
家族団らんや在宅ワークにも対応できる快適なダイニング作りを紹介。間取り変更やキッチン・リビングとの一体化、収納拡充で家事動線を改善し、暮らしの質を向上。費用相場やリノベーション事例も解説し、理想のダイニング実現のヒントを提供します。

株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「配膳のたびに遠回りしている」
「家族が集まると手狭に感じる」
「在宅ワークの場所がない」
こうした小さなストレスが、毎日の暮らしに積み重なっていませんか。
ダイニングは食事だけでなく、仕事や子どもの学習、家族の団らんを支える住まいの中心です。リノベーションで間取りや機能を最適化すれば、日々の暮らしの質は大きく向上します。
本記事では、日常がより快適になるようダイニングで実現できるリノベーションについて詳しく解説します。
- ダイニングのリノベーションでできること
- ダイニングリノベーションの事例
- ダイニングリノベーションのメリット
- ダイニングリノベーションの費用相場
- ダイニングリノベーションの注意点
あなたにとって最適なリノベーションの案が見つかれば幸いです。
もし「実際にリノベーションをしたい!」と思われた際は、施工会社に相談してみましょう。理想と予算を考慮しながら、実現可能な施工を一緒に考えてくれますよ。
ダイニングのリノベーションでできること
ダイニングのリノベーションでは、以下のような幅広い改善が可能です。
- ダイニングとキッチンを合わせる
- ダイニングとリビングを合わせる
- ダイニングを含めLDKを一体化させる
- 機能面を向上させる
- 収納スペースを増やす
具体的にどのようなことができるのか、解説します。
ダイニングとキッチンを合わせる
ダイニングとキッチンを一体化させることで、家事効率の向上や一家団らんの環境を目指せます。
具体的には、壁を取り払い、対面式やアイランドキッチンを採用することで、料理をしながら家族と会話を楽しめるようになります。
また、配膳や片付けの動線が短縮されるため、毎日の家事負担が軽減されるのが大きなメリットです。
キッチンとダイニングテーブルを横並びに配置するレイアウトは、移動距離を最小限に抑えたい方に非常に人気があります。
視覚的にも空間が広く感じられ、開放的な調理環境が整います。
ダイニングとリビングを合わせる
ダイニングとリビングの仕切りをなくし、ひとつの大きなリビングダイニングとして構成することも可能です。
壁や建具を取り払うと、視線が抜けて空間全体が明るく感じられます。特に家族の人数が増えた場合や来客が多い家庭では、広いLD空間が重宝します。
空間を有効活用したい方におすすめです。
ダイニングを含めLDKを一体化させる
キッチン、ダイニング、リビングのすべてを一つの大空間にするLDK一体化リノベーションは、最も人気のあるスタイルの一つです。
家族がどこにいても互いの気配を感じられるため、コミュニケーションが活性化します。
例えば、母親がキッチンで料理をし、父親がダイニングで仕事、子どもがリビングで遊ぶといった光景が実現します。
視線が奥まで通るため、実際の面積以上の開放感を得られるのが特徴です。広々とした住まいを叶えたい場合に最適な選択肢といえるでしょう。
機能面を向上させる
ダイニングは快適性を高める工事も重要です。間取り変更だけでなく、性能向上によって住み心地は大きく変わります。
例えば以下のような改善が可能です。
寒さや暗さといった不満を解消することで、ダイニングはより居心地のよい空間になります。快適性を重視する方は、性能面の見直しも検討しましょう。
収納スペースを増やす
ダイニングの散らかりを防ぐには、収納スペースの拡充も大切です。リノベーション時に造作収納を取り入れると、空間がすっきり整います。
理由は、食器や書類、日用品が混在しやすい場所だから。壁面収納やパントリーを設けることで、必要なものをすぐ取り出せます。
具体的には、以下のような方法で収納スペースを増やせます。
必要な場所に、必要な容量の収納を確保することで、急な来客にも焦らなくて済む状態を維持しやすくなります。
