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断熱リフォームの失敗事例5選|寒い家のままで終わらせない対策と業者選び

断熱リフォームは、気密・防湿・換気の知識を持つ業者に依頼しないと失敗することがあります。本記事では、断熱リフォームでよくある失敗事例を5つ紹介。断熱リフォームが失敗する原因や、補助金の活用法などを分かりやすく解説します。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「断熱リフォームをしたのに寒い」「壁の中がカビだらけになった」「部屋ごとの温度差が広がった」こうした失敗の声が寄せられることがあります。

 

断熱リフォームは、気密・防湿・換気の知識を持つ業者に依頼しないと、かえって住み心地が悪くなります。

 

この記事では、断熱リフォームでよくある失敗事例を5つ紹介します。断熱リフォームが失敗する原因や、補助金の活用法などを分かりやすく解説。断熱リフォームで失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。

断熱リフォームでよくある失敗事例5選

断熱リフォームの失敗には、いくつかの共通したパターンがあります。事前に知っておけば、ほとんどの失敗は回避できます。

ここでは、寒さに悩むご家庭が特に陥りやすい代表的な5つの事例を見ていきましょう。

事例①断熱材を入れたのに寒さが変わらない

「高性能な断熱材を入れたのに、家が全然暖かくならない」これは、断熱リフォームでよく寄せられる失敗です。

 

原因のほとんどは、家の隙間(気密性の低さ)にあります。どれだけ良い断熱材を使っても、壁や床に隙間があれば冷たい空気がそこから入り込み、効果が出ません

 

断熱材はお金を出せば誰でも買えますが、気密性能は職人の施工技術そのもの。つまり、同じ断熱材を使っても、業者の腕次第で結果は大きく変わります。

 

床断熱について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
寒い床で悩んでいませんか?床からの冷えを解消する床断熱のメリットと費用

事例②壁の中が結露でカビ・腐食した

リフォーム後に壁の中で結露が発生し、断熱材や柱が腐ってしまうことを、内部結露(壁内結露)といいます。

 

原因は、室内の暖かく湿った空気が壁の中に入り込み、外壁側で冷やされて水滴になることです。壁の中は目に見えないため、何年も気づかないうちに家の構造を腐らせてしまいます。

 

グラスウールなどの断熱材自体が悪いわけではありません。内部結露への備えが足りないことが本当の原因です。正しい施工ができる業者を選び、家を長持ちさせましょう。
 

内部結露対策

  • 湿度を60%以下になるようコントロールする
  • 防湿気密シートを施工する
  • 外壁側に透湿防水シートと通気層を設ける

事例③リフォームしていない部屋との温度差が広がった

「リビングだけ断熱リフォームしたら、廊下や脱衣所がより寒く感じるようになった」
これも非常に多い失敗です。

 

暖かい部屋と寒い部屋の差が大きくなると、ヒートショックのリスクが高まります。消費者庁と厚生労働省の推計では、入浴中に亡くなる方は年間約1万9,000人にのぼり、これは交通事故死の約4倍にあたります。

 

LIXILが行った冬に寒さを感じる場所のアンケートでは、トイレ・洗面所・浴室・廊下が上位を占め、対策を行っている人は30%以下という結果でした。

 

家族の健康のために行った断熱リフォームが、部屋ごとの温度差を広げて、かえって危険を生む結果になりかねません。リビングだけといった部分施工ではなく、家全体を見据えた計画を立てましょう。

事例④室内に熱がこもって夏が暑くなった

「冬の寒さ対策として断熱性能を上げたら、夏は熱がこもって不快になった」という失敗もあります。

 

断熱材は熱の出入りを遮断するため、室内に侵入した日射熱や、調理・家電などの生活熱などが外に逃げにくくなるからです。換気計画や日射遮蔽の対策が不十分だと、断熱リフォームによって冬は快適でも夏は逆効果になってしまいます。

 

実際、夏は外の熱の73%が窓などの開口部から入ってきます。庇(ひさし)やシェード、断熱性の高い窓ガラスなどを組み合わせる工夫が欠かせません。
断熱リフォームは「断熱だけ」でなく、換気と日差し対策までセットで考えましょう。

事例⑤補助金を使えるのに知らずに損をした

「リフォームをする前に補助金を知っていれば、100万円以上の支援を受けられたのに…」こんな悔しい失敗もあります。

 

