
キッチンの収納に便利なパントリーですが、ウォークインか壁面、どちらのタイプにすべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、各タイプの特徴と決める際の注意点をお伝えします。
「ウォークインパントリーってどんなの?」
「ウォークインと壁面、どちらがおすすめ?」
など、パントリーを作ろうと思っても、どのようなデザインが最適か分からず、悩んでいる方も多いでしょう。
パントリーは、デザインや面積によって使い勝手が大きく異なります。
また、ご自宅の設計によっては、デザインに制限が生じる場合もあります。
本記事では、理想のパントリーを作れるように以下の項目について解説します。
- パントリーとは
- ウォークインパントリーの特徴
- 壁面パントリーの特徴
- パントリーの設置に必要な面積
- パントリーの設置にかかる費用
- パントリーを作るときの注意点
- ウォークインパントリーの施工事例
- 壁面パントリーの施工事例
ウォークインと壁面の特徴や違い、パントリー設置の際の注意点を知って、リフォームを計画的に進めていきましょう。
パントリーとは

パントリーとは、キッチンやその周辺に設けられた収納スペースのことです。
お米や缶詰などの食品はもちろん、家電や日用品もまとめて収納できます。
パントリーを設けることで、物がひとつの場所に集まり、キッチン全体がすっきりします。
また、必要なものをすぐ取り出せるため、家事動線が短くなり、作業効率もアップします。
パントリーには、大きく分けて次の2種類があります。
- ウォークインパントリー
- 壁面パントリー
それぞれの特徴を次の章で詳しく見ていきましょう。
ウォークインパントリーの特徴

ウォークインパントリーとは、人が中に入れるほどの広さを持つパントリーのこと。
主な特徴は以下の3つです。
- 大容量の収納ができる
- 生活感を隠せる
- 余ったスペースを有効活用できる
大容量を叶えられる
ウォークインパントリーは広い分、食料品や備蓄品をたっぷり収納できるのが最大の魅力です。
家族の人数が多い家庭や、防災グッズ・非常食をまとめておきたい方にも向いています。
また、季節限定の調理器具など普段使わないアイテムも収納可能です。
内部にコンセントを設けて、電子レンジや冷蔵庫を置くこともできます。
生活感を隠せる
食料品やキッチン用品をウォークインパントリーに収納すれば、キッチンまわりがすっきり。
キッチンやリビングに使わない調理器具や食料品を置いている方や、来客が多い方におすすめです。
普段は扉を閉めて中身を隠しておき、調理時や必要時に応じて小部屋に入って必要なものを使用するようにしましょう。
余ったスペースを有効利用できる
もしキッチンやリビング周辺に余裕のあるスペースがあるなら、そこをウォークインパントリーとして活用できます。
何も置かないままだとデッドスペースになってしまいますが、パントリーとして設計すれば空間を有効活用でき、家の機能性もアップします。
壁面パントリーの特徴

壁面パントリーとは、壁沿いに収納を設置するタイプのパントリーです。
主な特徴は、以下の3つです。
- スペースが限られていても設置できる
- 食器棚や料理本棚としても活用できる
- 余計なものを買いづらくなる
スペースが限られていても設置できる
壁面パントリーの特徴は、キッチンまわりのスペースが限られていても設置できることです。
現在のキッチンの広さを踏まえながら、調理スペースを十分に確保できるデザインを検討してみましょう。
食器棚や料理本棚として使える
壁面パントリーは、食器や料理本を並べる棚として活用できます。
必要なものが壁一面にまとまっているため、作業中でも取り出しやすく、キッチンの整理整頓に役立ちます。
一般的な棚とは違い、震災時の転倒リスクを避けられるという安全面でのメリットがあります。
余計なものを買いづらい
ウォークインタイプに比べて収納スペースが限られているため、備蓄や日用品の買いだめがしにくいという特徴があります。
あまりに収納できるスペースが広いと、あれもこれもと買ってしまうかもしれません。
気が付いたときには、食料品の賞味期限が切れていたなんてことも、起こり得るでしょう。
壁面パントリーであれば、必要な分だけを購入する習慣がつき、無駄買いを防げるメリットがあります。
パントリー設置に必要な面積

「ウォークインパントリーを設置したいけど、十分な広さがあるのかな?」
「壁面だったら設置できる?」
など、パントリーの設置に必要な面積がわからず、困っている方もいるでしょう。
パントリーの設置に必要な広さは、一般的には以下のように考えられています。
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上記の広さは、あくまで目安です。
収納したい物の量や設置場所の面積などを考慮して決めることが大切です。
パントリーの設置にかかる費用

パントリーの設置にかかる費用は、種類と広さによって異なります。
相場は以下の通りです。
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ウォークインタイプのパントリーは、小部屋のような構造になるため、壁の設置費用などがかかり、比較的高額になりやすい傾向があります。
また、必要に応じて照明やコンセントを設置することも可能です。
利便性は向上しますが、その分費用も増えるため、予算に応じて設計を検討しましょう。
一方、壁面パントリーは、既存の壁を活用することが多く、比較的施工費用を抑えられます。
扉なしで棚板のみを設置する場合は、約5万円で施工できるケースもあります。
失敗しない!パントリーを作るときの注意点
パントリーを設置することによるメリットは、たくさんあります。
一方で設計や面積に後悔する場合もあるので、よく計画してから設置することをおすすめします。
パントリーを作るときの注意点は、以下の5つです。
- 収納に使える面積を確認する
- 何を収納するかを明確にする
- 扉が必要かどうかを考える
- 棚の各段の高さを決める
- 湿気対策をする
気を付けるべき理由と、考えておくべき点を解説します。
収納に使える面積を確認する

