
平屋をリノベーションにお悩みの方へ!30年以上の実績を持つ私たち株式会社ユニテが、平屋リノベーションの費用相場や成功のコツについて詳しく解説します。基本の費用や坪単価、内容別の費用や実際の施工事例もご紹介しますので、ぜひご参考ください。
目次

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「具体的な費用が分からずリノベーションに踏み切れない」
「平屋のリノベーションはどんな業者に依頼したらいいか分からない」
老後の暮らしに備えて平屋へのリノベーションを検討している人の中には、上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば「平屋リノベーションに必要な費用相場」や「失敗しない業者選びのポイント」が把握できるので、リノベーションの実現がイメージしやすくなります。
さらに、平屋にするメリットやデメリットの対処法についても紹介しますので、リノベーション方法を迷っている人もぜひチェックしてみてください。
平屋物件の魅力と特徴

平屋リノベーションを成功させるためには、まず平屋の特色など基礎知識を押さえておく必要があります。これから平屋にリノベーションしようと考えている人に向けて、暮らしの快適さにおけるメリットとデメリットをご紹介していきますので、一緒にみていきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
家族のコミュニケーションが取りやすい 目が届くスペースが広い (将来的な介護や老後の暮らしでも安心) 冷暖房効率がいい 自然との一体感を感じやすい |
プライバシー確保が難しい 水害リスク 部屋間の移動距離が長い (ワンフロアが広い場合) |
平屋のリノベーションを検討している人の多くは「住み心地」に魅力を感じています。階段がなく老後も住みやすいバリアフリーな導線や、開放感のある間取りに憧れる人も多いでしょう。
つまり、平屋は快適で効率的な暮らしを求める方、将来を見据えた住まいづくりがしたい方に向いている物件だといえます。
平屋をリフォーム・リノベーションするメリット

次に、平屋をリフォーム・リノベーションする具体的なメリットについて整理しておきましょう。
- 間取りの自由度が高い
- バリアフリー化しやすい
- 効率的な家事・生活導線
- 構造が安定している
- 安い費用で維持しやすい
リノベーションとは「既存の住宅に対しておこなう、暮らし全体の包括的な改修工事」のことです。ライフライン・構造躯体などの性能向上や、ライフスタイルの変化にあわせた快適な暮らしが実現できる方法として、近年注目を集めています。
間取りの自由度が高い

平屋は2階部分を支える必要がないため、間取り変更の自由度が高く、希望に合わせた柔軟な間取りや外観などが採用できます。たとえば、以下のデザインを検討することも可能です。
- 間仕切りを撤去した開放的なLDK
- 大きな掃き出し窓の設置
- 吹き抜け構造
- 屋根裏部屋、ロフトの活用 など
そのため、中庭を囲むコの字型・ロの字型などの特殊な間取りや、屋根の形を活かしたデザインも実現できます。天井を高く取って開放感を演出したり、窓の増設・拡張による日当たり向上も可能です。
また、間取りの自由度が高いことは、将来的なライフスタイルの変化にも対応しやすいということでもあります。間取り変更やバリアフリー化など、家族構成やライフスタイルが変化しても、長く快適に住み続けられるでしょう。
バリアフリー化しやすい

平屋リフォーム・リノベーションは、家族団らんはもちろんのこと、目を離せない小さな子供や足の不自由な高齢者がいる家庭にもおすすめです。
平屋は階段がなく、段差の解消や引き戸への変更といったバリアフリー対応がしやすいというメリットがあります。さらに、仕切りが少ない間取りは、離れていても家族の動きを把握しやすいのも利点です。
効率的な家事・生活導線
平屋リフォーム・リノベーションの大きなメリットとしては、「導線・間取りの効率がいい」ことも挙げられるでしょう。階段のスペースが必要ないため、無駄のない間取り配置ができるのも魅力です。
生活に必要な設備がワンフロアに集約でき、すべての部屋を平行移動できるため、家事導線の効率化もしやすくなります。もちろん、家族間のコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
構造が安定している
平屋は、2階部分からかかる重さがないため、構造が安定しており「耐震性が高い」というメリットがあります。建物が低く構造がシンプルなので、耐震補強がしやすく地震・台風などの災害にも強い家づくりができるでしょう。
安い費用で維持しやすい

