
ミニキッチンはコンパクトですが、収納や調理スペースなど導入前に検討しておくべきポイントを抑えておくと快適なキッチンとなります。この記事ではミニキッチンのメリット・デメリットについて紹介します。施工事例も紹介するので参考にしてみてください。
目次
「二世帯になるから2階にミニキッチンを設置したいけど、後悔しないかな?」
「ミニキッチンはコンパクトでいいけど、どんなことに困りそう?」
おしゃれでコンパクトなミニキッチン。導入してから「使いにくい」と後悔し、毎日のキッチン生活にストレスを感じたくないですよね。
ミニキッチンはコンパクトですが、収納や調理スペースなど導入前に検討しておくべきポイントを抑えておくと快適なキッチンとなります。
この記事ではミニキッチンのメリット・デメリットについて紹介します。導入後に後悔しないためのポイントや、ユニテの施工事例も紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
ミニキッチンとは?コンパクトキッチンとの違い
ミニキッチンとはコンロやシンクなどが1つになったキッチンです。幅120cm前後であり、一般的なキッチンの2/3~1/2のサイズのものが多いでしょう。
別名としてサブキッチン、コンパクトキッチンと呼ばれることもあります。コンロとシンクが一緒になったキッチンを「システムキッチン」といいますが、ミニキッチンはシステムキッチンを小さくしたものを指します。
ミニキッチンのメリット
ミニキッチンのメリットは以下になります。
- 省スペースで設置できる
- コストが抑えられる
- 掃除がラク
- セカンドキッチンとして活用できる
以下から詳しく見ていきましょう。
省スペースで設置できる
ミニキッチンは幅900mm〜1500mm程度のコンパクトサイズが多く、狭いスペースにも設置しやすいことがメリットです。
省スペースで済むため、生活空間を圧迫することなくキッチンを設置できます。特に狭い部屋やオフィス、賃貸物件にも最適なキッチンといえるでしょう。
壁付けタイプやコーナータイプを選ぶことで、限られたスペースをさらに有効活用できます。
コストが抑えられる
一般的なシステムキッチンに比べてミニキッチンは設備がシンプルであるため、導入コストが抑えられることがメリットです。
リフォームや新設する際の工事費用も安く済むことが多いため、機能よりもコスパ重視の人におすすめといえるでしょう。
中古物件や賃貸での設置にも適しており、リフォーム費用を抑えつつ機能的な空間を実現できます。
ただし、ガスコンロやIHなど加熱機器を付けると、換気扇の配線や排気ダクトの工事費がかかります。あらかじめ必要な機能と希望価格を決めておくとよいでしょう。
掃除がラク
ミニキッチンはコンパクトなので掃除の範囲が少なくて済むことがメリットです。汚れる範囲が限られているので、こまめな手入れがしやすく、キッチンを常に清潔に保ちやすいです。
シンクや作業スペースが狭いため、掃除に必要な洗剤や道具もたくさん必要ありません。
ステンレス製や撥水加工が施されたタイプを選ぶと、汚れがつきにくく、お手入れがさらに楽になるでしょう。
セカンドキッチンとして活用できる
自宅にメインのキッチンがある場合でも、ミニキッチンをサブの調理スペースとして使うことができます。
趣味の料理や、コーヒーメーカー・電気ケトルを置いてドリンクスペースとして活用する方法もあります。
ガレージや別棟に設置すれば、アウトドア調理や作業用スペースとしても活用できるでしょう。
2世帯住宅で親世代・子世代がそれぞれキッチンを持つ場合などさまざまなシーンで活用できるキッチンです。
ミニキッチンのデメリット
ミニキッチンのデメリットは以下になります。
- 導線が狭く動きにくい
- 調理スペースが狭いためストレスを感じやすい
- 本格的な調理には向いていない
詳しく見ていきましょう。
導線が狭く動きにくい
ミニキッチンはコンパクトな分、作業スペースや動線が限られます。シンクやコンロ、調理スペースが近接しているため、大きな動きが取りにくく、調理中に動きづらいと感じることがあります。
