1. トップ
  2. コラム
  3. 戸建ての魅力を最大限に引き出す!ルーフバルコニーのある家づくり
戸建ての魅力を最大限に引き出す!ルーフバルコニーのある家づくり

ルーフバルコニーは、おうち時間を充実させ、スペースを有効に使えると人気です。 今回は、ルーフバルコニーのメリットやデメリット、後悔しないためのポイントを解説します。 ルーフバルコニーについて知り、新しい暮らしの可能性を広げましょう。

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

一戸建てにルーフバルコニーの設置を検討する方も多いのではないでしょうか。
ルーフバルコニーは、おうち時間を充実させ、スペースを有効に使えると人気です。

 

今回は、ルーフバルコニーのメリットやデメリット後悔しないためのポイントを解説します。
ルーフバルコニーについて知り、新しい暮らしの可能性を広げましょう。
 

ルーフバルコニーとは

ルーフバルコニーとは、下の階の屋根部分を利用して作られた屋外スペースのことです。一戸建ての屋上や上層階に設けられます。


ルーフバルコニーは屋根がないため日当たりが良く開放感があり、一般的なバルコニーよりも広いスペースが確保できます。

 

特に、ルーフバルコニーは、プライバシーを重視したい都市部で人気が高まっています。
限られた敷地を最大限に活用でき、屋外生活を楽しめる」と人気です。

 

ベランダとバルコニーとルーフバルコニーの違い

「ルーフバルコニーとベランダはどう違うの?」と、違いが分からない方も多いでしょう。
それぞれ屋外空間の違いを以下にまとめました。
 

名称 屋根 設置場所 特徴
ルーフバルコニー

なし

 

下の階の屋根

 

・ベランダより広い
・フェンスで囲われていることも

バルコニー

なし

 

住まいから張り出した部分

・手すりあり
・ルーフバルコニーより小さめ

ベランダ

あり

 

住まいから張り出した部分

・1階でも設置できる
・縁側もベランダに含まれる

テラス

どちらでも

 

庭の延長

・一般的にバルコニーより広い
・地面より一段高い

デッキ

なし

 

リビングの延長

・広さがある
・主に木材で作られた高床式の屋外空間

 

ルーフバルコニーやバルコニーとベランダの大きな違いは屋根の有無です。
ルーフバルコニーは屋根がないため日当たりが良いですが、雨天時の対策が必要になります。

 

また、ルーフバルコニーとバルコニーは2階以上に作られますが、ベランダは1階でも設置可能です。

 

ルーフバルコニーとバルコニーを比べると、ルーフバルコニーは下の階の屋根部分を利用してに作られますが、バルコニーは住まいから張り出した部分に設置されます。

ルーフバルコニーは住まいの延長として、居住者のライフスタイルに合わせた利用ができるでしょう。
 

戸建てにルーフバルコニーを取り入れると?

戸建てにルーフバルコニーを取り入れるとさまざまな楽しみ方がありますが、特に以下のような楽しみ方ができます。

 

屋外でバーベキュー
ランドリースペース
ペットや子どものために使える

 

ルーフバルコニーを取り入れて、新しい暮らしの可能性を広げましょう。

戸建てにルーフバルコニーを取り入れると?

ルーフバルコニーは、屋外でバーベキューを楽しむのにぴったりです。

 

ルーフバルコニーは広さがあるので、友人家族を呼んでも楽しめるでしょう。
また、ルーフバルコニーは2階以上に設置されるので、虫も比較的少ないです。
ランタンなど照明を設置すれば、夜景を見ながらバーベキューも楽しめます。

 

キャンプが好きなご家庭なら、ルーフバルコニーにテントを設置して、自宅にいながらキャンプ気分を味わえます。

ランドリースペースに

ルーフバルコニーの広さを活用して、洗濯物を干すランドリースペースにしましょう。

 

共働きのご家庭は、限られた休みを有効に使いたいですよね。
「ベットシーツもラグもまとめて洗いたいのに、干すスペースがない!」と、コインランドリーを利用する方も多いはず。


ルーフバルコニーなら、家族分洗ってもまとめて干せて経済的です。

ペットや子どものために使う

ルーフバルコニーを、ペットや子どものために使うご家庭も多いです。

 

ルーフバルコニーをペットの運動不足を解消できるドッグラン風バルコニーに。
ルーフバルコニーに人工芝を敷き詰めれば、愛犬の足を守れるでしょう。
仕事が忙しくなかなか散歩に連れて行けなくても、家の中で愛犬のストレスを解消できます。

 

ルーフバルコニーにソファを置けばくつろぎスペースになり、ビニールプールを広げれば水遊びを楽しめます。
滑り台など遊具を設置することも可能。お子さんがサッカーを習っているなら、ルーフバルコニーで練習できます。

 

ルーフバルコニーがあれば、わざわざ玄関を出て公園や広場に行かなくても、ご自宅でペットや子どもと楽しめます

ルーフバルコニーの費用は?

