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防音リフォームの方法や費用相場|活用できる補助金も解説!

さまざまな音が気になる方、静かで落ち着く住まいにしたい方は、防音リフォームがおすすめです。防音リフォームは、騒音の悩みを解決し、より快適な住環境を実現します。本記事は、防音リフォームの方法・工期・費用相場、利用できる補助金などを解説します。

「家でピアノを思いっきり練習したい」「外からの車の音が気になる」など、さまざまな音が気になる方は、防音リフォームがおすすめです。防音リフォームは、騒音の悩みを解決し、より快適な住環境を実現します。

 

この記事では、防音リフォームについて以下のポイントを解説します。

 

  • 防音リフォームするメリット

  • 防音リフォームの方法・工期・費用相場

  • 防音リフォームで利用できる補助金


 

静かで落ち着いた住まいのために防音リフォームを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

防音リフォームの3つのメリット

防音リフォームは、静かな環境で過ごしたい方や、趣味や仕事で音を出す機会が多い方などにおすすめです。防音リフォームは音を遮断するだけでなく、住まい全体の快適性を高め、以下のようなメリットがあります。

 

  • ストレスが軽減する

  • 集中できる環境が作れる

  • 住環境が改善する

ストレスが軽減する

防音リフォームによって騒音がなくなると、ストレスが軽減します。騒音は聴覚への悪影響や自律神経の乱れなどを引き起こす可能性があるからです。

 

日常生活には、さまざまな種類の騒音があふれています。同じ音でも気になる方と気にならない方がいるように、騒音の感じ方はそれぞれ受け止め方が異なります。「子どもの声が周りに迷惑をかけていないか心配」といったように、音によるストレスで悩む人は少なくありません。

 

防音対策をすれば「自分の音が周囲に迷惑をかけていない」といったような安心感が得られ、心の負担が軽くなります。

集中できる環境が作れる

防音リフォームを行うと、仕事や趣味などに集中できる環境が整います。雑音があると、注意が散って作業に集中できなくなってしまうためです。
私たちの脳は音を感知すると、無意識に反応してしまいます。防音リフォームによって騒音が減れば、より集中しやすい環境が整いおすすめです。

 

リモートワークやオンライン授業では、クリアな音声環境が欠かせません。防音対策を行えば、快適で集中できる空間になります。

住環境が改善する

防音対策をすると、住まいの快適性が向上し、日常生活の質が大きく向上します。

 

家の中でも家族それぞれの生活音が気にならなくなるため、リビングでテレビを見ていても、ほかの部屋で勉強や読書に集中しやすくなります。
さらに、窓を二重窓にすれば、防音だけでなく湿気対策や結露防止などのメリットも。

 

防音リフォームは、住む方々の暮らしの質を高め、住宅そのものの機能性を向上させます。

防音リフォームが必要な家の特徴

以下のような状況で騒音の悩みがあるなら、防音リフォームをおすすめします。

 

  • 幹線道路・鉄道・空港の近くにある

  • 工事現場や商業施設に隣接している

  • 繁華街や学校などの賑やかな場所の近くにある

  • 上下階や隣室の音が聞こえる

  • 窓やドアの開閉音が気になる

  • TVの音や会話が聞き取りにくい

  • 勉強や在宅ワークが集中できる環境を作りたい

  • 楽器演奏や音楽鑑賞を趣味にしている

  • 小さな子どもやペットがいて走り回る音や声が気になる

  • 家族の生活リズムがバラバラ


目的別でみる防音方法や費用相場

リフォームによる防音対策は、どのような音を遮断したいかによって、具体的な施工方法や予算が異なります。遮音性能を向上させればさせるほど、それに比例してリフォーム費用も増加する傾向にあるので注意しましょう。

 

 

目的

防音対策レベル

おすすめのリフォーム箇所

子どもやペットの声が気にならないようにしたい

壁・窓

勉強や在宅ワークに集中できる部屋にしたい

子どもの足音が下の階に響かないようにしたい

電車や道路の音が気になる

床・窓

映画を大きな音で楽しみたい

防音室

楽器を演奏したい

防音室

【場所別】防音リフォームする方法

防音リフォームを計画する際には、「どこから音が伝わっているか」を特定することが大切です。効果的な防音対策を行うためには、何が原因で音が伝わっているかを知りましょう。