「住宅省エネ2026キャンペーン」の「先進的窓リノベ2026事業」は、断熱性の高い窓やドアへのリフォームに対して、1戸あたり最大100万円の補助が受けられます。「みらいエコ住宅2026事業」では、リフォームで最大100万円の補助が受けられます。

 

リフォーム業者を選ぶときには、住宅省エネキャンペーンの登録事業者かどうかを確認しましょう。申請に慣れている業者なら、もらえる補助金の試算から工事内容の組み立てまで、まとめて任せられて安心です。

断熱リフォームが失敗する3つの原因

ここまで紹介した失敗事例の裏には、必ず共通する原因があります。それが「気密」「防湿」「換気」3つの要素です。

 

気密・防湿・換気はセットで機能し、どれか1つでも欠けるとカビ・結露・寒さといった問題が起きるので注意しましょう。

原因①気密性が低く隙間から冷気が入っている

断熱リフォームが効果を発揮しない最大の原因は、気密性の低さです。気密性能は「C値(隙間相当面積)」という数値で表され、小さいほど家の隙間が少ないことを意味します。

 

C値が「1.0以下」が高気密住宅の目安とされています。C値は現場で専用機器を使って実測する以外に知る方法はありません。

 

気密測定を行わない業者に依頼すると、ご自宅の隙間がどれくらいかも分からないまま工事が進んでしまいます。リフォーム後に「やっぱり寒い」とならないためにも、気密測定に対応している業者を選びましょう。

原因②防湿対策不足で内部結露が起きている

壁の中で結露が起きる内部結露は、防湿対策と通気対策が不十分なときに発生します。

室内の暖かく湿った空気が壁の中に侵入し、外壁側の冷えた合板付近で水滴になることが、断熱材や柱を腐らせる原因です。

 

内部結露を防ぐには、室内側には防湿気密シート、その内側に断熱材、外壁側には透湿防水シートと通気層を設ける、三層構造の施工を行いましょう。

 

配線や配管の貫通部の隙間処理も重要です。こうした細かい部分まで丁寧に施工できる業者かどうかで、家の寿命が大きく変わります。

原因③換気計画がなく空気がこもっている

気密性が高い家ほど、空気の入れ替え(換気)の計画が大切です。

2003年の建築基準法改正で、すべての部屋に換気設備の設置が義務付けられました。これが「24時間換気システム」です。

 

換気設備を設置しても、家に隙間が多いと、24時間換気システムが正常に機能せず、結露やカビ、体調不良の原因になるケースもあります。

 

断熱リフォームでは「気密」と「換気」をセットで考えてくれる業者を選ぶことが、失敗を避けるポイントです。

失敗しないための断熱リフォーム3つのポイント

断熱リフォームで失敗しないためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

  • 「断熱・気密・換気」トータルで計画する
  • 熱の出入りが大きい「窓」から優先的に見直す
  • 部分施工ではなく家全体を断熱する

ポイント①「断熱・気密・換気」トータルで計画する

断熱リフォームは「断熱・気密・換気」の3つをまとめて考えましょう。
気密性を高めれば換気が必要になり、断熱だけ強化しても隙間風が入れば効果は半減します。逆に気密だけを上げて換気を疎かにすると、空気がこもってカビや結露の原因になります。

 

業者と打ち合わせをするときは、「気密測定はしますか」「24時間換気はどう計画しますか」と質問しましょう。スラスラ答えてくれる、わかりやすく説明してくれる業者がおすすめです。

ポイント②熱の出入りが大きい「窓」から優先的に見直す

予算に限りがあるなら、まず「窓」のリフォームから始めましょう。

 

冬は暖房の熱の58%、夏は外の熱の73%が窓やドアなどの開口部から出入りしています。窓は家の中で最も熱の出入りが大きい場所です。
 

断熱性を上げる窓のリフォーム
  • 単板ガラスから複層ガラス(ペアガラス)への交換
  • 内窓の取り付け
  • アルミから樹脂サッシへの変更など

 

窓のリフォームは「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象になりやすく、1戸あたり最大100万円の支援が受けられる点も大きな魅力です。

ポイント③部分施工ではなく家全体を断熱する

「とりあえずリビングだけ」という部分的な断熱リフォームには注意が必要です。家の中の温度差が広がり、ヒートショックのリスクが高まる可能性があります。

 

予算が限られる場合でも、最低限「LDK+脱衣所+浴室」をセットで断熱化するのがおすすめです。家全体の断熱化が理想ですが、難しい場合は室内のドアを開けたままにして温度差を緩和する工夫もあります。

