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おしゃれな玄関を作るアイデア&実例集|インテリア・内装・外装まで網羅した徹底ガイド

玄関をおしゃれにしたいとお悩みの方へ、コーディネートのコツを徹底解説します。既存の玄関をおしゃれにする方法や、リフォーム時にこだわるべきポイント、施工事例もあわせてご紹介しますので、ぜひ玄関のトータルコーディネートの参考にしてください。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

家や部屋の第一印象は玄関で決まるといっても過言ではありません。玄関は日々の生活の中でほぼ毎日通る場所であり、家の第一印象を決める場所でもあります。

 

そのため、「清潔でおしゃれな玄関にして気持ちよく過ごしたい」「おしゃれな玄関で来客に良い印象を与えたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、実際に玄関をおしゃれにしようと思っても、「収納で手一杯」「狭くて工夫しづらい」と悩む方もいるでしょう。

 

そこでこの記事では、インテリア・内装・外装などさまざまな側面から、おしゃれな玄関のポイントについて詳しく解説していきます。片付けやすく、おしゃれ見えする好印象な空間づくりのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

毎日出入りする空間を整えることで、家全体の雰囲気や暮らしの満足度もぐっと上がりますよ。

【一戸建てもマンションも】おしゃれな玄関の基本

どんなにおしゃれで素敵な玄関を作ったとしても、維持できなければ本末転倒です。反対に、玄関がすっきりしていて整っている状態であれば、既存の玄関でも明るく清潔な印象を与えられます。

 

以下の基本要素は、一戸建て・マンションのどちらの玄関にも共通するものです。

 

おしゃれな玄関の3つの心得
  1. 見栄えのためには収納が必須|靴をしまって余白を作る
  2. インテリアはお気に入りの数点を厳選
  3. 掃除のしやすさもおしゃれの一部

 

 まずは、おしゃれな玄関を維持するために必要な、3つの心掛けからみていきましょう。

1.見栄えのためには収納が必須|靴をしまって余白を見せる

日本の屋内では、履物を脱いでくつろぐのが基本です。日本の玄関は靴を脱ぐためのスペースであり、大変コンパクトな設計になっています。海外のエントランスホールのように広々としていないのが特徴です。

 

そのため、ごちゃごちゃした玄関にしないためには、まず靴の数に合わせた十分な量の収納を用意することが大切になるでしょう。どんなに素敵でおしゃれな玄関を作っても、土間部分にたくさん靴が置いてあっては台無しです。

 

玄関を作る際には、おしゃれな見栄えだけでなく、下駄箱やシューズクローゼットなどの収納面も重視するよう心掛けてください。

 

また、靴だけでなく、生活感のあるものを置かない玄関を目指すと、おしゃれな玄関に一歩近づけます。必要に応じて、傘・ベビーカー・自転車などの配置や収納なども検討することが大切です。

 

玄関がスッキリと片付いている状態であれば、特別なことをしなくてもきれいに見えます。

2.インテリアはお気に入りの数点を厳選

インテリアにこだわることも、おしゃれな玄関への近道です。深く考えず好きなものをどんどん置いていってしまうと、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。

 

洗練されたおしゃれな玄関にするためには、以下の工夫が必要です。

 

おしゃれ玄関のインテリア選びのコツ
  1. テイストやカラーを統一する
  2. 飾りは1か所にまとめる
  3. 玄関のサイズ感に合わせて量を調整する

 

賃貸などのコンパクトな玄関の場合は、特に飾るものを厳選する必要があるでしょう。反対に、広々とした玄関の場合は、目立つインテリアを置けば空間が締まり、洗練された印象になります。殺風景で間延びした印象を一新できるのです。

 

また、飾りは1番目立つ位置に置くようにするといいでしょう。外から玄関に入ってきた際に、最初に目に入る位置がベストです。

3.掃除のしやすさもおしゃれの一部

玄関をおしゃれに保つには、スッキリ片付いていることと同じくらい、清潔感も大切なポイントです。

 

玄関は頻繁に外から出入りする場所なので、砂埃や泥などの汚れが溜まりやすいという特徴があります。こまめに掃き掃除ができるよう、掃除のしやすさにも配慮しましょう。

 

特に、「これから玄関を設計する」あるいは「リフォームを検討している」という場合は、素材選びの際に「掃除がしやすいかどうか」にも着目することをおすすめします。

 

土間部分に凹凸やざらつきのある素材を採用してしまうと、細かい砂がスキマに入り込み、掃除しにくくなる可能性があるのです。見た目にこだわるだけではなく、維持しやすい素材かどうかもよく検討するといいでしょう。