ルーフバルコニーは、ベランダやバルコニーよりも費用がかかる傾向にあります。
ルーフバルコニーの面積・デザイン・素材によって異なりますが、主に以下の費用が挙げられます。

 

【ルーフバルコニーにかかる費用】

面積に応じた費用
資材費用
防水工事費用

新築でルーフバルコニーを設置する場合

一戸建てを建てるときにルーフバルコニーを設置すると100万円ほど必要です。

 

設置費用以外に、屋根の防水加工などをする場合はさらに200万円ほどかかります。
また、部屋からルーフバルコニーへと続く内階段を設置する場合は、追加で80万円、外階段なら追加で20万円ほどかかるでしょう。

 

さらに、転落防止の柵やフェンスは必須です。プライバシーや安全を守るためにも必ず取り付けましょう。
開放感を損なわないルーバータイプや格子タイプなど、さまざまなタイプにより費用が異なります。

ルーフバルコニーを後付けする場合

リノベーションしてルーフバルコニーを後付けすると、1㎡あたり10〜12万円ほどかかります。
小さめのバルコニーであれば、約40〜80万円で施工可能です。


また、リノベーションの際も、ルーフバルコニーを設置する場所によっては階段が必要になるでしょう。

 

リノベーションでルーフバルコニーを設置する場合は、建築基準法をしっかり確認してください。
工事の規模・バルコニーの面積・高さによっては、法的な制約が生じる可能性があるからです。

 

法令を守りながら、安全で快適なルーフバルコニーを設置するためには、豊富な経験と専門性を持つ施工業者と進めましょう。

 

ユニテはあなたの理想をかたちにするため、施工前から施工後のアフターサービスまでお客さまに向き合います。

ぜひお気軽にご相談ください。

ルーフバルコニーのメリット

ルーフバルコニーは住まいの価値を高め、日々の暮らしに新たな彩りを添えます。
ルーフバルコニーのメリットを確認しましょう。

 

【ルーフバルコニーのメリット】
おうち時間が充実する
庭の替わりになる
居住空間が増える

おうち時間が充実する

ルーフバルコニーがあれば、おうち時間が充実します。
敷地面積が限られていても、広々とした空間を手に入れられるでしょう。

 

先ほど紹介した以外にも、朝から外で風を感じながら朝食を食べたり、夜は夫婦でお酒を楽しんだりできます。
さらに、ルーフバルコニーに机と椅子を設置すれば、リモートワークもできるでしょう。気分転換になり仕事が捗りますね。

 

ルーフバルコニーはおうち時間をさらに充実させるでしょう。

庭の替わりになる

ルーフバルコニーは庭の替わりとして活用できます。
ベランダよりも広いルーフバルコニーなら、観葉植物や家庭菜園など本格的に楽しめます。

 

また、庭は歩行者など外部からの視線が気になりますが、ルーフバルコニーは高所に設置しているので、プライベートな空間を楽しめるでしょう。

 

ルーフバルコニーは、外部と適度な距離を保ちつつ楽しめる庭として新たなライフスタイルを提案します。

居住空間が増える


ルーフバルコニーは生活する空間を増やします。
ルーフバルコニーは使われていなかった屋根の空間を有効活用し、さまざまな用途に使えるからです。

 

ガーデニング・読書・日光浴など室内空間の延長としてルーフバルコニーを使えば、生活空間が広がります。
ルーフバルコニーに収納スペースや洗濯物干し場などを設ければ、限られた室内スペースを有効活用できるでしょう。

 

また、ルーフバルコニーがあることで空間が広く感じるため、開放感が得られ満足感に繋がります。

 

ルーフバルコニーを設置し居住空間が増えると、さまざまな用途に使えるだけでなく、開放感を得られる空間になるでしょう。

 

ルーフバルコニーのデメリット

おうち時間が充実するルーフバルコニーですが、付けて後悔したという声も聞かれます。

 

【ルーフバルコニーのデメリット】
メンテナンスやコストがかかる
季節によって利用しづらい
天気の影響を受ける

 

ルーフバルコニーのデメリットを理解した上で設置を検討しましょう。

メンテナンスやコストがかかる

ルーフバルコニーは直接雨風にさらされるため、設置費用だけでなくメンテナンス費用もかかります。

 

ルーフバルコニーは下の階の屋根部分を利用し設置します。ほかの部分よりも劣化が早いことが多く、防水対策は必須です。

ルーフバルコニーは、定期的な点検と修繕が欠かせません。

 

また、雨風の影響で葉っぱやゴミなどが飛散することがあります。
放置しておくと、排水設備が詰まってしまい、大きなダメージとなることも。デッキブラシなどでこまめな掃除が必要となり、負担に感じる方もいます。
 

