあります。
新築失敗を防ぐには、すべてを完璧に理解する必要はありません。ただし、「本当に自分たちの暮らしに合っているか」を考え、疑問点を確認する自分で考える姿勢は欠かせないでしょう。
新築失敗を防ぐためにやっておきたいこと7選
新築の購入を検討する際には、前述した失敗例をしっかり把握するだけでなく、以下のポイントもあわせて抑えておくことをおすすめします。
- 家族構成と将来像を書き出す
- 生活動線を1日分シミュレーションする
- 優先順位を明確にする
- デメリットを必ず確認する
- 第三者の意見を入れる
- 住宅性能は妥協しない
- 相談する相手を決める
上記のポイントを把握した上で、工務店や大工とじっくり話し合い、イメージの共有をおこなってください。
家族構成と将来像を書き出す
間取りを決める際は、家族構成を意識して設計することが重要です。何人で住むのか・どのような使い方をするのか明確にイメージできるといいでしょう。
小さい子供や高齢の親と住む、あるいは将来的に住む予定がある場合は、誰が使用しても快適になるような間取りを設計しなければなりません。のちに不便さを感じる原因になるため、部屋の広さ・配置・設備投資などは長い目で判断しましょう。
また、将来を考えた時に使わなくなる可能性のある部屋は、可変性を意識して設計するのがおすすめです。たとえば、和室は客間として独立させるよりも、リビングに面しているほうがのちにリビング拡大に転用できるため、可変性が高い間取りになります。
ただし、導入する設備によっては間取りに制限がかかる可能性もあるので注意が必要です。
生活動線を1日分シミュレーションする
間取り設計に失敗してしまう要因の1つに「動線を意識しなかったこと」が挙げられます。
そのため、部屋同士の移動だけでなく、日常生活のあらゆるシーンにおいて、動線に無駄がないかをシミュレーションしておくことが大切です。
たとえば「外出から家に戻ってきた際の導線を意識していなかった」などは、よくある失敗例でしょう。この場合は「玄関からキッチン(冷蔵庫)までの動線はどうか」や「リビングを通過せず手洗い場に直行できるか」などがチェックポイントとなります。
優先順位を明確にする
優先順位を決めずにやりたいことを盛り込んでしまうと失敗しやすくなります。何を優先するべきかよく考えるといいでしょう。
家づくりを計画していると、ついあれこれ欲しくなってしまうものです。「せっかくお金をかけるのだから、インテリア・設備は高グレードのものを導入したい」と考える人も多いことでしょう。
最終決定の前には必ず「本当に実際の生活に必要なものなのか」ということを振り返って考えるようにしてください。購入しても活用できなければ、そのぶんの金額・スペースが無駄になってしまいます。
いざ生活してみると「忙しくて使う暇がない」「流行に乗ってはみたもののうまく活用できていない」という人は少なくありません。可能であれば、担当者と家族にも相談して、協議の上で採用することをおすすめします。
デメリットを必ず確認する
家づくりをする際は、選択する内容におけるデメリットまでしっかり把握しておくことが大切です。
たとえば、「おしゃれなアイランドキッチンにしたい!」という希望があるとします。家を建てる前はそう思っていても、実際は見栄えを気にしてこまめな掃除が必要だったり、壁付けでないぶん収納場所が少なくなってしまったりといったデメリットも存在するのです。
これに気付かないまま家づくりを終えてしまうと、「失敗した」と後悔する要因になってしまいます。素人が自分で気付くのは難しいため、不安な場合は担当者などにデメリットについてもヒアリングしておけるといいでしょう。
第三者の意見を入れる
新築失敗を防ぐためには、家族や住宅会社だけで判断せず、第三者の意見を取り入れることも重要です。家づくりに集中すると視野が狭くなり、自分たちでは気づけない不便さや見落としが生じやすくなります。
住宅の専門家や経験者に意見を聞くことで、間取りや設備、予算配分のバランスを客観的に見直すことができるでしょう。「大きな後悔につながらないか」という視点を加えることで、判断の精度が高まり、新築失敗のリスクを抑えられます。
家づくりの知識がなく不安な場合は、勉強会・セミナーなどを積極的に活用し、基礎知識を身につけるのもおすすめです。勉強会に参加することで、住宅性能を見極めるポイントや、間取り設計のヒントなどを事前に学ぶことができます。
住宅性能は妥協しない
住宅性能などの見えない部分は、基本妥協しないことをおすすめします。住宅性能とは、断熱性・気密性・耐震性など、家の性能に関わる部分のことです。これらは家の快適性・安全性を左右する重要な要素なので、外観やデザインよりもこだわるべき部分になります。
長く快適に住める家づくりをするため、また「おしゃれだけど住みづらい」という失敗をしないためにも、住宅性能はしっかり充実させましょう。
相談する相手を決める
新築の設計・購入に失敗しないためには、建築業者や担当者選びも重要になります。担当者との信頼関係がしっかり築けていれば、こちらが提案する理想や要望に対して真摯に向き合い、デメリットについてもきちんと伝えてくれるはずです。
ただし、自分の理想とするイメージと実際の新築にギャップが生じてしまっては元も子もありません。担当者の意見と自分の要望だけで設計するのではなく、相談前にある程度知識をつけておくことをおすすめします。