【コーディネートの流れ】おしゃれな玄関の作り方

玄関も部屋づくり同様、順序を踏んでコーディネートするのがセオリーです。理想通りのものをスムーズに再現したいなら、以下の流れを意識するといいでしょう。

 

おしゃれな玄関の作り方
  • テイストを決めて統一する
  • 何を置くか決める
  • 収納を決める
  • +αのインテリアを決める

 

玄関に限らず、コーディネートは最初にテーマを決めることが大切です。直感だけであれこれ配置してしまうと、バラバラなテイストのものが集まり、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。

 

まずはどんな玄関にしたいのか、イメージを明確にしましょう。 

1.テイストを決めて統一する

玄関に限らず、コーディネートは最初にテーマを決めることが大切です。直感だけであれこれ配置してしまうと、バラバラなテイストのものが集まり、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。

 

まずはどんな玄関にしたいのか、イメージを明確にしましょう。 

 

玄関のテイストや色を揃えると統一感が生まれます。インテリアにテーマ性を持たせることでコーディネートがしやすくなるのです。どんなテイストが良いか迷う場合は、メインとなる色や素材から決めてもいいでしょう。

 

メインカラーの例 素材の例
モノトーン調
白・グレー
ブラウン調
木目調
アイアン調
クリア素材

 

メインカラーや素材は1〜2種類程度におさめるとまとまりが出ます。多すぎるとごちゃごちゃしてしまうので注意しましょう。

2.何を置くか決める

テイストが決まったら、玄関に置くものを決めていきます。限られたスペースをスッキリ見せるためには、インテリアだけでなく傘の置き場所なども考えなければなりません。靴だけでなく、以下のアイテムの収納場所も合わせて検討しましょう。

 

玄関に置くものの例
  • 非常食
  • アルコール・マスクなどの衛生用品
  • スリッパ・スリッパ立て
  • ベビーカー・自転車など
  • 趣味のもの(アウトドア・ガーデニングなど)

 

デザイン性の高いものを採用したり、カゴなどで目隠したりする工夫をするといいでしょう。よりおしゃれに見せたいなら、玄関マットや靴ベラ、キーボックスなどにもこだわりたいものです。

 

また、リフォームで手すりなどを設置する場合は、その動線も意識してコーディネートする必要があります。

3.収納を決める

最後に、置くものに合わせた収納を決めましょう。常に玄関がスッキリと片付いている状態を維持するためには、置くものの量に合わせた収納を用意しなければなりません。どのくらいの大きさの収納家具が必要かをきちんと把握しておくことが大切です。

 

また、収納量を把握した後は、収納家具の配置や種類も検討しましょう。デザイン性と機能性の2つの側面から選ぶようにすると失敗しにくくなります。

 

既存の玄関に新しい収納家具を追加する場合は、最初に決めたテーマやテイストに合わせるとおしゃれな玄関を維持しやすいでしょう。

4.+αのインテリアを決める

必要なものが決まったら、おしゃれに見せる+αのインテリアを決めましょう。玄関の広さや棚のスペースなどにもよりますが、おしゃれな雑貨や家具を置くことでドアを開けたときの印象がよりよいものになります。

 

たとえば、香りが楽しめるアロマグッズを置く、観葉植物やポスターを置くなど、お気に入りの空間になるようなインテリアをプラスしましょう。

 

もちろん、ごちゃごちゃしてしまってはおしゃれさが薄れてしまい、維持も難しくなってしまうため、置きすぎには注意が必要です。
 

おしゃれな家の玄関テイスト5選!

ここからは、人気の高い代表的なおしゃれ玄関のテイストを4つ紹介していきます。

 

おしゃれな玄関で人気のテイスト例
  1. シンプルなテイストの玄関
  2. ナチュラルなテイストの玄関
  3. モダンなテイストの玄関
  4. 男前なテイストの玄関

 

自宅の玄関をどのようにしようか悩んでいる方は、ぜひ上記のテイストを参考にしてみてくださいね。

シンプルなテイストの玄関

シンプルテイストは白・黒・グレーなどの無彩色がメインカラーであることが多く、清潔感を演出しやすいテーマです。シンプルなテイストは色々なアイテムと相性が良いため、組み合わせの自由度も高い傾向があります。

 

また、クリア素材やゴールドやシルバーなどのメタル素材もよく使われるため、洗練された印象です。スッキリ片付いている雰囲気が大切なので、「ちょっと少ないかな」と感じる程度に留めることがコーディネートのコツになります。

