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【事例あり】リノベーションにおすすめの床材|フローリングの種類と費用を比較

フローリングは床材によって雰囲気が異なるだけではなく、経年による変化で生まれる色彩も異なります。長く満足できるよう、各フローリング材の特徴を解説します。

「フローリング材を変えたいけど、どんな種類があるんだろう?」

「それぞれの費用相場は?」

 

など、フローリングのリノベーションについて疑問がある方は多いでしょう。

 

フローリングとしてよく使われる木材だけでも複数の種類があるので、どれを選ぶべきか迷いますよね。

似ている色合いだったとしても、実際に使ってみる木材によって印象がガラリと変わることもあります。

 

そこで本記事では、各フローリングの特徴を知って、理想のリノベーションを叶えられるよう、以下の項目について解説します。

 

  • フローリングによく使われる木材と特徴
  • 2種類のフローリング
  • 2種類のリノベーションの方法
  • リノベーションの費用相場
  • フローリングを取り換えるべきタイミング
  • フローリングのリノベーション事例

 

お気に入りのフローリングを見つけて、好みの内装にできるよう参考にしてみてください。

リノベーションにおすすめ|フローリングの木材7選

ここでは、フローリングによく使われる7つの木材をご紹介します。

 

  • オーク
  • ウォルナット
  • アカシア 
  • ブラックチェリー
  • チーク
  • カエデ(メープル)
  • チェスナット

 

それぞれの色味や演出される雰囲気もまとめてみました。

オーク

どんぐりの実がなることで知られるブナ科の木で、古くから世界中で親しまれてきた素材です。

 

強さや耐久性に優れており、高級家具やフローリング、船舶の材料として広く使われています。

 

見た目

・やや黄色味を帯びたベージュ
・木目がはっきりとしている

印象

・ナチュラルで温かみがある
・経年変化で色に深みが生まれる

ウォルナット

なめらかな肌触りと美しい木目が特徴で、反りや狂いが少ないため、欧米では長い間家具や装飾品、楽器の素材として愛用されてきた素材です。

 

高級感がありつつも落ち着きのある優しい風合いで、幅広い年齢層に好まれます。

 

色味

・濃茶
・なめらかな木目で高級感がある

印象

・シックかつ重厚感がある
・経年変化で光沢が生まれる

アカシア

アカシアは世界で600種類以上あると言われ、産地や品種によって色や質感が異なります。

 

特徴として、気の中央に近い芯材と表皮に近い辺材の色の差が大きく、一枚のフローリングでも、多様多様な色彩が混じっています

 

色味

・赤茶色~黄色味を帯びたベージュなどさまざま
・1枚のフローリング板のなかでも、コントラストが際立つ

印象

・モダンでカジュアルな雰囲気を演出する
・統一感がなく、おしゃれな印象を生む

ブラックチェリー

なめらかで触り心地は経年変化でつやを増し、長く住み続けたい方に愛用される素材です。

 

飴色に変化していく色合いが特徴的で、和洋どちらの空間にも馴染みます

 

色味

・やや赤みを帯びた明るい茶色
・経年変化で赤みが深くなる

印象

・暖かみのある空間を作る
・高級感がありながらもカジュアルな雰囲気を保つ

チーク

チークは高級木材として世界的に知られる素材で、天然の油分が経年で飴色に変わっていく点が特徴です。
 

その耐久性と加工のしやすさから、船のデッキに使われていた時期もあるほどです。

 

色味

・黄金色から深みを帯びた赤色までさまざま
・木目がはっきりとしている

印象

・エレガントで洗練された雰囲気を演出する
・大人っぽい落ち着きがある

カエデ(メープル)

メープルシロップの原料として知られるメープルの木が原料。

 

光沢があり弾力性があるため、高級家具や車の装飾やボウリングのレーンやピンにも使われるほどです。

 

色味

・明るく白っぽい色合いが特徴
・経年変化で赤みを増す

印象

・木目は比較的細かく目立ちにくい
・爽やかかつ明るい印象がある

チェスナット

チェスナットはオークと似ており、木目の美しさと耐久性の高さが特徴的です。

 

耐水性にも優れているため、キッチンなど水回りにも使いやすい点がポイントです。

 

色味

・ベージュから濃い茶色までさまざま
・木目は粗く、自然そのままの風合い

印象

・優しく落ち着いた空間を演出する
・和風のインテリアとも相性がいい

フローリングの2つの種類

自然そのままの風合いを楽しめることで人気の高いフローリングです。実は次の2種類に分けられます。

 

