
3LDKのマンションや戸建てを、ライフスタイルに合う空間に生まれ変わらせるリノベーションが注目されています。本記事では、3LDKのリノベーション方法・費用などを解説。ユニテが担当した実例や、3LDKをリノベーションの注意点も紹介します。ま

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
ライフスタイルの多様化により、住まいへのニーズも日々進化しています。家族で暮らしやすい定番の間取りである3LDKのマンションや戸建てを、今の暮らしにぴったりの空間に生まれ変わらせるリノベーションが注目されています。
この記事では、3LDKリノベーションについて以下のポイントを解説します。
- 3LDKのリノベーション方法
- 3LDKをリノベーションするときにかかる費用
- リノベーションでも活用できる補助金
- 3LDKをリノベーションするときの注意点
- ユニテでリノベーションした実例
住まいをアップデートしたい方、ご自宅を3LDKにリノベーションしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
住みやすさアップ!3LDKのリノベーション方法

なんだか使いにくいと感じる3LDKを暮らしやすい空間にするには、以下のような方法がおすすめです。
- 開放感のあるLDKに
- 家事効率のよい生活動線に
- ウォークインクローゼットを作る
- キッチンを対面式にする
- 落ち着く浴室に
- 在宅ワークや趣味のスペースを
- 間仕切りを可動式にしてライフスタイルの変化にも対応
リノベーションして、自分らしい暮らしを実現するヒントを見つけましょう。
1.開放感のあるLDKに

少し前に建てられたマンションは、部屋が細かくわかれ、各部屋が独立している間取りが多いです。壁で区切られているため窮屈さを感じ、家族の接点が少なくなるデメリットがあります。
広々としたLDKにリノベーションすれば、広く感じられ、使い勝手の良い空間になります。
部屋の壁を一部取り払い広いLDKにすれば、全体が見渡せ開放感がアップ。寝室や子ども部屋は引き戸や可動間仕切りで仕切るスタイルなら、普段はオープンにして広々と使い、必要に応じてプライバシーを確保できます。
2.家事効率のよい生活動線に
毎日の家事がしやすいようにリノベーションしましょう。水回りや収納の配置がバラバラだと、家事の手間と時間がかかります。動線がスムーズだと、洗濯しながら夕食の支度をしたり、掃除しながら片付けができたりと、家事が同時並行で進めやすくなるのでおすすめです。
例えば、キッチンと収納が離れており、洗面所にタオルや着替えの置き場がなく困っているなら、キッチン・パントリー・洗面・ランドリールームを直線でつなげるようリノベーションしましょう。
ストック品を一箇所にまとめて管理できます。キッチンで料理をしながら、空いた時間で買い物を収納するなど、さまざまな家事が同時に行えるのでおすすめです。
3.ウォークインクローゼットを作る

1970〜1990年ごろの日本の分譲マンションは、押入れが基本の収納です。収納量が少ないと部屋に家具を置くので生活スペースが狭くなります。
衣類・バッグ・スーツケース・季節家電など、大きなモノもまとめて収納できるウォークインクローゼットを設置しましょう。押入れや洋服ダンスに分散するよりも、1箇所にまとめて収納すれば、管理や出し入れが楽になります。
寝室や洗面所の近くにウォークインクローゼットをつくれば、脱ぐ・しまう・着るが1カ所で完結。洗濯物をしまう作業も効率化でき、家事の手間が減ります。子どもが成長して荷物が増えても、柔軟な収納空間として活用でき、将来のライフスタイルにも対応できるのでおすすめです。
4.キッチンを対面式にする
キッチンが壁に向かって設置された壁付けキッチンは、調理中は家族に背を向けて作業するため、使いにくいと感じる方が多いでしょう。小さなお子さんがいるご家庭はキッチンを対面式にすれば、子どもの様子を見ながら調理や片付けができるので安心です。
キッチンカウンターから直接食事を提供できるので、食べ終わった食器もすぐカウンター越しに戻せます。ダイニングへの動線が短く、家事動線にも優れています。
腰壁を活かしたセミオープン型のキッチンに変更すれば、手元が隠せるので来客時も安心。開放感と実用性のバランスが良く、生活感が出にくいキッチンになります。
5.落ち着く浴室に

少し前のマンションは、トイレ・洗面・浴室が一体型で独立していないことがあります。浴室を広げ、冷たいタイルを滑りにくく温かみのある素材へ変更しましょう。
段差をなくしたり、手すりを設置したりとバリアフリーに配慮しておけば、老後にも備えられます。浴室設置が新しくなれば、掃除がしやすくカビが発生しにくくなるなど、メンテナンス面でもおすすめのリノベーションです。
6.在宅ワークや趣味のスペースを
リビングでの在宅ワークに限界を感じる方は、趣味や在宅ワークなど、集中できるスペースを作りましょう。
例えば、リビング以外の部屋を就寝や身支度に使う個室としか使っていないなら、1部屋を2LDKに変更して、約2〜3畳のワークスペースにしましょう。リモート会議や読書など、コンパクトだけど静かで集中できる自分だけの空間を実現できます。
書類などが手の届く位置に収まるよう、造作棚を設置するのもおすすめ。壁で仕切らずガラスパーテーションを採用すれば、開放感も感じられます。
7.間仕切りを可動式にしてライフスタイルの変化にも対応
子どもが成長したり、在宅ワークが始まったりと、暮らしは常に変化します。家族構成や暮らし方が変わっても、柔軟に対応できる住まいにしましょう。
間仕切りを可動式にすれば、子どもの成長や変化に合わせて間取りを変えられるのでおすすめです。将来間取りを変更する際も、解体工事が不要または最小限ですむため、コスト面でもメリットがあります。
お子さまが2人、将来は個室を、と考えているなら、部屋の中央に可動式パネルの間仕切りを設置しましょう。お子さまが小さいうちは一緒に遊べる空間として活用し、成長に合わせてプライベートが確保できるのでおすすめです。
3LDKをリノベーションするときにかかる費用相場