 

無機質感・透明感を意識すると、より洗練された印象になるでしょう。シンプルなテイストの玄関にするなら、ごちゃごちゃさせずに必要最低限にするのがおすすめです。

ナチュラルなテイストの玄関

ナチュラルテイストは、木や自然の温かみを感じる雰囲気のテイストです。

主に以下のアイテムがよく使われています。

 

ナチュラルテイストの特徴
  • 木材や木目調のもの
  • 自然が感じられるもの(流木・グリーン)
  • タイルやレンガ
  • ファブリックインテリア

また、 ほっこりと温かみのある明るい印象にしたいなら、北欧風を意識するのがおすすめです。北欧風にする場合は、白×木材をベースにして、ビビッドカラーやファブリックアイテムをアクセントにチョイスするといいでしょう。

 

北欧雑貨店のディスプレイなどを参考にするとイメージが沸きやすいかもしれません。

 
詳しい内容については以下の記事でも紹介していますので、気になる人はチェックしてみてください。 
「【簡単】誰でもおしゃれな北欧リビングを再現できる!北欧スタイルの特徴・ポイントを解説

モダンなテイストの玄関

引用元:Francfranc公式サイト

 

モダンテイストは、シンプルかつ洗練された雰囲気を持つテイストの総称です。ただし、ここでは先述したシンプルテイストと区別するため、よりホテルライクでラグジュアリー感のあるテイストを「モダン」と定義します。

 

高級感のあるモダンテイストの玄関にしたい場合は、以下のインテリアをチョイスすると雰囲気が作りやすいでしょう。

 

モダンテイストの特徴
  • モノトーン・グレーのアイテムが基調
  • ゴールド・パープルなどがアクセントカラー
  • アイアン・ガラス・大理石などの無機質な素材
  • ベロア・シルク・ファー・シェルなどの高級感のある素材
  • ロマンティック調ともマッチしやすい

 

モダンテイストでは、エレガントな雰囲気を連想させるアイテムやカラーのチョイスを意識すると雰囲気が出ます。高級感や光沢感のある素材のインテリアがマッチしやすいです。

男前なテイストの玄関

近年人気を集めている「男前インテリア」を使った、おしゃれな玄関テイストです。無骨でカッコいい雰囲気にしたい人や、DIY・アウトドアが好きな人にも適しています

 

男前テイストの特徴
  • インダストリアル調
  • DIY風の木目調
  • ガレージ風(ダメージ・ヴィンテージ調)
  • アイアン調(ワイヤー・パイプ・スチールなど)
  • アメリカンヴィンテージ・ブルックリン調

 

男前テイストには、作業場のような工業的なイメージのインテリアがマッチしやすいでしょう。DIYであえて無骨な雰囲気を演出したり、アウトドア小物を置いても雰囲気が出やすくなります。

おしゃれ玄関に欠かせない!内装における3つのポイント

リノベーションや新築など内装から構築できる場合は、全体的なテイストを統一しやすく、より理想に近い玄関が再現できます。パーツごとの部分リフォームなら数万程度で気軽にできる工事もあるので、気になる部分がある人は検討してみてもいいかもしれません。

 

ここからは、おしゃれで素敵な玄関に欠かせない、内装パーツの選び方についてみていきましょう!

 

内装におけるおしゃれな玄関の3つのポイント
  1. ドア
  2. 収納

 

規模や内容によっても変動しますが、玄関のリフォームにかかる平均費用は10〜50万円ほどです。パーツの種類やリフォームにかかる目安費用について紹介していきますので、内装からこだわりたいと考えている人は参考にしてみてください。

ドア

玄関のドアは家の顔になるパーツです。玄関内の印象だけでなく、外から見た時の外観にも配慮して、内と外どちらにもマッチする玄関ドアを採用しましょう

 

ドアのリフォームは当日中に施工が完了するものがほとんどです。ドア交換のみなら30万円程度の費用で施工できます。

 

主に使われる玄関戸の種類は以下の通りです。

 

玄関ドア
(一般的なドア)
押す・引くの動作で開閉
間口が狭い玄関に最適
スライディングドア 左右にスライドして開閉
デザイン性に優れている
開口部が広く玄関前を有効活用できる
引戸 左右にスライドして開閉
段差が少なく出入りが楽
開口部が広く玄関前を有効活用できる

 

最もスタンダードな「玄関ドア」タイプは、既製品のデザインも多く鍵の種類も豊富です。さらに、断熱性や気密性が高いというメリットもあります。

 