平屋のリフォーム・リノベーションには、「金銭面のメリット」もあります。
- 光熱費が抑えられる
- メンテナンス費用・税金が安くなる場合がある
平屋は部屋に仕切りが少なくなるため、構造上空気を循環させやすい性質があります。そのため「冷暖房効率がいい」という利点があるのです。
また「水場が集約できる」というメリットもあります。2階建てと比較すると必要な水場の設備数が少なくなるので、配管や給湯器にかかる費用や日々の光熱費も安くなるでしょう。
さらに、メンテナンス費用や税金が安くなるケースもあります。外壁・屋根のメンテナンス工事には、通常10〜20万円ほどの「足場組み」のコストがかかりますが、平屋なら梯子で事足りる場合が多いです。
また、2階建てを平屋に減築する場合は「延べ床面積が減ることで固定資産税が安くなる」ことも考慮できるでしょう。固定資産税は、床面積の合計である延べ床面積に応じて変動するため、不要な部分を撤去することで余分な出費を削減できます。
平屋をリフォーム・リノベーションするデメリット

平屋リノベーションには多くのメリットがありますが、構造上のデメリットも少なからず発生します。
平屋のデメリットは以下の4つです。
- 防犯・目隠し対策が必須
- プライバシー確保のための工夫が必要
- 床面積の確保が必要
- 日当たりや風通しの工夫が必要
デメリットを良く理解し、立地や間取りの工夫、防災・防犯対策をしっかりおこなうことが、平屋リノベーションを成功させるポイントです。
平屋の施工におけるよくある失敗例については、以下の記事を参考にしてください。
「新築平屋の失敗例TOP4!家づくりに後悔しないための間取り・収納対策」
防犯・目隠し対策が必須

周囲の建物や立地にも左右されますが、平屋は「外から部屋の中が見えやすい」というデメリットがあります。そのため、セキュリティ性能や外からの視線が気になってしまうかもしれません。特に窓を多く設置したい場合は、防犯対策や目隠し対策が必須となるでしょう。
以下は具体的な対策方法の一例です。
- フェンス・門扉の設置
- 窓用シャッター・面格子・防犯ガラスの採用
- センサーライト・防犯カメラの設置
外からの視線が気になる場合は、目隠し対策としてフェンスなどを設置するといいでしょう。特に、道路に面している立地の場合は、目隠しやシャッター設置などの工夫が必要です。
さらに、浴室・洗面所・トイレなどの小窓に面格子を付けることで、防犯性を高めることもできます。
プライバシー確保のための工夫が必要

平屋はワンフロアで生活空間が集約できる一方、家族間の距離が近いため、独立性を保つのが難しいというデメリットもあります。部屋同士が隣接しやすいことから、物音や気配が気になりやすく、個人のプライバシーを確保しにくいのです。
特に一緒に住む世帯数が多い場合や、思春期の子供がいる家庭では、プライバシーを確保する場所が必要となるでしょう。
しかし、間取りを工夫すれば平屋でもプライベート空間を作り出すことができます。ダイニング・キッチン・リビングなどは一続きの間取りに設計し、子供部屋・書斎などはドアのある個室にすればバランスが取れるでしょう。
また、複数世帯の場合は、ストレスなく暮らせるような配慮をした間取りを採用することをおすすめします。リビング・寝室などの一部の空間を世帯ごとに分けることで、団らんする時間・リラックスして過ごす時間のメリハリができ過ごしやすくなるでしょう。
床面積の確保が必要

平屋は、2階建て住宅よりも床面積が広くなるため、広い土地の確保が必要になります。十分な土地が確保できる地域や立地は限られており、特に都市部では理想通りの平屋を建てるための広い土地を確保しにくいのが現状です。
また、土地代が高くなるのもネックでしょう。
日当たりや風通しの工夫が必要
周囲に建物が密集している場合、高さが低い平屋は日当たりや風通しが悪くなりやすいのがデメリットです。そのため、リノベーション時は窓の配置や大きさを工夫する、天窓を設置して日差しを取り込むといった、採光・採風への配慮が求められます。
平屋リノベーション全体の費用相場は?