ダイニングリノベーションの事例
ここでは、実際にダイニングをリノベーションした事例を4つ紹介します。
- 仕事をしながら家族と過ごせるダイニング
- 生活動線と断熱性に優れたダイニング
- コンパクトで明るいダイニング
- 省スペースでも開放感のあるダイニング
間取りや性能の工夫がどのように暮らしを変えたのか、具体的に見ていきましょう。
仕事をしながら家族と過ごせるダイニング
この事例では、ダイニングにワークスペースを組み込み、在宅勤務と家族時間を両立しています。食事スペースの一角にカウンターを設けることで、作業中も孤立しません。
ポイントは、動線を妨げない配置と収納の工夫です。仕事道具をまとめられる棚を設置し、オンオフを切り替えやすい環境を整えています。
結果として、家族の気配を感じながら効率よく働ける空間が実現しました。在宅ワークが増えた家庭にとって参考になる事例です。
生活動線と断熱性に優れたダイニング
こちらは動線改善と断熱性能向上を両立した事例です。キッチンからダイニング、リビングへとスムーズに移動できる回遊動線を確保しています。
さらに、壁・天井には吹付断熱、床下にはパネル状の断熱材を使用し、冬場でも温かい家を実現しました。
暮らしやすさと快適性を同時に高めたい方に適したリノベーション例です。
コンパクトで明るいダイニング
限られた面積でも、工夫次第で明るく快適なダイニングは実現できます。
この事例では、間仕切りを減らしてLDK構造にすることで広々とした開放感のある空間を実現。中庭の窓から光を取り込む設計が特徴です。
白を基調とした内装と、視線が抜けるレイアウトにより、実際以上の広がりを感じられます。コンパクトな住まいでも、開放感を大切にしたい方におすすめです。
省スペースでも開放感のあるダイニング
こちらは省スペースながらも圧迫感を感じさせない工夫をした事例です。
家具配置を見直し、必要最小限の間仕切りで空間を構成しています。天井や照明計画を工夫することで、縦方向の広がりを演出。面積以上のゆとりを感じられます。
ご自宅の面積が限られているから無理と諦める前に参考にしたい事例です。
ダイニングリノベーションのメリット
ダイニングをリノベーションすることで、家事効率や家族関係にも良い影響が生まれます。
ここでは、具体的な3つのメリットを紹介します。
- 家事動線を改善できる
- 暮らしの変化に対応できる
- 家族団らんの時間を作れる
具体的に解説しますね。
家事動線を改善できる
ダイニングのリノベーションにおけるメリットのひとつは、家事動線の劇的な改善です。
配置を見直すことで、無駄な動きを最小限に抑えて家事を効率化できます。
例えば、キッチンからダイニングテーブルへの配膳や、食後の片付けを数歩で行えるようにレイアウトすれば、毎日の負担が驚くほど軽くなります。
また、ゴミ箱の置き場や収納の配置を最適化することで、調理から片付けまでの一連の流れがスムーズになります。
家事の時間の短縮は、ささいな違いだと思うかもしれません。しかし少しの面倒が減るだけでも心身の負担が軽減されたり、お子さんが家事を手伝ってくれるようになったり、といった変化も起こり得ます。
暮らしの変化に対応できる
家族構成や働き方の変化に合わせて住まいをアップデートできるのも、リノベーションの強みです。
今の暮らしに合わせた最適な形に作り変えることで、将来にわたって住み心地の良さを維持できます。
お子様が小さな家庭なら、キッチンから目が届きやすい対面式のダイニング。在宅勤務が多いなら、一角に集中できるワーキングスペースを設けるといった柔軟な対応が可能です。
将来を見据えた設計を行うことで、長く快適に暮らせる住まいになります。
家族団らんの時間を作れる
ダイニングを居心地の良い空間に整えることは、結果として家族のコミュニケーションを深めることにつながります。自然と人が集まりたくなる場所を作ることで、団らんの機会が増えるためです。
テレビに向かって食卓を囲むのではなく、対面でお互いの顔が見える配置にしたり、座り心地の良い椅子や照明を整えたりすることで、会話が弾むようになります。