玄関スペースを広くとりたいなら、左右開閉式のドアがおすすめです。引き戸は和風住宅のイメージが強いですが、洋風にマッチするデザインも多く存在します。ドアの段差が少ないので、ベビーカーや車いすの出入りがしやすいというメリットもあるのです。

 

また、スライディングドアは少ない力で開閉できるため、バリアフリーに配慮したい人におすすめします。自分のライフスタイルに合ったものを選択してください。こだわりたい場合は、既製品だけでなくオーダーすることも視野に入れるといいでしょう。

 

引き戸の玄関については、以下の記事でも詳しく解説しています。
玄関や室内ドアを引き戸にリフォームするには?予算や注意点を解説

玄関には、外から繋がる土間部分と室内部分の2つの床が存在します。両方の素材の組み合わせ・配色も考慮すると、よりおしゃれで使い勝手のいい玄関に仕上がるでしょう。

 

土間に多い素材としては、モルタル・タイル・石などが挙げられます。室内の床材には、部屋や廊下の床と同じものを採用するのが一般的です。

 

特に、土間部分の素材選びに関しては、掃除のしやすさにも着目してください。掃き掃除や拭き掃除はしやすいか、湿気や水はけはどうかなど、見た目だけでなく機能面についてもしっかり検討して素材を選びましょう。

 

土間をリフォームする場合は、3畳ほどのスペースで30〜60万円ほどの費用が必要です。

収納

玄関の収納は、「何を収納したいか」や「飾り棚の要・不要」などをよく検討することが大切です。

 

男性は女性に比べるとあまり靴を持たない傾向がありますが、スニーカーや革靴が好きな人は、平均的な女性よりも多くの靴を所持しているケースがあります。ロングブーツや長靴などを所持している場合は、収納場所の工夫が必要になるでしょう。

 

 1人あたりの一般的な靴の所有量は以下の通りです。

 

女性 20足前後
男性 10足前後
子ども 5足前後

 

また、近年では、荷物の汚れを室内に持ち込まないように、上着やバッグを玄関に置く人も増えてきています。その場合は、コートが掛けられるシューズクローゼットを設置する、あるいはラックを置くスペースの確保が必要でしょう。

 

以下は玄関収納の主な種類と施工費用の目安です。

 

収納の種類 特徴 費用
カウンター収納 腰くらいの高さの戸棚
飾り棚にできる
収納量が少ない・狭い家向け
5~10万円
壁面収納 天井から床までの収納
最も収納量が多い
扉を開くと圧迫感がある
広い玄関・大家族向け
10~40万円
フロートタイプ収納 天井から床付近までの収納
下部のスペースを活用できる
収納量が多い・圧迫感も軽減
10~40万円
カウンター+吊戸棚 天井の吊戸棚とカウンターのセット
収納量を確保しつつディスプレイも可能
吊戸棚は高所なので工夫が必要
20万円前後
土間収納 玄関からつながる収納空間
靴以外のものもしまいやすい
(傘・掃除用具・趣味用品など)
30~50万円

 

上記のほかにも、ウォークインクローゼットやパントリーなど、よりデザイン性の高いおしゃれな収納も存在します。

おしゃれ玄関でこだわるべき5つのインテリア

賃貸や予算の関係で内装を変更するのが難しい場合は、インテリアでテイストの演出をするだけでもかなり印象が変わります。既存の玄関でも上手く工夫すれば、理想のイメージに近づけることができるのです。

 

ここからは、玄関をおしゃれな印象にするインテリア選びのコツを紹介していきます。

 

玄関にこだわるインテリア
  1. 玄関マット
  2. 壁紙
  3. 収納家具
  4. 置物
  5. お花や植物

 

インテリアは最初に決めたテーマに沿ったものをチョイスするよう心掛けましょう。玄関の広さや飾り棚のサイズ感にもよりますが、あまりごちゃごちゃさせないことも重要です。

玄関マット

玄関マットや泥落としは、玄関の広さに関わらず気軽におしゃれな雰囲気にできるアイテムです。本来はゴミや埃などを落とす目的で設置されるものなので、インテリアとしてだけでなく、機能面でも重要な役割を担っています。

 

玄関の外や土間に置いて使える「泥落とし」は、靴底の汚れや泥を落とすためのものです。

 

基本的に汚れる前提で作られているので、ラバー製やココヤシなどの水洗いができる素材で作られています。カビが生えにくいものをチョイスするようにしましょう。

 

さらに、風水的な観点からは、玄関にマットを敷くことで「悪い気を吸い取る」役目を果たすといわれます。天然素材や植物柄をチョイスすると縁起が良いので、気になる人は取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