  • 無垢フローリング
  • 複合フローリング

 

同じように木材を使っているといっても、種類によって色味や耐久性は変わります

それぞれの特徴を知って、ご自身の希望に合ったフローリングを選ぶようにしましょう。

 

無垢フローリング

無垢フローリングとは、一本の木から切り出した天然木材を使用した床材のことです。天然木ならではの温かみや風合いが魅力で、多くの人に支持されています。

 

また、調湿機能や断熱効果が期待でき、健康的な住環境づくりにも適しています。

 

一方で、湿度や温度の変化によって反りや割れが起きやすいというデメリットもあります。そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません

 

手間や費用はややかかりますが、年月とともに色味や質感が変化し、味わい深くなるのが特徴です。長く同じ素材の変化を楽しみたい方に特におすすめです。

複合フローリング

複合フローリングは、複数の木材や合板を重ね合わせて作られた床材で、表面に薄く天然木のシートが貼られています。

 

施工が比較的簡単で、湿気や温度変化による変形が起きにくいことが特徴です。そのため、メンテナンスの手間も少なく済みます。

 

また、無垢フローリングに比べて費用が抑えられる傾向があり、初期費用や維持費をできるだけ抑えたい方に向いています。

 

フローリングにリノベーションする2つの方法

フローリングにリノベーションする際、施工は以下2つのどちらかで行われます。

  • 新規張り
  • 重ね張り

 

理想の完成後のイメージや予算だけでなく、現在の家の状態によっても適応される施工方法が異なります。

新規張り

新規張りは、既存の床材をすべて剥がし、新しいフローリングを全面に張り替える方法です。

 

床の下地が傷んでいる場合や、大幅なデザイン変更をしたいときに適しています。しっかりとした施工が必要となるため、工事期間は長めですが、仕上がりは見た目にもよく、耐久性も高くなります。

 

重ね張り

重ね張りは、既存のフローリングの上から新しい床材を直接張る方法です。床の剥がし作業が不要なので、工期が短くコストも抑えられるのが特徴です。

 

ただし、床の高さが上がるため、ドアの調整や段差の解消が必要になることがあります。また、床下地の状態によっては施工できない場合もあります。

 

フローリングのリノベーション期間

フローリングのリノベーションは、施工方法によって期間が異なりますが、長くても約1週間ほどで完了します。

 

リノベーション方法

期間

新規張り

約5~7日間

重ね張り

約2~4日

 

室内の一部の空間のみを張り替える場合は、基本的に仮住まいを用意する必要はありません。施工していない部屋で生活できます。

 

ただし、新規張りの場合は既存の床を剥がす作業が伴うため、ホコリや騒音が発生しやすくなります。衛生面や安全面、または静かな環境が必要な場合は、一時的にホテルなどに宿泊することをおすすめします。

 

フローリングのリノベーション費用

フローリングのリノベーション費用は、木材や種類、施工方法によって異なります

 

今回は無垢フローリングを選んだ場合の費用相場を、木材別でご紹介します。

 

木材

費用相場(1㎡あたり)

オーク

約5,000円〜10,000円

ウォルナット

約10,000円〜15,000円

アカシア

約4,000円〜7,000円

ブラックチェリー

約8,000円〜12,000円

チーク

約6,000円〜12,000円

カエデ

約5,000円〜8,000円

チェスナット

約5,000円〜7,000円

フローリングにリノベーションすべきタイミング

フローリングは部分的なリノベーションではありますが、決して安い値段ではありませんよね。

 

「本当に、今リノベーションすべき?」

「今リノベーションしたとして、どれぐらい持つんだろう?」

 

という疑問を抱えている方もいるでしょう。

 

一般的に、フローリングの交換目安は15年から20年と言われています。

この期間で変更することで、劣化などのリスクを避けながら安心して生活することができます。

 

一方で、フローリングの寿命は環境や状況にも左右されます

 

以下の状況に当てはまる方は、フローリングのリノベーションを検討しましょう。

 

  • 床のきしみ音
  • フローリング材の変形
  • シロアリ被害
  • 床の浮き
  • 傷や汚れ

床のきしみ音

歩くたびにギシギシと音がする場合は、床材や下地材の接合部分が緩んでいる可能性があります。

 