【建築前に確認】新築失敗を防ぐ!簡易チェックリスト
新築の失敗は、ほとんどが建築前の確認不足によって起こります。逆に言えば、事前にポイントを整理してチェックしておくだけで、多くの新築失敗は防ぐことが可能です。
以下は、家づくりを進める前に必ず確認しておきたい新築失敗防止チェックリストです。すべてを完璧にする必要はありませんが、「説明できない項目」が残っている場合は要注意だと考えましょう。
| チェック項目 | チェック |
|---|---|
| 朝起きてから外出までの動線はスムーズか | |
| 家事(洗濯・料理・片付け)が無理なく行えるか | |
| 家族が同時に動いてもストレスがないか | |
| 使う場所の近くに収納があるか | |
| 日用品・掃除道具の収納場所は決まっているか | |
| 将来モノが増えることを想定しているか | |
| 断熱性能の数値(等級・仕様)を把握しているか | |
| 吹き抜けや大開口でも快適に過ごせるか | |
| 冷暖房費がどれくらいかかるか想定しているか | |
| 家具・家電の配置を想定しているか | |
| 充電・掃除機・在宅ワーク用の位置は足りているか | |
| 延長コードが必要にならない配置か | |
| 日当たり・風通し・騒音を現地で確認したか | |
| 周辺環境(交通量・近隣住宅)を把握しているか | |
| 将来周囲に建物が建つ可能性を考慮しているか | |
| 予算オーバーした場合の優先順位は決まっているか | |
| 将来の家族構成の変化を想定しているか | |
| メンテナンス費用を把握しているか | |
| 第三者の意見を取り入れているか | |
| 不安点を「そのまま」にしていないか |
新築の失敗に関するよくある質問
新築の失敗に関するよくある質問に、ユニテがお答えしていきます。以下の疑問や不安を抱えている方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。
- 建売住宅の新築でも失敗談はある?
- 新築ノイローゼやマイホームブルーとは?
- 新築に失敗してうつやノイローゼにならないためには?
建売住宅の新築でも失敗談はある?
建売住宅の購入に関するよくある失敗談は以下の通りです。
- 比較検討せず決めたら後からもっと良い物件があった
- 立地が悪く生活しづらかった
- 間取りや設備がライフスタイルに合っていなかった
- 日当たりが悪かった
- 内装や設備のグレードが低く後悔した
- 家自体の性能に不満が出てきた
建売の新築でも似たような失敗は起こるもの。建売住宅の購入を検討している場合は、実際に生活している様子をシミュレーションしておくことが大切です。
また、アフターサービスが充実しているか、同じ会社が建てた別の物件はどうかしっかりリサーチしましょう。近隣の住環境をチェックする際には、朝と夜それぞれの雰囲気を見ておくことをおすすめします。
新築ノイローゼやマイホームブルーとは?
住宅購入の際に心のバランスが崩れて不安定になってしまうことを、新築ノイローゼやマイホームブルーと呼びます。「家づくりが思い通りにいくか分からない」という不安やストレス、「大金がかかっているのだから失敗できない」というプレッシャーなどが主な原因です。
マイホームブルーになると、本来は楽しくワクワクするはずの家づくりが、ネガティブな感情でいっぱいになってしまいます。人によっては、「家を建てなければよかった」と深く思い悩んでノイローゼになってしまうこともあるため、思いつめないことが大切です。
新築に失敗してうつやノイローゼにならないためには?
新築うつやノイローゼにならないためには、以下の2つがポイントになります。
- 感じた不安や疑問をそのままにせず、しっかりその場で解消すること
- これからの暮らしを見通した資金計画をする
ストレスになりそうな不安や疑問は、必ず担当者に相談し、解決し納得した上で進めていきましょう。
弊社ユニテでは、お客さまの要望に可能な限り寄り添った提案を心掛けております。新築物件のご相談はもちろん、「すでに失敗してしまってリフォームを検討している」というケースでも、どうぞ遠慮なくご相談ください。
富山で新築物件にお悩みの方はぜひユニテにご相談ください
富山県周辺で新築物件の購入を検討している方は、ぜひ一級建築士が在籍する「ユニテ」にお気軽にご相談ください。新築物件に関する相談だけでなく、リフォームやリノベーションに関するご相談も対応しております。
また、北陸という地域に特化しているからこそ新築物件の対策も考慮したご提案もできますので、ぜひご活用ください。
【お問合せはこちら】
まとめ|新築の失敗は「知っていれば防げる」
この記事では、新築で後悔しやすい失敗例と、その原因・対策について解説しました。間取りや収納、設備、断熱性能、土地選びなどは、判断を誤ると住み始めてから大きな不満につながりやすいポイントです。
ただし、新築の失敗の多くは、建てる前に知っていれば防げるものでもあります。理想だけを追い求めるのではなく、失敗しやすい点を把握し、優先順位をつけて判断することが重要です。
情報を集め、自分たちの暮らしに合うかを考え、必要に応じてプロの意見も取り入れることで、後悔のない新築づくりに近づけるでしょう。