 

特に高齢のご両親と同居している、あるいは将来同居の予定があるご家庭は、家全体の断熱化を意識しましょう。

失敗しない断熱リフォーム業者の選び方

断熱リフォームで失敗しないためには、信頼できる業者に依頼することが大切です。

 

断熱リフォーム業者を選ぶポイント
  • 調査や見積もりを無料でおこなっている
  • ホームページで施工事例が公開されている
  • 口コミ・評判がよい
  • 質問に明確に答えてくれるか


断熱リフォームは断熱・気密・換気をトータルで考えます。メリットだけではなくデメリットもしっかり説明してくれ、対策を考えてくれる業者を選びましょう。

断熱リフォームならユニテへおまかせください!

富山県でリフォーム・リノベーション会社をお探しなら、ユニテへぜひご相談ください。ユニテは古民家のリノベーション実績が豊富で、断熱や気密に関する技術と知識を持ったスタッフが、お住まいの状況に合わせた最適なプランをご提案します。

 

公式サイトでは施工日誌を公開しており、実際の断熱工事の様子もご覧いただけます。「どんな工事をしているのか分からない」という不安を抱えずに、安心してリフォームを任せられる環境を整えています。

 

「冬の寒さをなんとかしたい」「家族の健康のために断熱リフォームを検討している」という方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

断熱リフォームで活用できるおもな補助金制度

断熱リフォームで活用できる補助金は、「先進的窓リノベ2026事業」と「みらいエコ住宅2026事業」です。

 

事業名

おもな対象工事

補助上限額

対象者

先進的窓リノベ2026事業

・内窓設置

・外窓交換

・ガラス交換

・ドア交換(窓と同時)

最大100万円/戸

既存住宅の所有者

みらいエコ住宅2026事業

・省エネリフォーム全般(断熱・設備交換等)

・省エネ新築住宅の取得

・リフォーム:最大100万円/戸

・新築:最大125万円/戸

・リフォーム:全世帯

・新築:住宅タイプにより異なる

 

みらいエコ住宅2026事業は、エアコンや換気設備も補助の対象です。 断熱リフォームをおこなった際の補助上限額は、住宅の築年数と、改修後に達成する性能レベルの組み合わせで変わります。

 

家が建てられた時期

必要な工事の組み合わせ

窓の断熱工事+壁・床・天井の断熱工事+省エネ設備の設置

(3つセット)

窓の断熱工事+壁・床・天井の断熱工事

(2つセット)

~平成3年

100万円/戸

50万円/戸

平成4年~平成28年

80万円/戸

40万円/戸

 

2つの事業を組み合わせ、1回の申請でまとめて手続きできます。手続きはすべて登録事業者が代行するため、消費者の負担はほとんどありません。

 

補助金について詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。

住宅省エネキャンペーンとは?4つの補助金事業や注意点をわかりやすく解説

【2026年】先進的窓リノベの対象とは?|補助金額と申請方法を解説

断熱リフォームで失敗したくないなら「業者選び」から始めよう

断熱リフォームは、気密・防湿・換気の知識を持つ業者に依頼しないと、かえって住み心地が悪くなります。

 

断熱リフォームでよくある失敗事例
  • 断熱材を入れたのに寒さが変わらない
  • 壁の中が結露でカビ・腐食した
  • リフォームしていない部屋との温度差が広がった
  • 室内に熱がこもって夏が暑くなった
  • 補助金を使えるのに知らずに損をした

 

断熱リフォーム3つのポイント
  • 「断熱・気密・換気」トータルで計画する
  • 熱の出入りが大きい「窓」から優先的に見直す
  • 部分施工ではなく家全体を断熱する

 

断熱リフォームで失敗しないためには、信頼できる業者を選びましょう。

 

断熱リフォーム業者を選ぶポイント
  • 調査や見積もりを無料でおこなっている
  • ホームページで施工事例が公開されている
  • 口コミ・評判がよい
  • 質問に明確に答えてくれるか
  • メリットだけではなくデメリットも説明し、対策を考えてくれる。

 

富山県でリノベーション会社をお探しなら、ユニテへご相談ください。ユニテは古民家のリノベーション実績が豊富で、断熱・気密に関する技術と知識を持ったスタッフが、お住まいの状況に合わせた最適なプランをご提案します。

補助金の活用サポートも含めて、ぜひお気軽にお問い合わせください。