平屋のリノベーションは、一般的に「スケルトンリフォーム」という工法でおこないます。内装・外装を、すべて骨組みだけのまっさらな状態にしてから作り直すという方法です。自由度が高くなるぶん、多くの手間と費用がかかる特徴があります。
ここからは、平屋のリノベーション実現をイメージしやすくするため、基本費用や事例ごとの具体的な費用相場を紹介していきます。ぜひ資金計画や設備の検討などに役立ててください。
平屋リノベーションの基本費用と坪単価
まず最初に、平場のリノベーションに必要な基本費用について見ていきましょう。
以下はスケルトンリフォーム工法でリノベーションをおこなった場合の、床面積ごとにかかる費用相場です。
延べ坪数(床面積の合計) | 費用相場 |
20坪(66㎡) | 1,000~1,400万円 |
30坪(99.9㎡) | 1,350~1,800万円 |
40坪(132㎡) | 1,600~2,100万円 |
上記のフルリノベーションの例に、規模の小さいリノベーションの費用も加味すると、平屋のリノベーションの費用相場は500〜2,000万円程度だといえるでしょう。
平屋リフォームの費用を左右する要素
また、費用を左右するポイントとしては以下の要素が挙げられます。
- 家の劣化具合(柱の腐食ほか)
- 設備・材料のグレード
- 依頼する施工業者
元となる家の経年劣化の度合いによっては、補修・設備交換の費用なども発生するでしょう。設備や材質のグレードにこだわる場合もコストがかかるものです。また、リノベーションを依頼する施工業者によっても価格差が発生します。
【内容別】平屋リノベーションの費用相場

次は、平屋リノベーションの方法とその費用について詳しくみていきましょう。
以下は平屋リノベーションの工事の目安金額を一覧にしたものです。
内装リノベーション | クロス張替:1,000円/坪 床張替:1~7万円/畳 |
水回りのリノベーション | 10~300万円(内容・規模で変動) |
間取りのリノベーション | 50~400万円(内容・規模で変動) |
外装リノベーション | 50~350万円(形状・規模・建材で変動) |
フルリノベーション | 500~2,000万円 |
減築(2階建て→平屋) | 1,500万円 |
増築(平屋→2階建て) | 1,000万円 |
これらの費用は内容や状態・規模によって変動するため、あくまで目安の金額となります。
それぞれの事例別に必要となる工事費用の詳細についても解説していきますので、検討しているリノベーション方法がある人はぜひチェックしてみてください。
内装リノベーション

内装リノベーションは、最新設備の導入や軽度の間取り変更をするのに適した方法です。建物の構造や外装に問題がなければ、内装のみをリノベーションすることでコストを抑えられるメリットがあります。
主な内装リノベーションに必要な工事と、その費用相場は以下の通りです。
クロス張替 | 1,000円/坪 |
床張替 | 1~7万円/畳 |
和室を洋室に変更 | 25~100万円(6~8畳あたり) |
畳をフローリングに変更 | 9~35万円(6~8畳あたり) |
内装工事はリノベーションというよりもリフォームに近いものが多く、主に壁・クロスの張り替えや、和室から洋室への変更などが該当します。段差をフラットにしたい、畳やふすまを無くし洋風の間取りにしたい場合におすすめの方法です。
水回りのリノベーション

家の中の水回り設備のみをリノベーションする方法もあります。水回りの設備は15〜20年程度で寿命が来ることが多いため、築年数に応じて改修を検討するといいでしょう。
水回り設備の交換・改修費用の目安は以下をご覧ください。
洗面所 | 10~50万円 |
トイレ | 20~50万円 |
キッチン | 50~100万円 |
風呂 | 50~150万円 |
代表的な水回り設備は4か所あり、すべて交換する場合は175〜300万円ほどの費用が必要です。さらに、グレードの高い設備を導入する場合は、より高額な費用がかかるでしょう。
間取りのリノベーション

部屋との間の壁を取り除き、広く空間を使いたい場合や、可能な限り障害を無くしバリアフリーな造りにしたい場合は、間取りのリノベーションがおすすめです。
間取り変更のリノベーションに関する工事費用は以下をご覧ください。
ドア設置 | 6~25万円/枚 |
壁設置・撤去 | 8~25万円/ヶ所 |
クローゼット設置 | 10~48万円/ヶ所 |
水場を集約して家事導線を効率化したい際は、水回りの移動も併せて検討するといいでしょう。ただし、その場合は水回りのリノベーション費用も必要になります。
外装リノベーション

