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押入れをクローゼットにリフォームするには?費用・ポイント・実例を解説

押入れをクローゼットにリフォームすると、使い勝手が良くなり、部屋の印象もおしゃれになります。本記事では、押入れをクローゼットにする方法や費用、注意点を解説。ユニテで収納スペースを最大限に活用できるクローゼットにリフォームした実例も紹介します

監修者
一級建築士/O.Fumihiro
一級建築士
O.Fumihiro

株式会社ユニテ 設計部

設計部門の責任者として年間20棟以上の新築住宅設計を手掛ける。

【 保有資格 】

一級建築士 / 建築施工管理技士一級 / 宅地建物取引士 / 応急危険度判定士

「奥に収納したものが取り出しにくい」「洋服がシワになりやすくて困っている」…そんな悩みを解決するのが押入れのクローゼット化です。押入れをクローゼットにリフォームすると、使い勝手が良くなるだけでなく、お部屋の印象もおしゃれになります。

 

この記事では、押入れをクローゼットにするポイントについて解説します。
 

  • 押入れをクローゼットにするメリット
  • 押入れをクローゼットにする方法・費用
  • 押入れをクローゼットにする費用を抑えるポイント
  • 押入れをクローゼットにする際の注意点

 

ユニテで押入れをクローゼットにリフォームした実例も紹介します。押入れの収納スペースを最大限に活用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

押入れをクローゼットにすると

押入れをクローゼットにすると、無駄になっているスペースを活用できるなど使い勝手が向上しますが、とくに以下のようなメリットがあります。

 

  • 収納しやすくなる
  • スペースを有効活用できる
  • 部屋がおしゃれになる

収納しやすくなる

住宅の設計や間取りによって異なることがありますが、押入れとクローゼットの一般的なサイズを確認しましょう。

 

 

 

押入れ

クローゼット

奥行き

80cm~90cm

60cm~70cm

180cm前後(2間)

90cm~240cm

全体の高さ

180cm~200cm

210cm~240cm

上段

45cm~60cm

なし

下段

80cm~90cm

なし

 

押入れは、クローゼットに比べて奥行きが深いのが特徴です。押入れをクローゼットにすると、目的に応じた収納を追加でき、取り出しやすくなります。「物が取り出しにくく、何がどこにあるかわかりにくい」という悩みが解消されるでしょう。

 

また、押入れの仕切り(枕棚や中棚)を取り除くことで、コート類などの長い衣類も吊るせるようになり、高さのあるアイテムも収納可能です。洋服をたたまずにハンガーにかけて収納できるため、家事効率がアップ!シワになりにくく、どんな服があるか一目でわかります。

スペースを有効活用できる

押入れをクローゼットにリフォームすれば、今ある収納空間を最大限に活用し、同じ面積でも収納力と利便性が高まります。隅々まで見渡せ、取り出しやすくなるため、奥の空間も使いやすくなるからです。

 

押入れの奥行きの深さを活かして、引き出し式の収納やスライド式のラックを設置すれば、収納量がアップします。

 

押入れは物を上に積み重ねる収納方法しかできませんが、クローゼットならハンガー・棚・引き出しなどさまざまな収納が可能。衣類の種類に合わせた収納方法を選べるため、同じスペースでより多くのものを収納できます

部屋がおしゃれになる

押入れをクローゼットにして収納効率が上がると、部屋が散らかりにくくなり、空間がすっきりとおしゃれになります。ふすまを扉にするだけで、部屋の雰囲気を変えるからです。扉のデザインをミラー付きや木目調にしたり、クローゼットの中にアクセントクロスを採用したりすることで、部屋の印象を一新させます。

 

また、押入れは「昭和の収納」といったイメージがありますが、クローゼットは今のライフスタイルに合った、洗練された印象を提供。オープンタイプのクローゼットにすれば、衣類自体がインテリアの一部になります。

 

