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「もう限界!」リビング作業から卒業したい方のためのテレワークリフォームアイデア

在宅勤務は働き方の新しいスタンダードですが、リビングでの作業に限界を感じていませんか?本記事では、テレワークのためにリフォームするメリットやアイデアを紹介。ユニテが手がけた実例も紹介するので、在宅勤務を快適にしたい方はぜひご覧ください。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

企業の約半数がテレワークを導入している現在、在宅勤務は働き方の新しいスタンダードとなっています。しかし、多くの方がリビングでの作業に限界を感じているのも現実です。

「家族の声で集中できない」「資料を片付けるのが面倒」「腰痛がひどくなった」という方は、テレワークのためのリフォームを検討しましょう。

 

今回は、テレワークのリフォームについて以下のポイントを解説します。

 

  • テレワークのためにリフォームするメリット
  • テレワークのためのリフォームアイデア
  • 失敗しないテレワークリフォームのポイント

 

ユニテが手がけたテレワークに適したリフォームの実例も紹介するので、在宅勤務を快適にしたい方はぜひ最後までご覧ください。

テレワークのためにリフォームするメリット

リフォームによって快適で効率的なテレワークのスペースを確保すると、以下のようなメリットがあります。

 

  • 集中できるようになる
  • 仕事効率がアップする
  • 家族が過ごしやすくなる

集中できるようになる

株式会ネクストレベルがテレワーク中の男女300名を対象にしたアンケートによると「在宅勤務中にモチベーション・集中が下がったことがあるか」の問いに対して、97.7%の人が「ある」と回答。ほぼ100%に近い方が在宅勤務の環境課題を実感している実態が明らかになりました。

 

リフォームによってテレワーク専用の空間を設ければ、その場所に入るだけで脳が自然に仕事モードへとスイッチし、集中力を発揮できるようになります。

 

本来くつろぐ場所である自宅では、脳がリラックスモードになるため集中が困難になりがちです。テレワーク専用のスペースでは、家族の話し声やテレビなどの生活音などを遮断できるため、仕事だけに意識を向けられる理想的な環境が実現します。

仕事効率がアップする

リフォームによってテレワークスペースを確保すると集中できるようになり、結果として仕事効率が向上します。

 

必要な書類や道具をすぐに取り出せる収納スペースを設置すれば、作業の流れを止めることなくスムーズに仕事が可能に。体に合ったデスクと椅子を使えば、無理のない自然な姿勢を保てるので、疲れを感じにくい状態で長時間作業できるようになります。

家族が過ごしやすくなる

リビングでのテレワークは、働く方だけでなくご家族にとっても気疲れの原因に。リフォームによってテレワークのスペースを設ければ、仕事エリアと生活エリアをしっかりと分離でき、ご家族がくつろげる環境が整います

 

ご家族も「仕事中だから音を立てないように」と配慮する必要がなくなり、普段通りにテレビを見たり、会話を楽しんだり、お子さんが元気に遊んだりできるようになります。

リフォームによって仕事とプライベートの空間を明確に分ければ、家族と過ごす貴重な時間をより豊かにでき、良好な家庭関係につながります。

テレワークのためのリフォームアイデア

テレワーク環境を整えながら、家族が快適に過ごせるリフォームのアイデアをご提案します。

 

  • リビングに可動間仕切り設置
  • デッドスペースを有効活用する
  • 個室を新設する
  • クローゼットを活用する

アイデア①リビングに可動間仕切り設置

テレワーク専用の部屋を用意したくても間取りなどの関係で対応できない方は、リビングに可動できる間仕切りを設置しましょう。

 

可動式のパーテーションやスクリーンを使えば、必要なときだけ仕事スペースを区切られ、使わないときはコンパクトに収納できるので、空間を有効活用できます。

ホワイトボード機能や収納機能を備えたタイプなら、狭いスペースの有効活用が可能に。素材やデザインにこだわれば、オンライン会議での背景としても活用でき、インテリアの一部としても楽しめます。

アイデア②デッドスペースを有効活用する

引用元:LIXIL快適でお洒落なテレワークスペースのアイデア

 

個室を新設するスペースがない方は、リビングなどのデッドスペースを有効活用しましょう。空間を壁で仕切るのではなく、室内用窓や格子でゆるやかに分けるのがおすすめ。

 