家の築年数が10年以上経っているケースなら、外装や屋根のリノベーションも視野に入れることをおすすめします。
外装を整えることで得られるメリットは美観だけではありません。屋根や外壁を取り換える・より性能のいい材質を利用することで、防水性・断熱性の向上も期待できるのです。さらに、工事の際には内部の傷みも確認・修復できるメリットもあります。
外壁・屋根のリノベーションにかかる費用の概算は以下の通りです。
外壁 (塗装・張り替えなど) |
50~350万円 (規模・建材により変動) |
屋根 (塗装・葺き替えなど) |
50~350万円 (形状・性能により変動) |
葺き替え工事とは、既存の屋根を撤去して新しくする工法のことです。雨漏りや害獣の進入など、屋根の老朽化が顕著である場合には、葺き替えによるメンテナンス費用も必要になるでしょう。
フルリノベーション

古民家や築年数の経った古い家をフルリノベーションすることで、現代的な住みやすい家に改修する方法もあります。今住んでいる家を手放したくないけれど、昔ながらの間取りや構造が不便で住みづらいという悩みを抱えている人におすすめです。
以下は古い平屋のフルリノベーション費用相場の一例になります。
間取り変更 | 20~350万円 |
バリアフリー工事 | 手すり設置:3~10万円/ヶ所 段差解消:1~20万円/ヶ所 |
浄化槽の交換・設置 | 80~100万円 |
断熱補強工事 | 4,000円~3万円 |
耐震補強工事 | 25~300万円 |
家の傷み度合いによっては、間取りや構造の見直しだけでなく、断熱性・耐震性を強化するための補強工事も必要になるでしょう。キッチンや風呂などの水回り設備の環境整備もおこなえれば、住みやすさは格段にアップします。
また、梁など昔ながらのものを一部分残してリノベーションする方法もあります。古民家の良さを残した現代的な家に住めるというのも、リノベーションの魅力のうちの1つです。
【減築】2階建てを平屋にリノベーション

2階建てを減築して平屋の1戸建てにリノベーションする方法です。通常のリノベーションと比較すると、2階の撤去工事と屋根を新しく作り直す工程が必要になります。
さらに、残す部分・構造を壊さないよう慎重に解体しなければならないので、コストや工事期間がかかるのが特徴です。
一般的に「同サイズの平屋を新築で建てた場合のおよそ6割ほどの費用が必要」だといわれています。2世帯解消や子供の独立など、建てた家が広すぎて管理できなくなった場合におすすめのリノベーションです。
減築工事にかかる費用相場の内訳は以下を参考にしてください。
解体・補強工事 | 150~400万円 |
内装工事 | 200~300万円 |
外壁・屋根工事 | 200~250万円 |
断熱補強工事 | 100万円 |
耐震補強工事 | 200万円 |
電気配線工事 | 5~10万円 |
水回り設備交換工事 | 200万円 |
減築方法には2種類あり、減築工事のあとどのようにリノベーションをおこなうかによってかかる費用は変動します。内装のみをリノベーションする場合なら、通常のリノベーションにかかる費用とほぼ変わらない金額で施工できるでしょう。
しかし、スケルトンリフォーム工法により内装をすべて一新する場合は、1,500万円程度の費用が必要になります。
また、床面積の変動により「建物表題変更登記」が必要になることも覚えておきましょう。一般的には土地家屋調査士に依頼して確認申請をおこないますが、その場合には依頼費用も発生します。
【増築】平屋を2階建てにリノベーション

平屋を2階建ての家に増築するリノベーション方法です。世帯・家族構成の変更などの理由により、部屋数を増加したい場合などに適しています。主に1階部分の補修工事費用・増築部分の新設工事費用が必要です。おおよそ1,000万円程度かかります。
元々の構造に手を加える部分があまりなければ安くなりますが、そうでない場合は基礎や柱の補修工事が必要になるでしょう。構造の補強や2階部分を支えるための柱・壁を適宜追加しなければならず、難易度が高い工事になります。
安易な工事で耐震性能の低下を招かないよう、業者選びには細心の注意を払いましょう。
さらに、築年数が古く劣化の進んだ平屋はリフォーム費用も必要です。建て替え同然の高額な費用がかかってしまう可能性が高いため、あまりおすすめしません。また、増築を検討していても、住宅診断により「増築自体不可」と判断されてしまうケースもあります。
住宅診断については後述しますが、増築に関しては特にしっかり相談・検討してから施工する必要があるでしょう。
平屋リノベーションの費用を抑えるコツ