押入れをクローゼットにして、部屋全体をおしゃれな空間に変えましょう。

押入れをクローゼットにする方法や費用

押入れをクローゼットにする場合、比較的簡単な工事で済むことが多く、工期やコストが抑えられるのでおすすめのリフォームです。

押入れをクローゼットにするには1〜3日ほどかかり、費用は8~55万円ほどですが、リフォーム内容によって費用は異なります。
 

 

工事内容

費用

工期

扉を交換する

約5万〜12万円

約1日

枕棚や中棚をなくす

約2万〜10万円

約1〜2日

ウォークインクローゼットにする

20万〜55万円

約3~7日

 

押入れをクローゼットにする方法や費用について解説しますが、費用はおおよその目安です。実際の金額はユニテへご相談ください。

扉を交換する

押入れのふすまを扉に交換すると、部屋の雰囲気が変わるのでおすすめです。扉を交換すると、費用は約5万〜12万円、工期は1日ほどのケースが多いです。
扉はおもに引き戸・折れ戸・開き戸の3種類から選びます。部屋の間取りを考慮して選びましょう。

 

 

タイプ

特徴

注意点

おすすめの場所

引き戸

・横にスライドして開閉

・開けたままでも邪魔にならない(省スペース)

・開口部が若干狭くなる

・完全に開ききらない(片側が常に隠れる)

・通路

・狭い部屋

・広いクローゼット

折れ戸

・複数の扉を折りたたみながら左右に開く

・開閉時に少ないスペースですむ

・経年劣化で動きが悪くなることも

・開いた状態だと奥行きを取る

・工事を最小限にしたい場所

・中・小規模のクローゼット

開き戸

・片開きと両開きがある

・気密性が高い

・開閉に大きなスペースが必要

・開けっ放しだと邪魔になる

・十分なスペースがある場所

・気密性を重視する場所

枕棚や中棚をなくす

押入れの上部にある棚(枕棚)や押入れを上下に仕切る棚(中棚)をなくせば、コート類などの長い衣類も吊るせるようになり、収納力がアップします。
枕棚や中棚をなくす費用は約2万〜10万円、工期は1〜2日ほどで完成することが多いです。

 

棚を外したあとに壁紙を貼る場合や、押入れの大きさや棚の作りなどによって追加費用がかかります。

ハンガーパイプを取り付ける

押入れにハンガーパイプを取り付けると、洋服をかけて収納できるので、人気のリフォームです。

ハンガーパイプは1万円程度ですが、長さや壁の強度、取付費などが追加費用がかかるケースが多いでしょう。

可動棚を取り付ける

押入れの奥行きを活用するなら、可動棚を取り付けるとぐっと使いやすくなります。サイズや壁の強度によって異なりますが、可動棚は2万円程度です。

こちらもさらに取付費など追加費用がかかります。金具や棚板の色が選べるので、部屋のインテリアに合わせてコーディネートできますよ。

ウォークインクローゼットにする

押入れをウォークインクローゼットにすると、比較的多くの工事費用がかかります。押入れの床は人が乗る設計になっていないことが多く、床材の補強が必要になるからです。また、クローゼットへのリフォームに加えて、照明・窓・換気設備の設置などの工事も行います。

 

ウォークインクローゼットにリフォームする費用は20万〜55万円、工期は3〜7日が相場です。

押入れをクローゼットにする費用を抑えるには

押入れをクローゼットにする場合、DIYでリフォームすれば費用は抑えられます。しかし、枕棚や中棚を取り外す作業には専門的な知識や技術が必要です。押入れをクローゼットにリフォームするなら、施工業者に依頼することをおすすめします

 

枕棚や中棚をそのまま活用してハンガーパイプを取り付けたり、クローゼットの扉をカーテンやロールカーテンで代用したりすれば、費用を抑えることが可能です。

 

ユニテはお客様のご要望を聞き、予算に合ったプランを提案しますので、ぜひ一度ご相談ください。

押入れをクローゼットにする際の注意点

押入れをクローゼットにする際は、以下のポイントに注意しましょう。

 