LIXILの室内用窓「デコマド」や「インテリア格子」は家族の気配を感じながら仕事ができるので、家事の延長で仕事をしたい方や、小さな子供をみながら作業をしたい方に取り入れやすいです。壁で仕切ると重たくなりますが、すっきりしたデザインで、軽やかに空間を仕切れます。

アイデア③個室を新設する

しっかり仕事に集中できるテレワーク環境を整えたい方は、個室の新設をおすすめします。完全に独立した空間があれば、集中力を最大限に高められ、オンライン会議も家族の生活音を気にする必要がありません。

 

仕事がしやすい環境に整えるには、防音対策やコンセント工事を検討しましょう。費用は発生しますが、仕事のパフォーマンス向上と家族の快適性を考えれば、長い目で見て価値のある投資といえます。

アイデア④クローゼットを活用する

引用元:LIXIL快適でお洒落なテレワークスペースのアイデア

 

押入れやクローゼットの扉を外してテレワークスペースにリフォームしましょう。棚をそのままデスクとして活用できますし、LIXILの収納「ヴィータス パネル」を取り入れれば、ワークデスクに作り替えられます。

ヴィータス パネル」なら棚板の高さを自由に変えられるので、作業しやすい、収納しやすい高さに調節できますよ。

失敗しないテレワークリフォームのポイント

使いやすいテレワークスペースにリフォームするために、以下のポイントに注意しましょう。

 

  • 家族の動線を考える
  • 広さやコンセント位置などを確認する
  • ライフスタイルの変化に対応できるようにする

家族の動線を考える

テレワークスペースをリフォームする際は、家族の生活動線を考慮しましょう。

 

集中して作業に取り組みたい方は、家族がよく通る廊下や階段から離れた場所に配置するとよいです。リビングやキッチン周辺は家族の会話や生活音が気になりやすいからです。できるだけ独立性の高い場所を選べば、外部からの音に邪魔されることなく仕事に専念できます。

 

一方で、お子さんがいるご家庭などは、むしろ家事動線上にワークスペースを設けるのも有効です。洗濯や料理の合間に仕事をしたり、お子さんの様子を見守りながら作業できるため、家事と仕事を両立できます。キッチンカウンターの延長やダイニング近くにデスクスペースを設けるなど、生活の流れに沿った配置を検討しましょう。

 

働く方のライフスタイルや家族構成によって、最適なテレワークスペースの配置は変わります。リフォームする前にしっかりシミュレーションを行いましょう。

広さやコンセント位置などを確認する

普段どのように在宅で仕事をするかを考えて、家具の置き方やコンセントの場所を決めましょう。

 

 

テレワークの作業スタイル

おすすめのアイテム・チェックするポイント

ノートパソコンを1台使用する

デスク幅60~80cm・奥行き45~60cm以上のデスク

ノートパソコン1台・モニター1台を使用する

デスク幅100~120cm・奥行き60~80cm以上のデスク

電気機器を多く使う

(スマホ充電・プリンター・デスクライト・カメラなど)

・電源容量の確認する

・ワークスペースの近くにコンセントを設置する

・一つのコンセントに集中させず、複数回路に分散させる

ミーティングが多い

・背後の生活感を抑える

・顔が見えやすく、調整しやすいデスクライトを設置する

長時間座ったままで作業する

・身体のカーブに合わせた背もたれのチェアを選ぶ

・ランバーサポート機能があるチェアを選ぶ

座ってだけでなく、立って作業したい

昇降デスクを選ぶ

ライフスタイルの変化に対応できるようにする

テレワークのためのリフォームは、これから先の生活の変化に合わせて使えるようにしておきましょう。

 

働き方や家族構成によって使いやすい空間は変わります。将来的にフルリモートから出社型へと働き方が変わったり、子どもの成長にともなって学習スペースが必要になったりすると、「使いづらい」と感じることも。

 

可動式の間仕切りや家具の置き方を工夫した使い分けができる部屋なら、暮らしに合わせて理想的な住環境を維持できます。

テレワークリフォームに使える補助金

テレワークのためのリフォームでも、補助金が活用できるケースがあります。

 

先進的窓リノベ2025事業

対象工事

・既存窓の断熱性能向上させる

・内窓を追加で設置する

・断熱性の高いドアへの交換

補助金額

・最大200万円(一戸あたり)