平屋のリノベーションにかかる費用は決して安価なものではありません。ここからは、リノベーション費用を少しでも抑えるためのコツを紹介していきます。
平屋のリノベーション費用を抑える方法は以下の2つです。
- 減税制度・補助金を利用する
- 地元の工務店に依頼する
リノベーションの内容が一定の要件に該当していれば、国土交通省の「減税制度」や自治体からの「補助金制度」が活用できます。また、地元の工務店に依頼する方法もおすすめです。
減税制度・補助金を利用する
リノベーションの工事内容が利用要件に該当する場合は「リフォーム減税制度」が利用できます。
対象となる工事内容と減税措置については以下を参考にしてください。
耐震 リフォーム |
バリアフリー リフォーム |
省エネ リフォーム |
同居対応 リフォーム |
長期優良住宅化 リフォーム |
|
工事の 種類 |
現行の耐震基準に適合する耐震改修工事 |
①通路の拡幅 ②階段の勾配緩和 ③浴室改良 ④便所改良 ⑤手すり取り付け ⑥段差の解消 ⑦出入口の戸の改良 ⑧滑りにくい床材料への取り替え |
①全ての居室の全ての窓の断熱工事 ②床・天井・壁の断熱工事 ③太陽光発電設備設置 ④高効率空調機・高効率給湯器・太陽熱利用システム設置 |
①調理室の増設 ②浴室の増設 ③便所の増設 ④玄関の増設 |
①小屋裏の換気性を高める工事 ②小屋裏の状態を確認するための点検口を天井等に取り付ける工事 ③外壁を通気構造等とする工事 ④浴室又は脱衣室の防水制を高める工事 ⑤土台の防腐又は防蟻工事 等 |
所得税最大控除額 | 62.5万円 | 60万円 |
62.5万円 67.5万円 |
62.5万円 |
62.5万円 80万円 |
固定資産税 減額 |
1/2を減額 | 1/3を減額 | 1/3を減額 | 2/3を減額 |
これらの減税制度の利用要件は上記以外にも細かく設定されており、必要書類を揃えて所定の方法で正しく申請しなければいけません。
詳しくは国土交通省のホームページをチェックしてみてください。
また、国の補助金制度が利用できるケースもあります。以下は補助対象になりやすいリノベーションの一例です。
②エコ・省エネ目的
③耐震性確保
④在宅勤務・ウイルス対策
補助対象・内容などは住んでいる自治体によって変動します。受け取れる金額が大きいケースもあるので、一度各自治体のホームページなどを確認してみるといいでしょう。ただし、利用する際は着工前の申請が必須となります。
さらに、自治体の予算の上限に達した時点で締め切られてしまうため、検討している場合は早めに行動しましょう。
地元の工務店に依頼する
リノベーションの費用を抑えるコツとして、地元の工務店に施工を依頼する方法もあります。大手リノベーション会社は施工費用が高く、地元の工務店は安くなる傾向があるためです。
地域密着型の工務店は、営業マン・デザイナー・ショールームなどの広告費にお金をかけないケースが多く、品質を落とさず価格を抑えた提案を可能にしています。
ただし、大手や中堅のリノベーション企業と比較すると質の低い業者が存在している確率も高いため、業者選びには注意が必要でしょう。
信頼できる業者の見極め方については後述します。
おしゃれな平屋リノベーション実例2選

ここからは、平屋をおしゃれにリノベーションした、ユニテの施工事例を3つご紹介していきます。平屋リフォームのビフォーアフター画像がある事例もございますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 中古平屋物件をおしゃれにリノベーション
- 築49年の平屋を大胆にリノベーション
中古平屋物件をおしゃれにリノベーション

中古物件で平屋を購入し、施主様好みのテイストにリノベーションした事例です。趣味のスニーカーを収納できるスペースを充実させ、全体的にシックで高級感のある雰囲気に仕上げました。