食事のあともそのままダイニングで語り合うような、豊かな時間が生まれるかもしれません。
ダイニングリノベーションの費用相場
ダイニングリノベーションにかかる費用相場を以下の表にまとめました。
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実際の費用は、施工範囲や設備のグレードによって変動します。
事前に予算を立てたい方は、施工会社に見積もりを依頼してみてください。
時期によって材料費なども変動する点には注意が必要ですが、予算でどれぐらいの施工ができるか、もしくは理想の施工をするためにはいくら用意する必要があるか、目安が把握できます。
ダイニングリノベーションの注意点
理想のダイニングを作るために、あらかじめ知っておくべき注意点を3つご紹介します。
- 理想の間取りが叶わない場合がある
- 追加費用が発生することがある
- ライフスタイルの変化に対応できない場合がある
後悔しない方法も含めて紹介しますね。
理想の間取りが叶わない場合がある
建物の構造によっては、希望する間取りの変更が物理的に不可能なケースがあります。特にマンションや古い木造住宅では注意が必要です。
例えば、撤去できない耐力壁や共有部分の配管、動かせない柱が存在する場合、理想通りの大空間が作れないことがあります。
この問題を防ぐには、早い段階で専門家に現地調査を依頼することが大切です。もし制限がある場合でも、プロであれば構造を活かした代替案を提示してくれるでしょう。
希望を伝えつつも柔軟に検討することが大切です。
追加費用が発生することがある
工事を開始してから、想定外の不具合が見つかり追加費用が発生することがあります。特に壁の内部や床下の状態は、解体してみるまで正確に把握できないためです。
よくあるケースとして、シロアリの被害や木材の腐食、古い配管の劣化などが挙げられます。これらを放置すると将来的なトラブルにつながるため、修繕は必須です。
解決策としては、あらかじめ予算に10%程度の予備費を見込んでおくことをおすすめします。
ライフスタイルの変化に対応できない場合がある
現在の不満を解消することに集中しすぎると、数年後のライフスタイルの変化に対応できなくなる恐れがあります。将来の展望まで含めた計画を立てることが重要です。
例えば、今必要な子どもの学習スペースを固定式のデスクで作ってしまうと、子どもが成長した後に使い道に困ることがあります。これを防ぐには、将来的に用途を変えられるような柔軟性を持たせた設計にすることが有効です。
可動式の家具を活用したり、電源の位置を工夫したりすることで、長く愛着を持って使い続けられるダイニングになります。
富山県でダイニングのリノベーションを検討中の方は、ユニテにご相談ください
ダイニングのリノベーションを成功させるには、暮らし方に寄り添った提案が欠かせません。ユニテでは、間取り変更だけでなく、断熱や動線計画までトータルでご提案しています。
「どこまでできるのか知りたい」「まずは費用感を知りたい」という段階でも問題ありません。具体的な事例をもとに、実現可能なプランをご説明します。
理想のダイニングを形にする第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
ダイニングのリノベーションは、間取り変更や性能向上、収納計画によって暮らしを改善できます。
キッチンやリビングとのつながりを見直せば家事動線が改善され、断熱や採光を整えれば快適性も向上します。また、ワークスペースの設置や対面キッチンの導入により、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
一方で、構造上の制限や追加費用の可能性など、事前に把握しておくべきポイントもあります。成功の鍵は、現状の不満を明確にし、将来まで見据えた計画を立てることです。
「家族が自然と集まる空間にしたい」「家事の負担を減らしたい」と感じているなら、まずは具体的な事例を参考にしながら、自分たちに合った選択肢を知ることが大切です。
理想のダイニングを実現するために、専門家への相談から始めてみてはいかがでしょうか。





