
子どもたちの成長にともない、学習スペースやプライバシーを確保するための子ども部屋を検討し始め、アイデアが欲しいと思う方も多いでしょう。この記事では、子ども部屋のリフォームに適切なアイデアを実例を踏まえて紹介します。

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
新築時は小さかった子どもたちも、成長にともない、学習スペースやプライバシーを確保するための子ども部屋が必要になります。
「1部屋を2部屋に区切ることはできる?」「狭い空間を有効活用したい」など、子ども部屋のリフォームに対して、不安や疑問をお持ちの方も多いでしょう。
子ども部屋の使いにくさを指摘されたり、ライフスタイルの変化があったりした時は、まさにリフォームのタイミングです。
適切なアイデアを取り入れてリフォームすることで、子供の成長に寄り添った、居心地と使い勝手の良い子ども部屋が実現します。
そこでこの記事では、子ども部屋リフォームについて、実例を踏まえながら紹介します。
・具体的なアイデア事例
・リフォーム内容の費用相場
・リフォームを成功させるためのポイント
子ども部屋のリフォームを検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
子供部屋リフォームの事例紹介
「子ども部屋のリフォーム」といっても、1部屋を2部屋に分ける大掛かりなリフォームから、床や壁紙だけを変更する簡単なリフォームまで方法はさまざまです。
ここからは、子ども部屋リフォームのアイデアを、事例や費用相場も踏まえてご紹介します。
間仕切りの設置
子供の成長に伴い、学習スペースやプライバシーを確保するため、1つの部屋を2つの部屋に分ける方法があります。
子どもが小さいうちは兄弟で1部屋を使用していたものの、子どもが小学生や中学生に上がり個室が欲しいと言った場合に使えるアイデアです。
間仕切りを設置して部屋を分けることで、それぞれがゆっくり過ごせるプライベート空間を作れます。
間仕切りの方法には、大きく分けて3種類あり、予算や部屋の間取り、求めるプライバシー性によって適切な方法を選ぶといいでしょう。
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壁紙を変えて雰囲気を一新
子ども部屋の雰囲気を変えたい場合には、壁紙を変えるリフォームがおすすめです。
壁紙のデザインが変わることで、空間のイメージも大きく変化します。
イメージが変わるだけでなく、機能性の高い壁紙にすることで利便性もアップします。
・防汚性のある壁紙:壁の汚れもさっと落とせるため、小さな子どもがいる家庭におすすめ
・チョークで絵や字を書ける壁紙:子どもが楽しく遊べるため、地域にも役立つ
費用相場としては、6畳あたり約5万円〜と比較的検討しやすいリフォームと言えるでしょう。
子どもの成長や好みに合わせて、イメージと機能性を考慮した壁紙を選んでみてください。
フローリングを変える
足音や声などが響くのを軽減したい方には、防音性や耐久性のある床材へのリフォームがおすすめです。
床材には、見た目、肌触り、機能性など、さまざまな種類があります。
費用相場は、6畳あたり約5万円〜と、壁紙同様に検討しやすいリフォームです。
特にマンションなどの集合住宅では、遮音性の高いフローリングを選ぶことで、子どもの足音による騒音苦情対策にもつながります。
ロフトを設置して空間を有効活用
ロフトの設置は、限られた子ども部屋の空間を有効活用して、収納スペースや居住空間を増やすリフォームアイデアです。
ロフトは、布団を敷いて寝室にしたり、勉強スペースにできたりするため、子ども部屋の空間を広く使えるようになります。
「秘密基地」のような遊び心ある空間をつくれるのも、大きなメリットです。
また、階段部分に収納ができるよう設計すれば、さらに空間を有効活用できるようになります。
ロフトを新設する際の費用相場は、約50万〜100万円前後が目安です。
ただし、設置するには、ある程度部屋の高さ(天井高)が必要となり、自治体によって定められていることもあるため注意が必要です。
また、夏場は熱がこもりやすく暑さ対策が必要な
部屋を広くする
子どもの成長に伴い、子ども部屋を広くするリフォームも選択肢の一つです。
隣接する部屋や廊下とつなげることで、勉強や遊びのスペースを十分確保できるようになります。
ただし、壁を取り除く間取り変更のリフォームのため、約150万〜400万円とやや高額になってしまう点がデメリットです。
他の部屋が狭くなってしまうことも考慮した上で、検討しましょう。
DIYでできるプチリフォーム
子ども部屋に収納棚を設置したり、壁紙を張り替えたりする作業は、DIYでもリフォーム可能です。
しかし、安全性を十分考慮したい子ども部屋では、DIYで行った作業では不安が残ります。
また、本格的なリフォームはDIYでは対応できず、最終的にプロへの依頼が必要になり、揃えた工具や材料の費用が無駄になってしまうケースも少なくありません。
安全で快適な空間作りを目指すなら、子ども部屋のリフォームはプロに依頼することをおすすめします。
<子どもと暮らすリフォームについてはこちらの記事もおすすめ>
【事例つき】リフォームアイデア19選!フルリフォームから部分改修まで紹介
年齢・人数に合わせた子供部屋リフォームの工夫
子ども部屋のリフォームは、子どもの年齢や人数に合わせた工夫を取り入れることで、より使いやすく快適な空間を作れます。
幼児期
幼児期は、親の目が届きやすいリビングなどに、遊びコーナーやスタディコーナーを設けるのがおすすめです。
本格的な個室よりも、安全性を最優先に考え、見守りやすい環境づくりに重点を置きましょう。
床材や壁紙には、防汚性やクッション性の高いものを選ぶと良いでしょう。