また、季節にあわせて素材を変更するのもおすすめです。夏は「い草」冬は「マイクロファイバー」など、室内の玄関マットは靴を脱いだ時の歩き心地に着目してみてもいいでしょう。

 

素材を選ぶ際は、以下の項目に配慮してみてください。

 

マット選びのポイント
  • 肌ざわり
  • 毛足の長さ
  • 洗濯可能かどうか
  • 滑りにくいかどうか

壁紙

既存の玄関でも、ウォールステッカーやリメイクシートを上手く活用すれば、簡単にアレンジができます。貼って剥がせるタイプなら賃貸でも利用できるので、DIYが得意ならチャレンジしてみるのもいいでしょう。

 

アクセントウォールやウォールステッカーはインパクトが出るため、殺風景だと感じる場合におすすめです。角材と壁紙で一部を装飾すれば腰壁風にリメイクすることもできます。 

収納家具

狭い玄関でも、スペースを有効活用すればおしゃれで快適な玄関になります。

 

限られた空間でおしゃれに見せるなら、以下のインテリアを採用するのがおすすめです。

 

狭い玄関におすすめの収納インテリア
  • 立て掛けシューズラック
  • スリムハンガーラック
  • 下駄箱下の収納ワゴン
  • マグネット収納(傘立て・収納ホルダー・キーホルダー)
  • 突っ張り棒を収納棚に

 

特に、マンションなどのコンパクトな玄関では、床や土間部分にモノがない状態が理想的です。靴箱がない場合は、スリムタイプのシューズラックなどを設置して、靴が置きっぱなしにならないよう工夫しましょう。

 

狭いマンションでも、ドア裏を活用すれば玄関をスッキリさせることができます。壁に棚やフックを取付けてちょっとしたディスプレイスペースを作ったり、傘やスリッパの収納方法を工夫するなど、アイデアに富んだインテリアを活用しましょう。

置物

風水では、玄関は「気を招き入れる場所」だとされています。

 

インテリアを置いてもいいですし、風水を取り入れた置物で運気をアップさせてもいいでしょう。お気に入りのインテリアが外出・帰宅のたびに目に入れば、毎日気分が上がるかもしれません。

 

特に、以下のインテリアを飾るのがおすすめです。

 

玄関に飾るおすすめインテリア
  • ファブリックパネル・アートパネル
  • ポスター
  • 季節のインテリアグッズ
  • ルームフレグランス

 

ポスターやアートパネルを飾ると、簡単におしゃれな雰囲気を演出できます。玄関が広い場合は、エントランス部分にフレームに入れたポスターを置くと一気に雰囲気が出るでしょう。

 

ハロウィンやクリスマスなど、インテリア小物で季節感を演出するのもおすすめです。

 

また、玄関は臭いが気になる場所でもあります。消臭・湿気対策をしつつ、お気に入りの香りをフレグランスで演出するといつも気持ちよく使えるでしょう。

 

玄関用のルームフレグランスには、以下の種類が存在します。

 

フレグランスの種類
  • スプレータイプ
  • センサー付き(電動)
  • 置き型の芳香剤
  • スティックタイプ

 

常に良い匂いの玄関にしたいなら、置き型やスティックタイプがいいでしょう。スティックタイプはスティックの本数で香りの強さの調節ができ、インテリアとしてのデザイン性も高いのでおすすめです。

 

気になった時や通りかかった時だけ少し香れば十分という人は、スプレータイプやセンサー付きのフレグランスが適しています。

お花や植物

玄関が暗いと感じる場合は、生花や観葉植物などを置くのもいいでしょう。植物や花は空間を明るい印象にさせるため、気分が華やぐ効果があります。さらに、悪い気を吸収してくれる役割も持っているので、玄関に飾るインテリアとしては最適です。

 

玄関は陽が当たりにくい場所なので、観葉植物を飾る場合は日陰でも育ちやすい品種をチョイスしましょう。ガジュマル・モンステラ・ポトスなどが適しています。

 

また、生花や植物は維持が難しいという場合は、流木やフェイクグリーンなど、自然を連想させるインテリアモチーフを置くのもおすすめです。

 

ただし、風水的な観点からは「玄関にドライフラワーを飾るのはあまり良くない」とされています。ドライフラワーは「死んだ命」を連想させるため、陰の気を纏うものだとされており、良い気を吸いこんでしまうのです。

 

そのため、ドライフラワーはなるべく避け、ガラス製・金属製などの無機質な素材で作られた、植物モチーフのインテリアなどを採用しましょう。

【戸建て】おしゃれ玄関の第一印象は外観で決まる!