乾燥や湿気による収縮・膨張が原因のことも。放置すると音が大きくなり、下地の傷みも進行します。はやめに補修や張り替えをすることをおすすめします。

フローリング材の変形

湿気の多い環境や室温の変化で、フローリング材が反ったり膨らんだりすることがあります。

 

見た目の悪化だけでなく、段差によるつまずきの危険も。特に梅雨時や結露の多い部屋で進行しやすく、改善するためには張り替えが必要です。

 

シロアリ被害

床がふわつく、木クズが出るなどの症状が出たら、シロアリの被害を疑ってみてください

 

床下からの侵入で、フローリングや下地材を食害するシロアリは、気づかぬうちに深刻な被害をもたらします。駆除とリノベーションの両方を行うことをおすすめします。

 

床の浮き

歩くと部分的に床が沈んだり弾んだりする感覚がある場合、床材が下地から浮いている可能性があります。

 

施工不良や湿気による接着不良などが原因として考えられます。放置すれば損傷が広がり、歩行時の危険も高まってしまうため、はやめに張り替えを依頼しましょう。

 

傷や汚れ

家具の移動や日常生活の中でついた傷、落ちない傷や汚れは、床全体の印象を大きく損ないます。

 

小規模なら補修も可能ですが、小さな傷でも1万円以上かかる場合もあります。そう考えると、張り替えのほうがお得かもしれません。

 

傷がどうしても気になる方は、補修と張り替えのどちらかを検討しましょう。

フローリングのリノベーション事例

ここでは、弊社で行ったフローリングのリノベーション事例をご紹介します。

 

  • オーク
  • メープル
  • チーク
  • チェスナット

 

家具や照明と合わせてご覧いただくことで、より具体的なイメージがつかめるはずです。

オーク

今回のリノベーションでは、オークの中でも高級感と耐久性に優れたナラ材を採用しました。

 

ベージュ寄りの色合いが、室内に柔らかさと温もりのある落ち着いた空間を演出します。ナラ特有のはっきりとした木目が、シンプルなインテリアにも映え、経年とともに深みを増すのも魅力です。

 

日常の暮らしに自然の風合いを添えながら、長く快適にお使いいただける床へと生まれ変わりました。

 

メープル

メープルは、明るくやや光沢のある木肌が特徴で、リビングやダイニングなど家族が集まる場所によく使われます。

 

空間を自然に明るく見せるため、落ち着いた色合いの家具や黒などシックなインテリアと合わせても、部屋全体が暗くなりにくい点がメリットです。

 

硬く傷がつきにくい性質もあり、日常的に使う場所でも長く美しさを保てます。今回の事例でも、明るさと耐久性の両面で住まいの快適さが向上しました。

 

チーク

チークは落ち着いた色合いと重厚感のある木目が特徴で、高級感を演出できるフローリング材です。

 

今回は、その中でも色が濃いタイプを採用しました。深みのある色調は、コーヒーを飲みながらくつろぐ時間や読書など、静かで落ち着いた空間づくりに向いています。

 

耐水性や耐久性にも優れており、経年変化によってさらに味わいが増すため、長く愛用できる素材です。

 

チェスナット

チェスナットは、明るさの中にも自然で落ち着いた雰囲気を持つフローリング材です。

 

特徴的なのは、色の濃淡が生むムラ感のある木目で、シンプルながらもスタイリッシュな印象を与えます。

 

インテリアとの相性が幅広く、ナチュラルテイストからモダンな空間まで合わせやすいのも魅力です。

 

耐久性が高く、日常使いの空間でも長く美しさを保てます。

 

富山県でフローリングへのリノベを検討中なら、ユニテにご相談ください!

ユニテは、フローリングなど木材を生かしながら、長く愛される家づくりを得意としています。

基盤から劣化している場合でも、必要な施工を一緒に相談しながら、安心して暮らせる家を目指しましょう。

 

予算や理想の雰囲気なども、ぜひご相談ください

お客様のご要望に耳を傾けながら、ベストなリノベーションを叶えます。

 

まとめ

今回は、フローリングのリノベーションについて、以下の項目を解説しました。

 

  • フローリングによく使われる木材と特徴
  • 2種類のフローリング
  • 2種類のリノベーションの方法
  • リノベーションの費用相場
  • フローリングを取り換えるべきタイミング
  • フローリングのリノベーション事例

 

ご自身にぴったりなフローリング材と施工方法を見つけるきっかけになれば幸いです。