3LDKのリノベーション費用は、おもに3つの要因で決まります。
- 施工面積:面積が広いほど材料がたくさん必要になるため
- 工事の規模:規模が大きいほど時間と手間がかかるため
- 部屋数が多い:壁や扉などが増えるため
マンションをフルリノベーションする費用相場は約250~900万円ですが、設備や建材のグレードにより1,000万円以上になる場合もあります。リノベーションにかかる費用相場を詳しく見ていきましょう。
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リノベーションでも活用できる補助金
「子育てグリーン住宅支援事業」はリノベーションでも利用できる補助金です。2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、省エネ性能の高い住宅の新築やリフォームを支援します。
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参照:国土交通省:子育てグリーン住宅支援事業
予算に上限があるため、期限内でも早期終了の可能性があります。リノベーションを検討している方は、早めに情報を収集し、登録業者であるユニテへご相談ください。
3LDKをリノベーションするときの注意点

マンションでは一戸建てと異なりさまざまな制約があるため、理想通りの間取りに変更できないケースもあります。
マンションリノベーションのポイントを理解して計画的に進めれば、満足度の高い住まいになります。
リノベーションできるのは専有部分のみ
マンションは「共用部分」と「専有部分」に分かれており、リノベーションできるのは専有部分のみです。
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リノベーションできるかどうかは、管理規約によってさまざまです。マンションの管理組合が定めた管理規約に従ってリノベーションする必要があります。
バルコニーでもリノベーションが許されているケースや、専有部分である壁や床のリノベーションが許可されていない場合もあるため、マンションの管理規約を事前に確認しましょう。
マンションの構造
マンションの構造は「ラーメン構造」と「壁式構造」があります。一般的にラーメン構造は、間取り変更しやすいです。
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マンションの構造は、間取り図を確認しましょう。室内への出っ張りがあるのはラーメン構造、逆に室内への出っ張りが見られないなら壁式構造です。 また、マンションの構造によって水回りが移動できないケースもあります。
直床・直天井構造:給排水管の移動スペースがないため、水回りの位置変更が困難
二重床・二重天井構造:配管を移動しやすいため、水回りの位置変更が比較的容易
水回りを移動させたい場合は、業者に現地調査を依頼し、構造を確認しましょう。
間取り変更も!ユニテの3LDKリノベーション事例

ここからは、リノベーションして暮らしやすい住まいになった、ユニテの実例を紹介します。
4LDKから3LDKに間取りを変更

こちらは、4LDKから3LDKに間取りを変更した例です。
壁付けのL型キッチンでしたがアイランドキッチンに変更。リビングを確認しながら作業ができるようになり、動線もスムーズになり、家事効率がアップしました。
和室1部屋にウォークインクローゼットを採用し、収納力がアップして部屋もスッキリ。
広めだったベランダスペースを縮小し、寝室を広くしています。
以前の洗面台をそのまま残し、さらに新しい洗面台も設置しました。忙しい朝も家族が使いやすくなったリノベーションです。
3LDKから1LDKに間取りを変更

こちらのご自宅は、3LDKから1LDKに部屋数を減らしたケースです。
キッチンを移動させ、広々としたリビングダイニングになりました。以前と同じ壁付けキッチンですが、作業台を設置。収納も作業スペースも増え、複数人で料理を楽しめるキッチンになりました。
奥の寝室の広さはそのまま活用し、クローゼットを設置。限られた住空間を最大限に活用でき、ゆとりのある暮らしが実現しました。
和室をリビングに変更

元々和室だった場所をリビングに変更しました。以前は玄関からまっすぐ廊下があり、それぞれ開き戸のドアがあったため使いにくかったようですが、すべて引き戸に変更し空間をより広く使えるように。
「できるだけ収納家具を置きたくない」というご要望に、左下の広い洋間の一部にウォークインクローゼットや可動式の棚を設置して、十分な収納スペースを確保しています。白を基調とし、部屋全体が広く明るく感じるご自宅になりました。
3LDKのリノベーションもユニテへおまかせください!

3LDKのリノベーションは、家族のライフスタイルに合わせて理想の住まいを実現する手段です。さまざまな工事内容によって費用は変動しますが、フルリノベーションで250~900万円、部分的な改修なら数十万円から実現可能です。
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マンションは構造や管理規約による制約がありますが、工夫次第で暮らしやすい空間になります。
部分的なリフォームから、フルリノベーションまで幅広く対応しているユニテへご相談ください。お客様の悩みに寄り添い、さまざまな提案をいたします。ぜひ3LDKリノベーションの可能性を探ってみてはいかがでしょうか。