Before

After
玄関前にあった風除室の名残で光が入りづらい設計になっていたため、光を取り込みやすいガラスドアを採用。玄関内側のタイル・式台・照明などは、既存のものをそのまま再利用しました。

Before

After
伝統的な和室は、ダークブラウン×ブラックの色合いにこだわり、モダンな雰囲気のLDKに。シックな柄物のアクセントクロスを採用することで、空間のポイントにしています。造作した飾り棚には、小物やスニーカーが飾れるよう工夫いたしました。

Before

After
脱衣所横の和室を洋室にリノベーションし、ウォークインクローゼットに。洗濯ものをすぐに収納できるよう、家事動線にもこだわりました。リビングへ抜ける扉をあえて無くしたことで、スムーズな移動を実現しています。

Before

After
浴室は、施主様の「水だまりや水垢の汚れをなくしたい」というご要望にお応えして、鏡や収納棚、窓を無くしました。最低限の設備だけを搭載した、メンテナンスしやすいスッキリとした浴室に仕上がっています。
詳しい施工内容については、以下の記事もご覧ください。
「趣味で集められているスニーカーをたくさん収納できるこだわりが詰まった平屋に」
築49年の平屋を大胆にリノベーション

こちらは過去にユニテが施工した、モデルハウスの事例です。築49年の平屋古民家に再生リフォームを施し、くつろぎ空間のある住まいへとリノベーションいたしました。子育てを終えた夫婦がお二人でゆっくりできるような暮らしをモデルに設計しています。


天窓から光あふれるリビングは、明るく開放的な雰囲気に。奥の寝室にはシックなアクセントクロスを採用し、落ち着いた雰囲気に仕上げています。時間帯や部屋の用途に合わせた窓の配置やサイズにもこだわり、快適に過ごせる工夫をいたしました。


玄関にはハンズフリースライドドアを採用。道路に面した玄関前には目隠しを施し、隙間とガラス戸から光が入り込むよう工夫しています。お風呂は白と明るいカラーの木目調で統一し、ナチュラルな清潔感のある広々とした空間へとリノベーションいたしました。
平屋リノベーションに失敗しないための注意点

最後に、平屋のリノベーションに失敗しないためのポイントについて解説していきます。
注意すべきポイントは以下の3つです。
- 事前に調査・診断を受けておく
- 信頼できる業者に依頼する
- 複数社から見積もりを取る
着工してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、上記の注意点を把握した上でリノベーションをおこないましょう。
ポイント①:事前に調査・診断を受けておく
築年数が経過している古い家は、リノベーションができない可能性があります。
経年劣化などに心当たりがある場合は、業者に施工を依頼する前に専門家による「既存住宅状況調査」を受けましょう。リノベーションできる状態か、建て替えで一新すべきかを判断してもらうことをおすすめします。
さらに、築40年以上の平屋の場合は「現在の耐震基準を満たしていない」可能性も考えられます。万が一基準に満たない際は耐震補強工事が必要となるため、依頼前に耐震診断を受けておけるといいでしょう。
ポイント②:信頼できる業者に依頼する
リフォーム・リノベーションを請け負っている業者は数多くあり、それぞれに特色や得意としている分野も異なるものです。そのため、平屋のリノベーション実績が豊富なところを選択するようにしましょう。
信頼できる業者を見極めるポイントは以下の通りです。
- 要望に合わせた提案をしてくれるか
- 保証・サービスは充実しているか
- 担当者は信頼できるか
- 建築士などの有資格者は在籍しているか
増築・減築を検討している場合は、担当者が確認申請などの手続きに慣れているかどうかもチェックしておきましょう。担当者にヒアリングした際、明確に返答できない場合は、知識が乏しく申請が漏れてしまう可能性も考えられます。可能であれば依頼を避けた方がいいかもしれません。
ポイント③:複数社から見積もりを取る
複数業者から見積もりを取ることを「相見積もり」といいます。相見積もりで費用相場を把握し、高すぎない・安すぎない業者に依頼することも、業者選びに失敗しないためには必要です。
相見積もりを取る際は、以下のポイントに留意しましょう。
- 見積もり料の有無を確認する
- 条件・予算は統一して比較する
- 見積もり項目は細かくチェックする
- 直接会って話をする
- 条件が合わない場合ははっきり断る
また、見積もりを依頼する際には「相見積もりを取っており、いつまでに返事をする」ということを業者に伝えておくとスムーズになります。見積もり当日は業者の対応・態度などもチェックし、信頼できるかどうかをしっかり見極めてください。
富山県の平屋リノベーションはユニテにお任せください