ルーフバルコニーはメンテナンスやコストがかかることを意識し、適切な対策をとりましょう。

季節によって利用しづらい

ルーフバルコニーは開放的で屋根がない分、年間を通じて快適に利用するのが難しい場合があります。

 

日差しが強い夏は、直射日光が強く高温になりやすいです。

日除けがないと長時間の滞在は困難でしょう。


秋は落ち葉が溜まり、定期的な掃除は欠かせません。

雪が降る可能性のある冬は、凍結すると滑りやすく除雪作業も必要です。

 

ルーフバルコニーに日除けや防水設備を設置すれば、季節の影響を受けにくくなるでしょう。

天気の影響を受ける

ルーフバルコニーは屋根がないので、天気の影響を受けやすいです。

 

雨や風、太陽の光などを直接受けます。

ルーフバルコニーは平坦な構造のため、雨水や雪解け水が溜まりやすい可能性があるでしょう。

 

ルーフバルコニーは天候の変化に敏感です。

ルーフバルコニーを使用する際には、天気によって大きく左右されます。

 

日よけの設置・防水処理・風除けの設置など必要な対策をとれば、ルーフバルコニーの天候の影響を軽減させ、より快適で使いやすい空間になるでしょう。 

ルーフバルコニーはいらない?後悔しないために

ルーフバルコニーはデメリットもありますが、しっかり対策すれば開放的でおうち時間を充実させるスペースになります。

 

ルーフバルコニーを設置するときに注意したいポイントを解説します。

使い道を明確にする

ルーフバルコニーの使い道を明確にしましょう。
「スペースがあるからとりあえずルーフバルコニーにする?」と軽い気持ちで設置すると、使いにくいと感じる面が出てくるからです。

 

ルーフバルコニーでお子様の水遊びやガーデニングを楽しみたい方は、水道を設置しましょう。
ルーフバルコニーでリモートワークをしたいなら、室外コンセントを付けておくと便利です。

 

使い道を明確にすることで必要な設備を備えられ、ルーフバルコニーが快適なおうち時間を演出します。

日当たりや風通し、安全対策をしっかりと確認する

日当たりや風通しをしっかり確認しましょう。

ルーフバルコニーは屋根がなく、天気の影響を受けやすいからです。

 

日除けシートやタープを張れば、風通しを保ちつつ日陰を作れます。

日除けシートなどは強度のある金具を取り付ける必要があるため、業者に依頼すると良いでしょう。

 

さらに、安全対策は最も重要です。

ルーフバルコニーは高所にあるため、転落事故となるフェンスや目隠し柵を設置しましょう。
ルーフバルコニーにフェンスや目隠し柵を設置すると、近所からの目線も気にならずプライバシーも守れます。

 

転落防止のために手すりの高さを1.1m以上にすることが建築基準法によって定められています。
小さいお子様がいるご家庭は、収納ボックスの設置場所も考えて設置することが大事です。

収納ボックスが足場になると、手すりを超えてしまう可能性も。

 

日当たりや風通し、安全対策をしっかりと確認し必要な対策をとりましょう。

メンテナスを想像し、適した素材を使う

ルーフバルコニをー設置するなら、メンテナンスを想像して素材を決めましょう。
選ぶ素材によっては、メンテナンスが難しいものがあるからです。

 

ルーフバルコニーにタイルやウッドパネルなどを敷きたいと考えている方もいるでしょう。
しかし、髪の毛やほこりがたまりやすく掃除しにくく、ルーフバルコニーの排水がしづらくなるという欠点があります。

 

ルーフバルコニーに採用した後にデメリットに気づくことが多いので、床材は必ず施工業者と相談して決めましょう。

また、ルーフバルコニーは屋根に設置するため、15年前後を目安にトップコートの塗り替えや防水対策が必要になります。

雨漏りの発生を防ぐために定期的なメンテナンスが必要です。

 

メンテナンスしやすい素材を選び、メンテナンス頻度を減らしましょう。

ルーフバルコニーを戸建てに取り入れておうち時間を充実させよう

ルーフバルコニーのメリットやデメリットについて紹介しました。

 

【ルーフバルコニーのメリット】
おうち時間が充実する
庭の替わりになる
居住空間が増える

 

【ルーフバルコニーのデメリット】
メンテナンスやコストがかかる
季節によって利用しづらい
天気の影響を受ける
 

ルーフバルコニーを戸建てに取り入れると、新たなライフスタイルを提案しおうち時間を充実させます

ルーフバルコニーは定期的なメンテナンスや費用がかかりますが、適切な素材を選び対策をしっかりとればさらに快適な住まいとなるでしょう。

 

ルーフバルコニーを設置するなら、ぜひユニテにご相談ください。ご家族に寄り添い理想のルーフバルコニーを実現します。