特に、2人以上で使う場合はお互いが接近してしまうため、大人数で料理する家庭には不向きといえるでしょう。
調理スペースが狭いためストレスを感じやすい
ミニキッチンは調理スペースが限られているため、作業効率が落ちやすいです。
ミニキッチンではまな板を置く場所が狭かったり、食材を一時的に置くスペースが足りないこともあるため、調理のたびに物を動かす手間がかかります。
収納スペースも限られているため調味料やお皿の取り出し、後片付けなど不便に感じる場面も多いでしょう。
一般的なキッチンに比べて作業や収納スペースが狭いため、効率よく調理を進めるには工夫が必要になります。
シンクの上にまな板を渡して作業スペースを確保したり、折りたたみ式の作業台を活用したりすることで、限られたスペースを有効活用するとストレスを感じにくいでしょう。
本格的な調理には向いていない
ミニキッチンは調理スペースが少ないため、たくさんの料理を一度に作ることは難しいです。料理を入れたお皿や、洗い物のお皿などのスペースも必要になるため、本格的な料理には不向きと言えるでしょう。
コンロの数は2口であってもスペースが狭く、以下のような不便な点があります。
- 片方に大きなフライパンを置くと、もう片方のコンロが使えなくなる
- 炒め物や煮込み料理など、複数の調理を並行して行うことが難しい
「2口あるから便利」と思っていても、実際には同時に使えないことが多いこともデメリットといえるでしょう。
ミニキッチンがおすすめの人
ミニキッチンがおすすめの人は以下のとおりです。
- 二世帯住宅で生活する人
- 生活サイクルが異なる家族と住んでいる人
- オフィスがある人
- 高齢の家族と同居する人
- 料理をあまりしない人
詳しく見ていきましょう。
二世帯住宅で生活する人
二世帯住宅にミニキッチンを導入すると、お互いの家族が好きな時間にキッチンを使えるようになります。
子育て世代に遠慮して好きな時間に使えない、親世代が寝ている間も料理したいなどお互いのライフスタイルをストレスなく維持できることがメリットといえるでしょう。
料理時間だけでなく、収納場所やインテリアなどのこだわりも維持できるため自分らしいキッチン生活にできます。
生活サイクルが異なる家族と住んでいる人
生活サイクルが異なる人と住んでいる人にもミニキッチンはおすすめです。
夜勤があったり、深夜に帰宅する家族がいても夜に家族を起こすことなくキッチンを使うことができるでしょう。
夜勤後に夜食やカフェ時間を家族を気にすることなく楽しむことができます。
相手の生活を妨げることなくキッチンを使えるようになるため、お互いのストレス解消に繫がるでしょう。
オフィスがある人
自宅にオフィスがある人はミニキッチンを導入することで、より快適な空間にできます。
仕事中に飲み物を用意したり、ちょっとしたお昼ご飯もキッチンに移動することなくオフィスで完結できるため時短になるでしょう。
来客時にもすぐにお茶を出すことができるため、相手を待たせることなく接待できます。
高齢の家族と同居する人
高齢の家族と同居予定がある人にミニキッチンはおすすめです。寝室周りにミニキッチンを設置することで、軽食やお茶などを自分で好きな時に準備できます。
コンパクトなスペースにキッチンを設置できるため、移動距離が少ない高齢者でもワンルームのような生活を実現できるでしょう。
料理をあまりしない人
料理をあまりしない人にもミニキッチンはおすすめです。宅配食材など料理の手間が少ないキットを活用している家族にもぴったりのキッチンです。
調理スペースが狭いため、掃除の時間を短縮できるメリットもあります。
外食やテイクアウトが多いご家庭は、キッチンをコンパクトにすることでリビングを広くすることもできるでしょう。
また、子どもが独立したあとのセカンドライフの断捨離や、別荘にコンパクトキッチンを採用する人もいます。
ミニキッチンを快適に使うポイント
ミニキッチンを快適に使うポイントは以下になります。
- 自分に合ったミニキッチンを選ぶ
- 家電や調味料などの収納場所を考えておく