戸建ての玄関リフォーム・新築なら、外観からこだわるのもおすすめです。玄関ポーチは、来訪者が最初に見る場所なので、家の第一印象を左右する重要な場所でもあります。ちょっとした工夫でおしゃれな雰囲気に仕上がるため、ぜひ意識してみてください。

 

おしゃれ玄関の外観を作るポイント
  1. 玄関ドアの工夫
  2. アプローチの工夫
  3. ポーチの工夫

玄関ドアの工夫

玄関ドアは家の「顔」となる存在です。おしゃれさと機能性を兼ね備えたものを選ぶことで、住まい全体の印象が格上げされます。

 

人気デザインには木目調のナチュラルテイストや、モノトーンでまとめたスタイリッシュなタイプがありますが、単体のおしゃれさよりも外観との調和が重要です。

 

また、素材は大きく「木製」「アルミ製」「スチール製」に分かれます。

 

木製 温かみがあり人気だが、メンテナンスが必須
アルミ製 軽量で耐久性が高く、デザインの幅も広い
スチール製 防犯性に優れ、コストパフォーマンスがいい

 

さらに近年は、断熱性や防犯性能を備えたハイスペックドアも多く、デザインと機能のバランスを考えて選ぶのがポイントです。色味や取っ手など細部のデザインにこだわることで、より洗練された玄関を演出できます。

 

玄関ドアの断熱対策については、以下の記事もご覧ください。
寒い原因は玄関かも!?すぐれた断熱性で冬も夏も快適に過ごす方法
底冷えする玄関を快適に!引き戸を断熱するメリットや方法・実例も紹介

アプローチの工夫

アプローチは、敷地の入り口から玄関ドアまでの通路全体を指し、外構全体の印象を左右する大事なポイントです。おしゃれな玄関を演出したいなら、素材・植栽・照明などにこだわるのがいいでしょう。

 

たとえば、天然石やレンガ、洗い出し仕上げなど、素材の質感を活かした舗装にするだけで、ナチュラルで上品な印象に仕上がります。直線的なアプローチはシャープで都会的に、曲線を描くアプローチは柔らかな印象が演出できるでしょう。

 

ただし、道路に面しているなど、人目が気になる場合はエントランスからのアプローチを直線にしないことをおすすめします。ルーバーや壁を設置して目隠しをしつつ、デザイン性も高める方向性がいいでしょう。

 

さらに、植栽や鉢植えのグリーンをバランスよく配置すれば、季節感も演出できます。夜間の見栄えを意識するなら、足元灯やスポットライトを取り入れて、安全性とデザイン性を両立するのがおすすめです。

ポーチの工夫

ポーチは、玄関ドアのすぐ外側にある屋根付きのスペースのことです。

 

カラーや素材に統一感を持たせることで、すっきり洗練された印象に仕上がります。床材をタイルや天然石にすると高級感がアップするでしょう。シンボルツリーや季節の鉢植えを取り入れると、自然のぬくもりを感じるナチュラルな雰囲気が演出できます。

 

また、ポーチの夜の印象を左右するのが照明です。間接照明や、足元を照らすライトを取り入れると、防犯対策にもなりつつ昼とは違う“映える”空間が作れます。

 

さらに、玄関ドアやポスト、宅配ボックスなどもデザインを統一すると、おしゃれさと機能性を両立できるでしょう。

【マンション】狭い玄関を広くおしゃれに見せるには

マンションの玄関は狭いため、空間をうまく使うことが大切です。置くものは最小限に留めて余白を楽しむコーディネートを意識しましょう。

 

マンションの狭い玄関を広くおしゃれにするコツ
  1. 視覚的な広がりを重視
  2. 少数精鋭でまとめる
  3. 色味を統一する

視覚的な広がりを重視

狭い玄関は採光ができず暗くなりがちなので、壁やインテリアに明るい色を配色するのがおすすめです。明るめの色味の玄関マットやポーチライトを取り入れれば、パッと見の印象もぐっと華やかになります。

 

縦の空間を活かすことで、狭さを感じにくくすることも可能です。収納家具は背の低いものを選び、床や壁が見える面積を増やすのがいいでしょう。圧迫感が減ってスッキリとした印象に仕上がります。

 

また、壁に取り付ける棚やフックを活用すれば、床をスッキリ見せつつ、飾り棚や鍵置き場としても機能的です。玄関ドアの正面に縦長のミラーを置けば、奥行きが生まれてより広く見えるでしょう。