  • 床の強度を確認する
  • カビ・結露対策を行う
  • 収納するアイテムとサイズを考える

床の強度を確認する

押入れをクローゼットにするなら、床の強度を確認しましょう。押入れはおもに布団など比較的軽い物を収納するスペースとして作られているからです。下地がきちんと組まれていないことが多く、収納家具などの重さに耐えられない可能性があります。

 

床を補強する際は費用が追加で発生するため、施工業者に床の強度を確認しましょう。

カビ・結露対策を行う

押入れをクローゼットにするなら、カビや結露の対策をしましょう。押入れは湿気が溜まりやすく、カビや結露が原因で傷んでいることもあります。クローゼットにしたあとも保管するアイテムが傷みやすくなることも。

 

壁や床に断熱材を入れたり、調湿効果のある壁紙に交換したりしてカビや結露の対策をしましょう。

収納するアイテムやサイズを考える

収納するアイテムやサイズを考えてから、押入れをクローゼットにしましょう。収納するものの種類やサイズを把握することで、使いやすさと収納効率を両立させたクローゼットになるからです。

 

洋服の量によって必要なハンガーパイプの長さが変わります。コートやワンピースが多い方なら高さも必要です。

また、押入れの奥行きは一般的なクローゼットより深いため、その特性を活かしましょう。奥に棚を置いて使用したり、キャスター付きの収納アイテムを取り入れたりすれば、取り出しやすくおすすめです。

ユニテで押入れをクローゼットにリフォームした実例

ここからは、ユニテで押入れをクローゼットにした実例を紹介します。

【富山市】収納スペースが充実したシンプルな住まい

中古のマンションを購入され、家具も置かなくてもいいように収納スペースが充実したご自宅にリノベーションしました。

 

可動式の収納棚を採用すれば、収納するアイテムに合わせて高さや配置を自由に調整できるのでおすすめです。

 

もう一つのクローゼットには折れ戸を採用しました。引き戸のように横幅のスペースも取らず、少ないスペースで開閉が可能。ほぼ全開できるため、クローゼット内部全体が見渡せ、収納したアイテムの出し入れも簡単です。

 

スペースを有効活用できるように、扉や棚を工夫したご自宅へと生まれ変わりました。

【富山市】”好き”と暮らす 清潔感溢れる住まい

築40年のご自宅を快適に暮らせるようにリノベーションしました。

 

収納は折れ戸を採用し、奥に棚をつけ収納力をアップさせました。奥の棚には比較的使用頻度の低いものを置き、キャスター付きの収納ボックスなどを配置すると使い勝手がよくなります。取り付けたハンガーパイプには、コートやワンピースもかけたまま収納できます。

【富山市】趣あるバリアフリーの家

街並みに配慮した外観を残しつつ、住みやすいご自宅にリノベーションしたN様邸。
造作の棚を設置しましたが、扉はあえてつけないことで、開放感ある空間になります。

 

1階のクローゼットは大容量の収納スペースとなりました。折れ戸を採用し、開閉のスペースを抑えることで、狭い場所でも使いやすい和室になっています。

押入れをクローゼットにすれば取り出しやすい収納スペースに

押入れをクローゼットにすると、収納しやすくなり、部屋がおしゃれになるメリットがあります。

押入れをクローゼットにするには1〜3日ほどかかり、費用は8〜55万円ほどですが、リフォーム内容によって変動します。
 

 

工事内容

費用

工期

扉を交換する

約5万〜12万円

約1日

枕棚や中棚をなくす

約2万〜10万円

約1〜2日

ウォークインクローゼットにする

20万〜55万円

約3~7日

 

押入れをクローゼットにする際は、以下のポイントに注意しましょう。

 

  • 床の強度を確認する
  • カビ・結露対策を行う
  • 収納するアイテムとサイズを考える

 

押入れをクローゼットにすると、無駄なスペースを有効活用でき、家事効率が上がります

 

「押入れを取り出しやすくしたい」「洋服をかけて収納したい」という方は、ユニテへご相談ください。豊富な実績を持つユニテのリフォームプランナーが、お客様のニーズに合わせた計画をご提案します。

施工前から施工後のアフターサービスまで、責任を持って担当させていただきますので、ぜひご相談ください。