- 給湯器との距離や容量を確認しておく
詳しく見ていきましょう。
自分に合ったミニキッチンを選ぶ
ミニキッチンには以下のような種類があり、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
- フルユニット:作業台の上に水切り棚と照明がついている
- ハーフユニット:シンクやコンロのみで上部が開けている 視界が開けることがメリット
ハーフユニットは視界が開けることがメリットですが、手元が暗いため間接照明をつける必要があります。
ミニキッチンでは冷蔵庫が収納されているタイプもあるため、大きな冷蔵庫が必要ない人にはスペース確保に有効でしょう。
家電や調味料などの収納場所を考えておく
ミニキッチンはスペースが限られているため、家電や調味料を置くスペースを考慮しておきましょう。
スペースを考慮していないと調味料や家電を床に置くことになるため、キッチンの見た目が悪くなることになりかねません。
ミニキッチンでの家電や調味料の収納ポイントは以下の3つです。
キッチンに置くべきものをピックアップしておき、置き場所を決めておくことでスタイリッシュなミニキッチンを維持できるでしょう。
給湯器との距離や容量を確認しておく
ミニキッチンと給湯器の距離が離れていると、お湯が出るまでに時間がかかります。
キッチンを2つ設置すると給湯器にあるお湯だけでは容量が足りず、同時に使えないトラブルになる可能性もあります。
給湯器と近い位置にミニキッチンと設置、もしくは給湯器も2台準備しておくと快適に使えるでしょう。
給湯器の寿命は10~20年であるため、交換時期に同時に2台目を導入すると工事費を節約できる可能性があるため業者に相談してみるとよいでしょう。
ユニテのミニキッチン施工事例
ここではユニテでのミニキッチンの施工事例を紹介します。

こちらはLIXILのミニキッチン16です。ミニキッチンはこのようにリビングの一角を活用し、設置することができます。
勝手口の近くに設置することで、生ごみなども屋外に置けるため部屋にニオイがこもらずに済みます。
玄関口にキッチンを設置することで、買い物した食材などをすぐにしまえるメリットも得られるでしょう。
実際に料理をする場面を想定し、ミニキッチンの位置を決めると後悔しないキッチン生活になるためしっかり検討しましょう。
ミニキッチンでよくある質問
ミニキッチンのよくある質問は以下になります。
- ミニキッチンの費用はどれくらい?
- 2世帯住宅でキッチンを2つ設置するメリット・デメリットは?
詳しく見ていきましょう。
ミニキッチンの費用はどのくらい?
ミニキッチンの本体価格は、グレードや機能によって異なりますが一般的に10〜30万円程度といわれています。
本体価格と工事費を合わせると、交換の場合で約30~50万円、新設の場合で約100万円前後が目安といえるでしょう。
ガスコンロやIHなどをつけると換気扇の配線や排気ダクトの工事費がかかるため、予算を決めておきましょう。
2世帯住宅でキッチンを2つ設置するメリット・デメリットは?
2世帯住宅で2階にキッチンをつけるメリットは以下になります。
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必要性と費用を共に相談し、快適なキッチン生活にできるよう相談してみましょう。
ミニキッチンのメリットのまとめ
ミニキッチンは省スペースで設置できたり、セカンドキッチンとして活用できたりすることがメリットです。
そのため、二世帯住宅でそれぞれの家族別で料理をしたい人や、オフィスがある人や高齢家族と同居する人など一室で食事やお茶の準備を完結したい人におすすめといえるでしょう。
しかし、ミニキッチンはスペースが限られているため、大人数での料理や本格的な料理には向いていません。導入するシーンをしっかり想定し、必要なキッチンを設置することをおすすめします。
ミニキッチンの導入で悩んでいる人は専門業者と相談し、理想のキッチンを設置できるよう検討してみましょう。
ユニテではミニキッチンの施工事例もあるため、ぜひご相談ください。