少数精鋭でまとめる

置き物やインテリアを厳選して「少数精鋭」でまとめると、狭い玄関にも統一感が生まれ、おしゃれに見えます。おしゃれかどうかは、玄関の大きさよりも「見せ方」がポイントです。コンパクトな玄関こそ、センスが光る空間に変わるチャンスだと思いましょう。

色味を統一する

玄関マットやスリッパ、傘立てなどの小物は色味を揃えると、空間に統一感が生まれてごちゃつきを感じにくくなります。さらに、照明を暖色系のダウンライトや間接照明に変えることで、空間全体がやさしく包まれ、広がりを演出できるでしょう。

 

また、膨張色である白やパステルカラーを取り入れれば、空間に広がりがあるように見えます。後退色であるグレー・ブルー系のカラーを壁に取り入れると、実際よりも奥まって見える効果があるので、色彩の視覚効果を利用するのも1つの手です。

実例で見る!テイスト別おしゃれ玄関のアイデア5選

最後に、ユニテが提案するおしゃれな玄関のリノベーション実例を5つ紹介します。玄関のリノベーションは、見た目のおしゃれさはもちろん、機能性もアップできるメリットがあるのです。

 

テイスト別おしゃれ玄関のアイデア5選
  1. ナチュラル|シューズクロークと手洗いのある玄関
  2. ナチュラル|車庫を大容量収納付きの玄関に
  3. シンプル|ハンズフリーのドアで機能性バツグンの明るい玄関に
  4. シンプル|白×木目調のシンプルで広々とした玄関に
  5. 男前|趣味の自転車を飾る北欧テイストの玄関

 

日々感じている不満や不便さを払拭したい人は、ぜひリフォームやリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

ナチュラル|シューズクロークと手洗いのある玄関

築24年・延床面積36坪の戸建て玄関をおしゃれにリノベーションした実例です。元々扉付きの下駄棚を置いていた場所にオープン収納を採用し、広々とした空間に。木材やクロスもトーンアップすることで、より明るく暖かみのある玄関へと仕上げました。

 

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オープン収納には靴以外のコート類も収納でき、上部に棚を設置することで飾り棚としても活用できます。もちろん見た目だけでなく、収納力もUPさせました。また、帰宅時にすぐ手を洗えるよう、手前のトイレと兼用で手洗いを設置しています。


 
詳しいリノベーション内容については「【富山市】ペレットストーブで冬もあたたかい吹き抜けの家」をご覧ください。

ナチュラル|車庫を大容量収納付きの玄関に

農耕具を収納していた築50年の車庫を、1階は車庫・2階は住居スペースへとリノベーションした実例です。白と明るい木目を基調とした室内部分と、グレーのタイルを使用した土間部分とで、シンプルながらもメリハリが効いています。

 

玄関ホールまで続く大容量のカウンター収納を設置し、空間をかしこく使っているのもポイントです。あえて飾り棚にはモノを少なくしてシンプルに見せています。 

 

詳しいリノベーション内容については「車庫をシンプルに暮らせる空間に」をご覧ください。

シンプル|ハンズフリーのドアで機能性バツグンの明るい玄関に

こちらは築55年の平屋をリノベーションしたモデルハウスです。子育てが終わり、子どもたちが巣立ったあとの夫婦二人暮らしを想定しています。穏やかなセカンドライフを送りたいお客様向けのデザインです。

 

1つ目の実例と同じく、白とブラウンをメインカラーにしていますが、こちらはより木の印象が強くシックで落ち着いた空間に仕上がっています。カウンターと吊戸棚の両方を設置しており、収納量も十分です。

 

また、正面のLDKへと続く扉には天井までのフルハイトドアを採用することで、開放感を演出しています。

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こちらが施工前の玄関・外装の写真です。暗く圧迫感のある旧宅から、光を取り込みやすく明るい印象の玄関へとリノベーションしています。

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玄関には、ハンズフリースライドドアを採用しました。軽くハンドルを押すだけで簡単に開閉できるため、力の弱い方でも使いやすい設計です。断熱性・防犯性に優れた重厚な作りでありながらも、楽々開閉できる画期的な扉になっています。


 
玄関前にはプライバシー確保のため目隠しを設置していますが、玄関内への光を妨げないよう、ガラスを組みこんだブロックを使用しました。


 
詳しいリノベーション内容については「ユニテのリノベ計画ホームページ」もチェックしてみてください。

シンプル|白×木目調のシンプルで広々とした玄関に

元はデザイン事務所だった場所をリノベーションした事例です。住宅用にリノベーションするために、玄関を増築し広々とした間取りに変更しています。

 