富山県周辺で平屋リノベーションを検討しているという方は、ぜひ一級建築士が在籍する「ユニテ」にお気軽にご相談ください。
ユニテでは、部分的な平屋リフォームから、平屋リノベーションまで幅広く対応しています。お客様が持つ希望のリノベーションを実現するためのヒアリングだけでなく、理想に近づくためのご提案をリノベーション以外の工事からもご提案可能です。
予算や理想をお聞きした上で最適なプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
平屋リノベーションのよくある質問

最後に、平屋リノベーションに関するよくある質問をご紹介します。
- 平屋リフォームとリノベーションの違いって?
- 新築平屋とリノベーション物件どっちがいい?
- 平屋を広く見せたい場合はどうしたらいい?
平屋リフォームとリノベーションの違いって?
「リノベーション」と「リフォーム」は、「住んでいる建物に手を加えて新しくする」という意味では同じですが、実は施工目的や工事の内容に明確な違いがあります。
リフォームとリノベーションの特色・違いについては以下をご覧ください。
リフォーム | 老朽化した建物を新築当初の性能に戻す (マイナス状態を0にする工事) |
リノベーション | 新築当初を超える性能にする (新たな価値をプラスする) |
リフォームは、主に「経年劣化による美観・機能の低下を新築時と同程度まで回復させる」ための工事のことです。クロス・床の張り替えや、外壁・屋根の塗り替え、設備の取り換えなどの小規模な工事がリフォームに該当します。
一方、リノベーションは「住まい全体を一新し、新築当時よりも高い性能にする」ことです。建物を骨組みまで解体し間取りを変更したり、水回りの配管を移動したりする規模の大きい工事を指します。また、耐震性・耐熱性などを向上させたいときにも有効です。
つまり、古くなったものを新しく取り替えたい場合はリフォームが、ライフスタイルの変化に伴う設備の不便さを改良したい場合はリノベーションが適しているといえるでしょう。
新築平屋とリノベーション物件どっちがいい?
以下に、新築平屋と平屋のリノベーション物件についての特徴を比較したものを掲載しますので、ぜひ判断材料としてお役立てください。
新築平屋 | 平屋のリノベーション物件 | |
---|---|---|
費用 | 2~3LDKで1,000~2,000万円 (別途土地代がかかる) |
フルリノベーションは700~2,500万円 (既存物件なら諸経費のみ) |
自由度 | 間取り・外観共に自由度が高い | 原則自由だが、既存構造の制約はある |
性能(耐震・断熱) | 最新基準で高性能な住宅 | 築年数が古い場合は耐震・断熱工事が必要 |
税制・ローン優遇 | 優遇が多い | 築年数や施工内容によっては税制優遇あり |
メリット | 最新性能 高い自由度 構造の安心感 |
費用を抑えやすい 周辺環境を把握しやすい 既存物件を活かせる 希望エリアにも住みやすい |
デメリット | コストが高い 土地探し・取得が必要 |
構造上の制約がある 性能面で新築に劣る可能性あり |
どちらが最適かは、予算・希望の立地・建物の状態・将来のライフスタイルによって左右されるため、判断に迷う場合は施工会社へ相談してみるといいでしょう。
平屋を広く見せたい場合はどうしたらいい?
限られた床面積で平屋を広く見せるには、以下の工夫が有効です。
- 間仕切りを減らして広々としたLDKにする
- 大きな窓や開口部を設ける
- 天井を高くする/梁を見せる
- ロフトや屋根裏スペースの活用
- 野外との一体感を強調
- 内装の色や素材による統一感(印象操作)
まとめ
平屋のリノベーション方法は多種多様のため、それぞれかかる費用が異なります。現在の家の状態や資金状況を把握した上で、無理のないリノベーションをおこないましょう。
平屋のデメリットを解消するような工夫をすることや、信頼できる業者に依頼することに留意すれば、理想の平屋リノベーションを実現できるはずです。ぜひ、リノベーションによる「理想の暮らしの実現」を検討してみてください。