パントリーを設計する際は、実際に収納に使える面積を確認することが最も重要です。
面積によって、ウォークインタイプにするか壁面タイプにするか、また棚の段数や奥行きをどうするかが決まります。
狭い場所に設置する場合は、前後に人が通るスペースを確保することも忘れずに。
通路が狭いと動線が悪くなり、使い勝手が大きく損なわれます。
何を収納するかを明確にする

パントリーを有効活用するためには、収納したい物を具体的に決めることが不可欠です。
例えば、食品の備蓄や調理器具、食器、料理本など、用途によって最適な広さや棚の配置は変わります。
広すぎると余計なスペースができて無駄になり、狭すぎると片付けに苦労します。
用途を整理してから設計することで、無駄のない効率的な収納が実現できます。
扉が必要かどうかを考える

パントリーに扉を付けるかどうかは、見た目や使い勝手、安全性に大きく影響します。
扉がある場合とない場合のメリットとデメリットを、まとめてみました。
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日常の使い勝手と安全性のバランスを考えて決めましょう。
棚の各段の高さを決める

棚の段の高さを事前に決めることは、収納効率や使いやすさに直結します。
例えば、高さのある鍋や家電を置く棚は少し間隔を広めにし、保存容器や缶詰などは小さめの棚にまとめると使いやすいです。
さらに、可動式の棚を採用すれば、収納物の変化に応じて高さを調整できるため、将来的な使い勝手も柔軟になります。
棚の段数や高さを検討する際は、日常動線や取り出しやすさも考慮して設計することがポイントです。
湿気対策をする

パントリーでは、特にウォークインタイプの場合、湿気対策が重要です。
一般的に、窓や換気口など空気の循環がしづらい設計になっていることが多いです。
湿気がたまると食品の保存に影響したり、カビの原因になったりします。
対策として、施工依頼時にリフォーム会社に以下の工夫ができるか相談してみましょう。
安全で清潔な収納環境を保つために、湿気対策は設計段階から検討しておくことが大切です。
ウォークインパントリーのあるキッチン事例
ここまで、パントリーの種類ごとの特徴や設置前に知っておきたい情報をお伝えしました。
しかし、具体的なデザインや設計が想像できない方もいるかもしれません。
そのため、パントリーの施工事例を紹介します。
まずは、弊社が手掛けた3件のお宅のウォークインパントリーを紹介します。
- 家電製品も隠せるパントリー
- 大容量を叶えたパントリー
- 買い物後にも料理中にも便利なパントリー
それぞれ機能面や利便性が異なる施工事例を集めています。
ぜひ、今後のリフォームの参考にしてください。
家電製品も隠せるパントリー

1件目は、キッチンのすぐ後ろに設置した大容量のパントリーです。
各段が広めに設定されており、中央の棚板にはコンセントがついています。
そのため、トースターや電子レンジを置いたまま使用することも可能。
窓がついているため換気がしやすく、湿気や臭いの防止にも役立ちます。
大容量を叶えたパントリー

2件目は、勝手口の手前にパントリーを設置したご家庭です。
十分な数の棚を設置しているため、収納物をたくさん片づけておくことができます。
また、棚板は可動式になっているため、必要に応じて高さを変えることが可能。
とても使い勝手のいいウォークインパントリーです。
買い物後にも料理中にも便利なパントリー

3件目は、キッチンの左手奥の扉がパントリーに通じています。
実はこのパントリーを出ると、廊下に続く設計に。
そのため、帰宅後すぐにパントリーに入って荷物を片付けることも、調理中にすぐ必要なものを取り出すことも可能です。
生活動線を重視したパントリーをご希望の方に、おすすめです。
壁面パントリーのあるキッチン事例
弊社が手掛けた壁面パントリーも、3つ紹介します。
- 食器も備蓄品も並べられるパントリー
- 必要なものをすぐに取り出せるパントリー
- 省スペースで作ったパントリー
壁面パントリーも、それぞれ機能の異なるものを用意しました。
理想のデザインを考える際の参考になれば幸いです。
食器も備蓄品も並べられるパントリー

一件目の壁面パントリーは、キッチンの背後に設置しました。
各段を低めに設置することで、備蓄品や食料品だけではなく、食器も並べやすいように工夫。
料理をしながら、必要なものを後ろから簡単に取り出せる設計です。
必要なものをすぐに取り出せるパントリー

2件目は、キッチンの真横に設置。扉がない分、開け閉めをする手間が省けます。
調理で少し手が汚れていても、必要なものをさっと取れるので便利。
家電も置けるなど、活用の幅が広いパントリーです。
省スペースで作ったパントリー

3件目は、冷蔵庫と横幅が大きく変わらないサイズのパントリーです。
幅も一般的な食器棚とほぼ同じなので、限られたスペースでも設置できます。
食料品や食器など、調理中にすぐに必要なものを置けるでしょう。
富山県でパントリーの設置を検討中なら、ユニテにご相談ください!
富山県在住の方でパントリーの設置を検討されている方は、ぜひ一度ユニテの見学会に来てください。
上記で紹介したパントリーだけではなく、ご希望やご自宅の設計に合うデザインを考えます。
一緒に理想のパントリー作りを目指しましょう!
まとめ
本記事では、パントリーについて以下の項目を解説しました。
- パントリーとは
- ウォークインパントリーの特徴
- 壁面パントリーの特徴
- パントリーの設置に必要な面積
- パントリーの設置にかかる費用
- パントリーを作るときの注意点
- ウォークインパントリーの施工事例
- 壁面パントリーの施工事例
パントリーには、ウォークインと壁面の2種類があり、使用用途やキッチンまわりの広さによって決めることが大切です。
また、施工後に後悔が生じないよう、事前にリフォーム会社と細かい点を相談して決めておくことも重要です。
理想のパントリー作りができるよう、ぜひ参考にしてください。