「ホッとくつろげる住まい」をテーマにしているため、優しいミルキーな木目調でリラックスできる玄関を演出いたしました。突き当りに手洗い場を配置することで、帰宅後すぐに清潔にできる動線になっています。

リビングに続くドアには、天井までの高さがある「フルハイトドア」を採用いたしました。全面ガラスとドア枠のないデザインで圧迫感を最小限まで抑え、室内をより広く・明るく感じられるよう工夫しています。

こちらの写真は、リノベーション前の玄関です。かなり大幅に玄関スペースを設けたのがわかります。吊戸棚やカウンター収納も設置して、使い勝手の良い広々とした玄関へと生まれ変わりました。

 

詳しいリノベーション内容については「くつろぎを生む家事ラク間取りの住まい(旧高岡モデル)」をご覧ください。

男前|趣味の自転車を飾る北欧テイストの玄関

築30年以上・延床面積51.7坪の戸建て玄関をフルリフォームした実例です。「自転車を玄関に置きたい」というご依頼主様の要望にお応えし、趣味のもので溢れていた玄関を広々とした空間に仕上げました。

 

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シューズクロークを作ってしまうと圧迫感が出てしまうため、限られた空間で自転車が置けるよう、ディスプレイブースのような「見せる」収納空間をご提案しています。

 

ご依頼主様や自転車のテイストにマッチする木目のクロスを採用し、ブルックリンテイストのような男前なテイストを演出いたしました。

 

詳しいリノベーション内容については「お家時間を楽しめるオシャレなお家にリノベーション」をご覧ください。
 

おしゃれな玄関に関するよくある質問にユニテがお答えします

ここからは、「おしゃれな玄関」に関するよくある質問に、リノベーション業に30年以上携わってきたユニテがお答えしていきます。

 

おしゃれな玄関に関するよくある質問
  • 自分好みの間取りやデザインにするにはどうしたらいいですか?
  • おしゃれな玄関にしたいけど、予算はどのくらい必要?

 

上記のような疑問を持っている方は、あわせて参考にしてみてくださいね。
 

自分好みの間取りやデザインにするにはどうしたらいいですか?

自分好みの間取りやデザインを玄関に採用するには、おしゃれな家を選ぶことが大切になります。デザイン性の高い玄関を求めるなら、注文住宅やデザイナーズ賃貸などから選ぶしかありません。

 

ほかの選択肢としては、内装やデザインがシンプルな家を選び、自分の好みに合わせてDIY・リノベーションをする方法があります。

 

ただし、既存の玄関をリフォーム・リノベーションする場合は、内容によっては構造等の問題で叶えられないことも出てくるため、よく検討・相談することが大切です。
 

おしゃれな玄関にしたいけど、予算はどのくらい必要?

おしゃれな玄関づくりにかかる予算は、どこまで手を加えるかによって大きく変わります。

 

たとえば、インテリア小物や玄関マットの買い替え、間接照明の設置など、プチリフォーム感覚であれば1〜5万円程度でおしゃれ度をグッと高めることが可能です。

 

ただし、玄関ドアの交換やタイル張り替え、造作収納設置などの本格的なリフォームになると、30〜100万円以上の費用がかかるケースもあります。

 

限られた予算でも、「色を統一する」「照明を変える」「季節ごとの飾りを取り入れる」といった工夫をすれば、低コストでもセンス良く仕上げることができるでしょう。無理にすべてを変えようとせず、まずは目に入りやすい場所から整えていくのがポイントです。

理想のおしゃれ玄関はユニテへご相談ください

おしゃれな玄関は、デザイン性だけでなく機能性にもこだわり、スッキリ片付いた状態を維持することが重要です。お気に入りのテイストとインテリアで、自分だけの素敵な玄関をコーディネートしてください。

 

また、ユニテでは「オンラインリフォーム相談会」を開催しております。住宅のプロへの相談が自宅から無料でできるサービスなので、気になる人はぜひご利用ください。

 

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まとめ

玄関は家の第一印象を左右する大切な場所です。内装やインテリアにこだわることで、住まい全体が格上げされたように感じられます。素材や機能性をしっかりと比較しながら、外観との調和を意識して選びましょう。

 

さらに色や取っ手など細部にこだわると、個性と上質感が引き立ちます。自分らしい玄関づくりで、帰宅するたびに心地よさを感じられる空間を目指してください。