 

騒音の原因によって、防音対策を施すおもな場所は次のとおりです。

 

  • 窓

  • 壁

  • 床

  • 天井

  • ドア

  • 防音室


防音リフォーム箇所1.窓

外部からの騒音に悩んでいるなら、窓の防音リフォームを検討しましょう。二重窓の設置や防音ガラスなど複層ガラスへの交換が効果的です。

 

二重窓は、現在ある窓の内側にもう一枚窓を増設する方法で、二つの窓の間にできる空気の層がクッションとなり、音の伝わりを抑制します。気密性もアップするので、結露を軽減させるメリットもありますよ。
LIXILの「インプラス」なら、1窓あたり約1時間、費用は6万円から設置できるので、比較的簡単にできる防音リフォームです。

防音リフォーム箇所2.壁

「隣の部屋の音が気になる」という方は、壁の防音リフォームがおすすめです。今ある壁の内部に防音材を入れる方法が、比較的低コストで一般的な方法です。

 

防音対策の目的や予算に応じて適切な材料を選びましょう。一般的な生活音なら、吸音材であるグラスウールやロックウールがコストパフォーマンスに優れています。楽器の音を防音するには、吸音材と遮音材など、複数の材料を組み合わせて使用しましょう。
 

 

防音材の種類

特徴

おすすめの使い方

吸音材

音を吸収し小さくさせる

室内の音響環境を整えたい

遮音材

音を跳ね返す

音漏れを防ぎたい

防振材

振動を伝えない

道路・鉄道・空港が近くにある

防音リフォーム箇所3.床

マンションなどでは、上の階からの足音や生活音が下の階に伝わりやすく、近隣トラブルになるケースも。床の防音リフォームは、上下階の騒音トラブルや振動の伝達を防ぎます。

 

床の防音対策
  • 防音機能のある床材に張り替える
  • 床材の下に防音カーペット・遮音マットを敷く
  • 防音シートを敷く
  • 現在の床の上に下地を組み、その上に新たな床材を敷く

 

床の防音リフォームは、費用17〜30万円前後、施工期間1〜3日ほどが目安です。
LIXILの「ラシッサフロア直張り防音床」は、高い防音性能をもっているので、人の走り回り、飛び跳ねるなどの音も、かすかに聞こえる程度に防音できます。

防音リフォーム箇所4.天井

天井の防音リフォームは、騒音の種類に応じていくつかの方法があります。

 

天井の防音対策
  • 天井に吸音パネルや吸音ボードを取り付ける
  • 現在の天井に遮音シートを貼る
  • 天井の上から防音ボードを重ねて貼る
  • 天井から一定の空間を空けて新しい天井を設置する

 

上の階からの生活音や足音が気になる場合は、音を跳ね返し、振動を対策しましょう。上の階の音だけであれば、天井に遮音材や吸音材を貼ることで、ある程度の効果が得られます。

 

一方で、ドアを「バタン」と閉める音のような振動をともなう音を抑えるには、より本格的な対策が必要です。今ある天井の下に新たな天井を設置するなど、大掛かりな工事が必要になるケースが多いでしょう。

防音リフォーム箇所5.ドア

「自宅でいつでも楽器を練習したい」「ホームシアターを楽しみたい」という方は、防音室を検討しましょう。防音室は、窓・壁・床・天井・ドアすべての防音工事が必要です。必要な防音レベルによって、工事の規模や方法が大きく変わります。

 

組み立て式の防音室を設置するなら、約50〜300万円、施工時間は半日ほどです。
 

 

 

メリット

デメリット

部屋全体をリフォームする

・部屋の内装やデザインを自由に選べる

・一定期間の間、仮住まいを探す必要がある

・費用がかかる

組み立て防音室を設置する

・床や壁に大きな穴を開けるなどの工事が必要ない

・マンションでも設置しやすい

・施工期間が短い

・部屋が狭くなる

・設置スペースの天井高に制約がある

壁や床に防音機能を持つ素材を入れる

・工期がリフォームより短期

・価格も安い

・結露防止も期待

・構造によっては取り付けできない場合がある

・リフォームや組み立て式防音室よりも防音効果が薄い

補助金を活用して防音リフォーム費用を抑える

防音リフォームに特化した国の補助金制度はありませんが、自治体や省エネ関連事業を活用した補助金が利用できる可能性があります。

自治体独自の補助金

ご自宅が以下のような地域にあるなら、自治体の助成が受けられる可能性があります。

 

