窓から光を取り入れて明るい家にするための工夫やポイントをわかりやすく解説します。日差しやプライバシー、耐震性など、快適に過ごすための大切なポイントも一緒に紹介するので参考にしてみてください。
目次
株式会社ユニテ 設計部
設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。
【 保有資格 】
一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士
「明るい家にしたいから窓をつけたいけど、どこにつけたらいいのかな?」
「窓をつけて部屋に光を取り込みたいけど、工夫する点や注意点を知っておきたい」
明るく快適な家にするには窓から光を取り入れることが大切です。
しかし、窓を大きくするだけでは快適な家にすることはできないため、工夫が必要になります。
この記事では窓から採光する時のコツや注意点について徹底解説。
暗くなりがちな部屋の対処方法も紹介しているため、おうちの明るさでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
採光とは?窓と関係ある?
採光と窓の関係性について以下から解説します。
採光とは
採光とは室外の光を窓などを通して室内に入れることを指します。
採光するための窓のことを「採光窓」といい、種類としては窓・天窓・ドアに付属している窓があります。
採光できている=日当たりがいいではない
採光ができている=部屋の日当たりがいいことは同じではありません。
太陽は常に動いているため、窓の位置によっては日差しの入りが悪くなってしまうからです。そのため、採光を行う場合は様々な視点から窓の設置位置を考える必要があります。
窓で採光する時に知っておきたいポイント
具体的に窓で採光する時にはどんな点に気を付けるべきでしょうか。窓で採光する時に知っておきたいポイントは以下の5つです。
- 季節や時間によって日差しが変わる
- 窓周囲の環境を確認する
- 外からの視覚も考える
- 窓を作ると耐震は低下する
- 大きな窓はコストがかかる
以下から詳しく解説します。
季節や時間によって日差しが変わる
日差しの強さは季節や時間帯によって変わります。夏は日照時間が長いため直射日光が部屋に入りやすく、冬は日照時間が少ないため部屋に入りにくくなります。
季節に応じた採光を活かすためには南向きの窓を検討しましょう。
南向きの窓は日の出から日の入りまで常に光を部屋に取り入れることができるため、日差しが少ない冬でもあたたかく、明るく過ごすことができます。
夏は直射日光を防ぐためにブラインドなどを設置し、日差しをコントロールするとよいでしょう。
窓周囲の環境を確認しておく
環境によっては日差しを遮られてしまう可能性があるため、窓周囲の環境は確認しておきましょう。
日差しが遮られる可能性があるものは以下です。
- 近隣の建物やフェンス
- 木などの大きな植物
- 近隣の庇(ひさし)やカーポートなどの日差しを遮るもの
窓を設置する周囲をしっかり確認してから窓の位置を検討しましょう。
外からの視覚も考える
窓で採光をするときは外からの視覚も考えましょう。採光ができても外部から丸見えだと、暮らしにくい家になってしまうため工夫が必要です。
窓から家の中が見えないようにする工夫は以下になります。
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部屋の種類によって工夫が異なるため、快適に過ごせるように窓の位置や種類を工夫しましょう。
窓を作ると耐震は低下する
窓を作ると採光できますが、家の耐震性が低下することは覚えておきましょう。壁が窓に変わることにより、壁の強度が低くなり地震に弱くなってしまうからです。
近年では窓枠を利用した耐震補強や、構造の改良により窓はそのままで耐震性を上げることが可能となっています。
窓でしっかり採光したい人は耐震を含めて検討することで、入居後も明るい部屋で安心して生活することができるでしょう。
大きな窓はコストがかかる
大きな窓は採光しやすいですが、コストがかかりやすい傾向にあります。大きな窓はガラスが厚くなるため費用が高くなる傾向にあるからです。
大きな窓は空気に触れる面積が大きくなるため、外の気温の影響を受けやすい傾向に。そのため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいリスクもあります。