・窓のサイズ・性能に応じて補助額が決定

活用例

・仕事部屋や書斎の騒音対策として内窓を設置

・テレワークスペースの窓を断熱性の高いものに交換

参考:先進的窓リノベ2025事業

 

子育てグリーン住宅支援事業は、テレワークのためのリフォームと、断熱改修などと組み合わせれば活用できる補助金です。

 

子育てグリーン住宅支援事業

対象工事

必須工事(2つ以上実施が必要)

・開口部の断熱改修

・断熱改修工事

・エコ住宅設備の設置

附帯工事(必須工事2つ以上と組み合わせて実施)

・防災性向上改修

・バリアフリー改修(手すり設置など)

・子育て対応改修(造作机や可動間仕切りの設置など)

・空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

補助金額

必須工事3つすべてを実施する:上限60万円/戸

必須工事を2つ以上実施する:上限40万円/戸

活用例

必須工事例

・テレワークスペースの床や天井の断熱工事

・断熱性の高いドアへ交換

附帯工事例

・ワークで使用するデスクを造作する

・空気清浄機能付きエアコン設置

参考:子育てグリーン住宅支援事業

 

自治体独自の補助制度がある地域もあります。静岡県の「こどもみらいテレワーク対応リフォーム補助制度」は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、テレワークのスペースを確保するためにリフォームに上限10万円(工事費の1/2)、子育て対応リフォームに上限15万円(工事費の1/2)の補助が受けられます。

 

お住まいの地域で利用できる最新の補助金情報を逃さないよう「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」などでチェックしましょう。

テレワークに適したユニテの実例

ここからは、テレワークでも使える空間にリフォームしたユニテの実例をご紹介します。

【富山市】LDK間仕切り壁造作リフォーム

20帖ほどのLDKに「お子さまが集中して勉強できる子供部屋を作りたい」と、間仕切りの壁を設置するリフォームを行いました。

クロスにこだわり、リビングは落ち着く色、個室はお子さまの好きな色をチョイス。

 

リフォーム期間:約5日間
価格:間仕切り壁造 約20万円
   施工総額(仮設工事・クリーニング代・諸経費・税などを含む) 約30万円

 

このように、リビングの一角を壁や可動式のパーテーションで区切れば、集中して仕事ができるスペースを確保でき、生活音を抑えながらオンとオフを切り替えやすい環境が整います。

【富山市】おうち時間を楽しめるオシャレなお家にリノベーション

こちらは、キッチン前にワーキングスペースと、和室横に小さな書斎を設置しました。

 

子どもをみながら仕事をするときはキッチン前で、オンライン会議や集中したいときは書斎でと、シーンごとに使い分けられます。夕食の支度をしながら子どもの宿題を見守れるなど、テレワーク以外のシーンでも役立つのが魅力です。

 

場所を分ける工夫によって、仕事と家事・育児を両立しやすくなり、テレワークの快適さと生産性を高める大切なポイントになります。

スリガラスと腰壁でちょうどいい距離感に書斎に

「家族の存在を感じながら、しっかり集中できるスペースが欲しい」と言う方は、こちらの住宅のようにスリガラスと腰壁で仕切りましょう。

 

リビング横の書斎には造作デスク・造作棚を設置し、収納力しやすく作業しやすい空間に。スリガラスの適度な目隠し効果でプライベート感を確保しながら、リビングの自然光を書斎にも取り込めます。
家族とのコミュニケーションをとりながら、集中しやすい環境を作れたリフォーム実例です。

家族も笑顔になるテレワークリフォームでリビング作業から卒業しよう!

リビング作業から一歩踏み出し、専用のワークスペースを作れば、集中力や作業効率が高まり、暮らし全体の快適さも向上します。自分や家族のライフスタイルに合ったテレワークリフォームで、仕事と日常を心地よく両立できる住まいを目指しましょう。

 

テレワークにおすすめのリフォームアイデア
  • リビングに可動間仕切り設置
  • デッドスペースを有効活用する
  • 個室を新設する
  • クローゼットを活用する

 

テレワークリフォームのポイント
  • 家族の動線を考える
  • 広さやコンセント位置などを確認する
  • ライフスタイルの変化に対応できるようにする

 

テレワークのためのリフォームをご検討中ならぜひユニテへご相談ください。豊富な施工事例と経験を活かし、ご家庭のライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案いたします。

ユニテとともに、仕事の効率が上がり家族みんなが快適に暮らせるリフォームを実現させましょう。