小学生
小学生になると、学習机の設置やランドセル収納の確保が課題になります。
個室を与える場合でも、リビングを通る動線を確保し、家族とのコミュニケーションを維持する工夫が重要です。
また、自分で片付ける習慣を身につけられるよう、手の届く高さの収納設計を意識するといいでしょう。
中学生以上
中学生以上になると、プライバシーの確保が最も重要になります。
個室をつくり、遮音性やプライバシーにも配慮した間仕切りを検討するタイミングです。
一方で、机がドアの正面や後ろにならない配置など、学習に集中できるレイアウトにしたり、趣味のものを勉強スペースから遠ざけたりする工夫も必要になるでしょう。
兄弟姉妹2人・3人
兄弟姉妹で1つの部屋を使う場合は、成長に合わせて部屋を分割できるように設計しておくのがおすすめです。
それぞれの成長に合わせて、可動式の間仕切りや壁を設置して個室に分けられるよう、あらかじめ、窓やドア、照明、エアコンの設置位置を考慮して設計しておくといいでしょう。
子供部屋リフォームのポイント
子供の成長を見越した間取り変更のしやすさ
子ども部屋のリフォームで最も重要なのは、子供の成長やライフステージの変化に対応できるよう、変更しやすい間取りにしておくことです。
子供部屋が必要とされる期間は10年前後と短いため、特定の期間に合ったデザインにとらわれすぎるのは避けた方がいいでしょう。
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最適なリフォームのタイミングは、学習スペース確保が必要になる「小学校入学」や、プライバシーを重視するようになる「思春期」など、子どものライフイベントに合わせるのがベストです。
家族との距離感を調整する間取り
子ども部屋を設ける際は、家族とのコミュニケーションを減らさないよう、その配置を慎重に検討することが重要です。
子ども部屋を、家族のいる場所を通らずに出入りできる配置にしてしまうと、部屋にこもりきりになり、会話が激減するリスクがあります。
プライバシーの確保と、家族間のコミュニケーションの維持を両立するためには、以下のような工夫が有効です。
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家族全員のコミュニケーションスタイルを考慮し、見守りとプライバシーのバランスが取れた配置にすることが大切です。
子供自身が片付けやすい収納設計
子ども部屋のリフォームにおいては、収納設計もしっかり考えておく必要があります。
子どもの成長とともに物がどんどん増えるため、子ども部屋の中にも収納スペースは確保しておくといいでしょう。
その際、大切なのは、子ども自身が自分で片付ける仕組みを作ることです。
たとえば、以下のような工夫ができます。
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子どもが快適に過ごせるだけでなく、片付けの習慣化につながるような収納設計を計画しましょう。
安全性と素材選び
子ども部屋のリフォームでは、安全性を守る素材選びに配慮することも重要になります。
特に、耐久性、防音性、アレルギー対策の3点に配慮しましょう。
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子どもの成長と健康を守るため、安全性と快適性を兼ね備えた素材を選びましょう。
子供部屋リフォームの前に確認すべきこと
子ども部屋リフォームを計画する前に、必ず確認しておくべき重要な事項があります。
マンション規約
マンションでのリフォームは、管理規約によって内容に制限が生じる場合があります。
特に、床材の遮音等級や、間取り変更(壁の撤去など)の可否は、事前に管理規約の内容を必ず確認し、管理組合に申請しましょう。
マンションは戸建てに比べて制約が多いため、天井高や部屋の広さを変えるリフォームはできない場合があることも念頭に置く必要があります。
採光・照明、空調、ドアの位置
リフォーム後の子ども部屋で、快適に過ごせるように、以下の基本的な要素の検討も不可欠です。
- 採光・照明:部屋の明るさが十分か、学習机の配置に合わせて窓の位置や大きさを考慮しましょう。特に、1部屋を簡易的な間仕切り(カーテンや家具など)で分ける場合は、窓が片方の部屋に偏らないよう、光を共有できる配置や、間仕切り自体の透光性を考慮する必要があります。
- 空調:快適な温度を保てるよう、エアコンの設置位置や容量を確認します。特にロフトを設ける場合は、熱がこもりやすいため、空調計画が重要です。また、間仕切りで部屋を分ける場合、エアコンが片側の部屋にしか効かないという不都合が生じやすいため、空調計画も考慮する必要があります。
- ドアの位置:ドアの開閉時に家具にぶつからないか、動線の邪魔にならないかを確認し、必要であれば位置を変更しましょう。1つの部屋を分割するリフォームでは、既存のドアを活かせるか、あるいは新たに2つ目のドアや引き戸の設置が必要になるかを検討する必要があります。
まとめ
子ども部屋のリフォーム成功のカギは、子どもの成長やライフスタイルに合わせて、間取りや収納の計画を立てることです。
この記事でご紹介した様々なアイデアを参考に、費用相場や既存の間取り、安全性のポイントと照らし合わせながら、ぜひ理想の空間のイメージを膨らませてみてください。
どうしたら理想の子ども部屋が作れるか、小学校入学や思春期などのタイミングで、家族で話し合ってみるのはいかがでしょうか。
弊社ユニテは、リフォームやリノベーションの施工実績が豊富にあり、お客様一人一人の理想の空間を叶えるために、理想的なプランをご提案します。
子ども部屋のリフォームを検討されている方は、ぜひユニテへお気軽にご相談ください。