外気の影響を受けやすいため断熱性が高いガラスや樹脂サッシなどを検討し、年中快適で明るい家になるように工夫をしましょう。
暗くなりがちな部屋の窓を使った採光のコツ
方角によっては暗くなりがちな部屋もあります。家を建てたあとやリノベーション後に後悔がないよう、特に以下の部屋には工夫を行いましょう。
・玄関
・トイレ・脱衣所
・浴室
以下から詳しく解説します。
玄関
玄関は日当たりが悪く、狭い空間であるため暗くなりがちです。玄関が暗くならないように以下のような採光の工夫を行いましょう。
- ドアの左右に窓を検討する
- プライバシーが気になる人は上方への窓の設置を検討する
玄関の採光でおすすめなのは窓付きの玄関ドアです。玄関はシューズクロークなどの収納スペースが必要で、窓を設置するのが難しいことも考えられます。
窓付きの玄関ドアはスペースを圧迫せずに自然光を取り入れることができるでしょう。
また、窓付きのドアにはおしゃれなデザインも多く、見た目もスタイリッシュに演出できます。収納スペースを確保しつつ採光も取り入れることができる窓付きの玄関ドアを検討しましょう。
トイレ・脱衣所
トイレや脱衣所は日当たりの悪い場所に設置されることが多いため、暗くなりやすいです。
水を使用する場所であるため湿気が多く、暗くてジメジメしていると居心地が悪くなってしまうため採光の工夫が必要です。
トイレにおいての窓の採光ポイントは以下です。
- プライバシーの保護のため高所に窓を設置する
- すりガラスなど家の中が見えない種類を採用する
- 窓際に植物を置くなどおしゃれに視界を遮る方法も検討する
トイレや脱衣所は採光に加え、プライバシーを保護する工夫を実施しましょう。
バスルーム
バスルームは家の中でも特にプライベートな場所であるため、窓を設置せず暗い浴室になることはよくあるパターンです。
バスルームの窓も上方に設置することで、プライバシーを保護しながら自然光を取り入れることができます。
窓を設置したくないが明るい浴室にしたい場合は、カラーを明るいものにしたり、ダウンライトなどの照明を採用するようにしましょう。
方角別の窓での採光ポイント
太陽の位置は1日の中でも変わるため、部屋の位置によって採光ポイントが異なります。方角別の窓の採光ポイントは以下になります。
西側の部屋
西側の部屋は午後から夕方にかけて西日が入りやすいです。西日は部屋の温度を上げてしまうため対策が必要です。
ブラインドなど光を調節できるものを導入することで、日差しをコントロールできるため検討しましょう。
東側の部屋
東側の部屋は朝日が入りやすいですが、午後になると日が当たりにくいため暗くなりがちです。暗い部屋は温度が上がりにくく湿気が溜まりやすくなる傾向にあります。
南方向の窓は1日中日差しを取り込むことが可能。リビングなど明るい部屋の場合は南の窓を検討しましょう。
北側の部屋
北側の部屋は一日を通して日が入りにくく全体的に暗く、冷えやすいです。
北側の部屋で採光をしたい場合は高い位置に窓を設置することで部屋全体に自然な明るさを取り込むことができます。
日に当たりにくいことをメリットとし、書斎やクローゼットなど日焼したくない場所の収納として使用する方法もよいでしょう。
南側の部屋
南側の部屋は日当たりがよく、明るくて暖かい部屋になりやすいです。
しかし、夏場は常に強い日差しが入り込むため部屋が暑くなる可能性もあります。夏場はブラインドやカーテンを工夫し、日差しをコントロールすることで快適に過ごすことができるでしょう。
明るいお家へのリフォームを検討の方はユニテへ!
明るいお家へのリフォームをご検討の方はユニテへぜひご相談ください。
ユニテには一級建築士が在籍ている他、施工実績も豊富であるため理想のお家を実現することができます。
耐震や断熱性などの基本性能も重視しているため、ぜひユニテをご検討ください。
カタログプレゼントやモデルハウス見学も可能であるため、お気軽にご相談くださいませ。
【まとめ】窓を工夫することで明るく快適なマイホームに!
窓で採光する時のまとめは以下です。
【窓で採光するときに知っておきたいポイント】
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【暗くなりがちな部屋を窓を使った採光のコツ】
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明るい家で過ごすためには窓の工夫は必要です。この記事を参考にし、明るく快適な家で生活できることを心から願っています。