  • 箇空港近くの「第1種区域」に指定されている地域

  • 箇自衛隊や在日米軍基地の近く

  • 箇幹線道路沿い


 

助成金額は各自治体によって異なります。各自治体・国土交通省・防衛省などの公式ウェブサイトで確認するか、リフォーム会社に相談しましょう。

先進的窓リノベ2025事業

防音効果のある高断熱窓(複層ガラス等)にする場合、先進的窓リノベ2025事業が利用できます。

 

 

対象

窓ガラス・内窓・外窓・玄関ドアの断熱改修

補助金額

工事費の1/2(上限200万円/戸)

性能基準

熱貫流率(Uw値)1.9以下を満たす製品

対象期間

2024年11月22日~2025年12月31日完工工事

申請方法

・登録事業者を通じて申請。

・補助金は事業者が受け取り、値引きなどで施主に還元

参照:先進的窓リノベ2025事業

 

先進的窓リノベ2025事業を利用するには、窓リノベ事業者(施工業者)と契約し、業者が申請を行うので注意が必要です。審査後、業者経由で補助金が還元されます。

防音リフォームに関するよくある質問

ここからは、防音リフォームに関するよくある質問をまとめました。

手軽にできる防音対策が知りたい!

手軽にできる防音対策をいくつかご紹介します。

 

  • 防音マット・防音カーペット・ジョイントマットなどを敷く

  • 防音カーテンに交換する

  • スピーカーの下に防振マットを敷く

  • ベッドの向きや、家具の配置を工夫する


 

防音対策の効果は部屋の状況によってさまざまで、十分な効果が得られない場合もあります。より高い防音対策が必要なら、専門的な防音リフォームを検討するとよいでしょう。

DIYで防音対策できる?

マンションなど賃貸物件にお住まいの場合、「原状回復できるようにDIYで防音対策をしたい」という方も多いでしょう。大がかりな工事をせずに、DIYで防音対策は可能です。

 

  • 壁に防音パネルを設置する

  • 防音カーテンを取り付けたり

  • 壁や天井に吸音パネルを取り付ける

  • 防音マットやカーペットを敷く


 

先ほどご紹介したように、防音マットやカーペットなら、比較的簡単に施工できます。

 

しかし、専門業者の仕上がりと比べると素人感が出やすく、複雑な形状の箇所は難しいです。一見DIYの方が安く見えても、効果が低ければコストパフォーマンスが悪くなるので注意しましょう。

マンションでも防音リフォームできる?

マンションの防音リフォームを検討しているなら、管理規約を確認しましょう。マンション規約は物件ごとに異なり、リフォームする前に管理組合や管理会社への申請・許可が必要です。

 

 

専有部分

共有部分

内壁

天井

サッシ

窓枠

窓ガラス

ドア(外側)

 

マンションには専有部分と共通部分があり、リフォームできるのは「専有部分」のみです。フローリングなどの床材を変更する場合は、防音性能など特定の基準が定められていることがあります。

リフォーム・リノベーション業者は、管理組合への申請手続きのサポートをしてくれることもあるので、まずは相談してみましょう。

防音リフォームならユニテにおまかせください

防音リフォームは音を遮断するだけでなく、住まいの快適性全体を高める方法です。
リフォームによる防音対策は、どのような音を遮断したいかによって、具体的な施工方法や予算が異なります。

 

目的

防音対策レベル

おすすめのリフォーム箇所

子どもやペットの声が気にならないようにしたい

壁・窓

勉強や在宅ワークに集中できる部屋にしたい

子どもの足音が下の階に響かないようにしたい

電車や道路の音が気になる

床・窓

映画を大きな音で楽しみたい

防音室

楽器を演奏したい

防音室

 

ご自宅の騒音に悩んでいるなら、ぜひユニテへご相談ください。経験豊富な専門スタッフが丁寧にお話をうかがい、住まいの悩みに寄り添います。

ユニテで、予算に合った最適なプランを一緒に考えましょう。